‥‥死食‥‥ 300年に一度 死の星が太陽をおおい隠す 人も獣も草花も モンスターでさえも
だがある時 一人の赤ん坊が生き残った 死に魅入られ 死の定めを負ったその子は 魔王はアビスへのゲートを開き アビスの魔貴族達をも支配した 300年後 そして今から十数年前 世界中の人々も
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概要
ロマンシング サ・ガ3は1995年にSFCでスクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたRPG。サガシリーズの6作目。タグとしてはロマサガ3がよく使われている。
スーパーファミコンの晩年期に発売された作品であり、グラフィックや演出や音楽などの点で評価が高い。
ロマサガ2と比べて若干難易度は下がったようである。
2017年4月15日から、スクウェア・エニックスと激空間ユニットを自称する劇団30-DELUXとタッグを組み、本作を原作とした舞台『ロマンシング サガ THE STAGE ~ロアーヌが燃える日~』を東京、大阪、名古屋、福岡の4都市で公演することになった。世界観監修・原案に河津秋敏を起用し、ティザーサイトもオープン。
更に2019年11月11日には、本作のHDリマスターがPS4、ニンテンドースイッチ、PSvita、PC等においてDL限定で発売された。
システムについて
フリーシナリオについて
ロマンシング サ・ガにて採用されていた8人の主人公のうちから一人を選ぶシステムが復活。全員がパラレルに活躍するオープニングイベントをクリアした後に本格的なフリーシナリオが開始される。
主人公ごとに専用のBGMが用意されており、大半の街でその曲が流れるようになっているのが特徴。
技について
2から閃きシステムを継承するが、強敵を前にしたときに技を閃く確率が前作より明らかに上昇しているなどの若干の変化が見られた。これを利用して、序盤のうちに挑めるボスキャラクターで技を習得してしまうなど前作と比べて難易度は低下している。むしろ、前作がきつすぎたというべきだろう。
今作では、技の習得に極意システムが採用されている。このシステムは、前作の技道場に替わるシステムであり、一度閃いた技を戦闘中に使用することにより、その技の極意を習得できることがある。極意を習得した技は、メニュー画面でいつでも習得することができる。また、極意を習得せずに技を封印した場合、再びその技を使用するためにはもう一度閃かなくてはならない。
術について
今回の術は太陽・月・白虎・玄武・朱鳥・蒼竜の6系統。それぞれ前作の6系統に対応している。
太陽・月が「天術」、白虎・玄武・朱鳥・蒼竜が「地術」という系統に属しており、同系統に属する術は同時に覚えることはできない。そのため、キャラクターが覚えることのできる術は、「天術」と「地術」からそれぞれ1系統ずつ、2系統までとなる。
合成術が引き続き登場。
ただし今回は一人で使うものではなく、複数人で同時に術を使用して発動する陣形技に変更された。
また、システム上は以前から存在していた地相というフィールド情報がグラフィックで表現されるようになった。(相変わらず表示されない地相もある。)
これは戦闘している地形につきデフォルトで存在しているが、術もしくは特定の技を使用することで変化する。地相と合致する術の威力が上がったり、特定の技・術の効果が増幅されたり、敵の種類や味方の装備している防具によってHPの自動回復が始まったりするなどの効果がある。
陣形について
前作に引き続き、多数の陣形とそれに付属する特殊効果を生かしての戦術が存在している。前作では陣形を作るには必ず5名のパーティが必要だったが、今作では二名から陣形が組めるようになった。ただし、特殊効果を持つ陣形は殆どが5人用の陣形である。
