『Fate/EXTRA CCC FoxTail』とは、ゲーム『Fate/EXTRA CCC』をスピンオフした漫画作品である。作者はたけのこ星人(原作:TYPE-MOON)。2018年現在、月刊コンプエースにて連載中。
主人公、岸波白野のパートナーとなっているサーヴァントはキャス狐ことキャスター。
概要
当初は『Fate/EXTRA みこーん!キャス狐ちゃん!?』というなんちゃって感が半端ない学園コメディ物としてスタート・・・・かと思いきや、ゲーム本編同様に崩壊する世界から脱出を果たす、という形で本作が開始される。
相棒がキャス狐というだけでも耳目に値するが、単なるキャス狐メインの『CCC』コミカライズというわけではない(そもそも連載が始まった時点では、まだろび~な先生による『CCC』のコミカライズの連載が始まっていなかった)。
ストーリーこそゲーム本編同様に“月の裏側から脱出すべくBBの支配するサクラ迷宮を突破する”というものだが、シナリオそのものは、作者自身が考案したものであり、それ故に話の流れそのものは本編とは全く違う形で進行している。
他にも、ゲーム本編にて没設定となったキャラクターたちや、オリジナルサーヴァント及びマスターの登場など、野心的な試みがいくつも行われている。
なお、予告時点では『妖狐伝(仮)』として発表されていた。これは、TYPE-MOONからの「和風テイストがいい」というオーダーに応えたため。
結果として、今の形で落ち着いたが、サクラ迷宮が和風テイストたっぷりの光景になっているのはこの名残か。
キャラクター
- 岸波白野
- ご存知ザビ男。
ゲーム本編同様に持ち前の人の良さと不屈の精神で迷宮踏破に挑む。
その一方で、「無能なうえ無個性で無価値じゃん、だっさ!(JKセイバー談)」と言われてしまっているように、自分の無個性っぷりを気にしており、それを打破しようと迷走奮闘している。 - キャスター
- ご存知良妻狐。
本作では、ゲーム本編にあった能力初期化を免れているために、最初からフルパワーで迷宮に挑む。ちなみに、無印『EXTRA』仕様の超貴重な制服姿など様々な衣装を披露してくれる。
相変わらずのご主人様LOVE♥ではあるが、その一方で自身の真名を明かすことに対しては非常に消極的。 - 間桐桜
- ご存知保健医系後輩ヒロイン。
ゲーム本編同様キーパーソンな立ち位置は変わらないが、こっそり和菓子を食べたりするなど、より人間らしくなっている。それにしても、そのスカートのGUARD、やたらとBREAKされすぎである。
本作でもバックアップの際の負荷がかかっているが、その負担の大きさははっきり言ってゲーム本編以上のものであるが・・・・ - 遠坂凛
- ご存知マネーイズパワー。
本作は衛士化を免れたため、最初からサポートを請け負うことに。担当:白野の頭部。
ただ、そのために貸し借りがない状態であることに加え、レオとは敵対関係にあるために一線引いた立ち位置で臨む・・・・はずだったが、結局はなあなあに。 - ラニ=Ⅷ
- ご存知エジプトニーソ。
彼女も凛同様、衛士化を免れ、サポートに徹する。担当:白野の胸部及び脚部。
本作では彼女に嗜好に合致する同胞が多く登場する。 - レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ
- ご存知バ会長。
やっぱりフリーダムすぎるばかりか、SGまで引っさげている。その上、自分でもどうかと思うくらい、岸波白野に関心があると自己申告。
本作では基本的にサポート役を請け負っているが、ゲーム本編ではあまり目にすることのできなかった最強のマスターとしての力量を遺憾なく発揮している。担当:白野の下半身。なんでさ。 - ガウェイン
- ご存知借金取り。
相変わらず残念なイケメンの道を全力疾走しているレオのイエスマン。
とはいえ、最強のサーヴァントの看板に偽りなく、カルナと共闘する形でのアルターエゴ戦やそのカルナとの頂上決戦など、多くの見せ場に恵まれている。 - ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ
- ご存知黒蠍。
常識人にして良識人。そして苦労人。本作では臥藤が不在のために、その皺寄せが彼に来てしまっている。 - 藤村大河
- ご存知タイガー。
言峰が死亡してしまっているため、彼女が購買部の店員という役割に当てられることに。ある意味では、一番平和的な配役だったりする。
違和感しかないと宣っているそこのあなた。あの神父がいる光景に毒されすぎである。 - 間桐慎二
- ご存知ワカメ。
ボケもツッコミも両方こなせるオールラウンダー。
当初は白野たちとも和気藹々としていたが、BBにより記憶を返還されてからは彼女の陣営へと寝返る。
この流れはやっぱりワカメ、と言わざるを得ないが、小者臭が漂っていたのはこの瞬間のみ。これ以降の彼は、ゲーム本編とはまた違った男らしさを見せることとなる。 - ジナコ=カリギリ
- ご存知駄肉。
アルターエゴ襲撃の際はカルナを向かわせて協力してくれたものの、基本的なスタンスはゲームと一緒で、交流も少な目。
彼女もBBにより記憶を変換されたことで、岸波たちを裏切る。
