Monacoin(モナコイン、モナーコイン)とは、日本で開発された暗号通貨(仮想通貨)である。
- 投げ銭:相手のMonacoinアドレスに直接送ったり、MONA Tiproidのような「tipbot」を介したり。ゲーム配信サイト「PLiCy」等、サービス内の投げ銭機能としてMonacoinを組み込んでいるサイトもある。
- 買い物:Amazonギフト券などの電子ギフト券を販売するウェブサイトや、多様な実店舗でMonacoinでの支払いを受け付けている。「関連リンク」の「Monacoinで支払いができるサイト」「Monacoinで支払いができる実店舗」を参照。
などの目的に使用できる。
簡単に投げ銭として送り付けることができるため、niconicoなどでよくある「振り込めない詐欺」問題を解決する手段となるかもしれない。
オープンソースを用い、Monacoin projectによりMITライセンス下で公開されている。
三行でわかるMonacoin
概要
Monacoinは、日本にかつて存在した巨大掲示板サイト「2ちゃんねる」[1]のソフトウェア板で2013年12月に開発され、2014年1月1日に流通がスタートした暗号通貨である。日本発の暗号通貨としては最初のものであると言われる。
最初の開発者は「2chpool ◆bzJIFpVqts」氏。氏は日本初の仮想通貨マイニングプール「2chpool」の設立者でもあった。のちに、俗語「Mrs.Watanabe」を念頭においたニックネーム「Mr.Watanabe」を名乗った。
2019年現在も、オープンソースでMr.Watanabeを含む有志らによる開発が続けられている。
名称
名称の「Mona」の部分は、当時「2ちゃんねる」を象徴するようなキャラクターと見なされていたアスキーアートキャラクター「モナー」にちなんでいる。コインのイメージイラストに描いてある猫の顔もこの「モナー」。
そのため公式の呼称は「モナーコイン」のようだ[2]。しかし実際の所「モナコイン」と呼ばれることの方が格段に多い。
「モナーコイン」より「モナコイン」の方が語呂がいいし、「Monacoin」でモナーコインと読むとは気づけないし、今やモナーを知らない人も増えてきているからこうなるのもしょうがない。モナコインのユーザーは「モナコイナー」と呼称されるし、非公式イメージキャラクターも「モナコインちゃん」である。
単位・価値
通貨単位表記は「MONA」。通貨記号は「関連リンク」の「モナーコインのアイコン集」を参照のこと。
1MONAは最小単位ではなく、小数点以下8桁の「0.00000001MONA」(1億分の1MONA)が最小単位である。
Monacoinは複数の仮想通貨取引所に上場しており、1MONAの価値は売買によって常に変動している。リリース当初の2014年中は1MONA=数円から十数円程度で推移していたが、その後なんやかんやあって2019年10月現在は1MONA=百数十円程度で推移している。最新の価格はチャートサイト(例:Monacoin Charts)などで確認を。
全Monacoinの時価総額は2019年6月2日現在で約84億円(どうせすぐに変動するが)。Bitcoin(ビットコイン。通貨単位BTC)やEthereum(イーサリアム。通貨単位ETH)やRipple(リップル。通貨単位XRP)などの時価総額数兆円超えクラスのスーパーメジャーな暗号通貨と比べれば桁が3つ違うが、それでも数ある暗号通貨の中でも上澄み5%以内くらいの上位につけており[3]、利用者の大半が日本人という地域性のあるコインであることを考えると奇妙な存在である。
機能の特徴
「Bitcoin」(ビットコイン)を元にして派生した暗号通貨「Litecoin」(ライトコイン)からさらに派生する形で開発された。そのため、暗号通貨の機能としても基本的にはビットコインやライトコインに準じている。銀行振込より手軽な送金手段で、しかも住所も名前もメルアドも相手に知られない。
ビットコインやライトコインと比べて特筆すべき点としては、取引スピードが早い事。暗号通貨はやり取りする際にその取引が承認されるまでの待ち時間(平均ブロック生成時間)がかかるが、ビットコインがこの時間が約10分、ライトコインが約2.5分であるのに比べ、Monacoinでは1分半に設定されている。このためビットコインよりも「買い物」や「送金」の際の使い勝手がよい。
また、日本ローカルな通貨であり開発やマイニングに参加している人々の数は限られている。これは一見不利な点に見えるが、意思の統一がしやすく素早く新しい機能を取り入れられるというメリットもある。例えばビットコインではSegWit (Segregated Witness)という仕組みを取り入れようという改善案が提起されたがあるが、議論のために実際に有効化されるには時間がかかった。一方Monacoinでは投票を経てのSegWit採用・有効化が比較的短期間で行われた。
仕様