また、サガシリーズにおいてこの作品で初めて陣形技が取り入れられた。パーティに組み込めるメンバーの数が6名にまで増えたおかげで一名が戦闘に参加しなくてもよくなったが、この一人が主人公だった場合、通常の戦闘とは違う仲間に指示を出して戦うモードに切り替わる。陣形技や合成術はこのときのみ使用可能。
敵モンスターについて
他のサガシリーズと同様、基本的にシンボルエンカウント方式となっており、敵シンボルに接触することにより戦闘となる。出現する敵モンスターは、接触したシンボルの種族のモンスターレベル(種族レベル)と、お供のモンスター用のレベル(お供レベル)でそれぞれ決定される。
ロマサガ2と決定的に違う点は、2は勝利・退却に関わらず戦闘をすれば必ずレベルが上昇していたため逃げてばっかりだと敵が強くなりすぎて詰む事があったが、今作では戦闘に勝利した場合にしかレベルが上昇しないため、そのような「詰み」は原則起こらなくなった。
なお、一部の種族には、本来通常のプレイでは出会うことの出来ないモンスターがいる。(例:トウテツ、ワンダーラスト)実際にバトルできるのはリマスター版のみ。
敵モンスターのグラフィックはSFC後半と言うこともあって高いクオリティのドット絵で描かれている物が多く、その評価は高い。はいてなかったり全裸だったり拡大すると1ドットの執念が垣間見える女モンスターの多さも評判である。
ゲーム中盤において倒すこととなる敵に四魔貴族が存在する。さらにラストバトル前に真四魔貴族と戦うことができるのだが、初回プレイ時には気づかないことが多く、ラスボスが極端に強力になり倒せないことになる。
ちなみにラスボスは登場の演出とBGMのイントロが完全にシンクロしててちょっとした鳥肌モノなので、このゲームをやったプレイヤーは是が非でもラスボス戦まで辿り着いて頂きたい。
登場人物
主人公
- ユリアン・ノール(演:村瀬文宣)
- 開拓民の村・シノンに住む正義感の強い青年。
エレンにしょっちゅうアプローチをかけているがあまり相手にされていない。
妹が一人居たが、十数年前の死食で失っている。 - バランス型で大概のことをそつなくこなせるが、特化型のキャラに比べると見劣りする部分も。
- エレン・カーソン(演:長谷川かすみ)
- ユリアンと同じくシノンに住む女性。
男性からの人気が非常に高い容姿であるが本人はあまり相手にしていない。
妹のサラを守ると言う意識が非常に強く、過保護な傾向がある。 - シノンの腕相撲大会で男子達を相手に優勝する程腕っ節も強く、戦闘でも即戦力になりうる。
- 基本的に専用イベントが無い分自由に行動出来る、サガシリーズらしい主人公。
- サラ・カーソン(演:新垣里沙)
- 姉エレンと同じシノンに住む少女。
控えめでおとなしい性格であり、過保護な面のある姉にいつも守られていた。
しかし本心では自発的な行動を望んでいる面もある。 - カーソン家の娘ではあるが、血は繋がっていないようだ。また今は亡きユリアンの妹と年が近かったようであるが…?
- 実はストーリー的に重要なキャラで、彼女を主人公にすると終盤の流れが変わるので2周目以降のプレイをお勧めしたいキャラ。
- トーマス・ベント(演:馬場良馬)
- シノン村の豪農・ベント家の長男。
ユリアンらより1~2歳年上で、尚且つベント家の慣わしにより雑学から武術まで幅広く長けているため、皆からの信頼も厚くリーダー格である。 - 仲間としては器用貧乏な点が目立つが、主人公にする際は特化させやすく、魔力を全キャラトップの値にすることも出来る。
- 彼が主人公か仲間の場合はトレードイベントが発生するが、なかなか楽しく報酬もあるので是非やって欲しい。
- ハリード(演:清水順二)
- さすらいの剣士。剣士としても軍師としても秀でた能力を持ち、「トルネード」の異名で有名な人物。
