ジュエルペットサンシャインとは (ジュエルペットサンシャインとは) [単語記事]

ジュエルペットサンシャインとは、テレビ東京系列で2011年 4月9日から2012年 3月31日（テレビ東京）まで放送されたジュエルペットシリーズ第3作である。

がいよう

正統派魔法少女アニメであった前作「ジュエルペットてぃんくる☆」から大きく路線変更し、何をどう間違えたのかサンリオ/ウィーヴ（企画会社）のタッグとしては「おねがいマイメロディ」シリーズ以来の何でもありなカオスギャグアニメとなっている。前作から再び人間キャラクターが変更されており、ジュエルペット側には「てぃんくる ☆」の終盤に登場したエンジェラが今作からレギュラー枠での出演となった。本作は登場人物の殆どが高校3年生であるため、ジュエルペットシリーズにおける主要キャラの平均年齢は格段に高い(無印、きら☆デコッ！以降は中学生、てぃんくる ☆は小学生がメイン)。

ルビーや花音のクラスの担任教師がイルカだったり、クラスメイトにヤギやロボットやゴリラやワニが普通に居る世界である。それに対して登場人物が誰も突っ込まない時点でお察し下さい。

その正直どうかしてるギャグの数々から、「女児向け魁!!クロマティ高校」「女児向けカブトボーグ」「女児向け銀魂」など評されている。作中には昭和ネタや懐かしいギャグが多数含まれているのだが、キャストの大部分を占める若手出演者にもわからない物がかなり多かったらしく、その度にジュエリーナ役の皆口裕子や上田燿司、イルカ先生役の岩崎征実が現場で説明していたという。

監督は前作「てぃんくる ☆」で演出を担当、後シリーズでも絵コンテで関わっている稲垣隆行。シリーズ構成は「そらのおとしもの」や同じ深夜33時アニメ枠の「おとぎ銃士赤ずきん」を手がけた柿原優子が担当している。本作から人間キャラとジュエルペットを1人の声優が兼任する配役が増えており、これまで1人多役の常連だった沢城みゆき以外の出演者も複数の役を演じる事が後シリーズの定番となっていく。特にこの年からジュエルペットへ本格的に関わる上田燿司に至っては、端役中心に1人9役を担当する多彩っぷりを発揮。沢城と共にシリーズ多役担当の要となった。

「ジュエルペットてぃんくる☆」に引き続き「ローカル枠」での放送。放送各局ごとに放送時間が異なっていた。
テレビ東京では土曜朝9時30分、テレビ北海道・テレビ愛知・テレビせとうち・TVQ九州放送では日曜朝7時と放送時間は不変であったが、テレビ大阪での放送は2011年 9月までは日曜朝10時30分とTXN系列局中最遅放送だったものが同年10月より土曜朝7時へ移動し製作局のテレビ東京よりも早い『先行ネット』となった。
2011年大晦日放送（TXN系列局）の第39話のみ、編成の都合でテレビ大阪以外のTXN系列局各局では土曜朝8時30分からの同時放送。

2019年にサンリオ公式 Youtube チャンネルにて全話無料配信が行われ、いつでもアニメ本編の映像を見ることができるようになった。が、一部BGMなどについては諸々の事情により差し替えが行われている。

