魂☆姫とは (タマヒメとは) [単語記事]

魂☆姫とは、剣康之による日本の漫画作品である。

概要

一見平凡な高校生、五神トモノリが正式に九曜総家の跡取りになったことから、その嫁の座を奪い合う美少女たちの戦いをカッコ良く萌え描く。

古来より続く陰陽道の一派『九曜総家』は、６つの分家から成り立っており、その後継者は分家の中から選ばれ、九曜一族の全てを握る当主となる。日本を陰から支えてきた九曜一族のトップになるということは、その莫大な富と権力を手にすることを意味する。(コミックス1巻ト書きより)

また、九曜一族の跡取りたちは『魂石』と呼ばれる勾玉を持っており、自らの巫力を消費して史実や神話、文学の中で語り継がれる英雄たちを（女体化した姿で）召還する能力を持つ……

……とか、難しいことはどうでも良い。
とにかく、かわいい女の子がたくさん出てきて召還バトルを繰り広げるハーレム漫画である。

掲載誌はジャイブのコミック RUSHだったが、同誌の休刊により一時期連載が中断した。
しかし、掲載誌をファミ通コミッククリアに移して『魂☆姫 ULTIMA』として再開、完結を迎えている。
それに伴い、単行本も再構成されて全5巻に纏められた。

