1,462
391 ななしのよっしん
2012/11/20(火) 21:50:44 ID: 7AqVMzA/z4
連レスになってすまないが、
深夜放送でザックザク人が死んでいく描写とか、ピカレスクロマンだけにルルーシュの悪意と善意の葛藤の描写に励んでた一期に対して、
夕方放送になったR2はなんか、残酷描写も控えめで展開も純粋なピカレスクじゃなくなってしまってたと思う。
R2はルルーシュが結果だしまくってただの頼れるヒーローの姿になってしまってた所を、解かりやすい致命的な落ち度も無く一期で視聴者的に一番ケチがついた部分を強引に持って行って蹴落として、また強引にヒーローの道を歩ませたようなイメージ。ゼロレクイエム泣けたけどさ。
392 ななしのよっしん
2012/11/25(日) 16:24:38 ID: u+SmZFqTXH
393 ななしのよっしん
2012/11/25(日) 16:33:14 ID: FU0I2WsZBq
>>392
扇だからさ
394 ななしのよっしん
2012/11/25(日) 23:51:45 ID: 3PQbEHDpFo
19話は個人的に信じる信じないは別としてルルーシュから話を聞くべきだった。話を聞いてそれでも許せずに追放するならまだ納得したけど、一方的に話を聞かずに殺すのはないわ
395 ななしのよっしん
2012/11/27(火) 23:40:59 ID: 2kGLPh6SkA
ユーフィミア「判決を言い渡す!被告『ニッポン人』!被告『黒の騎士団』!
判決は『死刑』!死刑だ!死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑!
ふははは!見ろ!あの哀れな連中を! 死んだニッポン人だけがいいニッポン人だああ!」
皇帝「ほう、やりおるわ」
クロヴィス「なんだいあの子、『やればできる子』だったんじゃないか。」
396 ななしのよっしん
2012/11/28(水) 19:56:45 ID: 7AqVMzA/z4
扇は「ゼロは俺たちを裏切ってたんだ!」っていうけど、視聴者からしたら「テメーが言えた立場か」ってキャラ。だから嫌われるんだろ。
仮にギアスで操られてたんだっつー妄想を当てはめても、ヴィレッタ関連で相当酷いポカやらかしてるのはどうあがいても扇の責任だしね。
罪の清算もしてないのに日本の首相になってヴィレッタ嫁さんにするとかゼロレクイエムが生み出してしまった悪意にしかみえないし。
ゼロがギアス使って日本人殺したってのも情報ソースはブリタニア軍人ヴィレッタで、自白剤使って吐かせたわけでもない。ただの本人の告発。
信じた理由は「僕のヴィレッタちゃんがそう言ってたんだもん(フンス」って吹飯モノの証拠もクソもない酷い言いがかりだし、たまたま事実だったとはいえこれまであれこれ組織を支えてきた有能な頭のゼロを見限り切る理由としては薄すぎる。証拠くらい揃えとけ。ある意味こっちのがよっぽど騎士団にとっては裏切り行為と言える。
一期のブラックリベリオン時にヴィレッタに撃たれて黒の騎士団本部をだいぶ混乱させたのもヤバいくらいの失態。実際アレなきゃゼロなしでもまだマシに戦えたろうし、そもそもVVのナナリー強奪も大幅に遅れる。
あとは……記憶喪失のヴィレッタの身分知ってて、自分がテロリストということ。その二つとも語らずヴィレッタとギシアンしてたのもかなりの畜生行為。合意の上とはいえね……
397 ななしのよっしん
2012/11/28(水) 20:17:25 ID: gOa+7+up5b