- 自らが持つ曲刀に、伝説の名刀「カムシーン」の名を付けている。その為彼のみ、装備品のスロットが1つ、曲刀で固定となっているのも特徴。
- 金にがめついが、それには深い理由があるようだ。
- 仲間としても主人公としても活躍できる高い戦闘能力を持つ。主人公の場合・仲間の場合共に専用イベントがあるが、中には不利なものもあるので注意。また彼の場合は本物のカムシーンを入手したか、しなかったかでエンディングが変化する。
- ミカエル・アウスバッハ・フォン・ロアーヌ(演:中村誠治郎)
- ロアーヌの若き侯爵。
先代侯爵の病死により、ごたごたを経て即位したまだ20代の若者であるが、余りある軍事と外交の手腕を持ち、ロアーヌをますます発展させていると共に領民からの評価も高い名君である。 - 主人公の場合はマスコンバットや施政イベントが発生するが、カードによる貯金が出来なくなるため他のキャラとは違ったプレイを求められることになる。
- 趣味はお忍びで外出する事。自分が外出する際は、「影」と呼ばれる代役に留守を任せている。
「ミカエル様?」「ハハハ、よく間違えられるんだ!」 - モニカ・アウスバッハ(演:山本ひかる)
- ミカエルの妹。ミカエルに似て美しい金髪に整った顔立ちが特徴である。おとなしく思慮深い性格であるが、いざと言うときは驚くほどの行動力を持つ女性。
- 主人公の場合はステータスを補強できるが、仲間としてはか弱いのでみっちり鍛えなければ厳しい。
- オープニングでのイベントの関係により、彼女が主人公の場合のみツヴァイクトーナメントに参加できない(=ポドールイ・レオニード城で聖杯を入手できない)。
- カタリナ・ラウラン(演:緒月遠麻)
- ロアーヌの貴族。モニカの侍女兼護衛の剣士。
- 強い責任感と冷静沈着な思考、優れた剣の腕によりミカエルの厚い信頼を受け、アウスバッハ家に伝わる名剣「マスカレイド」を預かっているが、自身の心の隙に付け込んだ策に嵌ってそれを賊に奪われてしまい、マスカレイドを取り返す旅に出る。
- 旅に出る際、決意として自慢だった髪をバッサリ切るのだが、やろうと思えば気合一つで伸ばせるらしい。
- 主人公の中でも高いステータスを持っていて取り分け素早さが高いが、OPのイベントを除いて仲間に出来ない主人公限定のキャラである。
仲間
- 少年(演:香音有希)
- 各地を当てもなく彷徨っている少年。他人と関わる事を避けており、話しかけても殆どの場合拒絶される。
- サラと同じ年齢のようだが…。
- レオニード
- 雪の降り積もる町ポドールイの傍に城を構える吸血鬼。600年以上の時を生きており、聖王のみならず魔王とも直接の面識があるようだ。
- 条件を満たせば仲間に加える事も可能で、彼専用の特殊技を操って戦う。瀕死になるとなりふり構わないという事か、女子供はおろか爺婆だろうとロブスターだろうと象だろうとガツガツ血を吸って体力を補充する。ただ、死んで灰になっても次の戦闘にはケロッとして復活している。
- ハーマン
- リゾート地である海辺の街・グレートアーチでただ海を眺めている老人…のような風貌をした男。
- 実際はまだ30代であるが、そのような風貌なのは片足が義足である事に関係があるらしい。
- グレートアーチにはリゾートの他に海賊ブラックが遺した財宝を探す者も多く訪れるが、何故か我が事であるかのように海賊ブラックの事に詳しい。
- 仲間としては貧弱でLP4という点もあり頼りないが、ある条件を満たすことで大幅にパワーアップする。
- 一旦仲間にすると、先述のパワーアップを果たすまでは殺す以外にパブで外すことが出来ず、パワーアップ前に殺してしまうと一部のイベントができなくなってしまうので注意。
- 放浪娘(タチアナ)
- ピドナを始めとして各地をうろついている少女。主人公達を見かけると追いかけてきて、勝手に仲間に加わってくる。(ちなみにミカエルが主人公の場合のみ、仲間に加えられない。)
