ノーラと刻の工房とは (ノーラトトキノコウボウとは) [単語記事]

ノーラと刻の工房（正式名称「ノーラと刻の工房～霧の森の魔女～」）とは、2011年 7月21日に株式会社インデックス（アトラス）から発売されたゲームソフトである。機種はニンテンドーDS。ジャンルは殺し屋アクション新生マイスター RPG。
一部のプレイヤーからはハイスピードスローライフ RPGなどとも呼ばれる。

概要

アトラスが送る完全新作RPG。制作は『世界樹の迷宮』のシナリオ&ディレクターの小森成雄氏、キャラクターデザインの日向悠二氏、『アトリエシリーズ』の初期作品を手掛けた吉池真一氏、BGMは『ワイルドアームズシリーズ』や『大乱闘スマッシュブラザーズX』でおなじみのなるけみちこ氏が作曲している。またOPとEDはワイルドアームズシリーズでお馴染みの麻生かほ里氏が歌っている。そのため世界樹のアトリエアームズとか呼ばれている。
グラフィックやシステムはサクセスの『ひつじ村シリーズ』の開発陣が担当しているため、ひつじ村からブラミーがゲスト出演している。
PRESS START2012で演奏もされた。

舞台のモデルは北欧周辺で、アイテムの名前や技名はフィンランド語に由来しており、BGMもアイリッシュ調のものが多い。
（例えば「キルジョロヒ」は日本語に訳すとニジマスであったり、あのクソ不味いことで有名なお菓子「サルミアッキ」が登場したりと。）
2013年に行われたライブでは実際にアイリッシュバンドと尺八による楽曲の演奏も行われた。

基本的なシステムはアトリエシリーズと似ており、クエストを受けて採取したアイテムを組み合わせて加工したり分解して完成したアイテムを納品するのがメインであるが、特徴的なのが「導刻術」である。

導刻術

導刻術は、アイテムを分解した時に出来る「クロノ水溶液」を触媒にしてアイテムの時間を操作し、変化させる術である。
例えばチーズなら加工した直後は「若チーズ」という未熟成の回復効果が低いアイテムであるが、部屋の中に置いて放置することで熟成が進み最終的には回復効果が高い「エポナルチーズ」というアイテムに変化する。このチーズの時間を操作して、本来よりも短期間で熟成させてしまうのが導刻術である。普通に部屋に置いておくだけでは変化するのにゲーム内時間で数十日かかるが、導刻術を使えばわずか一日でチーズを完全に熟成させることができる。
極端な例では未成熟な酒を一気に 100年物に、などというトンデモないことも可能（ちなみにこの酒は回復アイテムとして（幼女も）飲むことができるためか、設定ではアルコールに似た精神作用を持つ飲み物であり、実際にはアルコールは一滴も含まれていない、となっている。お酒は二十歳になってからだからしかたがない）。
また導刻術を使うごとに導刻術レベルがアップし、必要になる水溶液の量が減少する。さらに、最初は時間を進めることしかできないが、ある程度まで導刻術レベルが上昇すると花を成長する前の種にしたりと時間を巻き戻すこともできるようになる。ただし大量に生産しようとしたり本来は長い年月が必要な物（前述の酒など）は導刻術でも時間がかかる。またレベルが低いと必要な水溶液が所持限界数をオーバーしてしまい変化させられなかったりする。

戦闘

このゲームは採取や加工、導刻術がメインのため、戦闘はかなりシンプルで難易度は抑えられている。だがしかしそこは世界樹チーム開発のゲームであり、油断してるとすぐにhageる（しかも最初（チュートリアル）の戦闘で）中には某エトリアの悪夢のように高確率（というかほぼ必中）で眠らせてくる敵（しかもダメージのおまけつき）や某三色ドラゴンのようにブレスで前衛キャラを一瞬にして消し炭にしてくるドラゴンも…。ただしパンを投げてればなんとかなる。
また、本作にはゲームオーバーが存在しないため、戦闘で全滅しても工房へ強制帰還させられるだけで済む。

