シグルドとは、北欧神話に登場する英雄である。シグルドは英語表記であり、本来の発音ではシグルズとなる。
また、北欧神話をモチーフにした作品にも多数のシグルドの名前を持つキャラクターが登場している。
グランベル王国内の六公国のひとつシアルフィ公国公子であり、聖剣ティルフィングの継承権を持つ。
青髪碧眼の好青年で、20代前半と予想されている。ゲーム前半の主人公であり、彼の壮絶かつ悲劇的な戦いの日々がゲーム前半の根幹をなしている。
序章では主力の不在をついて攻めてきた蛮族の国ヴェルダンの軍を撃退し、第1章ではヴェルダンにさらわれた隣国の姫を助けるためにヴェルダンに駒を進め、第2章では親友の妹を助けるためにアグストリアの内乱に関わり、第3章ではアグストリアの武力蜂起を鎮圧し、第4章ではシレジアの王位継承争いから勃発した内乱に加担、そして第5章では祖国への帰還のため、阻む者達をなぎ倒していく。
しかし、第1部ラストのバーハラの悲劇にて、彼は最期を迎えることになる。バーハラの悲劇についての詳細は該当記事を参照。思い半ばで散ったシグルドだが、彼の思いは第2部のキャラクターたちに引き継がれることになる。
妹のエスリンからはだらしない兄として見られていることが序章の会話からわかる。決断は早いが、暴走気味なところがあり、ときに敵の大軍相手に単騎特攻をかけようとしたこともある。
しかし、その実直な性格は多くの人を引き付けるのも確かであり、彼の元には各国から多種多様な戦士・兵士が集った。寄せ集めと言ってはいけない。
という、屈指の不幸な人物であり、その最期に至るまで救いはほとんどない。
だが、その悲劇のほとんどを乗り越えたため、彼の英雄的行動も凄まじいものになっている。
これらの戦果の結果、グランベル大陸西半分の戦力はほぼ壊滅した。しかもこの戦果はほぼシグルドの率いる寄せ集めの混成部隊単独により、わずか3年で達成されたものである。このあとグランベル王国がシグルドが通過した国々をたやすく征服できたのは間違いなくシグルドのせいである。
参考に書いておくが、このゲームの世界観では各国の持つ戦力は列国の中で最強とされるグランベル王国とそれに従う6公国で正規軍6個騎士団(グリューンリッター、ゲルプリッター、バイゲリッター、グラオリッター、ロートリッター、ヴァイスリッター)+αである。アグストリア諸侯連合では4つの王国の戦力+アグストリア近衛師団というグランベルに次ぐ戦力を保有する。
寄せ集めの軍を率いてこれらの半分以上を壊滅させたシグルドは、その最期こそだまし討ちによって討ち取られたものの、一代の大英雄であったことは間違いない。
そんな大英雄のシグルドではあるが、その戦いに戦略という考え方はない。場合によっては戦術という考えもない。作戦は付き人のオイフェにほぼ一任してしまい、シグルドはさっさと前線に向かって突撃するのがお仕事である。
戦術戦略でダメなら戦場指揮官としての才があったのか?と問われればこれも否。シグルドの指揮能力はそれほど高いわけでもない。指揮レベルは2であり、これは指揮官としてはごくごく平凡なものである(これは多国籍の寄せ集め軍隊を率いてるためとも考えられるが)。
それでもどうにかなってしまうのは、シグルド本人の個人的武勇の影響である。さすが聖戦士の末裔というべきか、シグルドは場合によっては無双戦術も可能であるほどの強さを誇る。戦術や戦略を個人的武勇で覆してしまえるのがシグルドであり、それはまさに脳筋大英雄の証明でもある。
しかし戦闘で圧倒的である反面、やはり政治に関することは異常なまでに疎く、それが祟ってヴェルダンとは講和することなく奥地まで引きずり込まれ、アグストリアでは占領地の経営に失敗し武力蜂起がおこり、シレジアでは王妃ラーナの手駒として王弟の排除に使われ、そして最後はアルヴィスに陥れられることになるのである。
男女のユニットが恋愛し、その子供が生まれてくるのが「聖戦の系譜」の大きな特徴であるが、シグルドの恋愛対象はディアドラ(ファイアーエムブレム)で固定されている。また、シグルドがほかの女になびいてしまわないようにディアドラが登場した直後にシグルドとディアドラの恋愛は成立してしまう。
つまり、ほかのユニットが数十ターンかけて行う恋愛成就をシグルドは1ターンで終わらせてしまうわけで、二次創作などではその手の速さをネタにされることも多い。
とはいえ、実はシグルドに他に何の恋愛イベントっぽいものがないわけではない。一般的な作品では結ばれるのが確定しそうなイベントは実はいくつもある。例えば、複数の男性に求婚されるほどの美貌の囚われのお姫様の救出(エーディン)、ややブラコン気味のお姫様の大ピンチに颯爽と現れて救出(ラケシス)、部下の裏切りに会い絶体絶命の海賊の女頭領を救出、直後に「君がほしい」とプロポーズまがいのセリフ(ブリギッド)、未亡人に匿われ親切にされる(ラーナ)、身の回りの世話をさせている騎士見習という名の小姓の少年(オイフェ)、ウホッ!いい男が助けに来てくれる(レックス)などが挙げられる。
