大谷吉継(1565年~1600年)[1]とは、日本の戦国武将・大名である。
石田三成とは刎頚の友の関係であるが、徳川家康とも懇意の関係でかなりの信頼を受けていた。
名の『吉継』は関ヶ原合戦前に『家来に裏切られて殺された三好義継と一緒じゃ験が悪い』として『吉隆』と改名したとされる。さすがの吉継も、自身が生まれる前に家来に裏切られて死んだ大内義隆の事は知らなかったらしい。
概要
幼い頃から羽柴秀吉に仕え、賤ヶ岳の戦いや小田原攻めなど、秀吉の天下統一事業を助けて各地で活躍する。
秀吉をして「100万の兵を与えて存分に指揮させて見たい」と言わしめたほどの名将であった。
ハンセン病を患っていたと言われており(梅毒説もある)、常に顔を白い布で隠していたことで有名。末期になると馬に乗ることも難しく、4人担ぎの輿に乗り紙の鎧兜を付けて指揮に当たっていたという。
また、茶の湯の席でお茶を回し飲みする際、吉継が口をつけた湯飲みには誰も口をつけなかったが、ただ1人石田三成のみが気にせずに茶を飲んだという説話が伝わっている。このエピソードは後述する石田三成との友情につながっていく。
徳川家康と親しかったが、関ヶ原の戦いでは親友・石田三成に挙兵を持ちかけられる。その際には、無謀だと諫め説得するも、三成の熱意に打たれ、西軍に参戦する。
関ヶ原の戦いで数少ない、西軍としてまともに戦っていた武将のうちのひとりであったが、裏切った小早川秀秋の猛攻撃を受ける。小早川勢1万5000に対し、大谷勢は東軍と渡り合っていたのも含めて5700程度と言う兵力差でありながら、数度にわたって小早川勢を500メートルも押し戻すことに成功する。むしろ、なぜ小早川勢は予備隊600にすら押し戻されてるんだとか言ってはいけない。そういう仕様です。
しかし小早川を追撃しようとした瞬間に、元々秀秋が裏切った時の備えであったはずの脇坂安治・朽木元綱・小川祐忠・赤座直保の四将までが裏切り、前面から東軍諸隊、側面・後背から内応諸隊の包囲攻撃を受けて軍勢が総崩れとなり、自害する。享年36[2]。その首は家臣・湯浅隆貞が関ヶ原の地中に埋め、見つからなかった。
辞世の句は「契りあらば 六の巷に まてしばし おくれ先立つ 事はありとも」
関ヶ原古戦場でとられたアンケートでは、関ヶ原参戦武将で一番女性人気があるのがこの大谷吉継であった。バレンタインには彼の墓の前にチョコレートの山ができるらしい。
ニコニコ動画では
ニコニコ歴史戦略ゲーの大谷吉継
「信長の野望」「太閤立志伝」などにおいては、主な活躍をした年代が信長死後からということで、どうしても登場機会は限られてしまう。
さらに、関ヶ原シナリオこそが大谷吉継の活躍の場なのだが、たいていのシリーズは武田信玄や上杉謙信など各地に群雄が割拠する時代を選ぶため関ヶ原シナリオの動画は少ない。
数少ない関ヶ原シナリオ「石田家の野望」においては盟友・石田三成と共に家康に立ち向かう。
戦国大戦
「この戦、私が支配させてもらう」
Ver2.00で石田三成と共に豊臣家で参戦。三成とはコスト・武力・統率・特技が全て同じ(どっちもコスト1.5で武力4統率8、特技は防柵・豊国)。違うのはこちらは軽騎馬だということ。
計略の「日輪の謀術」は豊臣家のお家芸の日輪計略。範囲内の敵の武力を下げる。日輪ゲージ未使用では力萎えの術の劣化でしかないが、ゲージを使用するごとに低下値が高くなっていき、3消費(大絢爛)では更に敵の計略を使用できなくする。大名采配も真っ青の武力低下値に計略封印するというドSっぷり。
また効果時間も実は相手の統率にあまり左右されないため、相手が高統率だとしても安定している。とは言え元から長時間計略が多い今川には封印はあまり効果はない(素武力は低いので武力低下が刺さる)。
更に言うと戦国大戦の仕様により計略がかち合うと同時に計略を発動した扱いとなり、封印されずに相手の計略が発動する。結構な確率で発生するので過信は禁物である。とはいえ強烈な武力低下をひっくり返せる計略はほぼ限られているし、そういう計略は効果時間は短め。
