紅城トワとは『Go!プリンセスプリキュア』に登場する架空の人物である。CV:沢城みゆき
概要
ホープキングダムの王女であり、カナタ王子の妹。本名は「プリンセス・ホープ・ディライト・トワ」と兄や前作のお姫様同様に王族特有のやたら長い名前である。
兄と同じくバイオリンを弾きながら強く、優しく、美しいグランプリンセスを目指し努力していたが、ある日突然行方不明となってしまう。カナタやホープキングダムの民にとって彼女は希望の光であり、彼女がいなくなり夢を抱けなくなったことが、結果としてディスダークによる侵攻を許してしまうことになった。
実際にはただの行方不明ではなく、ホープキングダムを狙うディスピアに心の弱さを利用されて連れ去られており、記憶や心、夢を消されてディスダークのプリンセス、トワイライトとして育てられていた(詳しくはトワイライト(Go!プリンセスプリキュア)を参照)。
絶望の魔女の娘としてプリンセスプリキュアと戦い、敗戦を重ねた末に手に入れた4個目のプリンセスパフューム(ロストパフューム)でブラックプリンセスへと姿を変え圧倒的な力を見せ付けるが、兄のカナタが演奏するバイオリンによって夢の光が甦り、元の姿であるトワへ戻ることになる。
その際、トワやプリキュア達を助けるため今度はカナタが行方不明となってしまった。
トワへ戻った後は自分がしてきた悪事に苦しみ、一度はディスピアに囚われ絶望してしまうが、キュアフローラの説得と「失敗しても一歩ずつ取り返していけばいい」というカナタの言葉を思い出し、罪を抱いたままグランプリンセスになると決意。その瞬間、パフュームとディスピアから与えられていた3個のキーが変化し、4人目の新たなプリンセスプリキュア、キュアスカーレットへと変身する。
プリキュアとなった当初は罪の意識と贖罪の想いから誰の力も借りず1人で生きていくと宣言、はるか達と別れ1人で行動するものの、彼女は異世界出身であるため人間界に関する知識が乏しく、また一国の王女ゆえの常識のズレもあって、自身の無力さを思い知る結果に終わる。
そんな時、とある老女に「心が空っぽになると動けなくなる」「でも、心にまた暖かい物が入ってくると、動く力が沸いてくるの」と諭されるが、その老女はロックによってゼツボーグにされてしまう。
自分の所為だと自責の念を抱いていたところに「お前が関わったものはみんな不幸になる」と言われるが、駆けつけたキュアフローラの励ましの言葉に涙を流し、老女の言葉通り力が沸いてくることを実感した彼女は、過去を謝罪するとともに自分に力を貸して欲しいと助けを求め、晴れてキュアフローラ達の仲間となるのだった。
その後、先述の老女ことノーブル学園の学園長、望月ゆめ先生の計らいでノーブル学園の生徒として編入、学生寮で生活していくことになる。紅城という名字は「いろいろ不便だろうから」とゆめ先生に付けてもらったらしい。みなみの中の人「分割で学費を返していくのだろうか…」
授業は問題なく受けている様子で[1]、その優雅な所作もあってかすぐにファンができている。一方、身の回りのことは自分でするという認識がなく、常識外れの行動でルームメイト兼クラスメイトのきららを振り回してしまうことも。とはいえ、後に1人で着替えができている辺り、教えてもらえば問題なく習得し実践できるようだ。
これからの学園生活で、彼女がどれだけ「暖かい物」を見つけられるかが楽しみである。
なお、後に泳げないことが判明する。歴代プリキュアではトンカチさんななぎさや「キュアマリン」なのに泳げないような描写のあるえりかに続くカナヅチキャラとなる。
海に来てもビーチバレーや砂遊びをしようとごまかしにかかっていたが他の面々に感づかれており、真意を伝えたらはるかには「やっと言ってくれた」と喜ばれ、みなみときららにはからかわれる始末。
そしてカナタと念願の再会を果たし、彼の記憶も戻った後ではお兄ちゃんっ子ぶりを発揮、カナタに甘える姿をほほえましく見られ、そしてやっぱりからかわれていたりする。
トワイライトからの変化として、外見は髪色が白から本来の赤みが強いピンクとなっており、髪形もお嬢様巻きのようになった。なお、髪に隠れて普段は見えないが、耳はトワイライトの時と同様に尖っている(第22話の覚醒する場面で確認できるほか、第27話の浴衣姿で髪を結い上げた時にも耳を出している)。カナタとは髪も肌も色が違うため異母兄妹かと思っている人も見受けられたが、父であるホープキングダム王(CV:川島得愛)は薄紫の髪に白い肌、母である王妃(CV:天野由梨)は赤い髪に褐色の肌であるため、カナタは父の髪と母の肌、トワは母の髪と父の肌、それぞれの色が遺伝されたと見ていいだろう。
服装は元に戻ってもトワイライトのままだったが、はるか達に白を基調とした一式(きらら曰くプリンセス風エレガントコーデ)をプレゼントされ、これを私服にしている。秋服は打って変わってシックな感じの緋色の長袖ワンピースを着用している。
誕生日は12月15日。ホープキングダムは人間界と同じ暦なのだろうか?
