司波達也(しば たつや)とは、電撃文庫の原作ライトノベル及び漫画化・アニメ作品、『魔法科高校の劣等生』の主人公である。
彼の多大な功績から付けられた尊称・愛称は数多く、作中ではお兄様、御曹司、ラスボス、世界の破壊者、人類の鏖殺者、四葉の罪の結晶、ザ・デストロイ、摩醯首羅などが知られている。
ファンからもお兄様、シバさん、さすおにと呼ばれ敬われている。
好物はうどん。
概要
国立魔法大学付属第一高校の一年生。一年E組所属。『雑草(ウィード)』と揶揄される二科生徒。
筋肉質な肉体と低音のよく通る声が特徴といえば特徴ではあるが標準的な容姿。
同学年の妹とは二人暮らしであり、クールな雰囲気と裏腹に彼女を人目もはばからず溺愛している。
ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
劣等生の戦闘力
魔法を使う際の発動速度、規模、干渉力全てが標準以下の実技の劣等生。
しかしその代わりに高校生離れした身体能力を持つだけでなく、対人戦闘の専門家である忍術使いの九重八雲に師事しておりその技量は弱冠16歳でありながら日本有数の域に達している。
魔法の才能の欠如を体術と後述する卓越した知識によりカバーしており、実戦での戦闘力は標準的な一科生のそれを遥かに凌駕している。
劣等生の頭脳
頭脳明晰で入学試験の筆記では2位である妹に大差をつけて1位となるほど。
専門的な知識を要求されるCADのソフトの扱いに長けており、2年以上の一科生でもなかなかできないCADの調整のみならず、新たに魔法を創作・改良することすら朝飯前。
ループキャストや多変数化、複数CADの利用といった最新技術を惜しみなく使っていく。
劣等生の真価
実技評価は国際基準を元にした
の三つが重視されているが、基本的にこれらが優れている魔法師の実力は高く、信頼できる評価基準である。
しかし達也はこの評価基準において最低レベルの魔法能力しかないものの、実際の能力は目を見張るほどのものがあり、しばしばタイトル詐欺と言われることも。
司波達也の異常なまでのスペックはコピペ化されているが誤謬は少なくない。
例のコピペの解説(激しいネタバレのため、これはオフレコで頼む。)
・日本で1,2位を争う魔法名家の生まれ
・骨折や出血多量の致命傷を負っても一瞬で再生できる能力と
一人で戦艦を一瞬で消滅させる、世界に殆どいない戦術級の能力の持ち主
・そのせいで普通の魔法を使うのに少し手こずる
・普通の魔法が苦手なだけで実戦は負け知らず、小さい頃から軍隊に所属して働き
忍者の師匠が居て格闘術も最強クラス
・学校の成績はトップクラスで見ただけで相手が魔法を発動する前になんの魔法かわかる
・魔法発動前に、術式がわかるから、発動前なら魔法消去できる
・研究が大好きで、学生なのに魔法史を覆し、名前が後世に残るような大発見を何度もしている
・幼い時に改造された人間魔法兵器で、最強になったが精神が破壊された
・親の会社(魔法アイテムメーカー)で研究してて、利益に多大な貢献
・戦闘力・研究成果ともに世界トップクラスなのに、それを隠して高校に通ってる
・主人公固有のTNT換算20メガトンの戦略級攻撃魔法で敵の軍港を近隣都市ごと吹き飛ばす
・分解や再生に関する魔法なら何でも使える
・それ以外の魔法は魔法式を構築するのに時間がかかりすぎて実践では使い物にならない
・しかし魔法式を丸ごと脳に植えつけることによりむしろ常人より早く魔法を使える
・↑は四葉家の秘匿技術なので世間にバレてはいけない
・物体を原子単位で分解→E=mc^2で、質量をエネルギーにできる。
・物体を原子単位で復元→肉体も物体も再構成可能。発動体が壊れても、これで復元。
・さらに、天才の主人公にしか使えない擬似魔法により、たいていの魔法は再現可能。
・ちなみに兄は戦略級魔法師で妹が戦術級な
兄の通り名は「破壊神(ザ・デストロイ)」
特殊な「眼」により隠れている敵をすぐに見つけ出したり見えない攻撃を察知することができる
「眼」を誤魔化すことができるのは「この世に存在しないモノ」のみ
・妹のキスで、魔法の制限が解除される
これらについて一つ一つ見ていこう。
日本で1,2位を争う魔法名家の生まれ
名家といっても四葉家を含む十師族及び二十八家は代々続く由緒ある家柄というわけではなく、魔法の研究によって造られた強力な魔法師の子孫であり、その歴史はかなり浅い。
