概要
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無所属 | |
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ホセ・ロペス José López |
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基本情報 | |
国籍 | ベネズエラ |
出身地 | アンソアテギ州 |
生年月日 | 1983年11月24日 |
身長 体重 |
183cm 93kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 内野手 |
プロ入り | 2000年 |
経歴 | |
国際大会 | |
代表チーム | ベネズエラ |
WBC | 2009年 |
プロ野球選手テンプレート |
2000年ドラフト外でシアトル・マリナーズと契約し、2004年にメジャーデビュー。
2006年に151試合に出場。ロビンソン・カノの代わりにオールスターに出場する。以降2009年までマリナーズの二塁手に定着する。その頃イチロー、ウラディミール・バレンティン、ブライアン・ラヘア、城島健司、ランディ・メッセンジャーなどともチームメイトだった。
この時イチローが愛飲していた「ユンケル・ファインティ」を、来日してから毎日自身も飲んでいるらしい。
2009年にはWBCベネズエラ代表に選出され、優秀選手賞を受賞。シーズンではキャリアハイの25本塁打、87打点を記録する。しかし2010年は打撃不振に陥り、トレードでコロラド・ロッキーズに移籍する。
以降は2011年にフロリダ・マーリンズ、2012年にクリーブランド・インディアンス、シカゴ・ホワイトソックスと所属球団を転々とすることになる。
巨人時代
2013年1月に読売ジャイアンツと1年契約を結ぶ。背番号は5。
開幕前の評価は高くはなかったが、開幕戦でブライアン・バリントンから来日初ホームランを放つなど、同僚のジョン・ボウカーと共に開幕ダッシュに貢献。
その後も戦線離脱があったが、コンスタントに活躍を続け、シーズン成績は、打率.303、18本塁打、55打点で終えた。巨人の自前外国人で、1年目に打率が3割を超えたのは球団史上初である。
守備位置は二塁手だったが、2010年に三塁手にコンバート。巨人では一塁手を守った。オフに一塁手部門でゴールデングラブ賞を受賞。
2014年も22本塁打と活躍するがポジション(阿部慎之介の一塁手転向)の関係などもあり、クライマックスシリーズ終了後巨人を退団した。
DeNA時代
2014年12月12日に横浜DeNAベイスターズが獲得を発表した。背番号2。
2015年は139試合に出場し、主に5番一塁手として打率.291、25本塁打、73打点の好成績を挙げる活躍を見せた。
筒香不在時は代役の4番としても活躍し、大きな離脱も無く最後まで出場を続けた。また、25本塁打はチームトップの数字であった。
2016年は開幕当初は梶谷隆幸の離脱などもあって3番打者を担うが、深刻な打撃不振に陥る。しかし5番に戻った後は3打席連続ホームランを放つなど復調した。以降は好調をキープしてチームを牽引したが、6月、試合前の練習中のアクシデントにより左足親指を骨折して7月2日まで戦線離脱。復帰後、8月に入りまたも極度の不振に陥ったが、今度は打順を3番に変更されると復調。この年も基本的に一塁手だが、チーム事情により三塁手としてのスタメン出場もあった。シーズン終盤に調子を上げ、応援歌の通り「勝負がかかる」場面でのホームランを量産、最終的には.263、34本塁打、95打点というまたもやキャリアハイの成績を残し、ベイスターズ初のクライマックスシリーズ出場に大きく貢献した。
9月19日の広島東洋カープ戦ではレフト場外へ30号2ランホームランを放ち、これが決勝点となって3-1でチームは勝利。ロペスはこのホームランによって、見事ベイスターズをCSへと導いた。オフに2013年以来となるゴールデングラブ賞を受賞した。
2017年は3番を担当していたが、筒香嘉智が3番に移動した後は4番を担当。171安打で最多安打、105打点で打点王を獲得する活躍を見せ、2年連続でCSに導いた。
2018年は右太ももの故障に悩まされ、110試合の出場で打率.288、26本塁打、77打点に留まった。なおこの年は無失策で、一塁手新記録の守備率10割を記録した。
2019年5月6日の中日ドラゴンズ戦で(榎本喜八の持つ)一塁手守備機会連続無失策の日本記録(1516)を51年ぶりに更新し、後に1632まで伸ばした。1年通じて一軍に帯同し、142試合の出場で打率.241、31本塁打、84打点だった。
2020年は打撃不振に陥り、控えに甘んじた。8月26日の二軍調整を経て復調し、9月22日の阪神タイガース戦で日米通算2000本安打を達成。10月31日の阪神タイガース戦ではNPB通算1000本安打を2試合連続弾で飾った。11月4日には国内FA権を獲得し、外人枠を外されることになったが、81試合の出場で打率.246、12本塁打、46打点とDeNA移籍後最低の成績に終わり、オフに自由契約となった。
特徴・プレースタイル
- 内野全般を守るが、メジャーでの二塁守備は球際に弱く、エラーも多かった。