- アルゴリズム:Lyra2RE(v2)
- ブロック時間:1.5分
- ブロック報酬:25MONA(当初は50MONA。2017年7月16日に半減期を1度迎えている)
- 発行上限枚数:1億512万枚
- 報酬半減期: 1051200ブロックごと(約3年)
- 採掘難易度調整間隔:1ブロックごと
- 難易度調整アルゴリズム:Dark Gravity Wave v3
- プレマイン:なし
Litecoinのソースを元にして開発されたため、2014年1月のリリース当初時点ではアルゴリズムにLitecoinと同じ「scrypt」を使用していた。しかし後にアルゴリズムはまた別の暗号通貨である「Vertcoin」が採用していた「Lyra2RE(v2)」に変更された。
また、当初の採掘難易度調整間隔は2400ブロックごとに固定されていたが、こちらもアルゴリズムを用いて常に難易度調整が行われるように変更された。その難易度調整アルゴリズムも「KGW」「DigiShield」「Dark Gravity Wave v3」と数回の変更を経ている。
沿革
前史
2013年4月17日 「2ちゃんねる」のソフトウェア板にBitcoinの初代スレッド「【電子マネー】Bitcoin【P2P】」が立てられる。
2013年12月4日 日本初の仮想通貨マイニングプールとして「2chpool」が立ち上げられ、ソフトウェア板の「【電子マネー】Bitcoin その5【P2P】」スレッドでアナウンスされる。
2013年12月11日 ソフトウェア板に2chpoolの管理人である「2chpool ◆bzJIFpVqts」氏により「あと、2ch独自通貨とかは需要あるでしょうか? monacoinとか。」という質問が書き込まれる。最初に書き込まれた「[BTC]p2p通貨マイニング情報交換スレpart1[LTC]」スレッドではこの件については完全にスルーされた。次に書き込まれた「【電子マネー】Bitcoin その5【P2P】」スレッドでもほぼスルーされ、一人反対意見を述べただけだった。
2013年12月23日 2ちゃんねらーたちからの冷たい反応にもめげずに、ソフトウェア板の「【LTC】2chpoolについて語るスレ【FTC】」で「2chpool ◆bzJIFpVqts」氏によりテスト版Monacoinが公開される(現在のMonacoinとは別物)。幸い公開後の反応は概ね良好なものだった。
2013年12月30日 同スレッドで「2chpool ◆bzJIFpVqts」氏により公式サイトが公開され、同サイトで2014年1月1日9時に正式版が公開予定であることがアナウンスされる。
誕生、その後
2014年1月1日 予定通り9:00に正式版リリース。その約1分前に、「【MONA】2chpoolについて語るスレ 2MONA【COIN】」で「2chpool ◆bzJIFpVqts」より挨拶があった。
2014年3月18日 80000ブロックに到達。第1回ハードフォーク。採掘難易度調整アルゴリズムとして「KGW」が採用され、採掘難易度調整間隔が2400ブロックごとから1ブロックごとへと変更された。
2014年5月19日 140000ブロックに到達。第2回ハードフォーク。採掘難易度調整アルゴリズムが「KGW」から「DigiShield」に変更された。
2015年9月27日 450000ブロックに到達。第3回ハードフォーク。アルゴリズムが「scrypt」から「Lyra2RE(v2)」へと変更され、さらに採掘難易度調整アルゴリズムが「DigiShield」から「Dark Gravity Wave v3」に変更された。
2017年4月27日 977759ブロックに到達。ソフトフォーク。segwit (segregated witness)がactivateされた。
2017年7月16日 1051200ブロックに到達。最初の半減期を迎えた。
2018年9月12日 Monacoin Coreのバージョン0.16.2リリース。同年5月に起きたようなMonacoinブロックチェーンに対する攻撃(後述)を防止できるような新仕様が採用された。
Monacoinを狙った犯罪
ただしこのうち、「Monacoin自体の弱点を突いた」と言えるものは2018年5月に発生したセルフィッシュ・マイニング攻撃を利用したもの1件のみと思われる。この事件の後、開発者らによってその弱点を補う機能修正がMonacoinに盛り込まれている。
- 2017年10月 Monacoinのウォレットのパスワードを流出させる不正プログラムを作成、他の便利なソフトだと偽って掲示板で配布、他人のPCに騙してインストールさせる、という事件が発生。その後2018年1月30日、国内の男子高校生がこの件の容疑者として逮捕された[4]。