その話まだ続けてるの……7AqVMzA/z4は本当に執拗だが扇に親でも殺されたのかね
というかスレ的に単純にもう話すネタが無いのかね
何だかんだ言ってもう4,5年前の作品だし当然と言えばそうだが
398 ななしのよっしん
2012/11/28(水) 21:28:33 ID: dWxVEFv8fv
たぶんルルーシュ本人なんだよきっと
399 ななしのよっしん
2012/11/29(木) 20:39:49 ID: 7AqVMzA/z4
いやー、二か月くらい前にギアス一気観したから扇の名前が上がるとついつい。これからは自重します。
話すネタというなら、
ルルーシュって実はギアス能力無い方が反逆うまくいくんじゃねーの……
ってのは、見てる時ずっと思ってたけど他の人はどう思ってるんだろう。
最初にカレンやCCみたいな重要なキャラを失うことにはなるけど、ブリタニアが純潔派一辺倒になるからスザクがブリタニア軍から追い出されて、キョウトの人たちに保護されたりする展開も十分あり得そうだし……立ち回り次第でけっこうなんとかなるんじゃないかと思う。
何よりルルーシュが人心掌握に必死になるとどうなるのかが観たい。作戦も輪をかけて用意周到で抜け目ない策をうつようになって凄い手ごわくなるんじゃないだろうか。
400 ななしのよっしん
2012/12/01(土) 12:56:57 ID: lBD49G0SSi
シャルルとVVの計画の時間考えるとそんな人心掌握してる暇じゃないし
ロロの時はうまくいったけど時間がたつと情が移ったり通常時のルルは
あんま精神が強くないヘタレだから向いてないと思う
もう一つはルルーシュと同等かそれ以上の知能を持ち軍隊や領土すべてを持ってるシュナイゼルがいるから無理だろうよ
401 ななしのよっしん
2012/12/05(水) 15:47:36 ID: N1wiBU0Apo
>>399
反逆は上手く行ったかもしれないが、ラグナロクの接続止められなくね?
その前に皇帝をどうにかすればおkかもしれないが、ギアスなかったら反逆は準備整う数年先とかの設定があるし。
402 ななしのよっしん
2012/12/05(水) 18:27:44 ID: 7AqVMzA/z4
ラグナロクの接続の件は、もう本当にVVとシャルルの関係の運任せになる。
コード勝手に奪ったり、VVが死んでから本格的にラグナレクの接続計画始めたり、CCを確実に捕獲・監禁出来そうなときに何もしてなかったりと、VVの計画とシャルルの計画には決定的な溝があるから、うまく転がればあるいは……ってくらいなんだけど。
ブリタニア自体も、結構以前からクーデターを考えてたっぽいシュナイゼルが何かの拍子にどう動くかってのもルルーシュが付け入るスキになりそう。
何よりセシル&ロイドの活躍をある程度封じられるのは結構デカイと思う。
最初のクロヴィスの日本人虐殺でルルーシュが危機感持って何とか早めに計画を進めるのが大前提になるんだけどね。キョウトのじいちゃんになんとか支援頼める立場までこぎつけば、亡国のアキトの日本人部隊みたいなの率いたりして結構いい線行きそうだなって程度の考え。
403 ななしのよっしん
2012/12/14(金) 11:19:05 ID: D2gIDUu4vZ
>>391
アニメの最後は>>385みたいな歪みを抱えているはずなのに、何で泣けたんだと思う?
あなた個人に対して批判したい訳じゃなくて、ギアスを「泣けた」とか「綺麗にまとめた」みたいに
評価している人が少なからずいるから、どうしてそういう結論に達するのかが知りたい
絵の綺麗さとBGM、声優の演技で結構ごまかせたのかな?