日本での三塁守備は範囲は狭めだが、無難ではあるといったところ。2016年のDeNA春キャンプでは、「三塁手として獲得したはずのジェイミー・ロマックよりも、ロペスのサード守備の方が上手い」と(悪い意味で)話題になり、守備練習ではロペスがロマックに三塁守備を教えていた事まであった。 - 一塁守備には定評があり、特に捕球能力が高い。DeNA移籍後は(前任が「打てるが守備難」のトニ・ブランコだったこともあって)二塁手の石川雄洋らの負担が減る相乗効果や、ファイヤーフォーメーションになりがちな内野の小さな悪送球の数々を何事も無かったかのように捕球しアウトにする光景がよく見られる。
ホーム方向に逸れた送球を空中でキャッチし、そのまま身体を回転させバッターランナーをタッチアウトにするプレーも得意である。
打撃重視の内野手起用があると、ファンからは「ファーストロペスが前提」というコメントがよく出る。 - 守備の方は安定している一方で、打撃は好不調の波が大きく、長く続くことが多い。2016年も不調の時期があったが、打順を組み変えた途端に復活した(しかも二度)。2017年はそうした波がほとんどなく、年間を通して活躍。
- 得点圏打率は中軸としては高くない。2015年の25本塁打の内訳はなんとソロ15本・2ラン10本である(2ランもほとんどが走者一塁)。だが、僅差の試合での反撃やダメ押しの一点をもぎ取る打撃が多く「帳尻合わせ」の打点は非常に少ない。
2016年は3ランが増加、犠飛も増えた。ホームランを放った試合での勝率も高く、7月12日の中日ドラゴンズ戦ではサヨナラ(ソロ)ホームランも放っている。2017年は更に勝負強さを増し、打点王を獲得。 - 典型的なプルヒッターである。左方向への打率が(その他の方向に比べ)常に高く、放つホームランも殆どが左方向である(例えば2015年の34本のうち28本は左方向)。同時に左方向への大きなファールや強烈なファールも多く、ニコニコ生放送のDeNA戦中継では「いつもの」弾幕ができるほど。
- かなりのフリースインガーであり、四球はあまり選ばず、初球から甘い球を積極的に振る。ただ2016年に3番で起用されるようになってからは後ろが筒香嘉智である事もあり、落ち着いて四球を選ぶ光景も増えた。
- いわゆる外スラのような簡単な変化球に引っ掛かる事もあるが、逆にワンバウンドしそうな球を掬い上げスタンドまで運んでしまう事もある。ボールを払うようなスイングが特徴的である。
- ホームランを確信するとゆっくりと歩き出す姿が密かに人気らしい。ファンからは「確信歩き」と呼ばれる。
- 体重が重い事もあり鈍足だが、走塁では時折りトリッキーなスライディング等を見せる事があり、特に2016年3月30日の巨人戦ではホームにて小林誠司のタッチを何度もかいくぐりベースタッチを決めるという、イチローが如き「忍者ホームイン」を成功させた。
ちなみにこの時、高橋由伸監督がセーフの判定を不服として抗議したため、NPB公式戦初のビデオ判定が行われている(結果、覆らずロペスはセーフ)。 - 余談だがかなりのサッカー好き。無論、練習中にふざけてサッカーやってたりはしない。
野球に本格的に取り組み始めたのは中学生の頃だが、当時はまだサッカー選手を志しており、実際サッカーも続けていた。特にレアル・マドリードのファンとの事。 - ニックネームは「チャモ」。昔からのあだ名で「(やんちゃな)少年・やんちゃ坊主」「暴れん坊」という様な意味。長打を期待できる「打席の暴れん坊」たるロペスにはイメージもピッタリである。
応援歌
球団 | レス | No | プレイヤー |
---|---|---|---|
巨人 | 応援歌のピコカキコ一覧#483 | 9892 | |
DeNA | 応援歌のピコカキコ一覧#1225 | 13288 |
成績
- (2021年終了時点)
通算打撃成績
通算:16年 | 試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 出塁率 |
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MLB:9年 | 1036 | 4089 | 3841 | 421 | 1005 | 215 | 11 | 92 | 480 | 25 | 33 | 34 | 150 | 31 | 471 | 113 | .262 | .292 |
NPB:8年 | 993 | 3924 | 3657 | 430 | 1001 | 200 | 2 | 198 | 588 | 3 | 8 | 32 | 205 | 22 | 561 | 105 | .274 | .314 |
タイトル・表彰・その他
タイトル | |||
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NPB | 打点王 | 1回 | 2017年 |
最多安打 | 1回 | 2017年 | |
表彰 | |||
NPB | ゴールデングラブ賞 | 4回 | 2013年、2016年-2018年 |
オールスターゲーム敢闘選手賞 | 1回 | 2015年 | |
月間MVP | 2回 | 2016年9月、2019年7月 | |
ベストナイン | 1回 | 2017年(一塁手) | |
WBC | 優秀選手 | 1回 | 2009年 |
その他 | |||
MLB | オールスターゲーム出場 | 1回 | 2006年 |
NPB | オールスターゲーム出場 | 3回 | 2015年、2018年-2019年 |
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関連項目
外部リンク
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