侍ジャパンとは、野球の国際大会における日本チームの呼称である。
「サムライジャパン」、「SAMURAI JAPAN」と表記されることもある。
概要
2009年3月に開始された第2回ワールドベースボールクラシック(以下WBC)において、原辰徳監督率いる日本代表チームを指す愛称として使用されたのが始まり。
過去には「(野球)日本代表」、「全日本」と名乗っていたが、全て同じものである。
それまでにも、アジア野球選手権や社会人野球などのアマチュアによるナショナルチーム自体は存在していたが、1992年からの野球のオリンピック競技採用や、プロ選手も参加可能となったシドニーオリンピックから次第に「国際野球の日本」が注目されつつあった。
一方で2008年の北京五輪を最後に、野球が五輪種目から再び除外されてしまう。そんな中で、オリンピックに代わる真の意味での世界一を決する大会にしようとの考えでMLB主催で開催されたのが、WBCであった。
第2回WBCまでの代表チームには、サッカー日本代表のような「監督名+『ジャパン』」という通称(2004年アテネ五輪の「長嶋ジャパン」、第1回WBCの「王ジャパン」、2008年北京五輪の「星野ジャパン」など)が定着していたが、
第2回WBCの監督に就任した原辰徳監督は「自分は『監督名+ジャパン』のように呼ばれるような値の人間ではない。それに「ジャパン」というのは未来永劫続く、野球界の誇りであり憧れのチームだという風に思っているので、何か違う形での名前を考えてほしい」と要望、これに対してNPBが提示したのが「サムライジャパン」であった。
2009年の第2回WBCでは原監督率いる「サムライジャパン」として大会2連覇を達成。以降、野球日本代表の愛称として「侍ジャパン」が定着することとなる。
2012年4月、NPBが「侍ジャパン」を常設化する。第3回WBCを控えたこの時期、日本ではスポンサー権をめぐってWBC不参加も取り沙汰される状況となっていたが、粘り強い交渉の末「侍ジャパン」としてのスポンサー権が認められたことで事態が打開され、第3回大会への出場が決定。監督には山本浩二が就任した。
不参加騒動、コーチ陣選定の遅れなども影響したか、2013年開催の第3回WBCで準決勝敗退という成績に終わった侍ジャパンは、2013年秋に監督も常設化することを発表。2017年開催予定の第4回WBCも見据えて、40代程度の若い指導者を選定していった結果、小久保裕紀が初代常設監督に就任した。
2014年4月25日、12球団臨時オーナー会議が開かれ、侍ジャパンの収益拡大を図るために株式会社を設立する方針を決定した。株上場はせず、12球団とNPBが保有する予定。
名称について
- 2008年に日本ホッケーチームは『さむらいJAPAN』なる商標を取得しており、後発にも関わらず認知度の差ですっかり定着してしまった野球日本代表としての「侍ジャパン」には複雑な心境を吐露している。
- 「侍ジャパン」はもともと電通の登録商標であり、そのため常設化以降に決定されたロゴ(野球日本代表としての登録商標)は「SAMURAI JAPAN」と英語表記になっており、バットを持った武士のシルエットと日の丸をイメージした赤い丸が描かれている。
出場選手・関係者一覧
ワールドベースボールクラシック(WBC)
2009年監督
コーチ投手
捕手内野手外野手 |
2013年監督
コーチ投手
捕手内野手外野手 |
2017年監督
コーチ投手
捕手内野手外野手 |
2023年監督
コーチ投手
捕手内野手外野手 |
日米野球
2014年監督
コーチ投手
捕手内野手外野手 |
WBSCプレミア12
2015年監督
コーチ投手
捕手内野手外野手 |
2019年監督
コーチ投手
捕手内野手外野手 |
オリンピック
2021年監督
コーチ投手
捕手内野手外野手 |
応援歌
日本 | レス | No | プレイヤー |
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関連項目
外部リンク
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