- 2018年5月中旬 何者かによりMonacoinを狙ったセルフィッシュ・マイニング攻撃が行われ、Monacoinのブロックチェーンにreorg(再構成)が発生。これを利用して、二重支払い対策が不十分だった仮想通貨取引所から当時の価格で約9万ドル相当のMonacoinが不正に引き出された[5]。これを受けてMonacoinには、同様の攻撃から防衛するための新仕様が盛り込まれた[6]。
- 2018年8月末~9月初頭 Monacoinのウォレットサービス兼コミュニティーサイト「Manappy」が不正出金被害を受ける。被害に遭ったMonacoinは運営企業により各ユーザーに全額補償された[7]。その後2019年3月14日には、国内に住む18歳の少年がこの件の容疑者として書類送検された[8]。
以下はMonacoinを狙ったものと言うより、仮想通貨取引所が狙われてそこに保管されていた「Monacoinを含む複数種類の仮想通貨」が不正に奪取されたもの。
- 2018年9月14日 仮想通貨取引所「Zaif」が不正アクセスを受け、同社が管理していたBitcoin・Monacoin・Bitcoin Cashが不正流出。被害総額は当時の時価にして約70億円相当で、そのうち顧客からの預かり資産は約45億円、そのうちMonacoinは約6億数千万円相当[9]。その後、流出した仮想通貨は企業により個々の顧客に補償された。ただしMonacoinは一部日本円に換算しての補償となった。
使われ方の特徴
実際の使われ方の特徴としては、「盛んに使われている」こと自体が大きな特徴である。
「何を言ってるんだ?」と思われる方も多いかもしれないが、実は暗号通貨には「投機の対象となって売買されるばかりで、「通貨」としてはほとんど使われていない」ものが少なくなく、その暗号通貨での支払いに応じてくれる場所も非常に限られるものが多い。
だがMonacoinは2014年に誕生して以来、Monacoinのやり取りに熱中する「モナコイナー」たちを多数生み出してきており、それらのモナコイナーが「Monacoinを使える場所」を増やす活動に努めてきた。その結果として、数々の日本語ウェブサイトや日本国内の店舗でMonacoinが使用できる状況が整っている(この記事の「関連リンク」参照)。
投げ銭として
またモナコイナーの中では特に「投げ銭」文化が根付いていることも特徴。
暗号通貨のほとんどすべてはウォレット(財布のようなもの)のアドレスさえ知っていればコインを送ることができるので、「投げ銭」が容易なのはMonacoinに限った話ではない。
しかしMonacoinの歴史の初期から存在しモナコイナーの多数が利用していた「tipmona」や「AskMona」や「Monappy」は、いずれもMonacoinによる「投げ銭」を重視するサービスであった。そのためモナコイナーたちの多くは投げ銭文化に親しんでおり、活発な投げ銭を行っている。
Monacoinをシステム内に取り入れたウェブサービス、動画配信サイト「ツイキャス」やゲーム配信サイト「PLiCy」等も、「投げ銭」機能としてMonacoinを扱っている。また、そういった「サイト内の機能としてMonacoinが使えるウェブサービス」痛い、例えばniconicoであってもpixivであってもYahoo!知恵袋であっても、投稿者がMonacoinのウォレットのアドレスを表示していればMonacoinでの投げ銭が可能。
「もっと評価されるべき作品」に対しては、Monacoinを好きなだけ送ることで、「もっと評価する」ことができる。
それどころかMONA Tiproidのような「tipbot」を使えば、相手がTwitterさえ利用していればMonacoinを全く知らない見ず知らずの相手にもMonacoinを投げつけることができる。例えば安倍晋三内閣総理大臣やドナルド・トランプアメリカ合衆国大統領のTwitterアカウントにMonaconのtipbotのひとつ「tipmona」を通してMonacoinを送り付けた例もある[10]。
なおコンテンツ制作者に対してMonacoinを贈る行為については「投げ銭」をもじって「投げMONA」や「おひねり」をもじって「Moひねり」、「モナゲ」と呼ばれることもあるらしい。
日本ローカル
日本以外での知名度や利用率は低いと言わざるを得ない。このコインが生まれた2014年にWikipedia日本語版に「Monacoin」の記事が作成された後、数年間も他言語版のWikipedia記事が存在しなかったことからも国外での知名度の低さがうかがえる(2018年4月に初めて日本語以外の言語での記事が作成された)。
日本の掲示板でスタートし、開発者やユーザーたちも日本人がほとんどで、彼らが集まっているのは日本語の掲示板(AskMona)で、使えるところも日本語のウェブサービスや日本国内の店舗がほとんど。日本語を読めない・話せない海外の人々は参加をためらうのが自然な反応だろう。
英語でのコミュニケーションの場としてMonacoinのRedditやdiscordやTelegramやSlackはあるが(「関連リンク」参照)、いずれも書き込みが盛んであるとは言いがたい。