とうじょうじんぶつ

ルビー
瞳にルビーを宿し、白い毛を持つニホンウサギのジュエルペット。3年ウメ組所属。ルームメイトは浅香ひなた→水城花音。番組開始当初は白石御影に対して恋愛感情は持っていなかったが、とあることがきっかけで御影のことを好きになり、ルームメイトである花音と恋のライバルになるが、花音に越され失恋。代わりに元カレのトールが現れた。プリンと人参が大好物。勉強は相変わらず苦手。インテリのサフィー、演技や歌が上手なガーネット、スポーツ万能のペリドットのように目立った特技がないが、主人公補正で重要回ではいつもおいしい所を持っていく。御影君の前になると乙女らしいキャラになる。
ジュエルパワーは全体的な幸運を上げる。
水城花音
長い黒髪が特徴の美少女。本作の正ヒロインであるにもかかわらず、性格は高飛車でお嬢様なのか早乙女小町と菊池かえでという二人の取り巻きがいるライバル的キャラ的な立ち位置である。ルームメイトのルビーに対し「○○ウサギ」と呼んで罵ったりしているが、基本的に仲は良い方である。うんこに縁が深すぎる残念ヒロイン。ウメ組の中では優等生と言われている。
ラブラ
瞳にラブラドライトを宿す、ポーラーベア（ホッキョクグマ）の赤ちゃんのジュエルペット。赤ちゃんなのに、何故か高校3年生として学園に在籍している。ちっちゃいながらもキツイ毒舌を吐くことがある。また魔法力は全ジュエルペット一で、泣くと魔法力が暴走することがよくある。エンジェラと非常に仲が良い。「カスにはカスがお似合いラブぅ」
エンジェラ
瞳にエンジェライトを宿す、ピンク色の毛を持つアルパカのジュエルペットで、今作が初登場。番組当初は「パカ～」しか喋れなかったが、途中から人語を解すようになる。常にラブラと行動を共にし、新聞配達のアルバイトをしている。クシャミンという人間でいう花粉症みたいな症状に冒された時は、ジュエルランド全体を混沌に陥れた。バイクになることが多い。
浅香ひなた
おっとりしていて、誰に対しても優しい、脇役なのに正ヒロイン的立ち位置の女の子。以前はルビーのルームメイトだったが、現在はペリドットのルームメイトである。Tシャツやパーカーのセンスが中の人が別に演じていたバンドアニメの主人公とほぼ同じ。怒ると怖い。物事は結構根に持つほう。
ガーネット
瞳にガーネットを宿す、ペルシャ猫のジュエルペット。オシャレとお金儲けが大好き。「ガッポリ」が口癖。ボケ役を多く担う。黒田真砂に好意を向けられているが、気づいていない。オーディションでは華麗なフラッシュダンスを披露し、ミュージカルでは番組初の自分の歌声を披露。中の人が平野綾だけあって歌唱力が他のキャラクターより頭抜けている。
サフィー
瞳にサファイアを宿す、キャバリア犬のジュエルペット。前作の影響で、マッドサイエンティストキャラで、実験が趣味でロボットのネジ川と組んでいる。成績は学園一だが、平均偏差値が極端に低いウメ組に在籍している。進路相談時に提示された通知表もオール5である。将来の夢が百八つある。
藍沢晶子
金髪の長髪で片目を隠している不良少女。学園にも原チャリで通学している。常に棒付きキャンディを銜えている。ラルドのようなモコモコしたものが非常に大好きで、現在ガーネットがバイトをしているストロベリーカフェのマスターに片想い中（自転車で原チャリを抜いたことと、マスターの鍛えあげられた肉体に惚れた）。ワニ山ガクトとチャロットを取り巻きにしている。
白石御影
クラス一のイケメンで、ルビーと花音から好意を向けられている。実家は華道の家元で常に規律正しい生活を送っている。成績はサフィーに次いでクラス二位だが、作中のテスト結果順位表自体が全体的にいい加減なためあまり参考にならない。カレーに納豆やソースをかけて食べることが好き。
黒田真砂
御影の親友で、御影に次ぐイケメン。性格は明るいムードメーカー。人間なのに、ジュエルペットのガーネットに恋をした上級者。
ペリドット
瞳にペリドットを宿す、パピヨン犬のジュエルペット。性格や口調が第1作の時に戻り、片言くさい喋り方をする。浅香ひなたの現ルームメイト。運動神経が抜群で、ジュエルポッドでいつも何かを撮影するのが好きで、新聞部の三原純子と組んでスクープを狙っている（もしくは、でっち上げている）。勉強は苦手で体育以外は赤点である。
チャロット
瞳にチャロアイトを宿す、ミツバチのジュエルペット。晶子の取り巻きで、クラスメイトの香取（蚊）と付き合っているが、百合カップルであるとの指摘がある（香取は血を吸うので、メスである）。
ジャスパー
瞳にジャスパーを宿す、チーターのジュエルペット。ジュエルランドと人間界をつなぐ役目を担う。性格はだらしない無精者。御影と真砂のルームメイト。御影とはカレーの食べ方で張りあうことが多いぐらいカレーが大好物。いつも格好をつけているが、寝る時は誰かの腕にしがみついたり、ネコ科のチーターのジュエルペットのくせに高いところが苦手である。37話で初めてイケメンらしい所を見せた。
イルカ先生
3年ウメ組の担任。ピンク色の肌を持つイルカだが、ジュエルペットではない。典型的な熱血教師。ローズ組の担任のジル・コニア先生に好意を抱いている。常に水の張った水槽に入っており、水から離れるとイルカ本来の肌の色になり苦しみだす。教師になる前は水族館に居たらしい。極度のドM。
ジル・コニア先生
3年ローズ組の担任。金髪でセクシーボディの美人女教師。イルカ先生に好意を持たれているが、同僚以上の感情を持っていない。サンクス・ジュエルデーではイルカ先生に鞭と玉を渡されて、「これはなんですの・・・？」と訊いただけで収容所にぶち込まれたかわいそうな人。
ワニ山ガクト
晶子の取り巻きの、二足歩行のワニだが、心は乙女で時々女の子ぶったりする。ルビーのことを（本当の意味で）「食べちゃいたいくらい」大好き。
ネジ川テツオ
人語を解するロボット。サフィーの実験のパートナーで、サフィーの改造によりいろんなものに変身する能力を得られたが、時々役に立たないことが多い。クラス内での存在感が薄く、よく名前を間違えられる。
八木沼
ジュエルペットでも、擬人化したものでもない、本当に普通の山羊。ラブラの魔法で「妙にリアル」になったことがある。
香取
ジュエルペットでも、擬人化したものでもない、本当に普通の蚊。血を吸うので、学術的に性別はメスと言われているが、チャロットと付き合っている。
オパール
瞳にオパールを宿す、ユニコーンのジュエルペットだが、翼が生えている。3年ウメ組の学級副委員長で、性格は真面目なのだが、泣き虫。努力はしているが、魔法力が足りないため、魔法を失敗していまうことが多い。ジャスパーに好意を抱いているようである。
ラルド
瞳にエメラルドを宿す、パンダのジュエルペット。前作までは体格が小さかったが、今作は本当のパンダと同じくらいの体格を持つ。毛がふわふわモコモコで、触り心地が異常に良く、一度触ると中毒になってしまう（晶子は既に中毒であるらしい）。そのため、クラスの影の実力者とも言われる。
三原純子
新聞部に所属し、スクープのためなら事件をでっち上げることもあるメガネっ娘。名前が元女優の参議院議員・三原じゅん子（現・三原順子）と、字は違うが読みが同じなのは偶然なのか必然なのかは分からない。
根本クララ
前髪で目を隠した、ミステリアスな少女で、本当は魔法少女に憧れる女の子で、目を出すと非常に可愛い。ジュエルランドの危機にいち早く気づいた。しゃべると東北系の訛りが出る。
ジュエリーナ様
ジュエルランドとジュエルペットを創った。性格は前作とは違い、天然で気さく。お茶目な所がある。番組のナレーションを担当していて、一度だけ「ねるとん紅鯨団」のパロディシーンに本物のナレーションを当てた。