東京ヴェルディとは、東京都全域を本拠地とするプロサッカークラブである。
概要
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チーム名の由来はイタリア語で「緑」。
ユニフォームはホームが緑。アウェーは白。
ホームスタジアムは味の素スタジアム(東京スタジアム=東京都調布市)。
マスコットはヴェルディ君(コンドル)。
前身は読売クラブ。
1969年に創設された、企業のサッカー部ではない「クラブサッカーチーム」の先駆けである。
旧日本リーグ(JSL)では5度の優勝を誇り、日本を代表するサッカーチームの1つとなった。
ラモス瑠偉、三浦知良、北澤豪、柱谷哲二らをはじめとした個性的で厚い選手層に恵まれ、1993年のJリーグ参加から2年連続チャンピオン、1996年も天皇杯を制すが、主力選手の高齢化などで低迷。1998年シーズン終了後に読売新聞社が経営から撤退。日本テレビが経営権を持つ。
Jリーグ開始当初は神奈川県川崎市をホームとして参戦したが、元が東京のチームのため東京志向が強く、2001年、東京スタジアム(現・味の素スタジアム)の完成を機に東京へと移転しチーム名を「東京ヴェルディ1969」とする。Jリーグ発足以後、ホームタウンを移転したのは現在までこのヴェルディのみである。
※ジェフユナイテッド市原・千葉(旧・ジェフユナイテッド市原)や湘南ベルマーレ(旧・ベルマーレ平塚)も名前は変わっているが当初からのホームタウンの地域を拡大したものである。
※Jリーグ参入前であれば、アビスパ福岡が静岡県藤枝市から福岡市に移転したという経緯はある。
ちなみに、川崎フロンターレの前身である富士通サッカー部が、川崎を本拠地とした活動を始めたのは1996年のことである(Jリーグ参入は1999年より)。2000年にはこの年限りで「川崎ダービー」も実現した(ヴェルディの1勝1分)。
2006年・07年をJリーグ2部(J2)で過ごし、2008年のJリーグ1部(J1)復帰を機に「東京ヴェルディ」と改める。
2009年以降は再びJ2での戦いが続いている。2016年はJ2で通算10年目のシーズンとすっかりJ2の水に馴染んでしまった感がある。
2009年シーズン中に日本テレビが経営から撤退。これにより読売グループはサッカー運営から完全に手を引いた。
この影響により2010年に経営危機が明るみに出る。
一時はシーズン途中での倒産も噂されたものの、Jリーグが直接経営に乗り出してこの危機を回避。
スポンサーを確保し、なんとかチームは存続を決めている。
観客動員は2013年こそ持ち直して平均6000人台に回復したものの、最盛期(J初年度)の1/4にとどまる。
約50000人収容の味の素スタジアムも経費節減のためにバックスタンドを閉鎖することがほとんどである。
現在の監督は冨樫剛一だが、川崎時代から監督が交代する頻度が高く、2010~2012年9月までの2年半指揮を執った川勝良一が最長である。
歴史と伝統のあるクラブだけに、腰を据えた経営と戦略で復活を期してもらいたいところではある。
主なタイトル
その他
- Jリーグ設立当初、Jリーグの企業名排除・地域密着の理念と激しく強く対立したため(現在はかなり合わせている)サッカー界では悪役的扱いになることもあるが、現在に至るまで、ブラジル型のテクニックを重視した攻撃サッカーを長く伝統とし、Jリーグブームのころ人気選手が多く在籍したため、根強い支持がある。
- また、前身の頃からの伝統でユース世代の選手の育成にも定評がある。近年では2010年、2011年とクラブユースサッカー選手権を連覇。強豪の高校も入り混じって行われる高円宮杯U-18プレミアリーグでも、2012年にイーストリーグを制してチャンピオンシップに進むなど、その力は今もなお健在。当然、下部組織からトップ昇格する有望株も多いが、経営危機やチームの低迷もあって程なくして別のクラブに移籍することが多くなった。
- 女子サッカーチームの日テレ・ベレーザは、(その名から想像できる通り)同じ読売系列で、読売グループが経営から外れた現在でも関わりが強い。
- サッカー天皇杯を2004年に制覇したのはよいのだが、それ以後はJリーグよりも下のチームを前に敗退することが多くなってしまった。どうしてこうなった…
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関連項目
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