ハリガネサービス

＿

イメージするのは…

ハ　リ　ガ　ネ　!!!　＿

概要

ハリガネサービス
漫画
作者	荒達哉
出版社	秋田書店
レーベル	少年チャンピオン・ コミックス
掲載	週刊少年チャンピオン
掲載期間	2014年5月-2018年11月
巻数	全24巻
漫画（ハリガネサービスACE）
掲載	週刊少年チャンピオン
掲載期間	2018年11月-2023年7月
巻数	全24巻
漫画（ハリガネサービス外伝 ヒュドラブレイク）
掲載	週刊少年チャンピオン
掲載期間	2021年8月-
巻数	既刊5巻（2024年2月時点）
漫画テンプレート

『ハリガネサービス』とは、荒達哉によるバレーボール漫画作品。
週刊少年チャンピオン2014年26号より2018年46号まで連載された。単行本は全24巻。
また同誌にて2018年48号から2023年46号まで続編となる『ハリガネサービスACE』が連載された。全24巻。

脅威的なサーブ技術を持つものの、中学時代は活躍に恵まれなかった主人公・下平鉋が、個性豊かなチームメイトたちと共に、高校バレーの頂点を目指す物語。
スポーツ漫画の王道を行くストーリーと、主人公・下平の無双っぷりのカタルシスが爽快な作品。

登場人物

都立豊瀬高校

バレーではまだまだ無名だが、昨年山縣監督が就任したことをキッカケに実力を伸ばしつつある公立校。
昨年の新人戦ではベスト16に食い込み、IH予選トーナメントでは、公立校で唯一シードから参戦している。
加えて、1年生に昨年の全国中学生選抜東京代表に選ばれたメンバー3人が加入し、勢いは増している。
バレー経験値の高い選手が多い。

