Hollow Knight単語

その厳しい土地で、彼らは敬いと悔いをこめてあなたの名を口にする
我らの野蛮な魂をいさめる不可能に、あなたが挑んだゆえに
その蒼白なる眼差しで、あなたは教え、我らを変え、その野生を抑え込んだ
あなたはムシや獣たちに、彼らが夢にも見なかった世界を与えたのだ

――教師モノモンによる「ハロウネストの哀歌」より

Hollow Knight(ホロウナイト)とは、Team Cherryから2017年2月に発売された探索型2Dアクションゲームである。

概要

プレイヤーは外の世界からやってきた放浪者(以下主人公)となり、近接武器の釘・ソウルを消費して発動する魔法・パッシブ効果を得られるチャーム・己のアクション力等を駆使し、荒廃したムシ達のかつての王国「ハロウネスト(Hallownest)」を探索することで王国の秘密や自らの目的を明らかにしていく。

本ゲームはハロウネストの広大な領地を探索し、移動スキル・その他各種アイテムを得ることにより、自らを強化しつつ探索範囲を増やしていく探索型2Dアクションゲーム(いわゆるメトロイドヴァニア)である。ハロウネストには様々なエリアが存在し、美しくも物寂しさや恐ろしさを感じさせる景色によって探索を楽しませてくれる。一方で凶悪な敵やトラップ等、探索の障害となるものも数多く待ち構えており、常に命の危険が付きまとう。

さらに戦闘面では下記のようなソウルシリーズに似たシステム(いわゆるソウルライク)を持ち、スタミナシステムこそないものの常に緊張感のある戦闘を強いられる。

• 雑魚・ボス問わず油断すると一気にHPを持っていく強敵達
• 使用から発動まで硬直がある戦闘中の回復手段(フォーカス)
• HPが0になり死亡すると、ソウル上限2/3・ジオ(所持金)0の状態でベンチからリスポーンする
  死亡地点には「影」が残り、倒すとソウル・ジオを取り戻せる

そんな厳しい探索・戦闘に対抗すべく、主人公は強力な能力を使用することが出来る。これらの能力を駆使しつつ敵の行動を学ぶことで、初見の時には絶望的な強さに思える敵にも徐々に対処できるようになっている。

• 釘で敵にダメージを与えることで貯まるソウル(MP)を消費して発動する魔法
• (コストの範囲内で)自由な組み合わせでパッシブ効果が得られるチャーム

またゲーム以外の部分についても下記のように惜しみなく力が入れられており、独特の世界観を支えている。

• 1フレームずつ描きあげる伝統的な2Dアニメーションの手法により命を吹き込まれたキャラクター達
• 2Dでありながら組み合わせにより独特の奥行き感が演出されている風景
• かつての王国を象徴するかのような壮大でどこか悲しげなオーケストラ
• ハロウネストの秘密・伝説にまつわる多くのフレーバーテキスト

2014年11月～12月にKickstarterで行われたクラウドファンディングでいくつものストレッチゴールを達成し、発売後はその作り込みの良さがユーザー・評論家双方から評価され、Steamでのレビューは2020年10月に10万件を突破して96%が好評の「圧倒的好評」を記録、レビューサイトからは絶賛～好評の評価を受け、数々のゲーム賞を受賞、またノミネートされた。

PVやプレイ動画を見て少しでも惹かれた人であれば買って損はしないであろうゲームだが、特に探索型アクションゲームが好きな人、粘り強くプレイを繰り返すのが好きな人、ゲームも楽しみたいがストーリーも楽しみたい考察好きな人にオススメのゲームだろう。ただし一般的なゲームからすると十分難しい部類のゲームであるため、楽して派手な展開のゲームを楽しみたい人、また虫嫌いの人にはあまりオススメできない。

キャラクター紹介

重大なネタバレは伏せた上で、序盤に登場する一部のキャラクターを紹介する。

	主人公 釘とソウルの力を駆使して敵と戦う、白い仮面を被った小さくてかわいい無口な何か。 その素性・ハロウネストにやってきた目的等は謎に包まれている。名乗らないのかそもそも名を持たないのか、NPCからは様々な呼び方をされる。プレイヤーから便宜上呼ばれる名前として"The Knight"、"Wanderer(放浪者)"等がある。
	老いたムシ ムシ達のいなくなった集落、ダートマウスに残る老ムシ。 他のムシが地下に行っては帰ってこないことを嘆いている。彼自身は地下に行ったことはないが、かつての住民や地下探索に挑んだ者達から聞いた情報をアドバイスとして主人公に伝えてくれる。
	クィレル ハロウネストに伝わる様々な謎・物語に惹かれている放浪者の男性。 様々な場所で主人公に会ってはハロウネストの素晴らしさについて語ってくれる。一方でハロウネストの危険性について忠告し、そんな危険な土地を渡り歩いていることから、釘使いとしてかなりの実力者であることが伺える。
	コーニファー 各地で地図を書いては売っている男性。 生まれた時から徘徊癖がある程の旅好きであり、現在も妻のイゼルダを困らせている。地図を書いている時は鼻歌を歌っており、また彼の近くには紙片が落ちている。
	イゼルダ ダートマウスの店で夫であるコーニファーの帰りを待つ女性。 地図で商売をすることには乗り気ではない様子。そのままでは使いづらい地図を使いやすくする各種アイテム・主人公が買いそびれた地図を販売している。
	スライ 地下で正気を失いかけていた小さいムシ。 正気を取り戻してからはダートマウスで店を開き、様々な物を販売するようになる。ジオ(と「ある物」)にやたらとこだわる。
	強靭なるゾート 吾輩は世間に名のとどろいた騎士である。 『約束』を果たすためにハロウネストにやってきたのだ。邪魔をするなら、吾輩の“断命の釘”の餌食になるぞ。
	ホーネット 糸のついた針を操る、主人公に若干似た風貌の女性。 主人公を止めるためにボスとして立ちはだかり、素早い動きと針捌きで主人公(とプレイヤー)を翻弄する。また主人公の素性と目的について知っているかのような含みのある発言をする。 開発中の次回作「Hollow Knight: Silksong」ではプレイヤーキャラとなっている。
	イモムシ 瓶に詰められた状態で各所に囚われているイモムシ。 救出した数に応じてある場所で報酬がもらえる。

関連動画

関連静画

関連商品

関連リンク

• 販売サイト
  • Steam
  • GOG.com
  • Humble Bundle
• 公式サイト
• Team Cherry 公式Twitter(@TeamCherryGames)

関連項目

• アクションゲーム
• メトロイドヴァニア / ソウルライク
• インディーゲーム
• Kickstarter / クラウドファンディング
• Steam / Steamで販売中のゲームの一覧
• Nintendo Switch
• Xbox One
• Playstation 4
• 虫
• ポストアポカリプス
• 死にゲー
• Salt and Sanctuary …ソウルライク要素の強いメトロイドヴァニアのインディーゲーム