404 ななしのよっしん
2012/12/14(金) 12:00:23 ID: oRUCU456VI
>>403
なんちゅーか、ゼロレイクエムほど突飛で自覚的な手段こそないものの、実際の歴史もあんなふうに戦争と平和を繰り返してんだよ
現実の歴史では革命家が「こいつは極悪非道の独裁者だ」と断じて他方を「虐げられる人民」と演出するところ、ルルは自作自演でやってのけただけで
その歴史のダイナミズムの前では、誰もが道化なんだと思うよ
馬鹿と屑と狂人しかいない世界かもしれないけど、根深い対立構造を壊して「悪逆皇帝ルルーシュvs虐げられる人民」の対立構造にすり替えた目的は普通に達成してると思うけど
禍根をすべて断つことが目的ではなく、人々が和平のテーブルにつくのを阻害する地雷を自分で踏んで回るのが目的なんだから
社会構造は人の欲望が作るものだけど、一方で、その構造が人を支配して自由を奪ってるわけで
「世界に君臨する」という国是に洗脳されたブリタニア国民を、逆に「悪いのは皇帝ルルーシュだ」と洗脳したってわけ
(いわゆる洗脳解除といわれるものは、洗脳を受けた人間に『常識的な考え』を徹底的にすり込むいわば逆洗脳であることは、言うまでもない)
カレンも「問題は山積みだけど」と認めているところを、君は悪意たっぷりの言葉で言い直してるだけにしか見えんが、
そこにある未来を信じられるか信じられないかの差が、「綺麗にまとまった」「泣けた」という感想と、君の感想の差じゃないのかね
405 ななしのよっしん
2012/12/14(金) 16:47:56 ID: oRUCU456VI
それと、ゼロレクイエムの悲劇性については別に難しく語らんでも明白なわけで、むしろ「なぜ泣けなかった」かを探ったほうが手っ取り早いと思う
まあ要するに多大な犠牲者を出したことが最大のネックなんだろうけど、
これは別にルルーシュが望んで犠牲者をこしらえたわけじゃない
(それで責任が回避されるわけじゃないし、もちろん、ブリタニアの帝国主義の解体に伴う障害はすべて潰すつもりだったろうけど、それ以降のこととして)
最初は民主主義()を逆手にとった数の暴力とギアスに加え、フレイアの早期掌握による恐怖政治による独裁を目論んでいたことは、本編で描写されている
が、これに先回りしてフレイアを使い、首都消滅にダモクレス建造と大量破壊兵器による戦略的殲滅戦を展開したのがシュナイゼルなわけで
むしろそこから「パイ投げ合戦」に陥らないように戦略をコントロールして日本近海での大規模会戦に落とし込んだのは、ルルの手腕としか言い様がない
(シュナイゼルは核の傘構想を明確にしてたわけだから、シュナイゼル側がこの流れに待ったをかける理由がない
むしろ相手も核武装したほうが、自陣営の核増強が捗る)
つまるところ、あの最終決戦はシュナイゼルがフレイアとダモクレスを実際に使ってしまったことへの落とし前をつけに行っただけのことで、
それを未然に防いだ場合、というIFがあるなら、普通にフレイアをちらつかせて世界を支配下に起き、暴君ぶってゼロレクイエム発動、という、そのまま最終話にジャンプする流れだったというわけ
そこらへんの考察に至る精読(精視聴?)の有無が、難しく考えたときに泣けるか泣けないかの差なんじゃないかと
難しく考えずにぱっと見て泣けるか泣けないかは、それは感性の違いとしか言い様がないからね
ルルーシュの示した自己犠牲に共感できなかっただけのことで
406 ななしのよっしん
2012/12/14(金) 22:43:55 ID: D2gIDUu4vZ
>>404-405
ありがと。とりあえず>>404の方は
「現実でも人は道化になることが多々あるので、多くの人々が道化になるのも特に気にならなかった」
が答えで良いのかな?俺としては、道化になってしまう現実があるとしても
「だから道化になっても良いんだ、仕方無いんだ」って受け入れたくはないな
>>405であなたが問うた「何故お前は泣けなかった?」にも関係するけど
「悪は報いを受けるべし」という価値観が俺にはあって、その価値観に照らし合わせたときに
帝都虐殺に同意したナナリーや侵略者の首領格であったシュナイゼル