実際四葉家の祖となった魔法師、司馬空哉は達也の高祖父に当たり、四葉家が名実ともに確立したのは祖父 四葉元造の時代である。
「精神干渉魔法を利用した精神改造による魔法能力の付与・向上」を目的とする魔法技能師開発第四研究所から生まれた四葉の魔法師は精神干渉魔法を得意とする者とその影響を受けて特殊な技能に特化した者とがおり、一族が統一して得意とする技能などはあまり見られない。
娘一人のために一族郎党が敵国に自爆テロまがいの特攻を仕掛けていき、しかも成功してしまうような戦闘一族であるために半ばなまはげのように恐れられており、その悪名は世界でも名高く、アメリカ軍の高官も「四葉」の名を聞くだけで縮み上がるほど。
なお達也自身は後述の欠陥から一族の人間として認められていない…… ということになっている。
骨折や出血多量の致命傷を負っても一瞬で再生できる能力と一人で戦艦を一瞬で消滅させる、世界に殆どいない戦術級の能力の持ち
実はこれは間違っている。(というより後半と重複してる)
自分自身に限るが体が完全に吹き飛ばされようと再生できるし、一人で艦隊どころか軍港を近隣軍事施設群もろとも消滅させる「戦略級」の魔法使いである。
戦略級の魔法師は世界で名前が公表されているものが13名。達也といった未公表のものを含めても50名程度。
再生能力の方は他人に行使する場合のみ完全に死ぬと使えない、再生時に感じた痛みが数千倍に濃縮されて達也を襲うといったデメリットがあるが、腹に風穴が開いた、下半身が吹き飛んだ程度では何の障害にもならない。
破片も体外に摘出されるので後遺症の心配もない。
戦略級の魔法に関しては後述。
そのせいで普通の魔法を使うのに少し手こずる
達也が先天的に使える魔法に「分解」と「再成(誤字にあらず)」というものがある。
「分解」は存在の構造情報を構成要素へ還元された状態に書き換える魔法。
魔法式(魔法の本質である世界を変容させる情報体)と起動式(魔法式の設計図である情報体)も物体も関係なく破壊することができる魔法で、その威力は絶大。
達也の「生来の干渉力」は非常に高く、その分解能を自在に操ることでパーツ単位で分解したり、分子単位まで分解したり、その先まで分解することも可能。
「再成」は情報体の変更履歴を遡り、変化前の情報体をコピーし現在の情報体に上書きする魔法。
前述の再生能力はこれであり、「過去をコピペする」特性から通常の回復魔法ではありえない完全な再生が可能となっている。遡行限界は24時間までであり、死と生は絶対的不可逆現象なので元に戻せない。
普通の魔法は元の情報体から別の情報体へと変更するものなので元に戻ろうとする反発力が働き、普通の回復魔法等では再度かけなおす必要があるが、この「再成」の場合過去の状態そのものをコピペするので反発力が発生しない。人体はもちろん物体等「情報体をもち構造がある」ものならなんでもコピペできる。
達也の場合オートバックアップ機能があるため情報体読み出しの過程を挟むことなく「再成」が行使できるため最悪肉体がほぼ全て消失しようと復活が間に合う。吸血鬼よりタチが悪い。
「分解」と「再成」という二つの強大な魔法が常に発動準備状態にあるため、達也の無意識領域内にある魔法演算領域は常にパンク状態であり、そもそもはほかの魔法はほぼ一切使えなかったのが真実。
そんな彼が曲がりなりにも魔法が使える理由は後述。
普通の魔法が苦手なだけで実戦は負け知らず、小さい頃から軍隊に所属して働き忍者の師匠が居て格闘術も最強クラス
「分解」と「再成」という二つの魔法はすなわちオートリレイズ状態で必中耐性無視のデスが使えるようなものなのでそもそも生来の能力だけで隙がほとんどない。後付けの魔法や体術などおまけに過ぎない。
小さい頃といっても中学一年生の夏のこと。旅行中妹を傷つけた侵略者に対して復讐をするために軍に協力を申しでたのがきっかけ。そもそも軍属の前から妹の護衛であり、護衛任務の間に既に何回も人を殺害している。
6歳の頃、ベテランの魔術師を使えるようになったばかりの通常魔法を用いて圧倒し、殺人童貞を捨てている。
忍者の師匠に師事したのは軍属の後からで、沖縄での戦闘時には既に国体選手や近接特化の魔法師を魔法抜きで圧倒するほどのワザマエを持っていた。
(その割に民間人にボッコボコにされたことがある。気の済むまで無抵抗に殴られたのだろうか?)
