悪役一家の奥方、死に戻りして心を入れ替える。とは、丘野優によるライトノベル小説である。小説家になろうにおいて連載している。
概要
結婚し子供を生み数十年経った公爵夫人が集大成として革命を起こそうとし、懇切丁寧に魔術を教えた次女のリリーに殺される。なぜか過去に戻ったことで正気に戻りやり直す、死に戻りストーリーである。
商業化・書籍化され第1巻が2021年8月30日にKADOKAWA(ホビー編集部・エンターブレイン ブランド)より発売された。 書籍版のイラストはTEDDYが担当している。既刊3巻。
丘野にとっては、『平兵士は過去を夢見る』(アルファポリス)、『望まぬ不死の冒険者』(オーバーラップノベルス)、『中年冒険者は今日も一日頑張ってます』(オーバーラップノベルス)に続き4作品目の書籍化であるが、KADOKAWAを出版先とするのは初である。
月刊コンプエース(KADOKAWA・角川書店ブランド)2022年3月号(1月26日発売)よりコミカライズが開始された。作画は鏡が担当。2023年7月現在コミックスの既刊2巻。物語の進行は早く概ね書籍版1巻をコミック1巻少々で漫画化している。
あらすじ
イストワード王国のフォーレンス公爵家の公爵夫人エレインは公爵家に嫁いだ後長男長女次男次女と4人の子供をもうけ、それぞれの得意分野を伸ばしつつ、出世に役立つようにことを進めていた。熟年になりかかる年齢の歳についに反乱・革命を起こそうとするが、失敗する。魔術師として自身を凌駕するようになっていた次女が王国側から命じられて、公爵夫人である彼女を殺し、自分をあとを追うと宣言して魔術を実行する。――
気づくと嫁いでまもなく、長男を産んでいる30年前の20歳に戻っていた。メイドと主人の関係になってしまっていた、親友兼幼馴染で出身の伯爵家から付いてきたメイドと関係を修復し、公爵領の仕事に忙殺されていた夫の仕事を手伝うことになるが……。
また、公爵領の問題を解決した後に、前世では能力を持っていたため信じきれず暗殺してしまっていた親友が訪ねてくる……。
登場人物
- エレイン・ファーレス
- エストラ伯爵家令嬢であったが結婚しファーレス侯爵夫人となる。母親の実家は隣国のレダート聖国であり、幼い頃は聖女に似た力を持っていたがいつの間にか失われた。学生の頃から魔術とも学業とも優秀であったものの様々な事情から無気力に陥っていた。夫となるクレマンのアタックと根回しによりクレマンと結婚し、公爵家に嫁いだ。死に戻る前から、子供や夫をそれなりに愛していたが、子供を使いあらゆる手法でのし上がるため、王家転覆を図るなど権力欲が凄まじい事になっており、最終的に一家族滅の憂き目に遭い、四女のリリーに魔術を放たれ殺される。
- ふと気づくと30年前の長子ジークハルトを産んだ時に戻っていた。20歳時のエレインは不貞腐れていたが学園卒直後にクレマンと結婚してから2年ほど経過していたことを思い出す。自身の経験や知識は失われておらず、リリーに親殺しをさせないために自身を鍛え行動を変えていく。
- リリー・ファーレス
- エレインの次女で第四子。最終的に次期宮廷魔術師までに上り詰めるほどの才能を持っていたがファーレス家の反乱の際に母であるエレインに引導を渡す。才能以外にも抜群な実力を持っており、聖国の強力な未踏派迷宮を誰にも気づかれることなく踏破していた。
- ノエル・ファーレス
- エレインの長女で第2子。女子力の面ではリリーのほうが優秀で大貴族へ嫁ぐことになった。エレインが死に戻りした際には前世より早く生まれることになる。
- ジークハルト・ファーレス
- エレインとクレマンの長男で第一子。銀髪を持つ。エレインが死に戻る前の世界では、文官であったが母の意向に従い、エレインの親友のセリーヌとその家のブラストリー伯爵家を襲撃する。特殊魔術を持っている。
- クレマン・ファーレス
- 公爵家当主でエレインの夫。エレインとは学園時代からの同級生でエレインに惚れて猛アタックしエレインは公爵家に嫁ぐことになったが、その際、先代であった父母は遠回しに懸念を示していたため隠居してしまう。エレインが死に戻る世界では、エレインと話そうとしていたもののエレインが聞き入れる様子はなく、エレインが画策した国家転覆を起こした際に殺されてしまう。
- 死に戻った世界では、エレインがクレマンと過ごすことが最初は多くなったものの後にエレインがワーカーホリック並に活動していたため休ませるために父母が隠居したアステール国境に旅行に出かける。
- アマリア
- エレイン付きの侍女。伯爵家からエレインに付いてきており、エレインとは幼馴染であったがエレインの様子が常に気を張っていたため私的な会話を謹んでいたが、エレインが死に戻った際の心境の変化による交流を取り戻す。