ゲットー虐殺等を行っていたコーネリア、植民地に対する搾取や差別が当たり前だった帝国人
それらの悪が全てルルーシュにすり替えられ、当の本人達は大手を振っているという
あの結末が許せないんだな
やはり罪は犯した本人が罰せられるべきで、だからこそ帝都民や旧エリア民には恨みを忘れず
きっちりしっぺ返し、因果応報して欲しかった
もしくは被害者達自身がその意思で彼・彼女らを許すというならそれでも良かった
でもルルーシュが余計なことをしたので単に加害者がのうのうとしている状況になってしまった
それが気持ち悪くて泣けなかったんだと思う
加えてルルーシュがゼロレクイエムをやる過程で決戦後に圧政を敷いたけど
そこで出た犠牲(小説版基準なら8000万人)は本当に出す必要があったのかというのもある
本当ならその人達だって救うべき人であるはずで、そんなに生け贄にしなきゃ世界は駄目なのか
即位した時点からずっとまともな皇帝続けてじっくりと改善する方が良いのではないか
そこまでしなければいけないほど世界が追い詰められているように見えなかったので
単にルルーシュが「早く死にたい、罪を償いたい、罰せられたい」というエゴを優先して
要らぬ犠牲を強いたように見えて、それもまた嫌で泣けなかったのかなと思う
407 ななしのよっしん
2012/12/15(土) 01:09:56 ID: oRUCU456VI
>>406
コネやシュナが因果応報を食らうようじゃ、ゼロレクイエムの意味がないと思うけど、演出的に
「悪いやつは報いを受ける」という既存の観念を逆手に取って、自らを悪として死んでいったルルーシュの物語なんだから
そのー、なんですか、まあ自らの死と引き換えにすべての人の罪を赦したメシアなわけで、
そこは一期の特区日本式典会場での虐殺のときのセリフから繋がってることだよね
あと、コーネリアにしろシュナイゼルにしろ帝国民にしろ、その権力構造に蝕まれていただけで、それがなければ割と普通の人間だったはずだけど
(シュナはちょっとイカれてるかな、と思わないでもないけど、周囲の期待には盲目的に応える精神性ってのは、まあありがちと言えばありがち)
スタンフォード監獄実験っていう心理学の実験があるんだけど(esっていう映画の元ネタ)、
集めた一般人を囚人役と看守役に分けて演技させたところ、徐々に役にのめり込んでいって理性のタガが外れて虐待や暴行に発展したのね
なんでそんな実験やろうとしたのかといえば、実際に多くの人を虐殺したナチ将校が、家庭では温和な人間だったということに目をつけた学者が、
「彼はナチスの掲げる思想に凝り固まった異常者だったのか? それとも家庭を大事にし職務に勤勉な小役人でしかなかったのか?」と疑問に思ったことが発端
その実験の結果が上記の通りだったわけで、要するに、権力構造ってのはそういうものだし、それが許される状況にあればそうしてしまうのが人間だってこと
だから、帝国主義を自家解体したあとの世界でコネやシュナの罪を問うたところで、あまり意味はないと、俺は思うわけ
現実でも、戦争のあとに王(政治家)や軍人が断罪される場合ってのは、勝った側が負けた側を一方的に叩きのめして「悪いのはこいつだ!」と決め付けるためのものでしかなく、
対等な和平だったりした場合はどれだけ山盛り人死が出ようとそんな報いは受けない
むしろ、ゼロレクイエムという嘘を本当にするためには、つまりルルーシュが悪であるためには、あの二人には生きてもらわなくちゃならない
少なくとも、シュナイゼルはギアスによって残りの人生をゼロに付き従って贖罪に捧げることは確定してるわけで
408 ななしのよっしん
2012/12/15(土) 01:28:50 ID: oRUCU456VI
あと、ナナリーは帝都民の虐殺には同意してないはずだけど
小説版を基準にするのはちょっとおかしいと思う
わりと遠慮会釈なく独自解釈やオリ設定をぶち込んだ「別物」だし、
あれは普通に話盛ってる……どころか徹頭徹尾作り話だろ
確か「俺より美しいと言ったから」とか、「アーサーが魚屋から魚を盗んで魚屋に追っかけ回されたから」とかいうふざけた理由で片っ端から殺して回ったって話だろ?