パーティメンバーは3人それぞれ前衛後衛に配置を変えることができ、後ろに下がると通常攻撃が出来なくなるかわりに
敵からの通常攻撃が当たらなくなる。
本作の「秘技」（他のゲームの「スキル」に該当）は後衛でも使用でき、さらに範囲によっては敵の後衛にもダメージを与えることができる。秘技は戦闘使用、パッシブ合わせて1キャラ3つしか習得しない。また秘技の使用にはSPが必要だが、戦闘ごとに全快するため出し惜しみする必要は無い。
攻撃には物理攻撃と属性攻撃の2種類があり（ただし属性に地水火風といった概念はない）、敵によって通りやすい攻撃が違う。
でもパンを投げてればなんとかなる。

パンって何？

このゲーム中最重要？アイテムである「黒パン」のこと。材料は「ルイス麦（ライ麦）」「小麦粉」「塩」「ナウダンミルク（牛乳）」で、HPを45回復させる何の変哲もない回復アイテムである。

が、部屋で放置あるいは導刻術で変化させられるアイテムであり、数十日床に放置していると水分が抜けて堅くなった「堅黒パン」になり回復効果が上昇する。
更に放置していると完全に水分が抜けてカチカチになった「激堅黒パン」になり、回復アイテムではなく投擲武器になる。
（ちなみに現実のライ麦を使った黒パンはサワードウと呼ばれている乳酸生産性に優れたイーストを使用しているためパン自体の酸味が強く、また菌が産生する有機酸や抗生物質のおかげで他の雑菌が繁殖しにくい。そのため昔のヨーロッパでは数週間分まとめて焼いていた。そして日数が経つとナイフが通らなくなるほど堅くなってしまうため水やスープに浸して食べられていたそうだ。）
投げつけると相手にダメージを与えられるのだが、なんと攻撃範囲が十字型に広がるため相手をまとめてなぎ倒すことができる。しかも石を投げるよりも威力が高い。何故パンなのに拡散するのか。石よりも強いとかは突っ込んではいけない。
時間はかかるが黒パン自体が複数作り易く、放置しているだけでいい上に材料もほとんど店売りのでまかなえるのでプレイヤーに広く愛されているアイテムである。何よりパンを投げつけたら敵が倒れる、というインパクトが凄まじく、プレイしていない人からも「ノーラと刻の工房はパンを投げつけるゲーム」と認知されている模様。

2014年 11月27日に発売された「新・世界樹の迷宮2　ファフニールの騎士」のストーリーモードで、カタくなった黒パンについて「武器にすればいい」という選択肢があり、ネタにされている。
2015年 3月5日に発売予定の「世界樹と不思議のダンジョン」では食料としてパンが登場するようだ。激堅黒パンの出番はあるのだろうか・・・。

ストーリー

湖に浮かぶ島には、人々に害を成す霧の森の魔女『ヴェーラ』が住む…　小さな町テンペリナには、そんな伝説があった。

主人公のノーラは、「導刻術」の修行をするため、その霧の森へやってきた。
それは「3年間の間、異国で導刻術の修行をしながら生活しろ。ただし、それを人に知られてはいけない」という、導刻術師の一族に伝わる掟のためだった…。

しかしノーラは、魔女『ヴェーラ』と間違われてしまう！
自分にかかった疑いを晴らすため、町の人々と交流を図り、絆を深めていくノーラ。
様々な人と触れ合い、導刻術を駆使して依頼を達成するため、色々な場所を冒険する。

ノーラは立派な導刻術師になれるのか？
そして「霧の魔女」の正体とは…？

（公式サイトより）

メインキャラクター

ノーラ・ブランドル（CV:竹達彩奈）

主人公。一人前の導刻術師になるために霧の森を訪れた16歳の少女。街の人に霧の魔女だと勘違いされている。16歳なのに胸の膨らみが全く無い（完全に絶壁）ように見えるが、ひむかいさんだからしかたがない。

性能

主人公なのでパーティから外せない。そのためか他キャラよりもレベルアップに必要な経験値が多め。剣と盾が装備できるが前衛にしてはHPと防御力に難がある。序盤は後衛推奨だが、中盤からは性能の良い装備が手に入るため、前衛でも戦えるようになる。
秘技は単体に物理攻撃を放つ「ヴィーレアブロウ」、単体に属性攻撃を放つ「オーロラブロウ」、単体に物理攻撃を放ち、撃破した敵のドロップ率を上げる「バラスタチャージ」を使用する。
また戦闘中ノーラにしか使用できないアイテムがある。

