キタキツネ(けものフレンズ)とは、スマートフォンゲームなどのメディアミックス作品『けものフレンズ』で登場するアニマルガール・フレンズ(擬人化した動物のキャラクター)である。
CV:斉藤佑圭(アプリ版)、三森すずこ(アニメ版~)、演:佐々木琴子[乃木坂46](舞台版)
概要
北海道などの北半球に広く分布するアカギツネの亜種・キタキツネのフレンズ。アカギツネの黒化変種であるギンギツネとは近縁種となる。
一人称は「ボク」。内向的な性格で、他者と接した事があまりないため、フレンズとの交流も会話が途切れ途切れでたどたどしい。ヒトであるプレイヤーに興味があるようで、趣味を教えたり、遠くから見ていたり、仲良くなろうと積極的に近づいてくる。
コンピューターゲームが大好きで、特に格闘ゲームが趣味な模様。ゲームをしている間は夢中になって時間が経つのを忘れてしまうという。
外見
袖にモフモフのファーが付いたオレンジ色の上着を羽織り、白色のミニスカートを着ている。黄色のネクタイと、さらに蝶ネクタイのような装飾の付いたネックウォーマーを装着。髪の毛とタイツの色合いは実際のキタキツネの配色を再現している。瞳はキツネ色のツリ目。
外見は相方であるギンギツネと共通した部分が多く見られる。上記した通りキタキツネとギンギツネは近い関係なので、意図的に近いデザインにしていると思われる。ちなみに、同じキツネのフレンズであるオイナリサマのデザインとも似ている。
ゲームでの扱い
ボク……遠くから見てるよ、キミのこと。
あまり、人と接したことなくて……どうしたらいいか分からなくて……。
仲良く、してくれたら……嬉しいな。
え、趣味? その、ゲームが好き、かな。
どんなゲームって、かく……あ、ふ、普通のだよ……!
クール属性(青)のレアリティ度3のフレンズとして登場。コスト300・攻撃タイプは近距離・サイズはM。所属グループは無し(キツネ・タヌキ系グループの構想自体はあったようだ)。固有スキル「薄幸投げキッス」は10秒の間、味方の攻撃力が20%上昇する。ヒトに化けて(耳や尻尾を隠し)、投げキッスするという可愛らしいスキル。しかし名前に薄幸と付いているのはいいのだろうか。
ホーム画面での会話など、節々で主人公を強く慕っている様子が見れとれ、告白のようなことをすることも。『覚めない夢の迷いけもの』で夢の世界に登場した時は、主人公と一緒にいる夢を見るほど。更に、親愛度が100%になると……?
キャラクタークエスト『キタキツネの想い』では、ゲームで遊んでいる主人公一行を遠くから眺めていた所、主人公が気付き、サーバルがゲームに誘うところから物語が始まる。一度は一緒に遊ぶキタキツネだったが、ゲームに夢中になりすぎてセルリアンに襲われそうになる、一人でセルリアンの群れに突っ込んで行くなどで、主人公達に迷惑をかけてしまったと自己嫌悪に陥ってしまう。ジャパリバスへ引きこもるキタキツネだが、それでも大好きな主人公やサーバル達ともう一度遊びたいと願い、セルリアンに襲われている一行の許へ、勇気を振り絞って駆けつける。
タヌキとはプレイヤー好き同士であると同時に、ある種の因縁のライバルでもあり、二人のある話し合いがきっかけで、大物妖怪を巻き込んだキツネとタヌキの化かし合い頂上決戦に発展したことも。この時プレイヤーはキタキツネの発言で、何だかんだでキツネ陣営につくことになる。
メインストーリーでは第5章に少しだけ登場し、ホッカイチホーは寒いだけじゃないから、もっと好きになって欲しいと、プレイヤー一行にあるものを渡す。第9章・10章にも、倉庫エリアでの戦いに臨むギンギツネを手助けするために、多くの雪国系フレンズたちと共に登場。
ギンギツネのキャラクタークエストでは、第5章での出来事がきっかけで交流を始めた二人の様子が描かれる。
余談ではあるが、事前登録人気投票では1位を獲得し、記念イベントストーリーが配信され、更に報酬として他のフレンズにも着せられるコスチュームが3種(私服、アイドル、ホワイト)用意された人気フレンズだ。
ぱびりおんでの扱い
第?世代
「……げーむしたいな。」
リリース時の初期メンバー。けもトークアイコンの背景色は緑。一人称は「ボク」、他のフレンズのことは「きみ」もしくは敬称を付けないフレンズ名で呼ぶ。
性格はアニメ版のものが採用されている。ぱびりおんでもギンギツネから世話を焼かれており、けもトークだけではなく他フレンズのあーかいぶでも一緒に出てくることが多く、アカギツネからは「ギンキタ」とセットで呼ばれたこともある。人見知りな様子が見られる引きこもり系フレンズなのだが、ゲーム籠りなのかと思いきやそもそもがインドア派な様子もある。ギンギツネ曰く実は歌が好き?らしくよく鼻歌を歌っているという。