そんな些細な理由並べ立てて三ヶ月弱で8000万人殺せるわけないじゃん
409 ななしのよっしん
2012/12/15(土) 02:15:48 ID: D2gIDUu4vZ
>>407-408
確かに本来罰を受けるべき人間がそうなれば
ゼロレクイエムの意味もなくなるし、ルルーシュの物語の完成度も下がる
でも俺としては真の罪や悪が秘匿・ごまかされるような演出・物語ならやらなくて良いんだよなぁ
もしかして俺とあなたに代表される肯定派の違いって
俺が物語の中で自分の価値観「報いをしかるべき者が受けるべし」が満たされることを重視していて
肯定派は「ルルーシュの物語」の完成度を重視している差から生まれているんだろうか……?
社会構造のせい、の話については社会がそれを誘発しやすい状況にあったのかもしれんけど
罪は罪なんで、そこはきっちり裁いて欲しいと思う
侵略も人殺しも差別も全て社会がそうさせたんです、私は悪くありません
社会体制が崩壊したので私のことは許して下さい、と言われても
被害者や被害を受けているさまを見ていた者(視聴者)からしたら、ふざけんなとしか思わないよ
例え人間が社会構造によって行動の影響を受ける存在であるとしても
現実で対等な和平だったりした場合はどれだけ人死が出てもそんな報いは受けない、としてもだ
ナナリーが虐殺同意していたのいうのは間違いだったね。ごめん
ただ例え無人だとしても自国の首都に大量破壊兵器を落とす同意をすること自体が問題だと思う
しかも結果は大量虐殺だし。知らなかったごめん許してでは通らない。普通は
小説の数字はあくまで一例。要は、公式にルルーシュが圧政時にもたらした被害は全て虚偽である
と言われていない以上、ルルーシュが圧政時に人民を大いに虐げた(人死に含む)可能性はあるし
制作陣もそうとってもらっても構わないという意思表示をしている、と言いたかった
ならばその可能性を悪い方に取らせて貰った場合に、本当はそんなことしなくて良かったんじゃないのか
自分をエゴを優先して救うべき人を殺していたんじゃないのか、と憤ってる訳ね
410 ななしのよっしん
2012/12/15(土) 06:27:07 ID: oRUCU456VI
>>409
少なくとも、俺はこの作品における「善悪の価値観」というものを、二元的には捉えていない
対立する陣営やキャラがセリフをリレーさせてひとつの問題を浮き彫りにさせる手法が頻繁に取られていることもそうだし、
ルルーシュとスザクという光と影のように分かれたふたりがめまぐるしく入れ替わって正義と悪のはざまを進んだり、
演出として意図的に「善悪」という価値観をコラージュさせているように感じたから
だからこそ、クライマックスで善悪のコントラストを刻んだゼロレクイエムに意味が生まれたのだと思うし、そこであえて悪の側に身を落とすことを選んだルルーシュの選択に価値があると思う
(話は逸れるが、同じように善悪の二元化を拒んだガンダム00が、二期で明確な『悪』を設定したことは、興味深い好対照だと思う)
そういうわけで、ただ単にその行いが犠牲を生み、その手が血で濡れていることを指して「罪」だというふうには考えていないし、
作中のほとんどの人物が、悲惨な末路を迎えさせて「然るべき報い」とするような「悪」ではないと思っている
それだと、ユフィも罪を犯したことになる
もし、君がユフィの末路を「然るべき報い」だというふうに考えているなら、君が知りたいことについて、俺のほうから説明してあげられることは非常に少ない
なお、罪を問うても意味がない、と言ったのは、作中の描写としてシュナなコネや元帝国民を捕まえて罰を与えるようなことをしたらゼロレクイエムの意味がない、
憎しみの連鎖を断ち切ろうしたはずなのに、また別の憎しみを生んでいるだけになってしまうから、という意味ね
なにをして君が「普通は許されない」と言ってるのかわからんが、普通は「許されないこと」というのは予め決まっている
国際社会においては、それは条約だったり、協定だったり、そのたぐいの合意というものが必要
