覇界王〜ガオガイガー対ベターマン〜
勇者たちの物語と神話(マイソロジー)は終わり、星を越えた御伽噺(ジュブナイル)が始まる…
概要
「勇者エクスカイザー」から始まる勇者シリーズ、そのTVアニメ最終作となる「勇者王ガオガイガー」はOVA「勇者王ガオガイガーFINAL」そして再編集版の「勇者王ガオガイガーFINAL GRAND GLORIOUS GATHERING」を歴て完結した。
しかし、謎や伏線を残し結末もハッピーエンドとはいえずに終了したことで、多くのファンがその続編を……、いや、勇者たちの帰還を待ち望んでいる!
サンライズが運営するウェブサイト「矢立文庫」にてWeb小説「覇界王〜ガオガイガー対ベターマン〜」として連載を開始(後にWebコミック化)する。
執筆はTV版・FINAL版で脚本に参加した竹田裕一郎氏、監修は米たにヨシトモ監督による。
FINAL製作時に作品のボリューム的にオミットされた勇者たちの帰還のストーリーを元に
世界観を共通するベターマンも加えた、サンライズ公式の勇者王ガオガイガー正統続編として、
新たなる勇者たちの、御伽噺が始まる……
あらすじ
西暦2005年、
機界生命体ゾンダーによる地球侵攻に対して、
獅子王凱こと勇者王ガオガイガーと地球防衛組織「GGG<ガッツィー・ギャラクシー・ガード>」の勇者たちによる熾烈な戦いの末に、人類は勝利する。
西暦2007年、
宇宙に旅立っていた天海護が突如帰還しGGG各支部を襲う。
同時に前大戦時に行方不明になっていた戒道幾巳が現れ、本物の天海護ではないと告げる。
さらに、真の敵、かつての三重連太陽系の守護プログラム「ソール11遊星主」が三重連太陽系を復活させるため他宇宙の暗黒物質を収集、宇宙全体の危機となる「宇宙収縮現象」を引き起こしていることを語る。
GGGは宇宙の危機に対し三重連太陽系へと赴くことを決意、しかしそれは国連の下部組織としては大きく逸脱した行為であった。
そしてGGGは旅立ち、事態を理解できぬ者たちから反逆者の汚名を被せられることとなった。
三重連太陽系でのソール11遊星主との決戦は、死闘に次ぐ死闘であり、
GGGの勇者ロボ軍団、赤の星のキングジェイダー、
緑の星の遺産・本来の姿を取り戻した勇者王ジェネシック・ガオガイガーもってしても、
その機能のことごとくを喪失するほどであった。
ソール11遊星主には勝利したが、三重連太陽系のある宇宙はまもなく滅びを迎えようとしていた。その滅びに満身創痍のGGGに抗う力は残されていないも同然であった。
その中に緑の星と赤の星の子であり、そして地球人の子である天海護と戒道幾巳らに希望を託し送り出すことに成功する。
帰還した二人によって語られた遥か彼方の神話よって、ようやくGGGの汚名は雪がれることとなった。
しかし、未だに勇者たちが帰還することはなかった。
西暦2010年、「勇気ある誓いと共に」成長した二人、
その傍らには、若獅子、新たなる勇者王ガオガイゴーがそびえ立つ。
その2つの瞳は、遥か彼方を見据える、大切な人たちが帰ってこないのなら、迎えに行く!と
登場人物
- 天海護 (あまみ まもる)
新生GGG機動部隊隊長にして、覚醒人凱号と勇者王ガオガイゴーのパイロット。
三重連太陽系の緑の星、その指導者カインの子として生まれる。本来の名はラティオ。
三重連太陽系の機械昇華からギャレオンと共に脱出し地球にたどり着く。そこで天海夫妻に護と名付けられ天真爛漫で心優しき少年へと成長する。
ゾンダーの地球侵攻の際にギャレオンを核とするガオガイガーに助けられ、自身にもゾンダーを浄解する力があることが判明しGGG特別隊員として迎えられる。戦いの中で自身の力と出生の秘密に動揺するが両親との絆を再確認し、地球人であり緑の星の子であることを受け入れる成長を果たす。
機械新種との戦いの後、ゾンダーから宇宙各地の人々を守る旅を続けていたが、三重連太陽系の守護プログラム「ソール11遊星主」が活動していることを知った護は、様々な抵抗を続けながらギャレオンを本来の姿に戻す作業を開始する。三重連太陽系にやってきたGGGと合流し、本来のギャレオンを凱に託し、激戦を戦い抜く。そして滅びゆく世界から、GGGの全スタッフ・勇者ロボたちから見送られ、希望を託され地球に帰還した。
number.00
14歳、GGG少年隊に所属。バイオネットのテロに遭遇し偶発的に覚醒人Z号に搭乗し高い適性を見せる。その後GGG再建計画の要ガオガイゴープロジェクトに参加しガオガイゴーのパイロットとなる。かつて誓った勇気ある誓いをそのままに、GGGを迎えにゆく決意をかため、プロジェクトZ完遂を目指すが……
number.01以降
20歳、かつての獅子王凱と同じ年齢に達し、GGG機動部隊隊長に着任している。華とは恋人以上の関係であるが、10年前に結婚式は済ませていることや覇界王の脅威もあることから籍を入れられずにいる。