カードイラストはハンセン病にかかっていたと言われることから顔を隠すベールを身につけている。イラストだけ見ると美男子そのものだが。
Ver2.00A~Bでは他に豊臣に壊れていた計略が多すぎたため(主に七本槍と蒲生氏郷と宇喜多秀家、後秀吉)目立たなかった彼だが、それらがあらかた粛清されたVer2.01Aの環境にて相対的に彼の出番が多くなってきた。完全に下方修正フラグである。
信長の野望シリーズ
「信長の野望」シリーズにおける大谷吉継の能力一覧。
登場が遅いものの能力は高い。ちなみに義理はとても高く設定されている。革新・天道だと99。
軍事能力 | 内政能力 | |||||||||||||
戦国群雄伝(S2) | 戦闘 | 53 | 政治 | 69 | 魅力 | 52 | 野望 | 43 | ||||||
武将風雲録(S2) | 戦闘 | 72 | 政治 | 71 | 魅力 | 65 | 野望 | 40 | 教養 | 64 | ||||
覇王伝 | 采配 | 85 | 戦闘 | 76 | 智謀 | 63 | 政治 | 75 | 野望 | 30 | ||||
天翔記 | 戦才 | 160(A) | 智才 | 136(C) | 政才 | 164(A) | 魅力 | 89 | 野望 | 35 | ||||
将星録 | 戦闘 | 83 | 智謀 | 81 | 政治 | 88 | ||||||||
烈風伝 | 采配 | 80 | 戦闘 | 69 | 智謀 | 79 | 政治 | 82 | ||||||
嵐世記 | 采配 | 79 | 智謀 | 80 | 政治 | 81 | 野望 | 43 | ||||||
蒼天録 | 統率 | 79 | 知略 | 80 | 政治 | 81 | ||||||||
天下創世 | 統率 | 79 | 知略 | 80 | 政治 | 81 | 教養 | 69 | ||||||
革新 | 統率 | 90 | 武勇 | 78 | 知略 | 91 | 政治 | 89 | ||||||
天道 | 統率 | 93 | 武勇 | 68 | 知略 | 91 | 政治 | 89 | ||||||
創造 | 統率 | 86 | 武勇 | 65 | 知略 | 89 | 政治 | 80 |
戦国無双
メインシリーズには戦国無双4から登場しており、ソーシャルゲーム「100万人の戦国無双」にもそれ以前から登場していた。デザインは「采配のゆくえ」の影響を受けているとの意見もある。
口癖は「流れ」。視野の広い才人で時勢に従うのが正しいと考えているが藤堂高虎や石田三成の影響を受けていく。拡大解釈で藤堂高虎と共に浅井長政に仕えるという脚色がなされており、その後は羽柴秀吉に仕えるという流れになっている。
顔をあまり露出しない格好をしているせいか、コメディチックな場面では人から怖がられたり驚かれたりしている。
戦国自衛隊
続・戦国自衛隊(漫画/田辺節雄 原案:半村良)において、最初の味方となるため
それなりに出番が多い。見知らぬ自衛隊の存在にビビったり近代兵器に驚いたりするが割と仲良くなる。
(舞鶴より出発した自衛隊輸送艦がタイムスリップで航行不能になったため、敦賀へ上陸)
のちに石田三成も味方になり、自衛隊・近代兵器と共に関ヶ原の戦いまで共に戦うこととなる。
作中回想には、前述の概要にあった光成との茶会でのエピソードも含まれている。
死因は異なるが史実同様、関ヶ原の戦いで命を落とす。
※厳密には戦国自衛隊(昭和版/漫画)の平成版新規続編。
※10巻+外伝があり、紆余曲折あって大阪城攻防など、関ヶ原以降も長く戦うことになる。
※千葉真一の出てくる実写映画版との関連はなく、映像化・映画化はされていない。
ネタバレにならないよう、詳細は作品を参照。
関連動画
関連項目
脚注
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兄弟記事
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