主人公でも自由恋愛ができていたら誰と結ばれていたのだろうかと想像するのもまた面白い。
子供は後半の主人公となるセリス一人のみであるが、彼にもちゃんとバルド直系の血筋は受け継がれ聖剣ティルフィングも引き継がれる。また、セリスには母親からグランベル王室の血も引き継がれているため、のちにグランベル王国を継承することになる。詳しくはセリス(ファイアーエムブレム)の記事を参照。
第2部では故人のため当然登場しないが、一度だけ亡霊となって息子の前に姿を見せる。
クラスはロードナイト。個人スキルに「追撃」を持ち、安定してダメージを与えられる。また、指揮官であるため指揮官レベル2を持ち、自分を含む周囲のユニットの命中率回避率に10%の支援効果が発生する。
クラスはファイアーエムブレム伝統の主人公職であるロードであるが、シグルドは最初から上級職のロードナイトとして登場する。初期から上級職としての登場のためクラスチェンジによるステータスアップはできず、ロードナイトというクラスの成長限界も低いが、それを差し引いても前半では十分な強さを誇る。
登場したばかりの時点では味方ユニットの中でも最強クラスであり、序盤の敵相手には無双も可能という強さは前作「紋章の謎」で初期は弱いマルスに慣れていたプレイヤーには驚きをもって迎えられた。聖戦士バルドの直系血族でもあるため成長率も申し分ない。
前半戦を通して自軍の主力であり、騎兵であることも加わってガンガン前線を押し上げていく存在である。その分突出しすぎてのやっつけ負けには注意する必要がある。
剣だけでなく槍も一応使えるが、序章で手に入る「銀の剣」一本で十分すぎるだろう。序章から戦い続けたシグルドが使う銀の剣は☆50を超えて「必殺」を乱発する魔剣になることはまず間違いない。前半ラストの第5章では父親から神器ティルフィングを継承してより強化されるが、その際に壊れていたティルフィングの修理のために有り金をすべて持っていかれるのはシグルドに関するものとしてはやや控えめな悲劇である。
神器ティルフィングは威力30という最高の数値に加え、技・速さ+10、魔防+20される上にHPが少ないときはスキル「祈り」が発動するというチート性能を誇る。魔法防御が上がるため、前半の実質的なラスボスであるレプトールと戦う際には欠かせない装備となる。問題点としては活躍できる期間が非常に短いことである。5章開始後、数ターンで手に入るが、その後鍛えたとしても☆50をつけることは難しいだろう。
2017年10月にディアドラ・ティルテュと共に聖戦の系譜から参戦。
原作で上記の通り主力として活躍した彼だが、今作でもそれに勝るとも劣らない強さを持っている。
彼の武器「聖剣ティルフィング」は「魔防+3かつ戦闘中最初に受けた魔法攻撃の威力を半減させる」という対魔法に特化した能力を持っている。流石に原作のようなチート性能ではないが、スキル「祈り」は奥義スキルとして習得できる。
また、彼専用のスキルである「聖騎士の加護」は「射程2の武器(弓・暗器・魔法・杖)から連続攻撃を受けた際、2発目以降のダメージを80%カット」という対連続攻撃能力を持つ。
聖剣の能力も合わせると、本来なら相性不利であり、ほとんどの剣ユニットを余裕で屠るラインハルトのダイムサンダはもとより、騎馬特効を持つミカヤのセイニーですら耐える(通称シグルド算)。余程バーハラの悲劇を根に持っているのだろうか。
ちなみに聖印「連撃防御・魔道3」をつけると80%軽減した上でさらに80%軽減する(≒96%カット)のでセイニーの連続攻撃も耐える。詳細については下記の例を参照。
これらのスキルにより、魔法で確殺するのは非常に困難となっている。高難易度の連戦マップ等になるとHPも鬼のように高くなるため多分無理。
魔法がダメなら近距離武器で…といきたいが、速さ・守備もそこそこあり、剣・槍・斧・竜から攻撃される際に守備・魔防を上げる「近距離防御」によって生半可な攻撃では効果が薄くなってしまう。さらに戦闘後敵とその周囲の速さを下げる「速さの紫煙」も持つため、速さを下げられたせいで追撃ができなくなってしまうことも。
このように防御に優れたユニットとして仕上がっており、攻撃や速さも平均値以上を有しているので総合能力は高い。剣使いや騎馬ユニットが少ない軍なら即戦力となってくれるだろう。
騎馬系ユニットであるのもポイントで、「騎刃の鼓舞」といった強化値の高いスキルの恩恵を受けることができ、自身の性能にさらに磨きをかけることができる。
上述のように魔法攻撃にやたら強いが、
といった弱点が挙げられる。
特に魔防はステータスを大幅に下げられるため、謀策を持つユニットの十字ライン上に待機しないよう立ち回りたいところ(特に複数の謀策スキルを持つアルヴィス、サイアス、ルーテなど)。
