J1リーグとは、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の1部リーグである。略称はJ1。2015年より明治安田生命とタイトルパートナー契約を交わしていることから、現在の正式名称は「明治安田J1リーグ」である。
Jリーグ全体の機構及び組織の沿革、歴史については「Jリーグ」の記事を参照。
概要
日本プロサッカーリーグ | |
---|---|
明治安田J1リーグ | |
基本情報 | |
加盟国 | 日本 |
大陸連盟 | AFC |
創設 | 1993年 |
呼称 | J1 |
リーグレベル | 第1部 |
下位リーグ | J2リーグ |
参加チーム数 | 20チーム |
プロサッカーリーグテンプレート |
日本サッカーのリーグ構成における最上位のリーグであり、日本サッカーのタイトルのうちでもっとも価値の高いタイトルの一つとされている。リーグの最終順位のうち上位3チームがAFCチャンピオンズリーグの出場権を獲得する。上位3チームと天皇杯優勝チームが被った場合は4位のチームに出場権が与えられる。一方下位3チームが自動降格となる。J2設立前年の1998年から2003年は下位2チームの自動降格、2018年から2022年は下から3番目の順位のチームはJ2プレーオフを勝ち抜いたチームとの入れ替え戦を戦うことになっていた。2004年はチーム数拡張のため、2020年は新型コロナウィルスの影響によって降格チームは無しとなり、2021年は下位4チームが全て自動降格となった。2023年はチーム数拡張のため自動降格が最下位のみとなった。
1993年にJリーグが発足してからの創成期は、1部リーグのみの「Jリーグ」として開催され、JFLから昇格チームが加わることでチーム数が最大18チームに拡大。1999年より2部制が導入されたことによって「Jリーグ ディビジョン1」に移行し、J2クラブとの入れ替えがおこなわれるようになった。その際に16チームに縮小したが、2005年に18チームに戻り、2024年からは20チームとなった。
1993年から1995年までは2ステージ制でおこなわれ、第1ステージ(サントリーシリーズ)と第2ステージ(NICOSシリーズ)の優勝チームがチャンピオンシップで年間王者を争うという形になっていた。1996年に1ステージ制が導入された後、1997年から再び2ステージ制が復活。しかし、欧州などの主要リーグのレギュレーションに合わせるべきだという声が多かったことから2005年より通年で年間王者をリーグのみで決める方式に変更された。ところが、2015年に再び2ステージ制が復活。この決定には、ファンや関係者の間での反発の声が多く、優勝チームは2ステージで決まるのに降格チームは年間の成績で決まるという分かりづらい面もあったことから2017年から通年制に戻り、現在に至っている。
日本代表の強化を優先させる観点から、日本代表の出場する国際試合(FIFAワールドカップ・AFCアジアカップの本選・予選)あるいはU-23日本代表が出場する国際試合(オリンピックのサッカー競技・アジア競技大会サッカー競技)が行われる期間はリーグ戦が長期中断される。
2024年のレギュレーション
- リーグ戦が終了した時点で、勝点合計の多いチームを上位とし、順位を決定する。 ただし、勝点が同じ場合は、以下の順によって順位を決定する。
【1】得失点差
【2】総得点数
【3】当該チーム間の対戦成績(イ:勝点、ロ:得失点差、ハ:総得点数)
【4】反則ポイント
【5】抽選 - 上位2チームに来シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリートの出場権が与えられ、3位のチームには新設されるACL2の出場権が与えられる。また、本年度の天皇杯優勝チームがリーグ戦上位チームと同一の場合は4位のチームに出場権が与えられる。
- リーグの下位3チームは来シーズンJ2リーグに自動降格となる。
2024年のJ1リーグ所属クラブ
チーム | ホームタウン | Jリーグ加盟年 | ホームスタジアム |
---|---|---|---|
