キタローとは、アトラスが発売したRPG「ペルソナ3」主人公の俗称・愛称である。
前作ペルソナ2と違い、主人公のデフォルトネームが設定されていない為、
ファンの間で一般的な呼称と認知されている。
名前の由来は、長い前髪で片目が隠れる「青髪のオサレなゲゲゲの鬼太郎」とでも言うべき髪形(加えて、3で始めて声がついたペルソナの重要人物「イゴール」の中の人が目玉おやじであること)であると思われる。フルネームは同名の作品からとって「墓場鬼太郎」や隠者コミュでのゲームの元ネタから「中島鬼太郎」とされることが多い。
ちなみにこの髪型はペルソナ倶楽部P3では好きでしているとのことで、ペルソナQでは「切るのが面倒だから」、キャラクターデザインの副島成記によると「泣きぼくろを隠すためだったら面白い」と色々な理由がある
あまりにあんまりなフルネームであるのだが、実はクリアしてみたらとてもマッチしていた事が判るネーミングの奇跡からか、態々3主人公とか呼ぶのも面倒だからか、公式とは全く関係ない出典ながら事実上のデフォルトネームのような扱いを受けている。
漫画版「P3」では有里湊(アリサト ミナト)。映画版では結城理(ユウキ マコト)。
舞台版では汐見朔也(シオミ サクヤ)という名前がついている。
英語圏では漫画版のMinato Arisatoが比較的浸透しているが、キタローに当たる愛称としてはDoorがあり、USA版アトラス公式Twitterではこの名称で表記されることもある。
由来は恐らくニュクスを封印している扉からだと思われる。
高校2年生の春、物語の舞台「月光館学園」に転入してきた少年。
外見的特長としては、前述の髪型の他、中性的な容姿、あまり生気の無い目、常につけている携帯音楽プレイヤー等。
10年前、シャドウ研究所の爆発事故により両親を亡くし、それ以来親戚中をたらい回しにされてきた。
転入の際、学生寮で異形の怪物シャドウに襲われた事からペルソナ能力に覚醒し、シャドウと戦うペルソナ能力者チーム「特別課外活動部(S.E.E.S)」のリーダーとして、仲間達と共にシャドウと戦っていく事になるのだが……
本編登場キャラクターの中では唯一、複数のペルソナを保有し交換が可能な「ワイルド」と言う能力の持ち主で、ペルソナ使いご用達の施設ベルベットルームに入室出来るのも本編では彼のみである。
また、「P3」「P3F」では全ての武器種から自由に武器を選択し装備する事が出来る。
しかし「P3P」以降は片手剣(美鶴の刺突剣とは別)が彼の専用武器種となり他は装備出来なくなってしまった。
ATLUS作品恒例の、感情移入度を重視した無口タイプ主人公だが、実はこのこと自体が物語の重要な鍵となっている。その背負った運命からかは分からないが、本作主人公にして屈指の人気キャラクターである。
会話型の選択肢として「どうでもいい」と言う選択が頻出する傾向にあり、これが口癖と考えられている(後に公式化)無気力系のキャラクター。選択肢によってはワリとボケ要員になる事も可能。
実はかなりの大食漢(定食6人前までは大丈夫)だったり、不良達をボコボコにする程喧嘩が強かったり(これは発生時期的にS.E.E.Sの活動で鍛えられたからとも考えられるが)と外見からは想像つかない一面もある。
どんな場面でも基本的に冷静沈着且つマイペースを崩さない性格は、割と変人と言えるかもしれない。
一説には人間らしい感情を把握しきれておらず、演じている部分があるとも。
キャラクターデザインの副島氏によればMP3プレイヤーとイヤフォンについては、「外部とのやりとりをなるべく消極的にしたい壁の象徴」としてのアイテムとのこと。特にステータスが必要のないコミュニティにおいても「スラッとしていて肌がキレイで中性的」と言われていたり、劇場版アニメでは「よく見るとキレイな顔」と言われ、ドラマCDでは芸能界にスカウトされたりと容姿は人並み以上に整っていると思われるが、副島氏によれば「玉虫色に見えるようにしている」とのこと。
後のシリーズに続く恒例となっている主人公のステータスは「学力」「魅力」「勇気」の3種類。
それぞれMAXまで上げると「天才・カリスマ・漢」となる。
初期ペルソナは「愚者/オルフェウス」。その能力特性上後期ペルソナは存在しないが、ストーリー展開から「死神/タナトス」もしくは「審判/メサイア」と認識する人が多い。オルフェウス改?アレはまあ、うん……