- セリーヌ・ブラストリー
- エレインの親友の伯爵夫人。属人的な選択的未来を観測できる予知能力を持っており、死に戻る前の世界ではエレインの起こす国家転覆をそれとなく王家に伝えようとしたため、ジークハルトとエレインによって屋敷含めて暗殺されてしまう。エレインが死に戻った後はエレインが暗殺してしまった後ろめたさから交流をしていなかったが、エレインが公爵領内のゴブリン、スタンピードを退治・解決した後に尋ねてくる。エレインの未来を定期的に見ていたという話を打ち明けるとともに、エレインから事情を打ち明けられる。傘下にウェンズ商会と付き合いがあり、セリーヌとは持ちつ持たれつでエレインが死ぬ前の世界では相互に協力しあっていた。
- アーロン・ウェンズ
- ウェンズ商会代表の男性。次男で後を継ぐ予定は無かったが優秀な父と兄が盗賊に襲われ亡くなり、徐々に没落していたが10歳のセリーヌに救われる。予言の力で徐々に大きくなっていったものの、情報収集組織「梟」を作ることを求められた。前世ではセリーヌに最後まで協力した。この世界ではセリーヌがエレインの道が違う懸念がなくなったため商会とエレインの仲立ちをし付き合うようになっている。
- カンデラリオ・ペレス
- 王国にある魔術機関である魔塔の塔主の老人。死に戻る前の世界では、弱体化しているタイミングを突かれ殺されてしまう。特殊魔術を研究しており、エレインと意気投合する。
- トビアス・アンゾルゲ
- 魔塔の幹部魔術師。能力第一主義かつ権力志向があり、エレインが死に戻る世界ではカンデラリオを殺害して塔主となる。死に戻った世界では、エレインが魔塔を訪ねてきた際に対戦するがエレインに敗れてしまう。カンデラリオとは仲は本来悪くはないため部下と上司の関係にとどまっている。
- クラリス・ルグラン
- 魔塔の下級女性魔術師。特殊魔術を持っているが通常の魔術の能力は低く魔塔の主流派からは劣等生とみられトビアスからは邪険に扱われていた。
- ジル
- クレマンの父のロルフが住んでいるアステール郊外に居着いた黒竜。魔人族であり人化も可能。青竜から攻撃されており、トレッドの山中に避難していた。エレインと交渉し補給を得ることが出来た。エレインと共闘し青竜を撃退した。
- デニス・リンデマン
- ドラッドの別荘にいる使用人の一人。クレマンとは幼少の頃から仕えていたためドラッドを一家が訪ねた際には感激している。
- ロルフ・ファーレス
- 前公爵家当主。反対を押し切っての結婚だったため、クレマンとエレインが結婚した際に、家督をクレマンに譲り引退しファーレス公爵領のアステール国境沿いの街トラッドにある別荘に夫人のソフィと隠棲した。エレインやクレマンが訪ねてきた際に話を聞きエレインの認識を改めて妻とともにエレインに謝罪し、次は領都や王都にもクレマン夫妻を訪ねることになるまで修復された。
- ソフィ
- 前公爵当主夫人。クレマンとエレインの結婚当時エレインとは儀礼的な会話しかしないままロルフとともにトラッドに隠棲した。なおエレインも含めて手紙との文通はロルフ・ソフィともに没交渉というわけではないが距離があった。アステールの一件が終わった後にエレイン・クレマンが訪ねてきて話を聞いた際に夫婦共々認識を改め謝罪した。
- キュレーヌ・メイン
- 貴種と言われるエルフで、聖浄の森と言われるエルフの里から出てきた抜群の能力を持つ魔術師であり、請われてイストワード魔術学院の学院長を務めている。弟が特殊属性魔力持ちであるのでその研究も行っていたが、自分の年齢より幼いエレインが自分の特殊属性魔力への研究が深いことがわかりエレインを高く評価する。エレインに初等部の部長就任を頭を下げて要請している。もとの世界では聖浄の森へ隠棲しているらしい。
- ソロモン・メイン
- エレインの部下のイストワード魔術学院の初等部副部長。学院長のキュレーヌの弟である。魔術師あるが、特殊属性魔力持ちでである。能力はあらゆるものを腐食させる。なおエレインの着任時にエレインと対戦しエレインの能力を認めている。
- ニコライ・オルクス
- オルクス辺境伯爵家当主で近衛騎士団長も務めている。領地は広大で家格も公爵家と釣り合ったためクレマンとはもともと仲が良かった。娘が船から転落し、救助された際に公爵家の船に要請して乗り込む。その際にジークが特殊属性魔力を持っていることを知ってしまうが秘密を守ることを約束する。
- ベルタ・オルクス
- オルクス辺境伯夫人。青い瞳をした目が切れ長で薄い紫色の巻き髪をした美しい女性で前世では夫の剛毅さを埋める嫋やかな女性であったが、今世では娘を救われたため裏表なく感謝の意を出しイリーナの能力のことも打ち明け、親しくなる。
- フォビアス・アンテス