北海道コンサドーレ札幌 | 北海道札幌市など | 1998年 | 札幌ドーム |
鹿島アントラーズ | 茨城県鹿嶋市など | 1991年 | カシマサッカースタジアム |
浦和レッズ | 埼玉県さいたま市 | 1991年 | 埼玉スタジアム2002 |
柏レイソル | 千葉県柏市 | 1991年 | 三協フロンテア柏スタジアム |
FC東京 | 東京都 | 1999年 | 味の素スタジアム |
東京ヴェルディ | 東京都 | 1991年 | 味の素スタジアム |
FC町田ゼルビア | 東京都町田市 | 2012年/2014年 | 町田GIONスタジアム |
川崎フロンターレ | 神奈川県川崎市 | 1999年 | 等々力陸上競技場 |
横浜F・マリノス | 神奈川県横浜市など | 1993年 | 日産スタジアム |
湘南ベルマーレ | 神奈川県平塚市など | 1994年 | レモンガススタジアム平塚 |
アルビレックス新潟 | 新潟県 | 1999年 | デンカビッグスワンスタジアム |
ジュビロ磐田 | 静岡県磐田市など | 1994年 | ヤマハスタジアム |
名古屋グランパス | 愛知県名古屋市など | 1994年 | 豊田スタジアム |
京都サンガF.C. | 京都府京都市など | 1996年 | サンガスタジアム |
ガンバ大阪 | 大阪府吹田市など | 1991年 | パナソニックスタジアム吹田 |
セレッソ大阪 | 大阪府大阪市など | 1995年 | ヨドコウ桜スタジアム |
ヴィッセル神戸 | 兵庫県神戸市 | 1997年 | ノエビアスタジアム |
サンフレッチェ広島 | 広島県広島市 | 1991年 | エディオンピースウイング広島 |
アビスパ福岡 | 福岡県福岡市 | 1996年 | ベスト電器スタジアム |
サガン鳥栖 | 佐賀県鳥栖市 | 1999年 | 駅前不動産スタジアム |
大会結果
昇格・降格チーム
2部リーグ制導入以前
年度 | JFLからの昇格チーム |
---|---|
1993 | ベルマーレ平塚 ジュビロ磐田 |
1994 | セレッソ大阪 柏レイソル |
1995 | アビスパ福岡 京都パープルサンガ |
1996 | ヴィッセル神戸 |
1997 | コンサドーレ札幌 |
2部リーグ制導入以降
解散したクラブ
記録
クラブ別優勝回数
順位 | チーム | 回数 | 優勝年度 |
---|---|---|---|
1位 | 鹿島アントラーズ | 8 | 1996,1998,2000,2001,2007,2008,2009,2016 |
2位 | 横浜F・マリノス | 5 | 1995,2003,2004,2019,2022 |
3位 | 川崎フロンターレ | 4 | 2017,2018,2020,2021 |
4位 | ジュビロ磐田 | 3 | 1997,1999,2002 |
サンフレッチェ広島 | 3 | 2012,2013,2015 | |
6位 | ヴェルディ川崎 | 2 | 1993,1994 |
ガンバ大阪 | 2 | 2005,2014 | |
8位 | 浦和レッズ | 1 | 2006 |
名古屋グランパス | 1 | 2010 | |
柏レイソル | 1 | 2011 | |
ヴィッセル神戸 | 1 | 2023 |
監督別優勝回数
順位 | 監督 | 回数 | チーム(優勝年) |
---|---|---|---|
1位 | 鬼木達 | 4 | 川崎フロンターレ(2017,2018,2020,2021) |
2位 | オズワルド・オリヴェイラ | 3 | 鹿島アントラーズ(2007,2008,2009) |
森保一 | 3 | サンフレッチェ広島(2012,2013,2015) | |
4位 | 松木安太郎 | 2 | ヴェルディ川崎(1993,1994) |
桑原隆 | 2 | ジュビロ磐田(1997,1999) | |
トニーニョ・セレーゾ | 2 | 鹿島アントラーズ(2000,2001) | |
岡田武史 | 2 | 横浜F・マリノス(2003,2004) | |
8位 | 早野宏史 | 1 | 横浜マリノス(1995) |