だが海外の人たちにも使ってもらえないかと、使い方を翻訳したりと様々なチャレンジをしている日本人/外国人モナコイナーも少なくなく、いつかその努力が実る日が来るかもしれない。
逆に言えば、日本国内での浸透率・実用性は数ある暗号通貨の中でもトップクラスである。
実際に入手するには
この際に個人情報や登録料などはいらない。ウォレットをダウンロードして実行すれば口座番号に相当する「ウォレットアドレス」が自動で発生する。
このウォレットアドレスを他人に知らせれば、自分の財布にMonaを送金してもらえるようになる。この「ウォレットアドレス」は幾らでも作ることができるので、アドレスで同一人物だとバレたくないなら複数のアドレスを作っておこう。
ただしMonacoin公式サイトで配布している公式ウォレット「Monacoin Core」(Monacoin-qtとも呼ばれる)は、ブロックチェーンの情報を自前で保持する「フルウォレット」と呼ばれるタイプのものである。ギガバイト単位での容量を食う上に、同期にも時間がかかる。
特にこだわりがない人はMonacoin公式サイトでも「上記のクライアントはMonacoinproject以外の方が開発したものですが、同期が不要なのでお勧めです。」とおすすめしてリンクを貼っている「Electrum-Mona」(Windows, OSX, Linux対応)や「Coinomi」(Andoroid対応)の方が使い勝手はいい。これらのウォレットのダウンロードページは英語だが、簡単な英語なのでさほど苦労はしないはずだ。また、Electrum-Monaはわかりやすいインストール方法の解説ページが存在しており、ここを参照すればまず迷うことはないと思われる。
ウォレットとアドレスを手に入れたら、いよいよMonacoinを入手してウォレットに入れてみよう。
Monacoinを入手する方法としては以下のものがある。
- 誰かに貰う
- これが一番簡単で単純。
niconicoでは動画、静画や生放送の説明文、pixivではキャプションなどにウォレットアドレスを書けばあなたの作品を評価した人が送ってくれるかもしれない。 - また、大百科の掲示板に自分のアドレスを書いておくと誰かが送ってくれることもあるが、何かの対価としてではなくただコインを要求するのは乞食行為として嫌われる傾向が強いのでAskMonaなどのサイトで自主的に配っている人から貰うのが良い。
さらに「faucet」(「蛇口」の意味)と言って、少額のMonacoinを無料で配っているサイトもある(「関連リンク」参照)。 - 取引所や販売所で買う
- まとまった額を確実に入手したいならこれ。「もらいたい」のではなく「クリエイターに投げ銭して支援したい」人は買ってしまうのが手っ取り早い。また、逆に「もらったMonacoinを日本円や他の暗号通貨に変える」ためにも役に立つ。
2019年6月2日現在、Monacoinを扱っている日本国内の取引所は「bitbank」と「Zaif」と「フィスコ仮想通貨取引所」と「Huobi Japan」の4カ所となる。販売所は「bitFlyer」と「Coincheck」の2カ所がある。この6つのサイトはどれも改正資金決済法第六十三条の二で規定される「仮想通貨交換業者」として登録番号を得ている。なおbitFlyerとCoincheckは取引所ではなく販売所なので、販売所の提示する額で売買するしかなく取引所での取引よりも少しレート的に不利になる。
国外に目を向ければ他にも複数の大手仮想通貨取引所でMonacoinを取引しており選択肢は広がるが、トラブル時の日本語対応ができないというリスクは鑑みよう。 - マイニング(採掘)する
- Monacoinで発生した取引をまとめて記録する仕事で、大量の計算をする「マイニング(採掘)ソフト」によって行われる。
運良く「当たり」の計算結果を引き当てた場合、その対価として自分宛に一定量のコインを発行して良いことになっており、金鉱で金を掘ることになぞらえて採掘(マイニング)と呼ばれる。
以前はパソコンのCPU・GPUを使ってある程度の量を入手できたが、ASICマイナーと呼ばれる専用計算機の普及によってパソコン程度の計算能力では太刀打ちできなくなってしまった。……という状況が続いていたが、2015/9/27より、採掘方法が変更されたため、ASICマイナーは使えなくなり、CPU・GPUを使っての採掘が可能になった。 - 物やサービスを売る
- Monacoinは通貨なので、当然、物を売ったり買ったり出来、売り買いを仲立ちしているサイトが複数ある(「関連リンク」参照)。パソコンパーツやアマゾンギフト、 ゲームソフトやSteamのゲーム等のキー、食べ物を売っている人や、さらには占いや相談やリクエストに応じたイラスト作成などのサービスを売り買いしている人達が居る。アマゾンギフト券や余ったPCゲームのキー等を売れば結構な額のMonacoinが手に入る。
よくある質問
Q.不正取引とか出来ないの?