• 下平鉋　（しもだいら　かんな）
  1年・ピンチサーバー（ベンチ）→ミドルブロッカー　身長173cm、体重53kg。　
  主人公。線が細く体格も貧弱、運動能力も平凡だが、規格外のサーブ精度を持つ。
  中学2年の夏にアキレス腱を断裂してしまい、ジャンプが出来なくなるという大きな苦難に見舞われるが、
  それでもバレーを続けたい一心からサーブ技術を徹底して磨きぬき、「意図的にネットインを起こすサーブ」「完全無回転サーブ」「超低弾道サーブ」などの魔球じみたサーブを体得した。
  しかも一定以内ならば距離が離れても100%狙い通りにサーブを撃つことが出来るなどチートじみた能力を持つ。
  無回転サーブを撃つときは手の固い部位で叩くことが重要なため、手をハリガネでガチガチに固定するイメージで打っている。
  一方で、ブランクがあるためかそれ以外のプレーはからっきしで、しかもアキレス腱自体は治っているものの、
  PTSDにより、たまに思いきり踏み込めなくなるというバレー選手として致命的な欠陥を抱えている。
  性格は普段は弱気で自己評価も低いが、試合中は攻め手を緩めない強気な姿勢を見せることも。
  駿天堂学院リベロの羽座川扇とは幼馴染で、バレーを始めるキッカケともなったが、過去になんらかの事件があったらしくその影響か扇は下平のことを覚えていない。
• 間白譲治　（ましら　じょうじ）
  1年・ウイングスパイカー 身長167cm、体重62kg。　
  1年の元東京選抜の一人で、小柄な体格に浅黒い肌と尖った耳が特徴。読者からの愛称はダークエルフ（DE）。
  運動能力に優れ、縦横無尽にコートを駆け、相手ブロッカーを振り切っての攻撃や、フェイントに長けた選手。
  「小柄でもスパイカーとして活躍できることを証明する」という信念を持つ。
  中学時代に松方、金田と共に東京選抜に選ばれるも、試合に出場するメンバーは駿天堂の選手で固定されており、他の学校のメンバーが冷遇され続けたことに反発。
  打倒駿天堂を目標に、山縣先生のいる豊瀬高校に進学した。
  単純な性格で囮や搖動に弱い。
• 松方一颯　（まつかた　いぶき）
  1年・セッター　身長178cm、体重67kg。
  1年の元東京選抜の一人で、的確で柔軟なトスを上げるセッター。
  コートでプレーしながら、相手の得意な攻撃、決定率などを集計しデータ化するアナリストのような働きができ、
  相手チームの分析やその場での作戦立案も務める頭脳派。
  間白と同じく打倒駿天堂のため、山縣先生のいる豊瀬へ進学。
  思いやりが深く涙もろい性格。お母さんにめちゃめちゃ愛されてる。
• 金田進　（かねだ　すすむ）
  1年・リベロ　身長177cm、体重70kg。
  長い腕と体のどこに当ててもセッターに返せる天性のボールコントロールが持ち味の天才的なレシーバー。
  レシーブには強い誇りを持ち、優れたサーバーやスパイカーとの勝負を楽しむところがあり、相手の渾身の攻撃をニヤニヤしながらレシーブする癖がある。
  一方、レシーブ以外のプレーに興味はなく、時に独りよがりになりがちなのが玉にキズ。
  間白、松方と共に打倒駿天堂のため豊瀬へ進学。
  とてもマイペースで、何を考えてるかいまいち分かりづらい。
• 野々原大樹　（ののはら　ひろき）
  3年・オポジット。豊瀬高校バレー部の主将。
  運動能力・体格ともに高い水準の優れた選手。
  バレーボールを始めたのは高校に入ってからだが、その物おじせず、誰に対しても壁を作らない性格から先生や後輩にも積極的にアドバイスを求め、優れた技術を獲得している。
  とても楽天的でどんな状況でも前向き。
• 五十嵐歩　（いがらし　あゆむ）
  3年・ウィングスパイカー。
  背は低いが筋肉が大好きでトレーニングを欠かさないパワースパイカー。
  トレードマークは頭に巻いたタオル。風呂で全裸になっても取らない。
  豪快かつ快活な性格。
• 高代航平　（たかしろ　こうへい）
  3年・ミドルブロッカー。
  顔が四角い。
  センスのカケラも無い下平に「頑張っている後輩は可愛い」と、ブロック技術を教え込んでくれた人格者。
  結果的に下平にレギュラーを譲る結果になってしまったものの、本来のミドルブロッカーとしては優れており、攻撃のパターンも豊富。
• 久場遥　（くば　はるか）
  3年・ミドルブロッカー。
  3年間ともにミドルブロッカーとして戦ってきた高代先輩とは親友同士。
• 大船勇　（おおふな　いさみ）
  2年・ウイングスパイカー。
  1年次に既に184cmを超えるガタイと五十嵐先輩譲りのマッスルが持ち味の豊瀬のエーススパイカー。
  先輩後輩の上下関係にうるさく、先輩はとても慕っているが、後輩には厳しい。
  1年次から当時の豊瀬の主将だった富永先輩を差し置いてスパイカーとして試合で活躍していたが、
  自身の故障が原因で3年生の最後の大会での出場の機会を奪った苦い経験から、「万全でない者は試合に出るべきでない」という戒めが強く、特にPTSDの残っている下平への当たりは強い。
  言ってることは正しいのだがどうにも陰湿で嫌な先輩感が強く、読者からは「小船先輩」と呼ばれている。
• 家守浩一　（やもり　こういち）
  2年・セッター。
  自他ともに認めるブサイクが特徴の先輩。しかもホモ疑惑あり。
  セッターとしての実力も松方に大きく劣るが、チームメイトのもっとも好むトスをよく知っている。
  さらに、相手の精神を疲弊させる厭らしいプレーも得意で、松方とは異なるアプローチでチームに貢献する。
  彼がいるだけでコートが盛り上がり、生意気な曲者の多い1年達にも慕われている良き先輩。
• 猫田瞬　（ねこた　しゅん）
  2年・リベロ。
  小柄で猫の様な可愛らしい顔だちをした先輩。
  見た目とは裏腹にかなりの毒舌で乱暴者。切れるとニコニコしながら毒づくクセがある。
  自分の体格にはコンプレックスがあるようで、桐城の大型リベロ・三河には内心「いけすかねー」と毒づいていた。
  小柄で自分より大きい相手との戦いに慣れており、普通はパスするしかないような球も
  下から滑り込んでオーバーハンドトスにして速い攻撃に繋げられるという特技を持つ。
• 百合草南　（ゆりぐさ　みなみ）
  3年・マネージャー。
  姉御肌で面倒見がよく気風のいい性格の女子マネ。あと巨乳。
• 羽柴恵　（はしば　けい）
  1年・マネージャー。
  ゆるふわで華奢な女子。どんくさくて気弱な性格。
  成り行きでバレー部のマネージャーになったが、桐城との練習試合が切っ掛けで選手たちを支えたいと思うように。
• 山縣三郎　（やまがた　さぶろう）
  バレー部顧問・体育教員。
  ヤクザのようなコワモテ。左目は視力が無いらしく瞳が描かれていない（義眼？）。
  最低限の助言しかせず、自ら考えさせる方針の昔気質の職人のような人。
  公立高を何度も全国大会へ導いた名将。指導者が選手を選ぶようなやり方を嫌い、スカウトを一切しない。
  が、偶然目にした下平の15連続サービスエースを目の当たりにし、唯一（練習見学に）誘いをかけた。