ジョアン・カルロス | 1 | 鹿島アントラーズ(1996) | |
ゼ・マリオ | 1 | 鹿島アントラーズ(1998) | |
鈴木政一 | 1 | ジュビロ磐田(2002) | |
西野朗 | 1 | ガンバ大阪(2005) | |
ギド・ブッフバルト | 1 | 浦和レッズ(2006) | |
ドラガン・ストイコビッチ | 1 | 名古屋グランパス(2010) | |
ネルシーニョ | 1 | 柏レイソル(2011) | |
長谷川健太 | 1 | ガンバ大阪(2014) | |
石井正忠 | 1 | 鹿島アントラーズ(2016) | |
アンジェ・ポステコグルー | 1 | 横浜F・マリノス(2019) | |
ケヴィン・マスカット | 1 | 横浜F・マリノス(2022) | |
吉田孝行 | 1 | ヴィッセル神戸(2023) |
通算出場試合数
順位 | 選手 | 出場試合数 | 所属チーム |
---|---|---|---|
1位 | 遠藤保仁 | 672 | 横浜フリューゲルス 京都パープルサンガ ガンバ大阪 ジュビロ磐田 |
2位 | 楢崎正剛 | 631 | 横浜フリューゲルス 名古屋グランパス |
3位 | 中澤佑二 | 593 | ヴェルディ川崎/東京ヴェルディ 横浜F・マリノス |
4位 | 阿部勇樹 | 590 | ジェフ市原/ジェフ千葉 浦和レッズ |
5位 | 西川周作 | 588 | 大分トリニータ サンフレッチェ広島 浦和レッズ |
6位 | 曽ヶ端準 | 533 | 鹿島アントラーズ |
7位 | 小笠原満男 | 525 | 鹿島アントラーズ |
8位 | 伊東輝悦 | 517 | 清水エスパルス ヴァンフォーレ甲府 |
9位 | 山田暢久 | 517 | 浦和レッズ |
10位 | 興梠慎三 | 509 | 鹿島アントラーズ 浦和レッズ 北海道コンサドーレ札幌 |
通算得点数
順位 | 選手 | 得点数 | 所属チーム | 備考 |
---|---|---|---|---|
1位 | 大久保嘉人 | 191 | セレッソ大阪 ヴィッセル神戸 川崎フロンターレ FC東京 |
2013年から2015年まで3年連続得点王 |
2位 | 興梠慎三 | 167 | 鹿島アントラーズ 浦和レッズ コンサドーレ札幌 |
|
3位 | 佐藤寿人 | 161 | ジェフ市原 ベガルタ仙台 サンフレッチェ広島 名古屋グランパス |
2012年得点王 |
4位 | 中山雅史 | 157 | ジュビロ磐田 コンサドーレ札幌 |
1998年、2000年得点王 1998年に4試合連続ハットトリックを記録 |
5位 | 前田遼一 | 154 | ジュビロ磐田 コンサドーレ札幌 |
2009年、2010年2年連続得点王 |
6位 | マルキーニョス | 152 | 東京ヴェルディ 横浜F・マリノス ジェフ市原 清水エスパルス 鹿島アントラーズ ベガルタ仙台 ヴィッセル神戸 |
2008年得点王 |
7位 | 三浦知良 | 139 | ヴェルディ川崎 京都パープルサンガ ヴィッセル神戸 横浜FC |
1996年得点王 |
小林悠 | 139 | 川崎フロンターレ | 2017年得点王 | |
9位 | ウェズレイ | 124 | 名古屋グランパス サンフレッチェ広島 大分トリニータ |
2003年得点王 |
10位 | ジュニーニョ | 116 | 川崎フロンターレ 鹿島アントラーズ |
2007年得点王 |
関連動画
関連項目
外部リンク
脚注
親記事
子記事
- 北海道コンサドーレ札幌
- 浦和レッドダイヤモンズ
- 川崎フロンターレ
- 京都サンガF.C.
- 柏レイソル
- FC東京
- 東京ヴェルディ
- サガン鳥栖
- 鹿島アントラーズ
- アビスパ福岡
- 名古屋グランパス
- ガンバ大阪
- ジュビロ磐田
- セレッソ大阪
- 横浜F・マリノス
- アルビレックス新潟
- サンフレッチェ広島
- 湘南ベルマーレ
- ヴィッセル神戸
- FC町田ゼルビア
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