精神を改造される前、歩けるようになったばかりの頃から残酷な戦闘訓練を課され、当時の精神がまともだったころの達也は泣き叫び、それでも強制され続けたために心を閉ざした。
学校の成績はトップクラスで見ただけで相手が魔法を発動する前になんの魔法かわかる
実は前者と後者には関連性がない。
学力・魔法知識に関してはまず10万3000冊覚えて完全記憶能力持ちなので当然の結果なのである。
一度見たものは忘れない彼にペーパーテストは楽勝。前述の格闘技能もこのおかげが多分にある。魔法の認識に関しては、魔法や物理現象を含めた世界の情報を記憶してる次元「イデア」に接続し存在そのものを認識する能力「精霊の眼(エレメンタル・サイト)」という特殊な感知魔法を身につけているから可能なこと。
この精霊の眼は情報を直接見抜く能力なので死角は存在せず、感知範囲は生身でも一瞬でkm単位拡張でき、衛星等で照準の補助があれば全世界に適用でき、24時間前まで情報遡ることも可能という規格外のスグレモノ。
「分解」「再成」の基礎となる技能であり、これ抜きでは二つの魔法はほとんど意味を成さない。
魔法発動前に、術式がわかるから、発動前なら魔法消去できる
これは半分正解で半分間違い。
達也が使う魔法消去にはキャスト・ジャミングもどきを含めいくつかの種類がある。
このうち莫大なサイオン流によって魔法を問答無用で押し流すのが「術式解体(グラム・デモリッション)」。
これは発動する事さえわかればその内容にかかわらず消去できるものなので彼でなくとも使える。
(莫大なサイオンというのがミソでこれを使えるのは世界でもひとにぎりだったりするのだが)
もう一つが魔法式を分解する「術式解散(グラム・ディスパージョン)」。
こちらは術式が理解できていないと使えないタイプ。
どちらも一長一短であり、達也は状況に応じて使い分けている。
研究が大好きで、学生なのに魔法史を覆し、名前が後世に残るような大発見を何度もしている
「精霊の眼」によって魔法式の作用を直接観察できるという強力なアドバンテージがあるため大活躍している。
飛行魔法の問題点は非常にシンプルな答えで解決してしまっていることから、劣等生世界の研究者が劣等生なだけなんじゃというツッコミはNG
研究は好きでやっているというよりも「再成」魔法によるサンプルのバックアップの道具としてこき使っていたら、才能を開花させて好きになったというのが正しい。
幼い時に改造された人間魔法兵器で、最強になったが精神が破壊された
完全な間違い。間違いではない、後述。
生まれた時からチート魔法をもっていて最強の範馬勇次郎的存在だったのは前述の通り。
そもそも魔法師は兵器として研究されてきた存在で、特に四葉家はその考えを最も強く継承した一族だというだけで達也だけが特別に作られた存在ではない。特別な存在でした。
普通の魔法が一切使えない状態は四葉家の人間として認められないために達也の母親が、「強い情動を司る部分」を白紙化し人工魔法演算領域を植え付ける精神改造手術を施したということになっている。
手術は成功したもののこの人工魔法演算領域のスペックがあまりにもお粗末だったために、達也は劣等生()の地位に甘んじなくてはならなくなったのである。
一族の人間として認められる件もパーである元々認められるはずがなかった。
しかも「強い情動を司る部分」が白紙化されたおかげで彼は人に恋したり、激情に身を震わせたり、泣きダッシュしたり、僕の王の力がああああああああとか叫んだり、ラブリーマイエンジェルあやせたんとか興奮したりすることもなくなった。
逆に白紙化せず偶然残ったのが妹への愛情であり、ほかの感情が爆発しない分、妹に関しては非常に感情的。
軍属のきっかけとなった事件では母親も一緒に撃たれていたのだが、それに関して敵にほとんど怒りを抱いておらず、ただただ妹を失う恐怖感に突き動かされて虐殺行為を行ったというマジキチ具合。
ただ感情がなくなってるわけではないので普段の表情が全て演技だというわけではない。
感情抑制されてるはずの達也からにじみ出ている承認欲求を考えると改造されてなかったら恐ろしいことに
親の会社(魔法アイテムメーカー)で研究してて、利益に多大な貢献
前述の通りなのだが、実は親の会社は元々は部品メーカーであり、魔法アイテムそのものを作ることができたのはほぼ全て達也のおかげ。
戦闘力・研究成果ともに世界トップクラスなのに、それを隠して高校に通ってる
妹の護衛なので仕方ない。妹は護衛いらないどころか既に高校レベルですらないというかお兄様絶対殺せるマンのバケモノなのは内緒
入学編最後に言ったように高校くらい行きたいじゃないですか普通に
主人公固有のTNT換算20メガトンの戦略級攻撃魔法で敵の軍港を近隣都市ごと吹き飛ばす
前述の通り。実はこれですら全力ではない。
分解や再生に関する魔法なら何でも使える