また、コミック RUSH連載時代にはドラマCDも発売されている。

登場人物

五神トモノリ（声：岡本信彦）: 主人公で、あと一ヶ月で18歳(第一話時点)の高校生。九曜一族という凄い名家の跡取りなのだが、両親の死の真相を隠す九曜本家に不信感を覚え、姉と共に家を飛び出した。調理師免許を取ってコックになる夢を持っており、その料理の腕と持ち前の優しさでヒロイン達を次々と陥落させていく。一方、自身はどんなにえっちな誘惑をされても決して陥落しない朴念仁賢者。跡取りであるにも関わらず召還能力を使えないが、他人の魂石を強制停止する能力を持つ。実は召還能力にリミッターがかけられており、最終決戦で建速須佐之男命を召還した。
一ノ宮灯女（声：斎藤千和）: のじゃロリ口調が特徴的な10歳の幼女で通称「おヒメさん」。最初に現れた許嫁候補であり、かつてトモノリと果たした何らかの「約束」を果たすべく、五神家に押しかけ女房してきた。常に巫女装束を身に纏っており、大きなリボンを付けているのが特徴。剣術の達人なので常に日本刀を持ち歩き、トモノリに近づく女達を排除する為ならば手段を選ばない危険人物。また、現在は年齢相応のつるぺた幼児体型だが、将来的には巨乳美女に成長する事が度々示唆される。魂石によって召還する英雄は宮本武蔵。
神崎孝美（声：伊藤かな恵）: トモノリに想いを寄せる幼馴染だが、次々と現れる許嫁たちに圧倒され、存在感が無くなってきている普通の女子高生。基本的には心優しい性格だが思い込みが激しく、灯女と接近したトモノリをロリコン扱いする事も。取り柄は巨乳と家事全般の能力だが、前者はシズルと天音、ジェシカに負けており、後者はトモノリが家事全般に長けているのであまり意味が無い。しかし、玉姫登場以降は今までの空気キャラ扱いから一転、主要キャラに出世する。なお、彼女の母親は未だに娘そっくりな美貌を保っている。
三條有栖（声：沢城みゆき）: お嬢様言葉を話し、ややツンデレな二番目の許嫁候補で通称「アリス」。プライドの高い性格だが、トモノリとの初対面時には手を握られて赤くなるウブな面を見せ、直後に女性器を至近距離から直視されるという痴態をさらしてしまった。実家は九曜一族でもトップクラスの富豪であり、金銭感覚が麻痺している。当初は常識外れな高飛車なキャラだったが、徐々にお淑やかで健気なキャラに成長していく。また、五神家に通う日々の中で孝美と仲良くなっていくが、孝美と違って胸は貧乳で成長性も無い。魂石の英雄は戦女神ゲイレレル。戦闘時には真っ先に必殺技「風の槍雨（レーゲングス・デスヴィンド）」を放つ事が多いが、防がれる事が多い。かませ犬乙。
五神シズル: トモノリの姉で、弟とは対照的にガサツな女性。姉弟だからか髪型（特に前髪の形状）にトモノリとの共通点が多い。現在、大学の助手と小説家を兼業しているが、仕事が忙しくてろくに飯を食ってないらしい。家の中では下着姿で徘徊しており、その巨乳を惜しげもなく晒している。イタズラ好きで灯女を一時的に成長させたり、有栖の精神を幼児退行させたりとロクな事をしない。魂石は持っていないが古事記に伝えられる神の一柱アメノタヂカラオを召還できる。
四方堂マナ（声：門脇舞以）: 天然ボケで食欲旺盛な忍者娘にして三番目の許嫁候補。無口な綾波系だがトモノリのことをお兄ちゃんと呼ぶ妹系でもある。父親からは人として間違った教育を受けており、五神家に押しかけ女房してきた挙句、トモノリに対して全裸姿で無邪気かつ過激なスキンシップを求めることが多い。口がいつも半開きなのが特徴。また、人外の血が混じっている為、空腹時などには頭から獣耳が生えてくる。中学生なので胸はあまり大きくないが、成長性はあるので灯女と共に有栖をからかう事が多い。魂石の英雄は斉天大聖孫悟空。
六道寺天音（声：寿美菜子）: 天然ボケで心優しい四番目の許嫁候補であり、突然トモノリのクラスに転校してきた巨乳……いや爆乳女子高生。九曜のことにはあまり興味がないらしいが、親友のサクラコに指示されて動いている様子。灯女達とは一度敵対するが、五神家の隣に引っ越してきて以降は和解した。物語中盤からはトモノリに惚れるが、その想いに自分自身気付かず、他の許婚候補達を応援するというお人よしっぷりを見せる。魂石の英雄はピロクテテース。
二ノ方サクラコ（声：加藤英美里）: ツインテールでツリ目な眼鏡っ娘であり、五番目の許嫁候補。陰陽師の家系に生まれ育ったにも関わらず天才的な頭脳と科学力を持ち、本気で世界征服を企んでいる。トモノリの力にも興味があるようでズボンを脱がせ遺伝情報を採取しようとする……が、実際に男性器を目にすると赤面するウブなツンデレ娘。高校一年生だが地味に巨乳。当初は灯女達と敵対したが五神家の隣に引っ越してきて以降は事実上和解し、天音と共同生活を送っている。物語中盤からはトモノリの参謀・女房役（文字通り）として活躍する。魂石の英雄はペルセウス。
小鞠: 灯女より幼い幼女……に見えるが、実は一世紀以上九曜一族の長老の座にいるらしいロリババア。「ですの」口調が特徴。筋金入りのゲーマーで若者を遥かに上回る体力を持つ上にワガママ。トモノリに許嫁一人を選ばせ、九曜本家の当主にするために連れ戻しに来たはずなのだが、途中からその使命を忘れ、自分もトモノリと結ばれるなどと言い出す始末。魂石は持ってないが『南総里見八犬伝』の伏姫を召還できる。
九鬼宮エリカ: 九曜一族から存在を抹消された『裏三家』のリーダー。トモノリとほぼ同い年の17歳だが、低身長かつ貧乳な為、トモノリからは中学生か小学生と勘違いされていた。祖父から託された復讐の使命を果たす為に許嫁候補達を襲う一方、トモノリの潜在能力に興味を持っており、彼と出会った直後に無理やりディープキスしている。裏三家が先祖代々冒されている『呪い』が顕在化することがあり、その事で深刻なコンプレックスを抱えているのだが……。魂石の英雄はジャンヌ･ダルク。
七ツ森リンカ: 裏三家の一人で、執事服のような衣装を身に纏ったエリカの側近。両親を亡くして九鬼宮家に引き取られた為、エリカを義理の姉として強く慕っており、九曜一族を「エリカを苦しめる存在」として憎悪している。特にエリカとディープキスした一件でトモノリへの殺意を抱いている。中性的な容姿を持ち、当初は男性だと思われていたが、灯女に服を切り刻まれた際に男装貧乳ボクっ娘だった事が判明する。他のメンバーが和解して以降も彼女だけはツンツンしていたが、トモノリに好意を抱いて以降は少しずつ女の子らしさを見せ始める。魂石の英雄は呼延灼。
ジェシカ八環: 裏三家の一人で、イギリス系ハーフの金髪巨乳美女。彼女も父を亡くして九鬼宮家に引き取られた経緯があり、リンカとはお揃いの衣装を着ている。年齢は19歳だが天然ボケなので年長者らしさは全く無い。大食いかつフレンドリーなお姉さんであり、敵なのにマナと友情を育む始末。ぶっちゃけ九曜一族には恨みを持っておらず、戦意は低い……割に拳銃を乱射してくる。イギリス出身で妙な英語口調を話すなど某艦娘を思わせる要素があるが、こちらの方が先に登場してるので無関係な筈デース。魂石の英雄はオペラ『魔弾の射手』に登場する悪魔ザミエル。
戌神星羅: 灯女の姉弟子でもあるロングヘアのスレンダー眼鏡美女。性格はとてもマジメで小鞠すら逆らえない堅物。召還術は使えないが、剣術だけでも妖怪と戦えるほど強い。しかし、実は猫が苦手で、猫に囲まれると気絶してしまう可愛らしい一面もある。
守護善狐玉姫: ある事情で封印されていた九曜一族の守護獣であり狐耳幼女の姿にも変身出来る妖狐。通称「タマキ」。記憶を無くして彷徨っていたところを孝美に拾われ、懐いている。トモノリに対しては特別な想いを抱いているようなのだが……。記憶が戻って以降は小鞠とタッグを組んでヒロイン達の恋路をかき乱す。
ヤマタノオロチ: 本作のラスボスであり、九曜一族が古代から戦い続けてきた陰の一族『黒曜』が召還した最凶の魔物。その正体は日本の至宝である三種の神器の一つ『神剣クサナギ』が邪悪な目的に使われた事で暴走した姿。途中までは孝美に憑依して行動していたが、物語の終盤にて本来の姿であるツリ目なロリババア姿を見せた。最後はトモノリ達に敗れて孝美の従者になり、監視役のタマキによってメイドとしてこき使われるハメになった。