それすらもない、「強ければそれが正義」というWW2以前のモンロー主義並みの国際観念の世界だったなら、なおさら許すも許さないもない
負けたのが、弱いのがすべて悪い(……という価値観に反逆し壊したのがルルーシュの物語なわけだが)
シャルルの激の飛ばしっぷりを見るに、まさにそういう時代だったのだと思うけど
411 ななしのよっしん
2012/12/15(土) 06:57:31 ID: oRUCU456VI
結局のところ、日本側に感情移入した君の「日本にひどいことをしたブリタニアの要人が平気なツラして歩いてるのが気に食わない」という気持ちが引っ掛かりになってんじゃないかと
でも、日本人だって、別に清廉潔白だったわけではない
玉城はいいタイミングで邪魔が入らなければ何の罪もない一般学生を虐殺するところだったし、扇に代表される黒の騎士団も、フレイアで大量虐殺をしたシュナイゼルに与して戦火を拡大させた
もし君が日本人側も含めてこれらの「罪」を許せず、どいつもこいつも死ぬなりなんなり悲惨な末路を迎えろ、と思ってるのだったら、
やはりその結末のためにはゼロレクイエムは不要と言わざるを得ないが、
それだと丹念に善悪の錯綜を描いてきたことの意味がなくなり、
ぶっちゃけ悪の皇帝シャルルを倒して「俺が皇帝になる! 善政を敷くからよろしく!」ENDになるように、
物語の展開として徐々に善悪の色分けがついていくようにすべきだったが、それってもう別の作品だよね
君の想像の中にある「可能性」を根拠に非難されても、俺には「はあ」としか
俺の想像として、実は8000万人どころじゃなく50億人くらい殺してる可能性があるから最高の胸糞ENDだ、といえば君は「その通りだ」って言ってくれんのかい
前提として、ルルーシュがどういうことをしたか(どの可能性が高いか)ってことを、共有しなければいけないんじゃないの
だから、俺は小説版を持ってこられても困ると言ったの
412 ななしのよっしん
2012/12/15(土) 07:33:44 ID: oRUCU456VI
そういうわけでルルーシュがなにをしたかってことだけど、
すべての権力を手中にしたなら、小説版にあるような作り話をするも自由だし、
不当逮捕でどかどか監獄を賑わせて対外的には「こいつら処刑しまーす」と発表するも自由だし、(ロイドたちも投獄されてたね)
あえて実際に殺しまくる必要はない
いつも言ってる「撃っていいのは~」の言葉通り、反旗を翻したのには容赦しないと思うけど、まあ二、三ヶ月じゃそれすら無理だよね
フジの最終決戦が両軍の総力戦だったわけで、それが壊滅状態なんだから、立て直すにも時間がいるし、コネやその他がそうしたように、潜伏して機会を窺うくらいしかないのだから
他に、ルルーシュが無用な血を流しまくったとする根拠があるなら、聞くよ
413 ななしのよっしん
2012/12/15(土) 07:47:03 ID: oRUCU456VI
>社会構造のせい、の話については社会がそれを誘発しやすい状況にあったのかもしれんけど
>罪は罪なんで、そこはきっちり裁いて欲しいと思う
>侵略も人殺しも差別も全て社会がそうさせたんです、私は悪くありません
>社会体制が崩壊したので私のことは許して下さい、と言われても
>被害者や被害を受けているさまを見ていた者(視聴者)からしたら、ふざけんなとしか思わないよ
>例え人間が社会構造によって行動の影響を受ける存在であるとしても
>現実で対等な和平だったりした場合はどれだけ人死が出てもそんな報いは受けない、としてもだ
うん
つまり、いわゆる勧善懲悪ものってのは、その現実における「なんだかなあ」って気持ちをすっきりさせて「そうそう、こうでなくちゃ!」と痛快な気持ちにさせる『嘘』なんだよね
ただ、この作品は別のアプローチから『嘘』をついて、勧善懲悪を逆手にとった別のテーマを差し出してるんだよね
そこを見誤ってたらこの作品は楽しめないし、勧善懲悪を見たいなら別の作品を見たほうがいいと思うし、この作品に「勧善懲悪もの」としてのあり方を当てはめるのは、なんか違うと思うよ