おそらくスカーレット繋がりで映画『風と共に去りぬ』(1939年)が初公開された日をもってきたのだろう。
はるかの4月10日(平年での元日から100日目=百(もも)=桃源郷の日)、みなみの7月20日(ハッピーマンデー導入以前の海の日)、きららの9月12日(宇宙の日)に比べると少々強引な気もするが。
キュアスカーレット
オールスターズ方式で41人目(オールスターズ映画のキュアエコーを含むと42人目)のプリキュアになる、希望の炎のプリンセス。本作では伝説上のプリキュア3人とそれを継承したはるかたち3人がいるが、それとは別に新たに誕生したプリキュアとなる。
変身前の髪がそのまま長く伸びたような髪形となり、色はよりピンクが強くなり、濃いめのピンクの頭頂部付近から4本のロールに向かう形で淡くなるようにグラデーションがかかっている。
衣装は肩全体が羽のような形をしており、袖は二の腕が完全に見える形で分離している。スカートは少し左側に長い白の部分と、その上から右側だけに赤い布飾りが伸びている。また、ティアラの両耳の後ろ部分には白い羽のような飾りが付いている。
変身後の決めゼリフは3人のものとは異なり「お覚悟、決めなさい!!」。
トワイライト時代にディスピアから与えられたブラックキーが変化したドレスアップキーを最初から3本所持している[2]。また第28話では新たに専用のキーが登場している。
また、通常変身で使ったドレスアップキーではなくミラクルフェニックスキーを使ってモードエレガントに変身し、ドレスの形状はエンパイアラインドレスと呼ばれるものになる(第22話の時点では変身キーやエレガントハナビキーでのモードエレガントはみられない)。
さらに追加戦士枠お馴染みの専用武器として、カナタが使っていたバイオリンが変化したスカーレットバイオリンを使用する。なお、スカーレットはこのバイオリンから感じる力で行方不明となったカナタの無事を確信している。
余談だが、スカーレット(Scarlet)という色は炎の色であるとともに、西洋では枢機卿職や英国高官の象徴であり、日本における類似色である緋色も宮中では紫に次ぐ位の高い色であるなど、高貴な色であるとされる傾向にある。同時に、古来から罪悪や姦淫・不貞を象徴する色ともされており、英単語の古い用法では「罪深い」「淫らな」という意味を持たされていた。
こうした点から、炎のプリンセスであるだけでなく、生まれながらのプリンセスという出自や、トワイライトの頃に犯した罪を抱いてプリキュアになったことなど、様々な意味合いを持たせたネーミングであると考えられる。
通常技
上位のドレスアップキー
ハナビ
文字通り花火をモチーフにしたエレガントドレスアップキー。
スカーレットバイオリンに挿すことでキュアビートのラブギターロッド+ラリー同様に通常技が使えるようになる。一方で上述のようにこれを使った状態でのモードエレガントは現時点では不明。
- プリキュア・スカーレット・イリュージョン
- バイオリンにキーを挿して弾き、『燃えよ!炎よ!』の掛け声とともに花火を炸裂させ、バリアにする。
- プリキュア・スカーレット・スパーク
- バイオリンにキーを挿して弾き、『燃えよ!炎よ!』の掛け声とともに弓から炎を発射し、敵に直撃させる。
フェニックス
不死鳥(火の鳥)をモチーフにしたミラクルドレスアップキー。
モードエレガント時には右側に纏められていた赤い布飾りが左側にも広げられ、その下部分には長くて少し明るくなった赤いロングスカートが伸びている。
サン
再びゼツボーグにされてしまったゆいを救った際に、彼女のスケッチブックから出現したプレミアムドレスアップキー。
他の3本のプレミアムドレスアップキーと共にプリンセスパレスに挿し起動させることで、白を基調としピンクのラインとリボンが配色されたプリンセスドレスであるモードエレガント・ドレスアッププレミアムへと変わる。
この状態では髪の長さが通常時から伸び、ロールも4本から5本に増加している。