- 戒道幾巳 (かいどう いくみ)
新生GGG機動部隊副隊長にして、覚醒人凱号と勇者王ガオガイゴーのパイロット。
三重連太陽系の赤の星、浄解能力の複製を目的としたクローンの一体、本来の名はアルマ。
三重連太陽系の機械昇華からジェイアークと共に脱出し地球にたどり着く。そこでに戒道婦人に拾われ大切に育てられるが、自分が普通の人間とは異なることを自覚し他者から距離をおいて生きてきた。
EI-01撃破後にソルダートJ、トモロと共に原種との戦いに参加、原種を必ず倒すこと目的としており、時には非情に徹し護やガオガイガーと相対することもあった。
Zマスターとの木星決戦時にソルダートJらと共に消息不明となるが、外銀河まではじき飛ばされていたことが判明する。太陽系への帰還の際に宇宙収縮現象を観測し、ソール11遊星主に抵抗していた護とも再会し共同戦線を張ることとなった。
GGGとも合流し、ソール11遊星主に対して激戦を戦い抜く。そして滅びゆく世界から、GGGの面々とJ達に見送られ、希望と家族や大切な人を守るようにと願いを託され地球に帰還した。
number.00
14歳、GGG少年隊に所属。バイオネットのテロに遭遇し偶発的に覚醒人Z号に搭乗し高い適性を見せる。その後GGG再建計画の要ガオガイゴープロジェクトに参加しガオガイゴーのパイロットとなる。護や華たちとは以前に比べ飛躍的に信頼関係が築けている。
number.01以降
20歳、GGG機動部隊副隊長に着任している。
オーストラリアに、一時生活をともにしていた少女がおり、彼女も守るべき大切な人であった。
- 初野華 (はつの はな)
新生GGG機動部隊オペレータ。
護の幼馴染、かなりの怖がり屋。高い頻度で遭遇するゾンダーに対して「怖くない、怖くない」と自分に言い聞かせている。
機界新種戦後に、護が宇宙に旅立つ時に結婚式を上げた。子供の遊びのような結婚式だったが成人した現在の二人にとっても神聖な儀式として大切にしている。その弊害として恋人以上の関係ながら結婚式も入籍もタイミングを逃している。
前任のオペレーター(初野あやめ)に比べ、イジりがなく親切丁寧なオペレートに機動部隊隊員からの評価は高い。ガオガイゴーのファイナルフュージョンのプログラムドライブでは非力なため片手ではなく両手で保護カバーを割る。 - アルエット・ポミエ (-)
新生GGG機動部隊サブオペレータ
胎児の頃に遺伝子操作を受け天才性を発現させ、わずか5歳にてガオファイガーのファイナルフュージョンプログラムの作成を行った。しかしバイオネットとの戦闘に巻き込まれ頭部を負傷しその天才性と記憶は失われ、GGGとは関わりのない普通の少女の生活を送っていた。
その後成長し15歳となった頃、再びバイオネットに偶発的に多数の民間人とともに拉致監禁されるも、幾巳らに救出される。監禁時の実験により再び天才性と記憶が戻ったことでGGGに協力することとなる。
凱や命達がいないGGGに寂びさを感じる中、あの当時を思い起こす機体が格納庫に眠っていることに気付き、思わず手を加え始める。それが「勝利の鍵」となるとは知る由もなく。 - 阿嘉松滋 (あかまつ しげる)
新生GGG長官。
元々は有限会社アカマツ工業社長であったが、自身の開発した覚醒人1号の性能が国連地球防衛会議の目に止まり搭乗型メカノイドの開発を依頼される。当初は不本意であったが潤沢な資金とGストーンなど超技術を前に技術者魂に火が付き、やがて覚醒人凱号、ガオガイゴーを生み出す。
GGGマリンレフュージ基地所長を歴て、インビジブルバースト時の対応を評価されGGG長官に推薦、着任する。
獅子王雷牙の数多くいる子供の一人で、異母兄妹にルネ、従兄弟に凱がいる。
ネーミングセンスがひどい。 - 楊龍里 (ヤン・ロンリー)
中国GGG支部長→GGG長官代理→中国GGG支部長→プロジェクトZ計画主幹
引き続きGGGのスーパーバイザーを続けており、GGG再建計画に基づき新たな勇者ロボ軍団の開発を行っている。
3重連太陽系に向かう前の大河より、人類が不用意に木星開発すなわちザ・パワーの取得を行わぬよう監視者の役目を依頼される。しかし、木星開発計画プロジェクトZを推進することとなる、これは勇者たちの帰還にはザ・パワーの力に頼らざるを得ないとの結論であり、ならばプロジェクトZを利用するという彼なり苦肉の策であった。 - 蒼斧蛍汰 (あおい けいた)
アルジャーノン事件に巻き込まれた際に、ニューロノイド『覚醒人1号』を起動させたことでヘッドダイバーとして戦いに、その身を投じていく。
幼い頃の事故の影響で特殊な能力を発現しており、紗孔羅らと親交を深めることやヘッドダイバーとして成長する力となる。