現代魔法自体が必要な干渉力と制御力と起動式さえあればなんでもできるので。
単に元々もっている魔法演算領域のスペックが凄まじいというだけ。
それ以外の魔法は魔法式を構築するのに時間がかかりすぎて実践では使い物にならない
逆に後付けの人工魔法演算領域のスペックはどうしようもない代物。
しかし時間がかかると言っても服部戦のように相手の魔法の照準から外れ続けて時間を稼ぐなどでカバーできる。
しかし魔法式を丸ごと脳に植えつけることによりむしろ常人より早く魔法を使える
↑は四葉家の秘匿技術なので世間にバレてはいけない
四葉家の秘匿技術というのは、洗脳の要領で記憶領域にイメージ記憶として起動式を植え付けて、それを呼び出すことでCAD側の過程をカットする「フラッシュ・キャスト」というもの。
達也の場合人工魔法演算領域が意識領域にあるために起動式から作り出したり、精霊の眼で見たりした魔法式そのものを再度イメージ記憶として蓄えることが意識的にできるため、魔法式の構築過程すらカットできる。
しかしこれでも「イメージ記憶を引っ張る」過程は省略できないため、複雑な魔法式が求められる魔法は「フラッシュ・キャスト」による発動加速に意味がなくなってしまう場合が多い。
そもそも干渉力、干渉規模も小さいので強力な魔法は使えない。
フラッシュ・キャストを解禁しても学校基準での劣等生は覆らないだろう。
物体を原子単位で分解→E=mc^2で、質量をエネルギーにできる。
質量そのものをエネルギーにロスレスで変換する、究極の分解魔法「質量爆散(マテリアル・バースト)」。
前述の戦略級魔法の正体。E=mc^2は質量とエネルギーの等価性を示す式である
原子単位でとあるが、均質な構造体なら制限はほとんどなく、数十トン単位でも分解可能。
前述の軍港を消滅させた際はおよそ1kgの軍旗を分解しており、その時発生した熱量はTNT換算20Mt。
広島で使われたリトルボーイが15ktなので1333発分の出力。想像するだに恐ろしい威力である。
しかもこれが全力ではなく軽く数万倍は出せるというのだから驚きである。
物体を原子単位で復元→肉体も物体も再構成可能。発動体が壊れても、これで復元。
CADはあくまで起動式を提供し魔法の発動を助ける補助器具でありよくある魔法の発動体とは別物である。
実は物体どころか音情報や視覚情報も再生できるので達也に対して隠し事は不可能である。
さらに、天才の主人公にしか使えない擬似魔法によりたいていの魔法は再現可能。
半分間違いである。
前述の通り魔法式さえわかれば誰にでも魔法は再現できる。
達也の場合精霊の眼によって魔法式を読み取れ、意識的に演算領域を稼働できるので魔法式そのものの再現に関してアドバンテージを持っているが、その人工魔法演算領域のスペックが低いために高度な魔法は魔法として放つことができないことが多い。
ちなみに兄は戦略級魔法師で妹が戦術級な
兄の通り名は「破壊神(ザ・デストロイ)」
前半は重複部分。正確にはあくまで使える魔法の規模による区分であり、戦略級>戦術級>その他といった強さの比較のためのスケールではない。
ザ・デストロイは達也の魔法を知ったアメリカの少年が勝手に言ってる愛称で、使用者たったの一人。
さすがのネーミングセンスに達也も絶句するほどで、その少年も一度限りの登場で二度と出てこない。
通り名と呼べるほど知られているのは「摩醯首羅(マハーシュヴァラ・まけいしゅら)」と「悪魔の右手(デーモン・ライト)」。
「摩醯首羅」は大自在天、インド神話のシヴァ神のことで、マテリアル・バーストの威力から畏怖を込めて呼ばれた。
「悪魔の右手」は右手のCADで中一の頃敵を虐殺していたことから 呼ばれた通り名。
正直こっちのほうがイタいとかシヴァと司波ってダジャレじゃんとか言うとマテバ
なお四葉の本家に近い人間に言わせれば「罪の結晶」「超越者」だそうで。
特殊な「眼」により隠れている敵をすぐに見つけ出したり見えない攻撃を察知することができる
「眼」を誤魔化すことができるのは「この世に存在しないモノ」のみ
重複事項。「この世に存在しないもの」とは「観測されずに定義されていないもの」であり、定義づけられると感知可能になる。どこの一方通行ですか。
妹のキスで、魔法の制限が解除される
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なお最近妹と婚約した模様。
初期設定でもライトノベル界でも最強クラスの主人公であり、あまりの強さに作中で彼に対抗しうる存在が数えるほども存在しないという異常事態になっている。
関連コミュニティ
関連項目
外部リンク
- 魔法科高校の劣等生@Wiki 司波達也(用語の正しい意味等はここで確認)
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