伊26(艦これ)とは (ニムとは) [単語記事]

「潜水艦隊旗艦伊26、ニム。抜錨です！」

伊26（い26）とは、大日本帝国海軍所属の巡潜乙型7番艦「伊26」をモデルとした、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん～艦これ～』に登場する艦娘（かんむす）である。

わぁ、この概要いいねー。ありがとー

2016年 8月12日より開始された夏イベント「迎撃！第二次マレー沖海戦」にて先行実装された潜水艦娘。

潜水艦娘としては、U-511/呂500以来1年半ぶり、日本建造の潜水艦娘としてはほぼ同時に実装されたまるゆとしおい（どちらも2013年 12月）以来、実に2年半以上ぶりの登場となった。
なお、E-1およびE-3、E-4のボスマスドロップで、今回は難易度丙でもドロップが確認されているため、比較的掘りやすいと言えた。当然ながら、E-1が掘りやすいわけだが、E-3とE-4ではAquilaも同時に狙えた。しかし、どちらにせよ確率はお察しである・・・。
（なお、一人あたり最大一隻のみドロップで二隻目は出ない設定だった、と言われている）
そしてイベント終了に伴い、入手経路は完全に無くなった。次のイベントか、本実装に期待しよう。

イベント終了後のアップデートで、さっそく期間限定ボイスが実装された。

そんな伊26、潜水艦娘の前例に従って、自分のことは「ニム」と呼んで欲しいと言っているので、以降は「ニム」と記述する。

巡潜乙型といえばイクさんであり、艦型からいってもその妹となるニムはやはりイクさん直系の胸部装甲の持ち主である。また、健康的なふとももからお尻へのラインが素晴らしい。ニムをにむにむしたい、と妄言を口走る提督が続出した模様。ちなみに、スク水オンリーだったイクさんに較べ、ニムはパーカーを羽織っているのだが、ファスナーを胸の下で留めた形になっているのは、どう見てもそれ以上ファスナーが上がらないためと思われる。
栗色の髪をツーテールにしている、と思われるが、当初はツーテールと思われていたが実はトリプルテールだったイクさんの例もあるので明言はできない。
また、艤装の形も同型艦のイクさんとは異なり、どちらかといえばゆーことU-511に似た形式を取っている（艦首部分は左右に分割してアームでささえ、艦尾部分を背負う形）。
中破すると水着がボロボロになり、差し詰め全裸パーカーのような状態になってしまう。それでも戦意は衰えず、14cm 砲を構えて戦おうとする。さすがは武勲艦と言った所か。

グラフィックには零式小型水上機が描かれているが、装備は何も持ってこない。レベル50で改装可能となり、潜水空母となる。が、やはり何も持ってこない。

性格は性的無邪気というか潜る18禁の姉と較べると、無知無邪気系と言え、その様は小動物めいているとも言える。
癖なのか、言葉を三回繰り返すことが多い。「ねぇねぇねぇ」「なになになに」「きたきたきたー」「うんうんうん」
時報によると、すぐに悪戯してくる姉とは違い、甲斐甲斐しく提督の世話を焼いてくれるし、料理も三食作ってくれる……が、潜水艦の食事事情が窺い知れるメニューとなっている。
総評すると、むちむち系ナイスバディだがそれを自覚していないお兄ちゃん大好きな妹系と表現できるだろう。

Lv50で改装して、姉達と同じく潜水空母になる。装備スロットが増え、各ステータスも向上するが、燃費はやはり姉達同様に悪化するので、改造するかどうかはお好み次第である。

なになになに？　史実？　…通商破壊戦？　任せてよ、提督！

巡潜乙型7番艦は、乙型一等潜水艦第139号艦の仮称を与えられて建造が決定。

巡潜とは巡洋潜水艦の略であり、長大な航続距離を有していた。伊26はこの航続距離を活かし、北はアリューシャン列島、東はアメリカ西海岸、南はシドニー、西はパキスタンと非常に広大な範囲を動き回るのだった。

1939年 6月に呉海軍工廠で起工した。翌40年4月10日に進水、開戦直前の1941年 11月6日に竣工する。ちなみに当初は伊27と命名されていたが、竣工直前に伊26に命名し直されている。これは元々巡潜乙型は一つおきの奇数番号が付けられており（15、17、19、21、23、25、27……）、間の偶数番号は巡潜丙型に与えられていたのだが、この丙型が伊24で建造を一旦止めたため、空いた番号を詰めた、という経緯のため。（このため、同様に伊29→伊27、伊31→伊28……と番号をずらしている）
竣工後は横須賀鎮守府に所属し、第四潜水戦隊に編入された。諸元は水中排水量 3600トン、全長108.7m、全幅9.3m。魚雷は17本まで搭載可能の他、零式小型水上偵察機1機も搭載した。同じ巡潜乙型の伊19とは姉妹艦と言えよう。

11月12日、伊26は横須賀に到着し戦備を整える。そして19日に出撃、アリューシャン列島の偵察を行った。

大東亜戦争開戦の12月8日、伊26はサンフランシスコ西方 300 キロの地点に進出。アメリカ商船〈シンシア・オルソン〉の前に浮上し、警告射撃で乗員を退去させたのち140 ミリ砲弾で撃沈する。これが日本潜水艦によって沈められた初めてのアメリカ艦艇となった。ちなみに退去した乗組員は全員行方不明となっている。