アルジャーノン事件終息後は火乃紀と交際を続けながら、表向きは有限会社アカマツ工業にアルバイトとして働きながらヘッドダイバーに従事していた。
大学入学に失敗していることなど自身についての自己評価が低く、火乃紀や次男ら周囲の人間がGGGに所属する一方、自分に地球を守る大役などと考えがちで阿嘉松からのGGG入隊への誘いも避けていた。 - 彩火乃紀 (さい ひのき)
- 阿嘉松紗孔羅 (あかまつ さくら)
- 獅子王 凱 (ししおう がい)
GGG<ガッツィ・ギャラクシー・ガード>の機動部隊隊長にして、
ガオガイガー、ガオファイガー、ジェネシック・ガオガイガーとともに数多の脅威を退けてきた勇者。
三重連太陽系の戦いの後、護と幾巳を見送った後にGGG艦隊とともに、
残された勝利の鍵「ギャレオリア・ロード」を発動する。そして……
登場組織
- GGG<ガッツィ・グローバル・ガード>
かつてのGGG<ガッツィ・ギャラクシー・ガード>の後継組織。
インビジブルバーストの甚大な被害に対して様々な支援を行う。
長官職にはGGGマリンレフュージ基地所長であった阿嘉松が異例の抜擢をされ様々な波乱を巻き起こした。それ以外に関してはスーパーバイザーに楊、科学班には などこれまでのGGGの中核を担ってきた人事がそのまま移管されている。
機動部隊に関しても、護や幾巳など少年GGG隊から昇格したメンバーやGGG再建計画で建造された新たな勇者ロボ、日龍、月龍、翔龍、そして新たな勇者王ガオガイゴーが所属していた。
本組織の目的としては、インビジブルバーストによって被災した地域の災害派遣、インビジブルバーストの対応策グローバルウォール計画の完成とプロジェクトZすなわちGGG帰還計画の完遂となる。
略称は、GGG(スリージー)、もしくはエンブレムの青色のGGGマークから「GGGブルー」
- GGG<ガッツィ・ギャラクシー・ガード>
全大戦時の活躍した勇者ロボを擁する地球人類の誰もが知る英雄的組織であるが、宇宙収縮現象を阻止するため三重連太陽系に赴いたことで、反逆者の汚名を着せられる(後に護と幾巳の証言により撤回される)
勇者たちや主だったスタッフが帰還せず規模は縮小しつつも、新たに護と幾巳らの新たなスタッフが入隊していき、バイオネットなどの大規模な犯罪組織への対処やインビジブルバーストによる災害派遣を続けている。
後に、上記のGGG<ガッツィ・グローバル・ガード>に組織移管され消滅した。
……と思われていたが、滋らの「帰還した者たちの帰る場所がないのはかわいそうだ」との思いから、八木沼長官のみ名前を残す形で書類上存在し続けていたことが発覚する。
帰還した獅子王凱GGG長官代理兼機動部隊隊長の1人のみ組織として再編された。
略称は、エンブレムの緑色のGGGマークから「GGGグリーン」 - バイオネット
- ベターマン
- 覇界の眷属
”オウス・オーバー・オメガ”、宇宙そのものとなりうる力そのもの、宇宙の開闢から終焉を一瞬で駆ける力。この世界に微々たる兆しとして現れた際に、それは”ザ・パワー”と呼ばれていた。
純粋なエネルギー、そこに意思は存在しない。だが、エネルギーには力学が働く。すなわち起点と過程と結果。
宇宙の誕生と死は何者かの意思によるものではなく、ごくシンプルな力学がもたらす過程と結果に過ぎない。
だが、その摂理に逆らう存在がいる、それは知的生命体の活動と機械文明である。
そしてシンプルに導かれる結果は知的生命体の活動と機械文明の存在の否定である。
インビジブルバーストとともに現れたその悪魔の姿、覇界王。
遠く木星に座するその姿は暁色のオーラを纏いしジェネシック・ガオガイガーであった。
新生”最強勇者ロボ軍団”
- GBR-21 ガオガイゴー(牙王凱号/ガオ凱号)
- GBR-14 月龍(げつりゅう)
- GBR-15 日龍(にちりゅう)
- GBR-05 翔竜(しょうりゅう)
- 宙龍(ちゅうりゅう)
- GBR-10 ポルコート
- GBR-11 ガオファイガー
- XF-111 プロトタイプ・ファントムガオー / プロトタイプ・ガオファー
- ニューロメカノイド・覚醒人V2
- ジェネシック・ガオガイガー
- キングジェイダー
- GBR-02 氷竜
- GBR-03 炎竜
- GBR-06 風龍
- GBR-07 雷龍
- GBR-04 ボルフォッグ
- XCR-13 マイク・サウンダース13世
- GMX-GH101 ゴルディーマーグ
- GBR-08 光竜
- GBR-09 闇竜
- ピギー
- GBR-01 ガオガイガー(2005年版)
- プライヤーズ
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外部リンク
関連項目
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