変な喩えだが、ギャンブルやマネーゲームを題材に騙し合い奪い合いを描いた作品の批評に、
「あんな平気な顔をして他人を陥れておいて大金ゲットして無事に家に帰るって納得いかない」
って言ってるようなもんだと思う
414 ななしのよっしん
2012/12/15(土) 15:20:21 ID: wzohakQouT
>>406>>407
>加えてルルーシュがゼロレクイエムをやる過程で決戦後に圧政を敷いたけど
そこで出た犠牲(小説版基準なら8000万人)は本当に出す必要があったのかというのもある
この犠牲が本当に出たかどうかは分からないと思う。
実際にはやってもいない虐殺をあたように見せかけたり、ペンドラゴンで死んだのをルルーシュの圧政で死んだように見せかけたりしたのかもしれない。
ギアスがあれば見てもいない虐殺の証言者なんて幾らでも作り出せるし。
>>407
シュナイゼルは「自分の命にすら執着できない」人だから、流石に普通ではないような気がする。
逆に言えば、権力とかにも執着しないってことで状況が違えば名君になったり、名君を支える良く宰相になったのかもしれないが。
415 ななしのよっしん
2012/12/15(土) 15:24:19 ID: wzohakQouT
>>扇に代表される黒の騎士団も、フレイアで大量虐殺をしたシュナイゼルに与して戦火を拡大させた
すっきりしない理由のひとつが、こういう所を裁かれないだけじゃなく、本人が自覚してない、それどころか自分は良いことをしたように思っている所にあると思う。
せめて戦火拡大を自覚して過ちを繰り返さないように自戒するならともかく。
作品の中の扱いでも、結婚式で終わった所や扇の語りの場面とか見ると、扇をそういうキャラとして描いているように見えるし。
416 ななしのよっしん
2012/12/15(土) 19:02:08 ID: 7AqVMzA/z4
話に割って入るようで悪いけど、
黒の騎士団、コーネリア、シュナイゼル等々の、本来なら裁かれてしかるべきなくらいしこたま罪を重ねてきた連中が裁かれない、
という終わり方は、谷口監督がコードギアスという作品に仕込んだある意味での意地悪、または悪意だと思う。
確かにルルーシュの物語はゼロレクイエムで何とか始末をつけ、収拾させた形になるけど……上記のコメで言われているように、世界に平和が一時的になったとしても、かなりの数の許されざるものが自分の罪を認識せずにのうのうと生きてるような状況はかなりゆがんでいる。
これはスザク、シュナイゼル、ナナリー、神楽耶などの面々が必死になって世界をまとめようとしても、いつかは爆発してしまう世界。ルルーシュの意志を継ぐ者が居なくなったらマッチに火をつけるより簡単に世界に火がつくような状況になってしまうと思う。
417 ななしのよっしん
2012/12/18(火) 09:57:33 ID: IE/W7tD6MJ
扇はヴィレッタとの関係もすっきりしないんだよなあ。
作品での扱い方はロミオとジュリエットみたいな引かれ合う敵味方の男女、純愛って感じだったけど、記憶喪失で人格変わっている時に惚れた上に肉体関係まで持ってるって一期の頃からなんか違和感あった。
扇が好きなのは千草でヴィレッタじゃないし、千草もなんかストックホルム症候群ぽかったし。
418 ななしのよっしん
2012/12/18(火) 21:23:54 ID: 7AqVMzA/z4
扇とヴィレッタの恋愛って、アンチ抜きにしても単純に説明に苦しいシーンが多いと思う。それが独特のすっきりしない感じをさせてると思う。なんか無理に押し込んでる感というか。
例えば、いくら尺的に厳しいとはいってもブリタニア人のヴィレッタが平然と斑鳩のブリッジに居るのとかね……ディートハルト役職に就けるのにも結構悶着あったのに。とりあえずネリ姉と一緒にブリタニア側戻るとかしたほうが自然のように思う。
419 ななしのよっしん
2012/12/19(水) 23:09:36 ID: D2gIDUu4vZ
>>410-413
レスどうも。とりあえず全体を読んで思った、ギアスの結末に対する感情の差の発生要素はこんなものかな?