その他

• 鴫沢雪絵　（しぎさわ　ゆきえ）
  1年。ケイちゃんに試合の応援に誘われた美人な女子。
  中学ではバレーの選手だったが、現在は人と関わらずにいるらしい。

私立桐城高校

駿天堂、王葉工業と並ぶ東京3強の一角。
昨年の新人戦で豊瀬を接戦の末に下した因縁の相手。
多彩な攻撃からサーカスバレーの異名を取る。

• 三河群　（みかわ　ぐん）
  1年・リベロ　身長187cm・体重76kg
  レシーブをこよなく愛する大型リベロ。なぜか眉毛が繋がっている。
  身長もさることながら瞬発力や跳躍力も1年生とは思えぬほど優れている。
  桐城以外にもいくつかの高校からスカウトを受けていたが、スパイカーへの転向を打診されたため桐城へ入学。
  桐城で世界一のリベロを目指すと豪語する。
  かなりのお調子者で自信家。
• 倉光円　（くらみつ　まどか）
  1年・セッター　身長176cm・体重62kg
  中学埼玉選抜の元メンバーで、東京と対戦した経験もある。
  柔らかい体を活かして、相手の予備動作から無理やり逆を突いてトスを繰り出す。
  しかし、このセット技術は倉光自身の独り善がりな性格の表れでもあり、味方も打ちづらいのでスパイカーの良さを潰すことにもなりうる。
  陰湿かつ自己中心的で目立ちたがり屋。
• 鯨川堂山　（くじらかわ　どうざん）
  3年・ミドルブロッカー　身長190cm・体重120kg
  今年の春高バレー登録最重量選手。
  その巨体から放たれるアタックは、たとえ3枚ブロックに付かれてもやすやすとぶち抜くほどのパワー。
• 古川禎丞　（ふるかわ　よしつぐ）
  バレー部監督。
  達磨みたいな見た目の先生。
  人当たりは良いが結構腹黒い。
  新人戦で手こずらされた腹いせに豊瀬を研究し尽くしたた上で練習試合を申し込むぐらいには腹黒。

駿天堂学院

東京3強の一角で、毎年予選を1位で突破し本戦に出場している強豪校。
中学東京選抜は指導者もレギュラーも駿天堂で固められており、内部は閉鎖的かつ差別的。

• 羽座川扇　（はざかわ　おうぎ）
  1年・リベロ
  昨年の駿天堂中等部及び中学東京選抜の正リベロ。さらに中学生で唯一全日本の合宿に参加した天才。
  高校生とは思えぬ無邪気が言動が目立つ不思議ちゃんな天然。
  下平の幼なじみで、下平にバレーの基本と楽しさを教えた張本人。互いに「おーぎくん」「しもへー」と呼び合う仲だったが、何らかの記憶障害で本人は下平のことを思い出そうとすると頭痛に襲われる。
  また、下平の回想の中の「おーぎくん」は積極的かつ果敢なエーススパイカーで、性格もプレーもポジションも今とは180度異なっている。

竜泉学園

バレーでは未だ無名の進学校。
昨年からスポーツ強化に乗り出し、優れた人材を集め始めたダークホース。
顧問の雨竜監督の方針で、他スポーツのプレイヤーから選手を集め、バレーに取り入れるトリッキーなチーム。