また、高威力の槍、青マムクートや射程1武器の連続攻撃は近距離防御を持ってしても相当な痛手を負ってしまうので、そういう相手は他の味方に任せよう。特に青マムクートは嫁にぶつけると効果覿面。
アップデートで聖剣ティルフィングに錬成が追加。自身のHPが半分以上あれば戦闘中攻撃・守備+5の効果が追加される他、特殊錬成で相手のHPが半分以上ならさらに攻撃・守備+5かつ絶対追撃が追加される。
舞踏会ということもあって、他の面々(エルトシャンやキュアンなど)同様「踊る」を持つ踊り子仕様。
また、比翼英雄という二人一組の英雄は比翼スキルという特殊なスキルを持つ。シグルドの場合は「隣接する味方に対して「引き戻し」を行う」という効果で、一見地味だが、一度に二人の位置を入れ替えられるというのはさり気なく強力。。また、通常比翼スキルはマップに付き1回しか使えないが、使用済みの場合、奇数ターンに再使用可能になる。
通常版と打って変わって、攻撃・魔防がとんでもなく高い代わりに速さ・守備が最低クラスという両極端なステータス。
これに加え、攻撃された時or相手のHPが満タンなら攻撃・魔防+6かつ被ダメージを半減する武器「黄金のゴブレット」、味方と隣接していると戦闘中攻撃・魔防+7かつ自身の攻撃・魔防のデバフを無効化する「攻撃魔防の絆4」、戦闘中敵の攻撃・魔防-3かつ敵の攻撃・魔防のバフ無効する「攻撃魔防の凪」、ターン開始時味方と隣接していると自分と相手の魔防+5する「魔防の相互鼓舞」を持つので、スキルが全部発動した場合、実質攻撃71魔防58とお前本当に踊り子かと疑いたくなるほどのバ火力を発揮する。
弱点は速さ・守備が最低クラスなため、ダメージ半減があるとはいえ物理攻撃でタコ殴りにされるとひとたまりもないこと。
ステータスは通常版より守備・魔防に優れる代わりに速さが低い。
専用武器「聖裁ティルフィング」は奥義カウント-1に加え、相手のHPが75%以上なら全能力+5かつ絶対追撃、そして自分から攻撃した時or相手が射程2なら初撃のダメージ-40%という、聖剣ティルフィングのほぼ上位互換な効果。通常版同様「聖騎士の加護」も持つので対射程2においては相変わらず恐ろしい耐久力を誇る。
また、専用奥義「グランベルの聖騎士」はターン開始時に自分の移動+1に加え、奥義発動時には攻撃の25%を奥義ダメージに加算、その後自身と味方全員の攻撃+6、移動+1という強力な効果。奥義カウントも2(武器効果で1)なのでかなり発動させやすい。
他には、相手がHP満タンか何かしらの状態異常を受けている時に自身の攻撃と守備を強化する「攻撃守備の機先4」と、戦闘中及び戦闘後に敵の回復を封じた上で、戦闘後、敵とその周囲2マスに回復不可の状態異常をばらまく「不治の幻煙」を習得する。
通常版と比べると初撃ダメージの軽減が魔法限定でなくなり、自分から攻撃した時限定だが近距離にも対応できるようになった一方で、速さが10近く下がってアーマーナイト並の遅さになっているため追撃をもらいやすくなっていることには注意。
名前の元ネタである北欧神話のシグルズから、かなりの要素が引き継がれている。
詳細はシグルズの記事を読んでもらうとして、策略に巻き込まれやすい、父から引き継いだ壊れた剣を修復、記憶喪失、嫁の寝取られ、間男に殺される、などはすべて元ネタのシグルズをモチーフにしていると思われる。
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掲示板
140 ななしのよっしん
2024/02/15(木) 19:33:00 ID: /m1I5IIQY7
主人公の中ではアイクの次に人気だと思ってる
間にマルスやベレトを入れる人もいるかもだけど
141 ななしのよっしん
2024/02/24(土) 18:35:20 ID: /m1I5IIQY7
>>139
ディアドラを寝取り返されないようにするためでしょ
地位から遠ざけてもディアドラが記憶取り戻したらすべてが終わる
142 ななしのよっしん
2024/03/07(木) 13:32:49 ID: wNeID4VDoj
>>141
ディアドラの正体が不安で知りたかったからシグルドに紹介している行為とシグルドの反応見てから焦って殺害したところから
それに近しい部分も少しあるけど
シグルド抹殺は王位簒奪のための様々な罪を擦り付けつつ死人に口なしにすることが最大の目的(バイロンも含む)
なのでアルヴィスが善政敷いていた頃は大罪人扱いになっていた
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/19(金) 13:00
最終更新:2024/04/19(金) 13:00
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