- アステールにある聖教会の神官。年齢は壮年で、エレインが治療する前は瀕死の状態であったが回復する。
- フィーカ
- アステールに住む老人の女性。92歳だという。竜に襲われたアステールで治療に回り自身も治すために自宅に来たエレインに感謝の意を評し『竜水晶』を贈呈する。竜水晶は非常に高価な代物で、昔彼女が竜を世話をした際にもらったという。
- イリーナ・オルクス
- オルクス辺境伯の令嬢。ジークより1年年上。前世では観光のため訪れていた自由都市アステールの湖で落ちた水難事故がきっかけで死亡するが、今世ではアステールを訪れていたエレインたちに同行していたジークに救われて生還する。黒髪に碧眼での少女。特殊属性魔力を持っているため魔術学院の初等部に入学する。性格は強気で学院では女帝と言われるほど。学院ではジークとブルードともつるんでいることが多い。エレインが聖国を訪れる際にジーク、ブルードともに留学生の一人として選抜される。
- ブルード・クラルテ
- 武門として有名なクラルテ侯爵家の嫡男。武術とともに攻撃系の魔術を日々訓練していた。クラートという弟がおり一緒にイストワード魔術学院の初等部を受験したが、自身は合格したものの、自分と同じく優秀な弟が不合格になったことに落胆していた。特殊属性魔力を持ったものがズルをして合格し入学したという話を聞き憤慨して、特殊属性魔力のクラスに殴り込む。エレインからの説明やクラスの面々の実力を目の当たりにして認識を改めた。後に打ち解けジークとは親友となる。エレインが聖国を訪れる際にジーク、ブルードともに聖国の教育機関「聖アーク学院」の留学生の一人として選抜される。
- マレナ・クレト
- エレインが地方の村を訪れ、学院につれてきた特殊属性魔力を持つ少女。村では母親のアサレアとともに暮らしていたが、美人な母娘に目をつけた村長に囲い込まれそうになっていた。エレインがマレナをスカウトし、もし試験に不合格だとしても王都への生活・住居保証を確約し連れてきたが、合格し、入学する。
- ハムダン・ジャジール
- レダート聖国の枢機卿の一人でエレインたち一行を出迎える。南方人出身で肌が浅黒い。枢機卿の一人の死去によって最近枢機卿に就任したとのことである。エレインの案内役の一人。
- シモン・アンヘル
- レダート聖国の魔術教育機関のアーク聖学院の学院長。エレインの前世では聖騎士団長に就任していた。この国の聖教皇と聖女の二元権力制に疑問を持っており、現聖女の浄化の力も歴代の聖女より弱まっていることもあり、エレインに次期聖女であるアンナの能力の調査を依頼する。明らかに聖教皇派の立場を見せている。シルヴィ・レイグラーフ
- エレインの母方の従姉妹にあたり、隣国レダート聖国の権力者の一人である聖女。幼い頃はエレインと聖女候補との一人として争うことになり対立していたが、本人は自身の母である前聖女のオルガの強い意向に逆らえず、エレインに思うところはなく、むしろ能力を奪ったのではないかと引け目を感じている。自身にも聖女の能力である「清浄」の能力の似たような力は持っているものの、歴代の聖女より能力は低く、自身のちからだという革新も持てないでいる。現状の聖国の権力構造を変えようと、影で聖女と対立する派閥「聖教聖派」を陰ながら率いている。娘のアンナには表向き強い言葉を掛けながらも大切に思っている。
- アンナ・レイグラーフ
- シルヴィの娘で次期聖女と世間ではみなされているが、聖女特有の「浄化」が発現せず、一部からは次期聖女ではないと影で言われている。祖母のオルガが母のシルヴィから幼少から育てられていたため幼いながら優秀。特殊属性魔力持ちであることが明らかになり、魔力を吸収する力を持つ。
- オルガ・レイグラーフ
- シルヴィの母で、アンナからみれば祖母にあたる、エレインから見れば母方の叔母に当たる先代聖女。権力欲があり、レダート聖国のトップである聖教皇の地位も狙っているらしい。アンナを次期聖女の地位につけようと教育を施し、画策しているらしい。
- トリスタン・セイム
- レダート聖国のウトピアールに冒険者組合長。戦闘力も実力者であり、わざわざエレインが冒険者組合に登録しに来た際の試験官となり、新人基準以上の実力をエレインに対してを試した。エレインが聖国には未踏破未発見の迷宮があり、それを探索する人材を探しているいう話を受け困惑するが、条件提示を受け取引を認諾する。結局エレインの言い分が正しいことが証明され、この国随一のパーティーを呼び戻す羽目になる。
- リガーラ
- レダート聖国の聖アーク学院の講師の一人。アンナを迷宮に一人連れていき事故に見せかけ殺害しようとする。実は普人族ではなく、普人族と敵対する黒魔族だった。救出に間に合ったエレインやジル達によって追い詰められ転移魔術で逃亡する。
- グレイズ