年が変わって1942年 2月中旬、K作戦支援のため船体を改造。航空燃料補給装置を搭載し、3月3日にフレンチフリゲート礁に進出。ハワイ空襲を行う二式大艇に燃料補給を実施する予定だったが、他の潜水艦が補給を済ませてしまい伊26の出番は無かった。
5月31日、オーストラリア近海に進出。伊27や伊24とともに特殊潜航艇を発進させ、シドニーに停泊する敵艦を攻撃。6月7日、ワシントン州フラッタリー岬沖でアメリカ貨物船〈コースト・トレーダー〉を撃沈。続く6月20日にはバンクーバー島のカナダ軍無線羅針局とエステバン岬灯台を砲撃する。
その後はソロモン方面に進出し、主に通商破壊に従事。その作戦中だった1942年 8月31日、たまたま近くを通りすがった米空母「シスター・サラ」こと〈サラトガ〉を雷撃して2本の魚雷を命中させている。この損傷で〈サラトガ〉は中破し、3ヶ月の修理を要した。ちなみにこの少し前、〈サラトガ〉の艦載機が日本の空母〈龍驤〉を沈めており、その敵討ちとまではいかなくても、一矢は報いたという形になった。
1942年 11月には第3次ソロモン海戦に参加。11月13日に損傷を負って撤退中だった米防空巡洋艦〈ジュノー〉を雷撃し、止めをさしている。ちなみにこの〈ジュノー〉は大破こそしていたが、自力航行が可能な状態だった。また直前に乱戦の中で突っ込んできた日本の駆逐艦を炎上させた艦っぽい！
付近に敵潜水艦がいると分かり、さらなる被害を恐れた米艦艇は、そそくさと離脱してしまった。

1943年 3月1日、オーストラリア東方で通商破壊をしていた伊26だったが、3日に生起したビスマルク海海戦（いわゆるダンピールの悲劇）で船団が壊滅。伊17とともに現場へ急行し、投げ出された生存者74名を救助。ラエへ送り届けた。
4月11日、シドニーの南方沖でメルボルンから出発してきたQC68船団を攻撃しユーゴスラビア貨物船〈レシーナ〉を雷撃により撃沈。さらに24日にはブリスベーン北方で単独航行していたオーストラリア貨物船〈コワーラ〉を仕留めている。
6月26日、フィージー島スバの南西でニュージーランド空軍の哨戒機から爆撃を受けるも回避に成功。
12月28日、オーマン湾でアメリカ貨物船〈ロバート・E・ホーク〉を撃破して大破座礁させ、31日にはイギリスタンカー〈トーナス〉を撃破している。

1944年 1月2日、マスカット沖でアメリカ貨物船〈アルバート・ガレタイン〉を砲雷撃で撃沈。しかしその直後にブリストル・ブレニム爆撃機の攻撃を受け、小破。ペナンに帰投し、修理を受ける。その後の28日には、運貨筒をガダルカナル島へ輸送している。
2月27日、ペナンを出撃しチャゴス諸島を偵察。続いてモルディブ諸島方面で通商破壊を開始。3月13日に米タンカー〈H・D・コリアー〉を、21日にノルウェー貨物船〈グレナ〉を、29日に米商船〈リチャード・ホベイ〉を立て続けに撃沈(合計23591トン)。そして〈リチャード・ホベイ〉撃沈時に救命ボートや筏に乗った生存者を銃撃している。
4月2日、第六艦隊に編入。7月8日にグアムで座礁するトラブルに巻き込まれるも何とか内地へ帰投。その後は内地で待機していたが、10月13日に捷1号作戦が発令され瀬戸内海西部を出撃。数が少なくなった大型潜水艦の一隻として伊45、53、54、56とともに甲潜水部隊を編成し、フィリピン方面へ向かっていった。

最期はレイテ沖海戦に参加したが1944年 10月25日、レイテ東方にて「敵空母4隻発見」の報を打電したのち消息不明となる。米軍艦隊を発見し攻撃に移るも反撃を受けて轟沈したと思われるが、その最期には謎が多く、どの敵艦艇によって沈められたのかはっきりしていない。今のところ米護衛空母〈アンジィオ〉の搭載機と、駆逐艦〈ローレンス・C・テーラ〉のヘッジホッグ攻撃で沈んだ説が有力視されている。乗員105名は全員還らなかった。11月21日、フィリピン東方で亡失と認定される。
1945年 3月10日、除籍。伊15型潜水艦の中では最も長く生き残っていた艦であった。

空母を中破させ軽巡を沈める一方で、通商破壊においても輸送船やタンカーなど12隻、総排水量5万トンちかくを葬った、彼女も又歴戦のハンターであった。まさに太平洋のUボートである。彼女の撃沈スコアは日本潜水艦の中では4位。帝國海軍屈指の武勲艦と言えよう。
余談だが通商破壊以外にも、伊26はインド人工作員を敵飛行場の南岸に上陸させたり、飛行艇への補給を行ったり(荒天により飛行艇が大破し失敗)しており、その活躍は八面六臂だった。