実は本編のラスボス「ニュクス」を招来させる存在であるデスが体内に封印されている。10年前のシャドウ研究所爆発事故の際、両親と車でムーンライトブリッジを移動していた際にデスとアイギスの交戦に巻き込まれ、デスを破壊できなかったアイギスの捨て身の判断によりその場に生き残っていた主人公へ封印された。
主人公が後に覚醒するワイルドの能力は、デスが封印された影響による突然変異的なものである(おそらくミックスレイドも)。
事故後は親戚間をたらい回しにされ転々としていたが、高校二年生となった際に10年ぶりに故郷である港区へ戻ってくる。デスが戻ってきた影響で港区各地にちらばる大型シャドウ(=デスの欠片)が小康状態から覚醒し、デスとひとつになるために主人公の元へ集まってしまうこととなった。歴代主人公の中では唯一自力でペルソナ能力を獲得した主人公となっている。他の主人公たちはラスボスやそれに近い存在から能力を貰っているため、そういった意味ではかなり特殊な立場と言える(彼もデスを封印されたことが切っ掛けと考えればラスボス由来の力と言えるが)。
主人公が港区に降り立った際に初めて出会った謎の少年「ファルロス」は主人公の中のデスが人間体となって表れた存在であり、度々夢枕に現れては主人公に様々な助言を残していく。
物語が進むにつれ主人公とトモダチになりたいという欲求が生まれ、更に当初は影時間内でしか存在できなかったが、破片を取り戻す毎に力を取り戻し、望月綾時へと成長(?)し現世に現れることとなる。ドラマCD「New moon」、「Full moon」では「いつの間にか元の姿に戻るよりも君みたいに成りたいと思っていたのかも」と言っている。また、漫画版では「髪を下ろした望月綾時が主人公(有里湊)と見分けがつかない程に瓜二つ」という設定がある。
余談だが、ファルロスの名前の由来は心理学者ユングが幼少期に見た夢「ファルロスの王」からだと思われる。男根という意味もある
主人公とアイギスは事故当時の記憶を失っているが、アイギスはデスの監視目的から無意識的に主人公の傍にいることを一番大切としている。感情が徐々に芽生えるにつれ、デスとは関係なく「主人公を守る」ことを使命とし行動するようになり、望月綾時が転入してきた際は正体(デス)を感じ取り、徹底的に主人公を望月に近づけないようにしている。
本編で様々な人物と絆を形成し、ペルソナの力を高めていった彼は、最終的に最後のアルカナ「宇宙(ユニバース)」を手にし、その力でニュクスにより終末へ向かう世界を救う。そして、人々の終末願望がニュクスに影響を与えるのを防ぐ為に魂と肉体を切り離し、未来永劫ニュクスを封印する為のくびきとなる。
そのため、本来ならばラストバトルの1月31日時点で死んでいるはずなのだが、仲間達とかつて交わした約束(卒業式の日に月光館学園の屋上にみんなで集まる)を守るために、なけなしの魂で生き続けた。
仲間達は影時間がなくなった影響で約束どころか一緒に戦ったことすら忘れていたが、約束の3月5日、卒業式の真っ最中にようやく約束のことを思い出し急いで屋上へと向かう。もう立っていることもできない主人公はアイギスと共に屋上で待っていたが、仲間達が自分を呼ぶ声を遠くに聞きながら静かに目を閉じたのであった。
因みに、ペルソナ3から2年後の世界であるペルソナ4ではベルベットルームからエリザベスが失踪し、代わりに姉のマーガレットが主人公(番長)のサポートを務めている。それは、エリザベスがキタローを救済する為に自らの意思で役割を放棄、失踪した為である。
後日談である「Episode Aigis」で明らかになることだが、現在のキタローの状態は「エレボス(人類の死への願望)がニュクスに触れ、ニュクスが目覚めることで地球上の全生命が死に絶えることを防ぐために、ニュクスをエレボスから守る封印」となっている。(エリザベス曰く「此岸の番人」)そのため、ニュクスを倒せばキタローが助かるという単純な話ではなく、(そもそもニュクスを消すこと=集合的無意識を消すことになってしまう)人類から「死」への願望を消し去らない限りキタローを封印の役割から解放することは不可能である。そんなん総人類イデアリアン化しかないのでは?