ケケ（CV:大谷育江）

ノーラと一緒に霧の森にやってきた「ティック族」の一人。お目付け役であり、ノーラの親友。男か女か子供か大人か分からない容姿をしているが、ひむかいさんだからしかたがない。まあ男なんだけど。

性能

素早さと属性防御は高いが、防具が専用で種類も少ないため耐久力は低い。武器は専用武器であるナックルで性能自体は良いのだが、ケケ自身の攻撃力が低い。
秘技は相手の持ち物を盗む「栄光の手」、ノーラと同じ「バラスタチャージ」、採取MAPで数が多く取れる場所が出現することがあるパッシブスキル「強力観察眼」がある。中でも栄光の手は盗むアイテムとドロップアイテムが別テーブルなため、アイテムの二重取りが出来たりとかなりおいしい。

ルッツ・アレニウス（CV:鈴村健一）

ビッグな冒険者になることを目指している16歳の少年。霧の森の魔女と間違えてノーラを攻撃しようとしたが…。16歳にしてはやや幼く見えるが、ひむかいさんだからしかたがない。

性能

剣と盾と重鎧が装備できる典型的な前衛タイプ。属性抵抗は低めだが素早さが高い。前衛タイプの中では属性攻撃力が高めなので魔弾を投げても強い。もちろん攻撃力も高いのでパンを投げつけても強い。突出した点が無いのが弱点か。
秘技は敵単体に威力が高めの物理攻撃を放つ「ロイスタヴィーバ」、採取MAPで敵が確実に出現する場所を1箇所教えてくれるパッシブスキル「気配察知」、致死ダメージを一度だけ耐えるパッシブスキル「最後の力」がある。

メロウ（CV:藤田咲）

ある日ノーラの庭に迷い込んできた記憶喪失の少女。ノーラと各地を巡りつつ自分のことを思い出そうとするが…。水を汲むのが好きで庭にバケツを置いておくと数日おきに水を汲んできてくれる。CVと髪の色から某ボーカロイドを彷彿とさせるが、ひむかいさんだからしかたがない。

性能

属性攻撃力は高いがそれ以外は平均以下という典型的な後衛キャラ。唯一の回復技持ちなので戦闘中余裕があれば回復してアイテムの消費を抑えることができる。
秘技は植物の採取量を増やすパッシブスキル「薬草識別」、単体に属性攻撃を放つ「スムカーシ」、自分以外の味方単体のHPを回復させる「癒しの手」がある。

カルナ・アスターラ（CV:ゆかな）

イサルミィの街に雇われた女傭兵剣士。ルッツの憧れ。最強剣士とウワサされているが、かわいいもの好きでノーラにふわふわな毛皮を大量注文したり、ティック族を観察したりしている。服装もハートをあしらった鎧、スカート、黒タイツとやたら可愛らしいが、ひむかいさんだからしかたがない。ちなみにノーラ相手にベッドをプレゼントしたりハーブティーを報酬にもらえたり、好感度が上がると「好きだよ」と告白してくれる。

性能

攻撃力、防御力、HPが高く、更にはレイピア、重鎧、盾が装備可能な設定通り強力な前衛。さらに秘技のおかげでダメージはさらに加速した。序盤でも溜めてパンを投げるだけで数百ダメージを与えられるぐらい。下手をするとドラゴン系をも一撃で倒しうる。ただし属性攻撃力と属性抵抗は低い。
秘技は縦一列に貫通物理攻撃を放つ「かすみ突き」、次の攻撃の威力を3倍にする「気合ため」、ドロップ率は下がるが相手を追い払う「一喝」がある。

キト・ベールマン（CV:櫻井孝宏）

イサルミィの商家のおぼっちゃんで、商工会議所で取引先とのつなぎ役をしている。真面目で堅物な性格。やたら高そうな服に眼鏡と戦闘に向いてなさそうな服装だが、ひむかいさんだからしかたがない。

性能

素早さは高いがHP、防御力が低く、見た目通りの貧弱キャラ。
秘技も特殊な物の採取量を増やすパッシブスキル「特殊観察眼」、単体に物理攻撃を放つ「ディセクティオ」、普段並んでいないアイテムが店に並ぶようになるパッシブスキル「目利き」と戦闘向きではない。
しかし特殊観察眼は大量に必要となる霧の水の採取に役立ち、目利きは作るのが面倒だったり入手が難しかったりするものの他、挙句の果てにはペットまで並ぶようになるのでかなり便利。面倒でも育てておくと良い。