仲間に加わった彼女はパブでもパーティから外れるのを拒否するが、リブロフの街が何故か嫌いなようでリブロフへ行こうとすると勝手にパーティから抜けていく。 - 会う度に違う名前を名乗る、素性の知れない14歳。
- リマスター版では新規に追加されたイベントで、彼女がなぜリブロフの実家へ帰りたがらないのか?なぜお菓子やスイーツの偽名を名乗っているのか?その悲しい理由が明かされた。
- 詩人(演:田中精)
- 世界中を旅している吟遊詩人。パブなどで話しかけると勝手に仲間に加わり、別れようとしても「いやです」とキッパリ断られる。しかしステータスや戦闘能力は最初からそこそこ高く、序盤から即戦力になり得る。
- ロマサガ1の登場人物・ハオラーンと瓜二つ。
- ノーラ
- ピドナにて武器工房を営む鍛冶屋の女性。公式イラストではタバコを咥えた男勝りな姐御。
- 彼女が継いだ工房は、元は聖王遺物の一つ「聖王の槍」を預かる由緒正しい工房であったが、ある時聖王の槍が盗まれてしまい、さらにそれを探しに行った親方が謎の死を遂げたため、工房は今は寂れている。
- 虎穴陣は本作でミカエルと彼女の2人のみが所持する陣形である。さらに彼女をパーティに加えていると装備品開発にかかる時間が通常より短縮されるのもメリット。
- 仲間としては腕力と器用さを併せ持ち、武器のエキスパートとなれる強力なキャラ。早い段階から仲間に出来るのも強み。地味に棍棒を得意とする唯一のキャラで、棍棒最強技は彼女しか閃き適性を持っていない。
- ウォード
- ユーステルムを中心に狩猟活動を行なっている屈強な大剣使いの戦士。ミカエルの遠い親戚でもあるらしい。
- 序盤から仲間にでき、しかもなかなか強いので、とりあえず仲間にしておくという人は多いはず。
- ドット絵と公式イラストではかなりイメージが違う。
- ミューズ&シャール(演:佐藤アツヒロ(シャール) / 梅本静香(ミューズ))
- クラウディウス家の令嬢。メッサーナの内乱で父親を殺され(その際シャールも右腕を負傷してしまった)、現在はピドナ旧市街にて護衛のシャールと、旧市街の子供達に囲まれて過ごしているが、ある時何者かに受け取った薬を飲んで、それっきり目が覚めなくなってしまう……
- 夢から覚めたミューズは、シャール共々自由に仲間に加えられるようになるが、ステータスから既に戦闘向きのキャラではない為見向きもしない人は多いと思われる。しかし、使ってみるとシャールを出し抜いてなかなか強いとの意見も。先述の放浪娘を含め、このゲームには「捨てる神あれば拾う神あり」を地で行くキャラが結構多い。
- 尚、夢の中のピドナ王宮で入手できる聖王遺物「銀の手」はシャールの負傷した右手を快復する効果がある。
- フルブライト23世
- 聖王十二将の一人フルブライトの子孫。現在は世界有数の商会・フルブライト商会の会長を務める。
- 聖王に縁のある名家の名に恥じぬよう伝統を重んじる商売を心がけているが、最近台頭してきたドフォーレ商会の身勝手さに頭を悩ませている。
- 術師であり棍棒使いだが、中途半端な点は否めない。が、ラストバトル時の熱いセリフから一部のプレイヤーに支持されている人物である。
- 怪傑ロビン(演:小笠原祐太(本物) / 我善導(偽))
- ヤーマスの街を賑わせている謎の覆面ヒーロー。悪人(特にドフォーレ商会)は許さない。イベントでは彼専用のテーマソングまで用意されている事もあり、発売から10年以上経過した現在もファンが多い。街中のイベントでは小太りな体格の、
タルに嵌っていたもう1人のロビンの姿も確認されている。 - 仲間にする際はどちらか一方がランダムで現れ、二者択一で仲間に出来る。術の適性や素早さなどに違いがあるので、好みで選ぶといいだろう。