臥藤が死亡してしまっているため、彼女の救済がどのような形になるのか、注目すべきだろう。 - カルナ
- ご存知ランチャー。
アルターエゴとの対決やガウェインとの決戦など、ゲーム本編に比べて戦う機会に恵まれている。
彼もまた、ジナコに従う形で離反する。 - セイバー
- 本作オリジナルサーヴァント。マスターは坂神一人。ラニのSG2的な同士。
真名は「鈴鹿御前」。女子高生風にアレンジした白拍子衣装の妖女。
軽薄な言動と態度にて、冷徹な合理主義者の顔を隠す。三振りの宝剣と神通力を駆使して相手を翻弄する。
マスターにはベタ惚れしており、逆にキャスターとは同族嫌悪と言えるレベルの相性の悪さ。 - 坂神一人
- 本作オリジナルキャラクター。セイバーのマスター。
古めかしい学ランと学帽の若者。白野たちの敵として、彼らの前に立ち塞がる。
セイバーからの熱烈すぎるアプローチにやや辟易させられているため、その対応はセメント気味。ただ、彼自身はBBに洗脳されていると思われているため、本心では彼女のことをどう思っているのかは不明。事故で意識不明の二実果(ふみか)という妹がいる。 - キングプロテア
- 新たに登場したアルターエゴ。
天を衝くほどの巨体の持ち主であり、どこか動物的な行動原理の持ち主。BBですら持て余すとされ、災厄同然の暴威を振るう。装備品:包帯。体に生えている苔。以上。 - ヴァイオレット
- 新たに登場したアルターエゴ。ラニのSG1的な同士。
理知的なメガネの美女。その印象に違わぬ沈着冷静さで敵を追い詰める。伸縮自在の腕と魔眼と思しき能力が武器。実は背面が痴女。 - カズラドロップ
- 新たなアルターエゴ。
和装の幼い少女ということ以外はっきりしていない。 - パッションリップ、メルトリリス
- ご存知超爆乳ちゃん&スタイリッシュ痴女。
白野とキャスターが迷宮を探索している隙を突いて旧校舎を急襲するも、ガウェインとカルナの最強格二人を前に大敗。退場となってしまった。
扱いとしては捨て駒そのもの。とはいえ、ゲーム本編どちらのルートでも後味の悪い末路だった二人だが、本作では比較的救いのある最後だった・・・・ - なお、本作において設定のみだった合体技“ヴァージンレイザー・パラディオン”が初めて披露された。
- BB_1st
- ご存知邪悪系後輩ヒロイン・・・・なのだが、本作においては本来持っていたはずの愛嬌や茶目っ気の一切が消え失せ、本当に邪悪の権化と化してしまっている。
それがどれぐらいのものかと言えば、ゲーム本編でのBBちゃんの行動全てが可愛く思えてくるレベル。あの犬空間ですら。
ともあれ、白野に苦しみを与え、あまつさえ彼を抹殺することに執着しているようだが・・・・ - なお、彼女の着ている衣装はゲーム本編とは違い、黒いゴス服。これはBBの衣装の没案の一つである。この姿の彼女はよく“黒ゴスBB”と呼ばれ、定着している模様。
- BB_2nd
- ヴァイオレットに擬態する形で突如として現れた、もう一人のBB。
見た目こそ、先代ロアだった頃のパスタ先輩を彷彿とさせる淑女スタイルではあるものの、性格は我々がよく知る小悪魔系後輩ヒロインそのもの。
しかし、彼女の扱う“十の王冠”は黒ゴスのBBのものより出力が落ちているというが・・・・ - なお、1asや2ndという名称は、両者を区別するために付けられた便宜上の名称。
- 殺生院キアラ、アンデルセン、言峰綺礼、臥藤門司
- 第一話にてセイバーに始末されてしまっている。
ある意味では、本作が予定調和から大きく外れた作品であることを象徴している。 - ちなみに、ゲーム本編ではキアラから授かる形で入手した“五停心観”だが、これは桜がネットの海から発掘する形で発見。それを凛たちが白野でも扱えるように調整を施した。
- ライダー
- ご存知船長。
慎二の回想に登場するのみで、直接の登場はない。 - ちなみに、第一話にて同じく今のところ出番のないスイーツ(笑)同様、超貴重な制服姿を見ることができる。BBA無理すんな、などと黒髭氏が供述しており・・・・
- 大嶽丸
- セイバーこと鈴鹿御前の生前に大きく関わる人物。
酒呑童子や玉藻前と並び称される大妖怪として知られる悪鬼。当初の鈴鹿は彼と組んで日本を侵略しようとするも、お察しな内容の手紙を何度も送るが、無視され続けてしまう。当たり前だ。
鈴鹿曰く、田村麻呂と付き合い始めたら嫉妬に狂った、とのこと。
後に、彼女や田村麻呂に討ち果たされた。
ちなみに、そのビジュアルはイケメンであり、『妖狐伝(仮)』にて登場する予定だったという。 - 坂上田村麻呂
- セイバーこと鈴鹿御前の生前に大きく関わる人物。
古代日本の大英雄にして征夷大将軍。その出会いは、鈴鹿を討伐する目的で彼女と一戦交えるも、向こうは自分がシメるために呼びつけた大嶽丸だと勘違いし続けていたため、とうとう堪忍袋の緒が切れ、自身の素性をカミングアウト。
そのまま互いに一目惚れし、共に多くの鬼たちを討伐していく。
ちなみに、今の鈴鹿にとって、彼は元カレとのこと。
- 紀伊イザヤ×バーサーカー
レイラ=ライドウ×バーサーカー - 坂神一人と鈴鹿御前が表の聖杯戦争で戦ったマスターとサーヴァント。
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