また、このキー単独でプリンセスパレスの中央部に挿して起動することで個人技を使うことができる。
合体技
- プリキュア・エクラ・エスポワール
- キュアフローラ・キュアマーメイド・キュアトゥインクルの3人と共に、サクラ・サンゴ・ギンガ・サンの4本のキーをプリンセスパレスに差し込むことで発動する。
プリンセスパレスを起動させモードエレガント・ドレスアッププレミアムに変化、巨大な城の中央に敵を留まらせた上で4人で取り囲み、「響け!全ての力!プリキュア・エクラ・エスポワール!」の掛け声と共に4人の両掌からビームを発射し、包み込んで浄化する。
存在が判明するまでの経緯
実は彼女の存在が判明した経緯は少々特殊である。というのも、これまであった追加戦士のパターンとしては「始めからバレることを前提に出している」「初期段階で既に存在を公表している」「巧妙に隠して上手くバレないようにしている」「設定の変更に伴い急遽追加される」のいずれかだった。
しかし彼女の場合はこれといったネタバレのリークこそなかったものの、番組開始早々プリンセスパフュームの解析によって音声データが収録済みであることが発覚、存在が判明してしまう[3]。
商品展開やコスト面の都合などを考えれば致し方ない事ではあるのだが、ここまであっさりと、かつ早期に追加戦士の存在が判明したのはかなり異例と言える。
なお、音声データを聞いて「沢城みゆきではないか?」とダメ絶対音感を発揮した者もいたため、トワイライトの声優が判明した時点で「もしかして……」と考える人も少なくなかった模様(ただし、第1話のOPに仮面を付けた少女が登場した時点で「イース様かセイレーンかレジーナみたいな女の子」と注目を集めてはいた)。
とはいえ、玩具の解析データというのは通常ではまず知りえないと思われる情報である。
この情報がなければ従来とさほど変わらない形で存在が判明していたであろう点には注意したい。
なお、以上の件とは無関係だが、一部玩具においてスカーレットの音声が流れるべき箇所がマーメイドのものになっているという不具合がある。
交換対応するとのことなので詳しくはおもちゃ公式ページを参照のこと。
関連静画
紅城トワ
キュアスカーレット
関連コミュニティ
関連項目
- プリキュアの一覧
- Go!プリンセスプリキュア
- トワイライト(Go!プリンセスプリキュア)
- 春野はるか / キュアフローラ
- 海藤みなみ / キュアマーメイド
- 天ノ川きらら / キュアトゥインクル
- カナタ王子
- パフ(Go!プリンセスプリキュア)
- アロマ(Go!プリンセスプリキュア)
- ミス・シャムール
- 七瀬ゆい
- 調辺アコ / 白雪ひめ(お姫様なプリキュア繋がり。アコは異世界出身という点でも共通)
- 東せつな / 黒川エレン / ルールー・アムール(敵幹部からプリキュアになったキャラ繋がり。せつなはイメージカラーの赤も共通)
- 羽衣ララ(同じくとんがり耳。ただしこの子は宇宙人)
- 夏木りん / 日野あかね / 円亜久里 / 天宮えれな(赤系・炎系のプリキュア。亜久里はマリー・アンジュ王女の分かれた心から生まれたため、ある意味お姫様繋がりでもある)
- 真紅(ローゼンメイデン)(色&中の人&ごきげんよう繋がり)
脚注
- 数学で完璧な解答をした際は「昨日みなみに教えていただいたところでしたの」と謙遜しているが、トワイライトであった期間も考えると、教えてもらえば中学数学を理解できる時点で教養の高さが窺える。
- この3本はディスピアが生み出した物であり、ホープキングダムを救うために必要な12本には含まれない。
- この音声データの中には、劇中では出ていないが通常の変身キーで出すことのできる必殺技音声も含まれていたりする。
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 天ノ川きらら
- アロマ(Go!プリンセスプリキュア)
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