①「ルルーシュ=悪 その他の人=善(免罪)となって善悪が完全に分離し世界が平和になる」
という物語構造の完成が最優先事項であるか
②登場人物の悪行・行動について、「情状酌量出来る」と思うか「絶対に許せない」と思うか
③ギアスの「勧善懲悪を逆手に取ったテーマ」に面白味を感じられるか否か
この①~③に対する思考の違いが肯定派になるか否定派になるかの分かれ目かと
分析はこの辺で、ここからは個別意見を
>作中のほとんどの人物が、悲惨な末路を迎えさせて「然るべき報い」とするような「悪」ではないと思っている
俺は黒の騎士団に対してはそう思うんだけど(悪行例:ナリタ戦での民間人巻き添え)
ブリタニア、特に皇族は情状酌量出来ない。騎士団に酌量が出来るのは
元々ブリタニアが侵略・支配という「悪」をやったことがその活動の原因である為同情が出来るから
加えて、逆にブリタニア民間人をひどく虐げていた描写がなかった(ような気がする)のも影響は大きい
一方ブリタニアは侵略・支配をする理由が同情的なものではなく
共感出来ない理由による虐殺や人種差別等、こちらの不快感を刺激する描写が多かった
だからブリタニア側、特に悪の最たる存在である皇族三名は厳しく罰して欲しい
ちなみに黒の騎士団も、R2の19話以降の行動については裁かれるべきだと思ってる
故意ではなくともひどい重過失であり、ブリタニアと同じくこちらの不快感を刺激したから
「犠牲や被害を出したから罰せられろ」という単純思考ではいけないというのには同意する
だから強制的に殺人をさせられたユーフェミアは俺の中では無罪
でもどうして犠牲や被害を出したのかという「どうして」の部分で同情出来ない
ブリタニア側の人間(特に皇族)やR2の19話以降の騎士団幹部達は、俺としてはばっちり罪人
420 ななしのよっしん
2012/12/19(水) 23:11:00 ID: D2gIDUu4vZ
>前提として、ルルーシュがどういうことをしたか
>(どの可能性が高いか)ってことを共有しなければいけないんじゃないの
それが共有出来そうにないと思える構造になっているから、あの最終回のルルーシュを肯定出来ない
あなたは「可能性で勝手に批判するな」と言うが、俺も「そっちも勝手に好きな選択をして肯定してる」と
そう思わせる。俺としてはルルーシュは
・ゼロレクイエムの為の被害は、偽装等で極力無くそうとしている
・目的の為には必要な犠牲だ、と認識して本気で圧政や虐殺を行う
どちらをやってもおかしくないキャラであり
作中の様子から実際前者と後者、どちらを選んだかは全く分からない
どちらを選んだかをはっきり分からせる描写を入れないということは、制作が
「どちらのルルーシュを選んでも構わない」と言ったことと同義であるから
どうしてもあの最終回を考えるとき後者の可能性もちらついてしまい完全な肯定が出来ず
「あんな最終回は止めろ」と思ってしまう
要は、良いルルーシュとクズなルルーシュ、どちらともとれる構造になってること自体が問題
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