- 小剣を使う際に技ポイント-1軽減の特性を持つキャラ。ぜひとも彼には最強の小剣技・ファイナルレターを使わせてみたいものである。
- ボストン
- 世界の果てにあると言われている島に住む、ロブスター族の戦士。詳細は専用項目を参照。
- ロブスター族は四魔貴族の一角であるフォルネウスの居城の位置を知っているが、そのためにフォルネウスから刺客を差し向けられ、島ごと消滅する危機に面している。事実、滝の洞窟にいる水龍を倒さずにフォルネウスを倒すと、島が水龍に滅ぼされてボストンが二度と仲間にできなくなってしまう。
- ようせい
- 熱帯ジャングルの中に村を形成して住んでいる。詳細は専用項目を参照。
- アウナスの居城の場所を知っているが、皆嘘つきで人間を騙す事が好きであるため、普通に話を聞いてもまともに相手をしてもらえない。しかし見世物小屋で捕まって見世物にされ、困っている妖精がいるようだ。
- 妖精達の嘘に騙されて、何も無い空中に何度もジャンプし続けた人、正直に手を挙げて。
- ちなみに妖精は雪だるまやボストンと同じく「性別不明」なのだが、何故か男女両性の誘惑攻撃を受けてしまうデメリットがある(同じ性別不明でも、雪だるまとボストンは魅了されない)。
- ウンディーネ&ボルカノ
- モウゼスの街を二分して争っている高名な術士達。ウンディーネは玄武術、ボルカノは朱鳥術に長ける。ウンディーネは見た目は若いが実年齢34歳という一面も…。
- バンガードを動かすには彼らの協力が必要不可欠であるため、イベントを進行するにはこの抗争に何らかの形で決着を着けなければならない。イベントの進め方によっては、2人で共同戦線を張って主人公達に戦いを挑んでくる。
- 抗争に決着が付くと(主人公達によって付けさせられると)二人とも利害のために街の人に迷惑をかけるのをやめ改心するが、進め方によって両方とも生き残る場合、片方だけ生き残る場合、両方ともいなくなる場合がある。
どんな形で決着を着けてもバンガードの起動は問題なく出来るが、プレイヤーのパーティメンバーに出来るのはウンディーネの方だけである。進め方によって、金やアイテムが手に入ったり彼らを殺すことになったりと様々な結末に辿り着くイベントなのでよく考えて勧めること。 - 仲間としては、腕力が低いもののトップクラスの魔力を持つ術特化型キャラであり、術専用キャラとして使うことになる。デフォでは玄武のレベルが高いが、玄武術の使い手と言う設定なのに、キャラ特性では設定ミスなのか白虎術のコストが-1されるようになっている。
- なにげに器用さが高いので武器も一応使える。
- 雪だるま(演:谷口敏也)
- 未開の地・雪の町の住人達。初めに主人公達が雪の町を訪れた時は雪だるまらしく?直立不動で出迎えてくれるが、町の中のある雪だるまに話すと正体を現し、以後町が機能するようになる。最初に正体を現したなのだ口調の雪だるまは仲間に加える事も可能。実は300年前に聖王と共に氷の剣を取りにいったこともあるという非常に長寿?な種族である。
- 体の雪が溶けてしまうため、原則として雪の町とその隣の氷銀河の中しか連れまわす事ができないが、あるアイテムを装備させる事によって世界中どこへでも連れて行けるようになる。ただし、あるイベントではその「自身を保つために必要なもの」を使って仲間を助けるために自爆してしまう。
- ぞう
- ラシュクータの町に住んでいる心優しき象族の人。象族の人たちはもともとは人間だったが、魔王の呪いによって今の姿へと変えられてしまったらしい。
- 防御能力に優れ、体力は26、そしてLPは驚異の36を誇る(主人公のLPは10)。さらに、両手で武器を持っていようと関係なし、鼻で盾を使うことも出来る。
- そのLPの高さから、LPをコストに使う「龍神降臨」という術を使うと鬼神のごとき強さを発揮する。素早さが致命的に低い以外はだいたい何をやらせても強い頼れるアニキ。