A.仮想通貨取引所やウェブウォレットなどの「インターネット上の置き場所」に置きっぱなしにしてしまったMonacoinは、それらの場所の管理者が下手をすると侵入者に不正に奪われてしまう可能性はあります。そういった場所に置きっぱなしにするのは短時間・少額のみにして、大きな額の場合はデスクトップウォレットやハードウェアウォレットなどのより安全な場所に保管しましょう。
Q.私が持ってるMonacoinは何処にあるの?
A.「あなたのMonacoinアドレスにMonacoinが送信された」という取引記録はブロックチェーンとして、改竄できない形で分散保管されています。「Monacoinを持っている状態」とは、「形のある何かがあなた用の金庫の中に入っている」ということではなく、「あなたがMonacoinをどれだけ保有しているかという情報がしっかりと記録されている」ということです。
Q.発行者は居るの?
A.居ません。
強いて言うなら「財布」と採掘を行っているPCが発行者です。発行者が居るのであれば、WebmoneyやBitcashと何ら変わりありませんし、匿名性や送金の手軽さは無くなってしまいます。個人に対して送ることも出来ませんし。
Q.円天みたいなものでしょ?
Q.ネズミ講だって聞いたんだけど・・・
A.全然違います。
どちらも「出したお金以上の利益があると称してお金を出させる」ものですが、Monacoinではお金(リアルマネー)は出したい人が出せばいい、というものですので根本的に異なります。
Q.やっぱり暗号通貨もMonacoinもよく分からん!
A.「偽造できない子供銀行券」と言う人も居ます。
某ゲームではコーラのキャップが通貨の代わりに使われていたり、偽造できなけりゃ何でもいいんですよ通貨なんて。
Q.儲かるの?
A.知りません。
価値が上がるか下がるかは利用者次第です。
今まで「振り込めない詐欺」状態の所に実体がないとはいえお金の流れができるというだけです。
正直、お金儲けだけ考えて始めると損すると思います。当然、日本円を使わなければ現実での損失は有りません。
Q.ビットコインとの関連性は?
A.無いとは言い切れません。
暗号通貨の始まりはビットコインで、暗号通貨の中心的存在もまたビットコインなのですから。あくまでMonacoinはビットコインの良い点を継承して、欠点を克服した派生コインの一つです。
他に違う所があるとすれば利用者のほとんどが日本人で、取引は全て日本語か英語で行われるという点くらいでしょうか
Q.こんなもの、そのうち潰れて無くなるに100万ジンバブエドル
A.今後も価値を持ち続けるかどうかは分かりませんが、運営元が存在しないP2Pシステムなので人がいなくならない限り無くなることはありません。
ちなみに、ジンバブエドルは2015年に潰れて無くなりました。
関連動画
以下は、Monacoinアドレスを動画説明文に載せている動画の例
関連静画
関連リンク
公式サイトおよび解説、素材等
- Monacoin project (公式サイト。ウォレットとして機能する公式クライアントを配布しているが、上記のように非公式ウォレットの方が容量や動作は軽快である)
- GitHub - monacoinproject/monacoin (ソースコードの公開場所)
- monacoinproject(@tcejorpniocanom) | Twitter (公式サイトからもリンクされている、公式Twitterアカウント)
- START-MONACOIN (モナーコインおよび暗号通貨初心者向けの解説)
- モナーコインのアイコン集 (Google ドライブ)
非公式ウォレット
公式ウォレットではないが、以下の2つは公式サイトからも「おすすめ」としてリンクが貼ってある。
- Electrum-mona (ビットコインのウォレット「Electrum」をMonacoin用にカスタムしたもの。制作者はニコニコ大百科にも記事がある「脇山P」氏。ソフトは日本語化可能だが、サイトは英語)
- Coinomi (多数の暗号通貨に対応する多機能ウォレット。Andoroid用。ソフトは日本語対応しているが、サイトは英語)
tipbot
- MONA Tiproid(@monatiproid) | Twitter (MonacoinをTwitterユーザーなら誰にでも送り付けることができるサービス。いわゆる「tipbot」の一種)