P4Uで登場するエリザベスは、キタローを救う方法を模索している最中であり、戦いの結果、キタローを救済するためには自分1人の力では不可能であり、ワイルドの力を集める必要があるという結論に至り、自身も愚者のアルカナに目覚めている。
「死ぬって、そんなに怖いこと?」
「なんで、どうでもよくないの?どうでもいいって言われたろ」
「岳羽やみんなと一緒にいると…飽きない、悪くないって思う。
こういうの…『楽しい』って、言うのかな」
名前は「結城 理(ゆうき まこと)」
名の由来はペルソナ3の10年後のパラレルの世界を舞台とした TVアニメ作品「ペルソナ~トリニティ・ソウル~」の主人公である神郷三兄弟の名前が三人共に「まこと」とも読める為、トリニティ・ソウル、そして本作のプロデューサーを務める足立和紀氏が「これは運命」としてこの名前に決定した。
性格は#1当初は原作に比べて輪をかけて無口・無表情であり、影時間に遭遇しても全く興味の無い様子で寮を目指して歩き、寮内にシャドウが襲来した時もまさしく「どうでもいい」といった態度を取るなど、総じて原作以上に虚無的な態度を見せる。 順平のチャラい態度に困惑する、困っている風花を助けるなど感情が無いわけでもないが、物事にあまり執着・感心が持てないと言った風である。
そうした理自身も影時間を巡る戦いに仲間達と共に身を投じるにつれて人並みの感情を見せるようになっていくが、そこから見える理の性格は繊細、かつ純粋。
#2では特別課外活動部に所属する仲間達との絆をかけがえの無いものとして認識するようになるが、同時に影時間を消すことで「仲間と過ごすかけがえのない時間」にも終わりが来てしまう事に迷いを抱き、その迷いが荒垣が死亡する遠因を作ってしまったことに深い自責の念を抱き、更に#3では立て続けに起こったファルロスとの別れ、美鶴の父である桐条武治の死によって「いつか大切な者が失われて辛い思いをするならば、絆なんて無い方がいい」という考えに囚われ、自分にも、仲間にもそんな思いをさせまいと他人から距離を遠ざけようとするといった行動に、彼のいっそ幼い子供のような無垢な心をうかがい知ることができるだろう。 望月綾時はこうした性格を「優しすぎる」「優しく、どうしようもないくらい不器用」と評している。
一方、原作同様にどこか浮世離れした不思議系な言動も健在であり、主にギャグシーンで彼の天然っぷりを拝むことができる。
総じて原作・漫画版のような「天才肌のクールなリーダー」と言った雰囲気からは離れ、仲間である特別課外活動部の面々と同じく、心に何かしらの問題を抱え、時として挫折を味わいながら成長していく一人の登場人物といったキャラ付け・造詣がなされていると言ったところか。
「順平には、よく空気読めとか詠み人知らずとか言われるけど、上には上がいるんだ」
「…それ、僕も言わなきゃダメ? ワ…ワイルド、パワー…」
「自分が好きな自分を見つけられるなら、それは仲間がいるからじゃない?
…一人だったら、新しい自分なんて見つけられないんじゃないかな」
ペルソナ3サイドの主人公として登場。PVでの名前は「有里湊」だが変更可能。
鐘の音を聞いて他SEESメンバーと共に異世界に飛ばされ、変なポーズの「自称特別捜査隊」と出会う。
ペルソナ4サイドで始めた場合には普通に会話し、その際の一人称は「僕」。わりと天然。
本来なら様々なペルソナを操る「ワイルド」の能力者だが、「もうひとりのワイルド」の影響か、ペルソナ使い全員がメインペルソナのほかにもう一つのペルソナを行使できる「サブペルソナ」という形で変形発動してしまっている。
武器は片手剣。通常攻撃は近接・斬属性で、追撃は敵単体に攻撃。
ペルソナはオルフェウス。電撃&闇弱点。味方キャラで唯一弱点がふたつで耐性がない(荒垣(カストール)も耐性がないが、彼は弱点もない)。原作再現とはいえ不憫である。火炎耐性くらいあげてもいいのではなかろうか。
レベルアップで火炎魔法、火炎斬撃、敵強化解除のスキルを習得する
ゲーム内の簡易解説では特徴が無いのが特徴で何でも卒なくこなせる、となっているが、パラメータ的には「魔」が高く「耐」が低いためどちらかと言えば後衛向き。
余談だが、
第2ダンジョン「ご~こんきっさ」の運命の相手の組み合わせにて、P3主人公とアイギスは男女の組み合わせとしては唯一立場が逆転しP3主人公が花嫁側となっている。アイギスが主人公の騎士(ナイト)なのはもはや公式なのか?アイギスも配役についてまったく疑問に思っていない。
とにかく、公式が病気なのは確かである
「僕だけじゃない僕の友だちのこと もういなくなってしまった人たちのこと
みんなのこと忘れたくない ここに来てからあったこと全部
みんな 本気で選んできたことだから」
「それでも この世界の未来が知りたい…みんなで守った未来だから
僕の選んだ命だから だからこれは”未練”じゃなくて”期待”だと思う」
冷静沈着(というより極端にマイペース)。時々天然。いざというときにコケる。