相変わらずゲームが大好きでよくゲームに由来した発言をしてはギンギツネにツッコまれていたり、引きこもりがちな様子に小言を言われることはあるが、「ギンギツネにひっついてえむぴーがかいふ…」というなど、かなり信頼しているようである。またギンギツネの方も、なんだかんだでキタキツネの勘についてはそこそこ信用しているのか、迷子になったときにキタキツネの勘に頼ったこともある。
ちなみにこのゲームに由来していると思われる発言には「えいちぴー」や「えむぴー」などの他にも「たたわないとれべる足りなくて苦労するよ。」「空中ジャンプや口から炎を吹く」「ボールプールのようなものからラスボスが出てくるゲーム」「瓦割りをするゲーム」など、どうやらゲームのジャンルも多岐にわたっているようだ。また、じゃんぐるでも「歩くのに飽きた」と言ってゲームに勤しんでいることから携帯ゲーム機も存在するようだ。
なお、ゲーム以外に興味が無いわけではなく、タイリクオオカミの漫画の続きが気になり目を輝かせていたり、マンモスが雪を掻き分け進む様子に目を輝かせたりしている。
初期は「ゆきやま」エリアが未解禁だったこともあってか、ギンギツネ共々「こうざん」エリアなどで寝泊まりしている様子がよく描写されていた。ちなみにゲーム仲間は随時募集しているのか、隙あらばゲームを布教しようとしておりアカギツネなど身近なフレンズに留まらず、オイナリサマやキュウビギツネ、スカイフィッシュなどのUMAなフレンズ達にも布教している。
また「化ける」というテーマにも度々関わっており、ゲームの影響で「化ける」ことに興味を持ち、「ゲームだと『タヌキのおかしら』が化けてたのに」と言いつつも「タヌキのおかしら」ことイヌガミギョウブの出現を予感しており、実際にでてきた後も「化ける」方法を聞こうとしていたり、キュウビギツネからも化け方を教わっていたりするが、最終的に会得は出来ていないようである。
珍しい行動は「ゲームで遊ぶ(ゲーム機)」、すごく珍しい行動は「玉入れ勝負!(ころころ玉入れセット)」でペア相手はギンギツネ。
ちなみに「テーブルゲーム機」では珍しい行動を観察することはできなかった。
第2世代
「今日も……よろしく、ね?」
2020年9月9日の「コウザン」エリア解放と同時に観察可能になった。けもトークアイコンの背景色は青。一人称は「ボク」、他のフレンズのことは敬称を付けないフレンズ名で呼ぶ。
こちらではNEXON版の性格付けが採用されており、シャイで照れ屋と言われていたりフェネックから「クイーンのキタキツネ」と言われていたりする。ただし、本人は「ボクなんかがクイーンなんて…似合わないし。」と言っている。
漫画での扱い
「私たちを管理するお仕事? そんなもの私には必要ないわ」
漫画『けものフレンズ -ようこそジャパリパークへ!-』においてはサーバルと共に主人公級フレンズとして活躍している。ジャパリパークの新人飼育員・菜々が担当するフレンズが彼女とサーバルの2人。
こちらは女性的な喋り方で、一人称も「私」。ゲーム好きな面も見られない。少々ひねくれていて、他者にあまり馴染めずツンケンしてしまう性格。管理されたくないとして、当初は菜々とも心を開こうとしなかった。照れ隠しでテンプレなツンデレ台詞を口走るツンデレ娘だが、心優しい一面も持つ。肉まんが好物で、食べたいために店の商品を盗み食いするほどだった。
アニメでの活躍
「僕、ここ気に入った。ここでダラダラしてたい」
ネコ目 イヌ科 キツネ属 キタキツネ Ezo red fox |
第9話「ゆきやまちほー」で登場。ジャパリパーク内の温泉宿に住む、ギンギツネに頼りっぱなしの妹的存在として一緒に行動している。一人称は「僕」。
ある日、パイプラインから温水が送られなくなり、温泉や電気が使えなくなってしまう。ギンギツネに早く直せと頼んだ所、連れ出されて一緒に調査をする事に。目的地に向かう道中で、吹雪に遭いかまくらから外に出られなくなったかばんちゃん・サーバル・ラッキービーストと遭遇する。
ぐうたらな性格なインドア派キャラなようで、あまり外に出たがらない。大抵の事をギンギツネに面倒を見てもらっている甘えん坊さん。上記のように時々ギンギツネに尻を叩かれて、重い腰を上げるように行動しているようだ。
時々不思議な言動を見せており、磁場を感じたり(キツネは地球の磁場を探知して今いる場所が分かるという)・湯の花でパイプが詰まった場所を感じで分かったり・セルリアンの大群が出没するのを予言するようなセリフを発したりと、スピリチュアルな面を見せている。ギンギツネはそんなキタキツネに「またわけのわからないことを……」などと呆れるようなことを言いつつも、「どうキタキツネ?何かわかる?」と時にはキタキツネに頼るような言葉や行動も見せているため、キタキツネの不思議な予感は大抵当たるようだ。
