この記事はシリーズの一作目についての記事です。 シリーズ全体については「ヴァルキリープロファイルシリーズ」を参照。 |
ヴァルキリープロファイルとは、1999年12月12日発売のプレイステーション用ソフトである。
通常版と、「特製懐中時計」「ビジュアルブック」「カレンダー」が付いた限定版「LIMITED BOX」も存在する。
2005年2月3日 PS one Books
2006年3月2日 PSP版「ヴァルキリープロファイル-レナス-」
2006年7月20日 PSP ULTIMATE HITS
ヴァルキリープロファイルシリーズの第1作目。北欧神話に登場する神々、および神話の中に登場する「神々の黄昏(ラグナロク)」をモチーフとした世界観、ストーリーを持つ。
ただし男神が女神になっていたりと設定のアレンジは見られる。
CGとドット絵を併用した美麗なグラフィック、綿密で壮大なストーリーなど、ファンには「神ゲー(いろんな意味で)」と評されるほどに人気のあるゲーム。
ロールプレイングゲームではあるが、街もしくはダンジョンの中は2Dのアクションの形式になっており、特有のアクションを上手く利用しないと先に進めない部分も存在する。
序盤は殆ど特殊なアクションは存在せず、ただ走ったり物を持ち上げたりする程度でクリアできるダンジョンが多いが、難易度Hardにしか登場しない本筋と直接関連の無いダンジョンや、最終ダンジョンなどは謎解きを兼ねた比較的難しいアクションが要求される。
戦闘は、敵キャラクターに接触すると戦闘に入るシンボルエンカウント方式である。
戦闘は味方と敵のターンを交互に繰り返す形式で、敵のターンでは敵が1体ずつ順番に攻撃をしてくる。
味方のターンではコントローラーの○×△□に対応する形に配置された味方キャラクターを、タイミング良くボタンを押して連携をとらせて攻撃する。
連携が続くと「決め技ゲージ」が増大し、これが100になる事でキャラクターが固有の必殺技を放つ事が出来るようになる。
必殺技もキャラごとに「ヒット数が多く決め技ゲージの増加が大きいがダメージが低い」「単発攻撃で決め技ゲージは殆ど増えないが、威力が高い」と言った様々な特徴があり、必殺技を放つ順番を工夫することで最大4連続で必殺技を放つ事が出来る。
ゲーム中ではお金や買い物と言った概念が無いが、「マテリアライズポイント」と言うポイントを貰う事があり、これによって道具を精製して入手する。(宝箱などからも道具は手に入る)
ちなみにこのゲームは難易度設定としてEasy・Normal・Hardとあり、Hardは敵が強い・経験値が少ない・難しい専用ダンジョンが登場する・途中加入のキャラクターも一律レベル1から始まるなどの差別化がなされているが、ある程度ノウハウを持ったプレイヤーだと、入手可能なアイテムの種類の関係でHardの方が簡単になる。
エンディングが複数あり、ベストエンディングであるAエンディングに辿り着くためには、案内役的なキャラクター(今作の場合はフレイ)から言われたこと通りにはしないといったRPGの王道から外れるようなことをし、そして特定のイベントを起こす必要があるため、通常のプレイで辿り着くのは難しい。なお、言われたことをあまりにも守らないと、バッドエンディングであるCエンディングになるので注意が必要である。
キャラクターが神様である事を表現する為か、味方キャラクターのHPに相当するDMEの最大値は5桁に到達する(90000)。終盤はそのDMEを持っても普通に即死する10万越えダメージが飛んでくる、弱点を攻撃するとボスだろうが即死する武器、使用アイテムが多数等戦闘バランスとしてはかなりぶっ飛んだ調整をしている。まともにやろうとするとガッツゲー、突き詰めると耐性と即死ゲーになる。後セレスティアルスター。
また、クリア後要素の隠しダンジョンに到達するまでの戦闘回数は有限であり、味方キャラクターが十数人になる事もあって、クリアまでを見据えた計画的なプレイが必要になってくるゲームである。
アース神族の王・オーディンは、神族の祖であり未来を語ると言う巨人・ユーミルの首から、「神々の黄昏」が近く迫っている事を告げられる。これを、敵対関係にあるヴァン神族との最終戦争の事であると解釈したオーディンは、来るべき戦いに備えるため、戦力となり得る人間の英雄の魂(エインフェリア)を集めるべく、運命の三女神の一人であるレナス・ヴァルキュリアを召致する。
長い眠りから覚めたレナスを人間界・ミッドガルドに送り込むに際し、目覚めたばかりでは心もとないと、第二級神・フレイはレナスと共にミッドガルドに降り立つ。エインフェリアとなる人間の魂の声を聞き取り導く事、不死者の波動を感じ取り浄化する事などを教え、一通り見届けたところでフレイは天界へと戻ってゆく。
命じられたままにエインフェリアを集め、天界へ送り、不死者を浄化してゆくレナスであったが、ある時「レナスが昔いた幼馴染に似ている」と言う青年・ルシオと出会った時からレナスに変化が訪れる。ルシオはエインフェリアとなり天界へと送られるが、天界で「レナスはいつも転生前の記憶を持っているのに、今回だけは記憶が封印されている」と聞かされる。
ルシオは自らの中にあった、レナスの正体についてのかすかなイメージがより確かなものに変わって行くが、その事を見透かしたロキの甘言に乗ってしまい、神界の秘宝の無断使用と言う罪を犯してしまう。
この時秘宝を使ってルシオがコンタクトを取ろうと試みたのは他ならぬレナスであったが、記憶の無いレナスはルシオの呼びかけを拒絶してしまい、真意に気づくことは無かった。
そしてしばらくの後、レナスはフレイから「ルシオと言うエインフェリアが秘宝を盗み出そうとし、たまたま居合わせたロキによって仕留められた」と聞かされる。仕留められる前に秘宝を使用した形跡があり、何か心当たりは無いかと聞かれるが、ここでレナスはルシオの真意に気づき、記憶の封印にほころびが生じる。
その瞬間、封印が解除されてしまうのを阻止するためにアーリィが覚醒、レナスの体を乗っ取ってしまう。
目覚めたアーリィはその場にいたアリューゼ達に屈服か死かの二択を迫るが拒否され、アリューゼ達を始末しようとするが、魂だけの存在となったレナスがアリューゼ達を庇い、結果レナスの魂が四散してしまう。
レザードの手助けを得て何とかレナスの消滅を防いだアリューゼ達はレナスの本来の体を取り戻すためにアーリィを追う。不死者王ブラムスの協力も得てアーリィを打ち倒しレナスを復活させることに成功する。
一方その頃、ルシオを唆して秘宝を使用させた事実を利用し四宝の一つ「ドラゴンオーブ」を盗み出すことに成功したロキは、その力を用いてアース神族に戦いを挑む。アース神族軍は大半が壊滅し、長であるオーディンもが倒れてしまう。そこに復活したレナスが駆けつけ、生き残ったフレイは「アース神族軍を立て直すため」とレナスを説得するが、全ての記憶を取り戻したレナスはそれを拒否。ルシオの仇のために、単独でロキを追う。
大半が廃墟となってしまった天界・アスガルドの丘の上でレナスはロキに追いつく。戦いの最中ロキはドラゴンオーブの力を全て解放し世界の全てを崩壊させるに至るが、復活の過程でハーフエルフの体を持った事により「成長する力」を手に入れていたレナスが創造の力に目覚め、世界を全て再生された上で、ロキはレナスの剣に倒れた。
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最終更新:2024/05/24(金) 20:00
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