• 朧幽哉　（おぼろ　ゆうや）
  1年・ミドルブロッカー　身長184cm・体重75kg
  元・中学東京選抜のメンバーで幽霊のような風貌の男。
  選抜内では、体力測定のほとんどの種目で最下位、基本的な技術も決して高いレベルではないが、
  視界に入ったものの軌道を脳内で計算し予測できる桁外れの物理演算能力を持ち、
  相手の攻撃も、出かかりさえ見ればどう動くかが全てわかるため、一切ミスしないリードブロックが可能。
  味方のトスも例外ではなく、頭の後ろでインパクトするスパイクや、自分もボールも落下し始めてからインパクトするなど、型に嵌らない攻撃を得意とする。
  しかし、その異常な演算は本人の脳に大きな負荷をかけるため、普段は伸ばした前髪で視界を制限している。
  この能力は、母子家庭で、酔うとその辺の物を投げつけてくる母親から身を守るために身に着けた。
  影のある性格も、生まれ育ちに起因するらしい。
  髪を上げると（多分父親似の）イケメン。
• 渚島鴎　（なぎしま　かもめ）
  2年・ウィングスパイカー　身長178cm・体重65kg
  沖縄県出身の元野球部でナックルボールの捕球が上手いキャッチャーだったが、当時のバッテリーが事故で選手生命を絶たれたために野球部での居場所を失くしていた。
  レギュラーの座は失ったものの、誰よりも遅くまで残り自主練に励むなど努力家で、雨竜監督に見出された。
  無回転の変化に慣れているため、下平の無回転サーブも難なく受けることが出来る。ピンポイントメタ。
  拳でボールを打つことで自らも無回転サーブを放つことが出来る。
• 雨竜南　（うりゅう　みなみ）
  バレー部監督。とても胡散臭いおじさん。
  トルコの五輪代表コーチの経験もある指導者で、スポーツ強化のため竜泉学園に招聘された。
  実は山縣監督の元教え子で、他競技からヒントを得る発想は山縣先生のやり方をさらに発展させたもの。
  学生時代はとにかく相手を騙して翻弄することに長けていて、現在監督として授ける戦術や技術も、そういった心理的なトリックや奇襲戦法が多い。
  「学生スポーツの決定的な差になるものはモチベーション」という持論を持ち、もともといたバレー部の監督・選手に不満を覚えたため、各部活で最も遅くまで居残り練習をしていた己の価値を高めることに貪欲だった6人+朧で独自のチームを編成、レギュラーを叩きだして現在のバレー部を作り上げた。

私立王葉工業高校

昨年のインターハイに、予選2位で突破し出場した強豪校。
伝統的に全国から高身長のエースを集め、コンビネーションを使わず、エースがブロックの上からスパイクを叩き込むパワープレーを得意としている。

• 雲類鷲叡　（うるわし　あきら）
  1年・ウィングスパイカー　身長195cm・体重95kg
  元・中学東京選抜を追放された男。
  恵まれた体格と、選抜メンバーの体力テストの記録を全て1位で塗り替えるなどの並外れた運動能力の持ち主。
  常に堂々とし嘘や偽りのない態度は一見好ましいが、その一方、傲岸不遜で自己中心的な本性を持ち、自分のやりたいようにだけやり、その邪魔になるものは時に暴力を以てしてでも排除しようとする危険な男。
  バレーのプレイに関しても同様で、ブロックフォローやレシーブすらせず、「球を繋いで俺にトスを献上するのがお前たちの仕事であろう」と豪語するほか、自分の好きな（ゆっくりで高めの）トスでなければ打とうともしない。
  王葉でも常に王者の如く振る舞い、周囲の選手をまるで召使いのようにこき使い、自分に奉仕させ、しかもそれが当然だと思いこんでいる。
• 上屋敷　（かみや　しき）
  1年・ミドルブロッカー　身長194cm・体重84kg
  雲類鷲の従者で、雲類鷲に盲目的に付き従っているが、その真意は不明。
  「上屋」が苗字で「敷」が名前。
• 三船蛾次郎　（みふね　がじろう）
  オポジット。　身長184cm・84kg
  キャプテン。昨年の春高ベストスパイカーにも選ばれた実力者。
  が、現在は雲類鷲のために理不尽な要求をのまされている。
• 王欽鳳　（ワン　キンホウ）
  2年・セッター。　201cm・98cm
  中国からの留学生。
  雲類鷲中心でごく限られた攻撃（しかも単調なオープン攻撃）しか許されない王葉の体質に不満を抱いている。
• 大牟田春吉　（おおむた　はるきち）
  王葉の監督。「よろ～」「マジ萎える」など若者言葉が好きなお茶目な爺さん。
  かつて日本が至上唯一五輪で金メダルを獲得したチームでセッターを務めていたバレーの神様。
  山縣監督すら頭の上がらない大御所だが、王葉の雲類鷲を異常に優遇する王国を作り上げた原因でもあり、
  自分の方針に逆らい、雲類鷲を無視して速攻をしかけた王を即行でベンチに下げた。

関連動画

ハリガネサービスに関するニコニコ動画の動画を紹介してください。

関連コミュニティ

ハリガネサービスに関するニコニコミュニティを紹介してください。

関連リンク

• ハリガネサービス | 秋田書店
• 荒達哉 (@Ara_Tatsuya_) · Twitter

関連項目

• 週刊少年チャンピオン
• バレーボール
• 漫画作品一覧