セルリアンの大群と遭遇した際には、あっさり人生を諦めてゲームをもう出来ない事を悲しんでいる。飲み込みは早く、セルリアンから逃げるために作られた即興ソリの操縦コツを一瞬でマスターしている(ただし、操縦しているのはギンギツネで、キタキツネは指示係)。
セルリアンの魔の手から逃れ、無事温泉や電気も復活して温泉宿に帰って来た際には、真っ先に屋内に設置されているアーケードゲームを遊ぼうとして、ギンギツネに「キタキツネ、先にお風呂!」と怒られている。なお、このアーケードゲームから流れている音楽はゲーム版のスタート画面のBGMらしい。
仕事終わりの温泉を、待っていたカピバラと一緒に「服を着たまま」楽しんでいたが、そこへかばんちゃんの口から「服は脱げる」という衝撃の真実が明かされる。さっそくすっぽんぽんになり、文字通り肌で感じられる風呂の温もりを堪能した。一通り温泉を楽しんだ後は、出発するかばんちゃんら一行に手を振りつつ「またね」と声をかけて見送っている。
なお、この第9話では「さんふぇりしあんどうぶつえん くりすてぃーぬおねえさん(かなだ)」によるキツネの解説も挿入された。キツネはとても耳がよく、雪の下にいるネズミなどの小動物の音を捉えて、雪にジャンプして捕まえることなどを説明してくれた(本編中でギンギツネが話していたこととほぼ同内容)。カナダの中でも、フランス語が主に使われるケベック州に位置している動物園なのでこの解説もフランス語のようだ。その後ろでは、キタキツネが焦げ茶色のジャパリまんを食べている映像が流れた。
第10話「ろっじ」では温泉宿を訪れたアライグマ・フェネックの2人と一緒に温泉を楽しんでいた(ただし、彼女とギンギツネは足湯で済ませている)。コノハ博士の許可を貰いかばんちゃんを追いかけお宝も頂こうとする2人に、「ある程度レアなアイテム持ってかないと死んじゃうよ」と忠告して「あなたそれゲームの話でしょ……」とギンギツネに突っ込まれている。ただし、サンドスターの山が危険な場所であることを伝え、しっかりした装備を用意する事の大切さを説いているわけで、「レアなアイテム」というゲーム的な単語選びを除けば意外と適切な助言であった。また偶然かもしれないが、その後の第11話「せるりあん」ではある意味「レアなアイテム」であるミライさんの帽子と羽根、そして四神の石板が重要な役割を果たしている。
第12話(最終話)「ゆうえんち」ではパークと仲間の危機を乗り越えるべくコノハ博士とミミちゃん助手に率いられたフレンズ軍団の一員として登場。ギンギツネ、アルパカ・スリ、ツチノコと協力して、用意した水(海が近いので海水の可能性あり)を落とし穴にハマった超大型セルリアンの脚にぶっかけ、溶岩へと変えることで動きを封じ込めることに成功した。
決戦はフレンズ軍団の勝利に終わり、1ヵ月後のセルリアン撃退&かばんちゃんが何のフレンズか判明記念祝賀会にも参加。ぐうたらな面にシンパシーを感じたのか、ライオンと一緒に廃観覧車のカゴで寛いでいた。また、タイリクオオカミによって漫画「ホラー探偵ギロギロ」を披露され、アメリカビーバーと一緒に固唾を飲んでのめり込んでいる。海を渡り冒険の旅に出るかばんちゃんの船出式にも参加し見送っている。
舞台版での活躍
舞台「けものフレンズ」2〜ゆきふるよるのけものたち〜、に登場。演じるのは乃木坂46より佐々木琴子。
その他
漫画版での主役フレンズという事だからか、カードゲーム『WIXOSS』においてサーバルと一緒にカード化している。シークレットカードではアプリ版のアクセサリアイテムを身につけている。かわいい。
また、ケロリンのコラボ風呂桶のデザインにもなっているぞ[1]。
更に、「きつね」繋がりで、どん兵衛とのコラボ、日清のどん兵衛 × けものフレンズ「ふっくら」にギンギツネ共々メインとして抜擢された。
楽曲・歌(キャラソン)
完全な一覧はけものフレンズの楽曲一覧を参照。
曲名/参加アーティスト(歌)/収録アルバム・シングル・CD ※備考
- 湯けむりユートピア/ギンギツネとキタキツネ/Japari Café2
- ドレミファロンド(フレンズ ver.)/どうぶつビスケッツ+かばん×PPP/Japari Café2 ※カバー曲・替え歌
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関連項目
脚注
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