- ティベリウス
- 3度目の宿命の子を「神王」として崇め迎え入れようとしている「神王教団」の教祖。
- 神王を信じるものは如何なる罪を持つものでも赦す寛大さを持つ一方、教団に対立するものに対しては容赦がなく、10年前に戦争を起こして国を滅ぼしている。
- 術特化型だが初期装備以外の魅力は薄く、仲間に出来る時期も遅いので仲間にする人は少ない。
- バイメイニャン
- 東の国に住む高名な術師。かなりの高齢らしいが年齢は不詳。伝承にも詳しく、アビスの気配を敏感に察知して世界の行く末を憂う。
一部主人公が飛び上がるほどの放送禁止用語を連発する毒舌家としても有名で、彼女との会話にはピー音が欠かせない。 - 術特化型キャラだが、仲間に出来る時期は遅いのが難点。
- ツィー・リン
- 東の国、ムング族の村に住む女性。族長の娘で、バイメイニャンの弟子でもある。28歳。
- 西の国に興味があるらしく、ネフト族の巣のイベント攻略後は自由に仲間に出来る。弓が得意で、器用さはノーラに並び仲間キャラトップ。
- ヤン・ファン
- 東の国、玄城の守りを任せられている将軍。バイメイニャンには幼名の「ファンファン」呼ばわりまでされ頭が上がらない。
- 初めて東の国にたどりついた際の一連のイベントの際にスポット参戦と、ラストダンジョン突入寸前に仲間にできる機会がある(どちらもパーティー人数が少ない場合のみ)。
- ステータスは腕力・体力が低く、魔力と意志力・素早さに長けたロマサガ2で言うところの軍師のようなタイプだが、パーティーに加える段階でハードルが高く、やりこみプレイ向けのキャラクターと言える。
- 作戦指揮に優れる有能な将軍ということになっているが、彼の指揮によるマスコンバット戦は勝とうが負けようがゲーム上に影響はなかったりする。
なお彼をパーティーに加えていると代役の指揮によるマスコンバット戦になるがこちらも勝とうがry
その他の人々
- 魔王
- 600年以上前に四魔貴族を従えて世界を支配した宿命の子。
世界各国を次々と滅ぼしていったがその後東方遠征中に姿を消し、一切の消息は不明である。 - かつて魔王の居城であった「魔王殿」がピドナの市街地に残っているが、モンスターと盗賊の巣窟になっており荒れ果てている。
- なお魔王が使用していた武具も"聖王"遺物として現在に残っている。
- 聖王アウレリウス
- 300年程前に、世界を四魔貴族の支配から解放した英雄。近年女性である事が判明した。
モンスター退治の他にも麻薬などが蔓延っていた荒れた世を正すなど幾多の功績を持つ。 - 共に戦った12人の仲間は「聖王十二将」と呼ばれ称えられ、彼等の使った武具は「聖王遺物」として後世に残っている。本編では数々の逸話を知ることが出来るほか、墓として北国ランスに「聖王廟」が建てられている。
- ヨハンネス&アンナ
- ランスの街に住んでいる兄妹。兄・ヨハンネスは天文学者で、主人公達にアビスゲートの存在を教えてくれる。普段は昼に寝て夜活動するという生活を送っているので、妹のアンナが兄に変わって客の応対を務めている。
彼女に対する質問の中で、「君のこと」は質問した主人公が男性か女性かで反応が変わり、なかなか面白い。 - ちなみに彼女には、オーロラの出現を感知する能力もあるらしい。
- 教授
- ツヴァイクの西の森に住んでいる、セクシーな教授。あらゆる面で完璧を誇る彼女も、実は音痴という恥ずかしい欠点がある。
- 初めてツヴァイクに訪れた時に「西の森に変な動物がいる」と言う情報が聞けるが、これは教授のペットが逃げ出したもの。戦って勝つと捕まえる事ができ、教授に返すか、ツヴァイクにいる商人に売り飛ばすかできる。無視してもいいが、次の教授関係のイベントが始まると戦えなくなる。