- レダート聖国のウトピアール冒険者組合の随一の一級冒険者の冒険者パーティー『雷竜の鉄槌』のリーダー。北方にある迷宮『不死の棺』を探索中であったが組合からの急報によりウトピアールに戻る。紆余曲折ありつつ、エレインからの指名依頼を受ける。用紙は無精髭をはやした30代前半の男性。
- バルバラ
- 同じく『雷竜の鉄槌』のメンバーで普人族の水色で瞳も美しい女性。魔術師で伯爵家の出自を持つが現代の魔術師の最高クラスの実力を持つ。パーティーとエレインの模擬戦でエレインの魔術師の実力の高さを見て術や戦法の教えを金銭と引き換えに要請する。
- アルミカル
- 同じく『雷竜の鉄槌』のメンバー。一見すれば少年だが、実はエルフであり、年齢は100年には満たないが長寿である。普人族至上主義の聖国では肩身が狭い思いをしており、特徴的な耳も魔術によって認識をごまかしている。メイン姉妹とは知己がありそのことを持ってエレインを信用する。
- イング
- 『雷竜の鉄槌』のメンバーの一人。大男でありかつ、全身を鎧で覆っている。守銭奴とパーティー内でもみなされており、高額報酬の依頼には目がない。実は妹が大病である魔石病にかかっており、その治療や薬の素材の購入費用に当てていたことをパーティーにも黙っており、エレインにバラされたものの、エレインが治療薬を提供することを申し出る。
書籍版・Web版対照
なお、書籍版では加筆改稿されており当てはまらない場合もある。
書籍版 巻数 |
書籍版章 | Web版話数 (書籍版書き下ろしの場合 は別記) |
漫画版 話数 |
漫画版 巻数 |
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1巻 | 序章 悪の婦人の時間遡行 | 第1章「悪役令嬢の死に戻り」1話+書籍版書き下ろし | 1話 | 1巻 |
第1章 状況の確認 | 第1章2話「状況把握」~21話「殲滅」 | 1-2話 | ||
第2章 かけがえのない時間 | 第2章22話「親友」~32話「懸念」 | 2-3話 | ||
第3章 魔塔と魔道具 | 第2章33話「魔塔の主」~55話「根回し済み」 | 3-4話 | ||
第4章 自由都市アステール | 第2章56話「アステール到着」~72話「貰った経緯」 | 5-7話 | ||
第5章 漆黒の竜 | 第2章73話「義父」~83話「別れ」 | |||
終章 一応の解決 | 第2章84話「報告」~86話「あれから」 | |||
2巻 | 序章 エレインの斡旋 | 第3章87話「二人目」~88話「急な訪問」 | ||
第1章 イストワード魔術学院 | 第3章89話「魔術学院長」~ 99話「いつかのジークハルトの回想」 |
|||
第2章 特殊魔力保持者 | 第3章100話「生徒の本心」~110話「対外的な理由」 | |||
第3章 聖なる都 | 第3章111話「聖都」~118話「模擬戦」 | |||
第4章 聖女候補との接触 | 第3章119話「聖女を巡る事情」~ 127話「トリスタン報告を受ける」 |
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第5章 迷宮攻略 | 第3章128話「とある冒険者パーティー」 ~130話「超高速迷宮攻略」 |
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終章 完遂 | 第3章130話「超高速迷宮攻略」 | |||
書き下ろし短編 イリーネの目標 |
書き下ろし短編(期間限定配信~2022/8/31) | |||
3巻 | 序章 あれから | 第4章131話「あれから」~133話「予定」 | ||
第1章 聖女の力、その、解明 | 第4章134話「聖女の力」~ 150話「アンナの覚悟」 |
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第2章 家族 | 第4章151話「夢」~154話「エルフと世界樹」 | |||
第3章 南方国家群 | 第4章155話「南方国家群」~ 156話「アゲッハでの一悶着」 |
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第4章 スペクス獣王国 | 第4章157話「スペクス獣王国」~ 159話「エターナの街を楽しむ」 |
|||
終章 大闘技大会 | 第4章160話「闘技大会当日」 | |||
書き下ろし短編 魔搭の危機 |
書き下ろし短編(ネット期間限定配信~2023/5/31) | |||
- | - | 以後連載中 |
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