- モナコインちゃんbot (@tipmona) | Twitter (Monacoinのtipbotのおそらく元祖。ただし2019年中にサービス終了予定。開発・運営はニコニコ大百科にも記事がある「Palon」氏)
Monacoinで支払いができるサイト
- Monappy(Monacoinのウェブウォレットサイトであり、かつMonacoinで物やサービスを売買することもできるポータルサイト)
- amaten(アマテン) (amazonギフト券等の電子ギフト券個人売買サイト。購入するための金額のチャージ方法として、銀行振り込みの他にBitcoinやMonacoinでのチャージも受け付けている)
- コインギフト (MonacoinやBitcoinでamazonギフト券等の電子ギフト券などを購入できるサイト。運営している「合同会社ジャノム」の代表社員は、ニコニコ大百科にも記事がある「びりある」氏)
- Bitでマネー (MonacoinやBitcoinやLitecoinでamazonギフト券等の電子ギフト券などを購入できるサイト)
Monacoinで支払いができる実店舗
※下記のまとめに掲載されていても、実店舗では機器トラブルなどで「今日は仮想通貨では支払いできません」という場合がある。可能ならば当日問い合わせてから来訪するのが無難。
- モナップ(MONAMAP) (Monacoinが使用できる実店舗をGoogle Map上に表示したまとめ)
Monacoinを売買できる国内の仮想通貨取引所・販売所
掲示板・SNS・チャット
- Askmona(Monacoinに関する掲示板)
- r/monacoin (Monacoinに関するReddit。英語)
- Discord (Monacoinに関するDiscord。英語)
- Telegram (Monacoinに関するTelegram。英語)
- [ANN][MONA] Monacoin LAUNCHING 2014/01/01 0:00 GMT (英語圏の暗号通貨に関する有名掲示板bitcointalk.orgのMonacoinのスレッド。英語)
価格情報・ブロック情報
ブロックエクスプローラ
- Chainseeker [MONA] (制作者はニコニコ大百科にも記事がある「びりある」氏)
- insight
マイニングプール
関連項目
- お金
- 暗号通貨
- 仮想通貨
- ブロックチェーン
- ビットコイン
- Moひねり
- 投げ銭
- tipbot
- AskMona
- ツイキャス (TwitCasting)
- モナコインちゃん
- モナコインちゃんbot (@tipmona)
- もなとれ
- 2ちゃんねる
- モナー
脚注
- *旧2ちゃんねる。2019年現在は当時と同じ「2ちゃんねる」(2ch.net)は現存せず、ユーザーの多くを引き継いだが名称が変わった「5ちゃんねる」(5ch.net)と、名称は同じだがユーザーの大半を失った「2ちゃんねる」(2ch.sc)に分裂している。
- *Monacoin公式サイトで「モナーコイン(モナコイン)」と記されている
- *著名な暗号通貨比較サイト「CoinMarketCap」で現在の時価総額ランキングが確認できる
- *仮想通貨を盗むウイルス作成容疑の高校生逮捕、掲示板に本人らしき弁明も | 日経 xTECH(クロステック)
- *仮想通貨モナコインへの攻撃が明らかにしたこと、今後すべきこと 〜脅威はあるが、対策もある - 仮想通貨 Watch
- *Monacoin v0.16.2を公開、51%攻撃などreorgを悪用した仮想通貨の盗難防止 ~確定ブロックをチェックポイントとして配信する新仕様で対策 - 仮想通貨 Watch
- *MonappyにおけるMonacoinの不正出金につきまして – IndieSquare – Medium
- *仮想通貨流出で国内初検挙 「モナコイン」1500万円詐取 18歳少年を書類送検 - ITmedia NEWS
- *仮想通貨流出事件に関する状況報告、及び顧客対応状況について|テックビューロ株式会社のプレスリリース
- *tipmona abeshinzo - Twitter検索、tipmona realDonaldTrump - Twitter検索
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