ユカ・ワルタネン（CV:子安武人）

テンペリナの酒場「吹きだまりの泉」でいつもジャーキーを齧っている青年。立ち絵でも齧ってる。なんかもうネタが切れてきたけど、ひむかいさんだからしかたがない。あとテラ子安。

性能

前衛タイプで素早さは高いが重鎧が装備出来ないので前衛の中ではやや耐久力に劣る。
秘技はショップでのアイテム購入時にレベル/2％だけアイテムを値引きして購入できる（最大25%オフ）パッシブスキル「値切り」、敵単体に物理攻撃を放つ「タンシアレピア」、敵全体に物理攻撃を放つ「ミルジョナレピア」がある。このゲームは中々お金が貯まりにくいのでお金を節約できる値切りは便利。また戦闘でも持ち前の素早さを生かして開幕ミルジョナレピアで雑魚を一掃できる。

オクトーヤ・レイストローム（CV:石塚運昇）

テンペリナの街の自警団長。ただし自警団のメンバーは彼一人だけ。ゴリマッチョな（でも変態じゃない）紳士。ノーラとエルシーと一緒にお茶会をしているイベント CGがあるが、どう見てもお茶菓子をエサに幼女を誘拐しようとしている変態マッチョ紳士なロリコンにしか見えないが、ひむかいさんだからしかたがない。
描いたのJ.C.STAFFらしいけど。

性能

マッチョな外見通り、HP、攻撃力、防御力が高い重戦士タイプ。攻撃力は全キャラ中最強で、防御力も伸びが良く、武器が両手持ちのため盾が持てないのに盾を持ったカルナと同じくらい硬い。
秘技は単体に高威力な物理攻撃を放つ「ラウタティ」の他、ノーラへの攻撃を一定確率でガードするパッシブスキル「ブロックシールド」、自分が攻撃された場合一定確率でダメージを無効化し反撃するパッシブスキル「ペイリシールド」など、防御に関するものを習得する。

シルカ・ビョルン（CV:花澤香菜）

テンペリナの診療所を手伝う無口な少女。感情を表に出すことが少ない。テンペリナではまじないのほうが効くと信じられているため薬はあまり売れなく診療所の経営は厳しい。華奢だが結構力は強いらしく、大量の布団を担いでいるイベント CGがあるが、ひむかいさんだからしかたがない。
描いたの(ry

性能

HP、防御力、攻撃力が低い後衛タイプ。さらに低レベルでは属性攻撃力まで低く、戦闘向きのスキルを習得するのにレベルがいるため序盤では戦力に組み込みづらい。
秘技は植物採取量がアップするパッシブスキル「薬草観察眼」、不死生物への攻撃力がアップする「ピュヒミュス」、必ずクリティカルヒットする攻撃を放つ「真なる目」がある。ハンマー系を装備することができるので真なる目と組み合わせることである程度アタッカーとしても運用可能。スキルのおかげで不死生物にはめっぽう強い。

エルシー・クイン（CV:今野宏美）

テンペリナの武器屋「クインズ」の一人娘。鉱石が好き。見た目も実年齢も完全に幼女。しかも赤ランドセルっぽい図鑑を背負っているが、ひむかいさんだからしかたがない。

性能

子供らしく低レベルでは全能力値が低め。
秘技も鉱物採取量がアップするパッシブスキル「鉱物識別」、敵全体の防御力を7低下させる「ぐずる」と直接戦闘向きではない。レベル40でやっと敵全体に強力な物理攻撃を放つ「レンガスアタック」を習得する。
しかし必要経験値が低くレベルアップがものすごく速い。しかもレベル45から能力も急激に伸び始めて最大レベルの50では全キャラ最高クラスまで成長する。さらに一部ハンマーを装備できるため、レンガスアタックのおかげでどんなザコ敵が出現しても一瞬でカタが付く。ぅゎょぅι゛ょっょぃ

ピコカキコ

♪タペラヘンキ		当記事掲示板>>24

ノーラと刻の工房単語

概要

導刻術