- ツヴァイクより北のキドラントにいくと、生け贄の洞穴の中に化け物が棲んでいるという情報が聞けるのだが、この化け物(の大軍を率いているリーダー)も教授の所から逃げ出したもの。こちらはペットではなく依頼されて作っていた生物だそうだが・・・。
- しまいにはツヴァイク公に献上する予定だった術戦車・ナハトズィーガーがネジを一つ閉め忘れた故に暴走してしまい、ツヴァイクや西の森を訪れる度に主人公達に轢き逃げをかましていくハタ迷惑なイベントを用意してくれた。
- キドラントの町長
- キドラントは村だが、本人が名乗るところによると町長。
ある意味プレイヤーからの憎悪を最も集めるロマサガ史上最悪の卑劣漢で、彼の容赦ない言動に憤慨しテレビを叩き割ったプレイヤーも数知れないと言う。そのためリマスター版ではとある選択肢が追加されているので必見。 - マクシムス
- 神王教団の幹部。教長としてピドナの礼拝堂で活動しており、民衆にも広く名を知られる。聖王や魔王の遺物に深い興味を持つらしいが、その正体は・・・
- グゥエイン
- ルーブ山地に住む巨大なドラゴン。
- 彼の母竜・ドーラはかつて聖王を背中に乗せて四魔貴族と戦っているが、聖王と別れた後も「肉を食らい宝を奪うは竜の定め」と略奪を止めなかったため、聖王の手によって倒されている。
- そのため人間に対して不信感を抱いており、彼もまた「肉を食らい宝を奪うは竜の定め」と略奪を繰り返している。
- ゲーム中でも彼と協力して四魔貴族と戦うイベントがある、もちろん協力せずに独力(?)で四魔貴族と戦うこともできる。
- 四魔貴族とのあれこれが一段落つくと、彼と戦って倒す事もできる。倒すと最強クラスの武具の素材になる貴重なアイテムが手に入る。彼を倒し、その素材を使った剣を持ってゲームをクリアすると、エンディングにて一つイベントが追加される。
ミニゲーム
本作には人によっては「本編より面白い」と言うほどの、奥の深いミニゲームが3つ用意されている。
マスコンバット
特定のイベントや下記の施政にて発生する戦争で、数千人の軍団同士がリアルタイムで戦う。
基本的に一部のイベントにおいて傭兵として参加したりした時しかプレイできないが、ミカエルが主人公の時のみ、後述の施政イベントの一部として何度かプレイする事になる。
ハリードが主人公の時も、序盤イベントにおいてミカエルに同行し将軍として指揮を代行するという形で一部のマスコンバットをプレイできる。
敵軍の兵士を全て全滅した時はもちろん、敵陣を突破して向こう側にたどり着いた生き残り兵士の数で勝った場合も勝利になる。
兵士には兵の種類によって決まっている体力・攻撃力・防御力の他にモラル(士気)が存在し、こちらは戦闘中の行動によって上下する。モラルが下がると強い兵士でも役に立たなくなるので、画面下のモラルゲージで表示されるモラルの残量に気を配り、後退したり後列に下げたりしてモラルの回復を図らなければならない。
戦闘に勝利した時と、施政イベントによって開発を行った時に「陣形」または「戦術」のどちらかを新規に習得できる。
戦闘勝利でしか習得できないもの、開発でしか習得できないものもある。
ニコニコ動画では一風変わった戦略を紹介した動画が多い。詳細はマスコンバットの項目を参照。
施政
ミカエルが主人公のときだけできるミニゲーム。ミカエルが君主を務めるロアーヌ侯国の
産業や外交を指導し、国を発展させていく。マスコンバットやトレード(後述)に比べると
簡素であり、操作するポイントも少ないが、この結果がミカエルのエンディングに関わる。
主なパラメータは以下の3つ。
- 住民:住民の国政に対する満足度。社会政策を実施すると上昇し、税を徴収すると下がる。
- 産業:国の産業がどれだけ発展しているかを示す。産業政策で上昇する。これが高いほど税の徴収額が増える。
- 国威:対外的に国がどれだけの地位を持っているかを示す。外交とマスコンバットに勝利することで上がる。