随所で「ねむい」と呟いており、所々で寝てる様が見受けられる。食欲についても、荒垣のご飯を食べた際にご飯を何杯もおかわりした所、順平から「お前もう3杯目だぞって…こいつはいつもこんなんか…」と呟かれたりとかなり食欲旺盛な模様。 単行本のおまけ漫画ではバケツ大のドリンクに通常の10倍はありそうなフライドポテト、高さ3mはありそうなペタワックバーガーを平らげていた。
温泉が大好きで浸かりながら寝てしまい溺死しかけている。
後半のストーリーではアイギス、ゆかり双方からの主人公に対する恋情についてスポットライトが当たっている。このタラシめ
よく順平、望月綾時といっしょにつるんでおり、アイギスが望月から主人公を引き離すというのがお決まりの流れとなっている。
最後のシーンは原作、劇場版双方とは異なったものとなっており、これについては作者曰く「個人的な、希望的な解釈で漫画を完結させていただきました」とのこと。(しかし、最終的に主人公の辿る道については原作と変更はない)
「みんな…ただいま!」
「独りじゃなく、誰かと合わせるのも楽しかったでしょ?」
「みんなこそ俺の宝物だよ」
名前は劇場版の「結城 理」(ゆうき まこと)となっている。
P3キャラ初のHDモデルとなっているが、作中のイベントシーンでは一貫して主人公視点での画面となっているため、残念ながら主人公の人形劇は見ることはできない。
劇場版の名前を採用していながらダンスシーンの声援では「すごいね!見惚れちゃったよ」「来ちゃった」「がんばれ!であります!…あれ?違った?」等、結城 理というよりはペルソナQでのキャラ付けに近い。
おまけに何故か一人称が「俺」と「僕」とでブレている。
メイドの女装姿でアクロバティックなダンスを披露したり、P4Uシリーズでのキャラ「皆月 翔」とのダンスがあったりとなかなかレアなものが見れる。
発売前にTwitterで行われたキャラクターに対しユーザーが声援を送り、キャラクターがそれに返答するというイベントでは。
Q「運動神経抜群のカッコイイダンスに見惚れてしまいます!皆とダンスするの楽しそうですね。見ているこちらも楽しくなって来ちゃいます♪エリPさんが用意した衣装、似合ってますね。ヘッドホンの付け心地はどうですか?」
A「ありがとう、みんなも楽しんでくれたら嬉しいよ。ヘッドホン気に入ってるんだ、練習の時も集中できるし」
Q「リーダーおかえりなさい!流石リーダー、キレッキレですね!衣装何でも似合ってますよ!メイド服の時のツインテール可愛いです!もっと色んな衣装で色んなダンスみたいです!楽しみにしてます!」
A「ただいま。本番もそんなに喜んでもらえるといいけど。メイド服…は、どうなんだろうね…いいの?アレ」
Q「かっこいいよ!特に『どうでもいい』って言ってるところとか!男でも惚れるぜww」
A「そう?別に思ったことないけど、そう言ってくれるならありがとう。どうでもいい…か、あまり言わないな、今は。フフ…」
作中エリザベスのコミュにて、自分の"願い"を叶えるために"旅"に出た理由について話すシーンがある。また、P3とP5の面々がダンス対決する羽目になったそもそもの原因が、P4Dでの出来事を知ったエリザベスが「自分の客人(=キタロー)ならばもっと簡単に事態を解決できた」と主張し、ジュスティーヌ&カロリーヌと喧嘩になったためである。P5Dは本編後の物語であることから、恐らくエリザベスも同時間軸の存在と思われる。
P3DはP3本編の、恐らくラスボス戦直前の時間軸の「夢の中」での出来事であり、エリザベスが何らかの方法で介入してきたと思われるが、キタローはどの時間軸から来たのか明らかになっていない。というのも、コミュにおいては原作ゲーム同様キタローの台詞は選択肢のみであるため。メタ的に考えればキタロー=プレイヤーなので、キタローのみ本編後からやってきたとも考えられるが・・・。本編後のキャラクター皆月翔との掛け合いがあったり、前述のQ&Aでも「ただいま」「『今は』どうでもいいとあまり言わない」と答えており、わざとぼかしていると思われる
ネタバレ注意
掲示板
421 ななしのよっしん
2024/05/04(土) 15:45:09 ID: R3mtjZHaDo
ネタバレ・他作品の例え注意
恐らくは「そして私は、父ジオンのもとに召されるであろう!」とか言っているマザコン兼ロリコンなファミコン男がキタローのオマージュ元だと思う。
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
422 ななしのよっしん
2024/05/09(木) 09:28:11 ID: fNRzDB4WMC
キタローはいつになったら救われるんですかね・・・
423 ななしのよっしん
2024/09/12(木) 18:26:42 ID: MztNmluIj5
急上昇ワード改
最終更新:2024/11/08(金) 14:00
最終更新:2024/11/08(金) 14:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。