「社会政策」「外交」など、純粋に施政のパラメータを上下させるためだけのコマンドもあるが、「陣形開発」「傭兵」などのパラメータに直接影響はしないものの、マスコンバットを有利にし間接的に国政に関わるコマンド、「武具開発」という国政とは関係なく、ゲーム本編に関わるコマンドもある。
「武具開発」はピドナの工房で行う武器防具開発と同じものを開発するが、「国政イベントの中で発注を出すと5万オーラムとられる(工房で発注すると無料)」「国政イベントの中で発注を出すと、本来材料を要求される武具でも材料なしで開発できる(中には個数限定の材料を要求されるものもある)」「完成品を施政の中で受け取ると2つ受け取れる(工房で受け取ると1つのみ)」という違いがある。2点目の「材料不要」の性質から、全ての開発武具を揃えられるのは施政を行えるミカエルだけとなっている。
トレード
魔王殿でゴン救出後、トーマスがパーティにいるとき開始できる。
3回目標を課せられ、1→2→3の順にクリアしていく。
用語
ロマサガ3特有のゲーム用語をここで解説する。
TASやRTA用の用語も含むので、TAS・RTA動画を見る時にはこれらを知っておくといくらか理解が捗るかも知れない。
がめつさ
主人公にのみ存在する隠しステータス。お金にどれだけがめついかを示す。
特に重要な意味は持たないが、このステータスが高すぎると一部のイベントを開始できなくなる。
主人公によって初期値が違う(公式でがめつい設定をされているハリードが最も初期値が高く、お嬢様なモニカが最も低い)他、一部のイベントでどの選択をしたかによって上下する事がある。
分身技
「分身剣」や「ラウンドスライサー」などの一部の技には自分の該当する能力(腕力など)ではなく、敵味方含めて直前に行動したキャラクターが参照した能力値の値をそのまま使うという特殊な仕様がある。この仕様を持った技の総称。
一番有名なのが「分身剣」であるため、分身技と呼ばれる。
グゥエイン効果
上記の分身技を利用する際のテクニック。モンスターの中には30超えのような、人間キャラでは到底及ばない程の高い能力値を持つものもいるため、これを「分身技で参照する直前に使われた能力値」にできれば強力である。
中でも、グゥエインが使う「火炎」「冷気」は体力依存の技なのだが、グゥエインの体力はなんと99。分身技が桁違いの威力を発揮するため、RTAなどでは重宝されるテクニックである。
ちなみに分身技を連続で使い続ける限り、「直前」は常にこのグゥエインの99のままであるため、確実に先手を取って敵に何もさせずに分身技を使うキャラだけで戦闘を終わらせるようにすれば、割と序盤からいけるグゥエイン戦からラスボスまでずっと効果を引きずる事が可能。
アイテムカウンター
「氷の剣」「炎のマント」と言った、装備中にオートカウンター効果が付与される装備品と、「精霊石」などの攻撃用消耗品を一緒に装備し、戦闘が始まったら攻撃用アイテムの欄で防御を選択した状態で敵に攻撃されてオートカウンターが発動すると条件が満たされ、本来の能力値から考えられる威力を遥かに超えた超絶威力のカウンターが敵に叩き込まれる。こちらもRTAなどで重宝されるテクニック。
状況再現
詳細は状況再現の項目を参照。
項目にもあるように、ロマサガ3は電源投入時orリセット時からのキー入力のタイミングだけで乱数が操作されているため、パターンを構築してしまえれば状況再現を起こすのはかなり容易なゲームである。
ピコカキコ
ラストバトル(第74回オススメピコ)[Agさん] | |
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(ロマサガ3:四魔貴族バトル2) |
関連動画
プレイ動画
TAS
音楽
実況
その他
関連項目
技陣形 |
地名トレード楽曲 |
- 25
- 331000pt