『アーマード・コア3(ARMORED CORE 3)』とは、フロム・ソフトウェアが発売したカスタマイズロボットゲームである。『アーマードコアシリーズ』の通算6作目にして、世界観を完全に一新した新シリーズの第1作にあたる。
プラットフォームはプレイステーション2。後にPSP移植版『アーマード・コア3ポータブル』が発売された。
タグはまばらであり、一番動画数の多い『AC3
』も、エースコンバット等の作品と被る可能性が大いにあり、早急な統一化が望まれるところ。
ポータブル版のタグは『AC3P
』でほぼ統一化の動きを見せているようだ。
概要
惑星規模の大災害を生き残った人々が暮らす、AI管理機構に統制された地下世界「レイヤード」。全てが管理された世界で唯一、自らの意志で行動を決定する傭兵「レイヴン」達の戦いが幕を開ける。
操作システムは前作までのそれを完全踏襲しつつ、より滑らかかつ軽快な動作に調整され、機動戦の愉しみが向上。追加要素としてコア特別機能の「イクシードオービット」や、それまでブレードや盾しか装備できなかった左腕にも銃器が追加、逆に右腕にも特殊ブレードが追加されるなど、アセンブルの自由度が過去作品から大幅に拡張された。パーツの個性が明確ながら、さまざまな戦法・戦術の優劣に大きな差が無い。
エネルギーの供給・消費バランス、熱暴走の危険性、防御力や重量などと相談しながら、自分の望む機体を緻密なパラメーターの絡み合いから考え、組み上げてゆくというアーマードコアの基礎はこの作品と続く『サイレントライン(SL)』で一つの円熟を迎えたとされる。
ストーリーミッションの難易度も低めで、シリーズに初めて触れる人にもオススメしやすい作品。「1000マシ使っとけ」はみんなの合言葉。
主人公が絡むことが少なく、伝記のように世界情勢が淡々と進んでゆくストーリー形式はアーマードコア作品お馴染。
もし、これを読んで新規で始めるプレーヤーがいるならば、武器や装甲を変更するよりも先にブースター・ジェネレーター(余裕があればラジエター・FCS)といった“内装パーツ”を購入して交換するように。この二つは販売パーツと初期パーツではパーツ重量に対する性能差が酷い。初期装備ではこれらの悪影響でまともに報酬を稼ぐことがままならない可能性が高いので注意されたし。
プロローグ
地上に氾濫していた文明は破壊され、人類はその人口の大多数を失った。
災害を逃れたわずかな人々は、死の大地と化した地上を捨て、
この災害を予見していた、いくつかの国家によって作り出された
地下都市<レイヤード>へと移り住んだ。
最先端の技術をもって建造が進められた、この巨大なシェルター都市は、
人類が生き延びるための「方舟」でもあった。その世界は、ただ一つのものによって管理されていた。
あらゆる出来事は、そのものによって決定され、そこに住む人々は、
管理されることを当然のものと受け入れていた。「管理者」の庇護の下、人々は約束された繁栄を続け、
やがて、力をもつ者<企業>が生まれた。企業はより大きな力を求め、やがて、互いに争いを始めた。
だが、その争いすらも、管理者の掌の上の出来事であった。全てが予定された世界。
だがそれは、徐々に狂いを生み始めていた。
ポータブル版の特色
後続作品の影響・反省を受けて、特にインターフェイス面でバージョンアップしている。
- インターミッション画面がシンプルなものとなった。
- PS2→PSPへの動作方法の複雑化が危ぶまれたが、同時押し等の少ないシンプルなアレンジがされた。
- 今まで選択中のものしか表示されなかったパーツをベルト状に一覧できるようになった。
- 迷彩パターン塗装、武器配色等、PS2以上のカラーリングの自由度を持つ。
- カメラ挙動がややPS2版より遅れ気味。PS2版と比較してサイティングに癖があるとの声も。
- 過去作品のアレンジパーツ・外伝登場機体と対戦可能等の新要素追加。
- PSPの通信機能により、家庭版では困難だった通信対戦の幅が増強。
- 対人戦ではタッグマッチが追加された。
登場人物・勢力
グローバルコーテックス
アーマード・コアと呼ばれる機動兵器を操る傭兵であるレイヴン達を管理・ミッション仲介をする組織。
戦闘興業としてアリーナを主催したりするが、シナリオに関係せずシリーズで一番影が薄い存在である。
それだけに癒着したり裏で世界を牛耳っていたり等している他シリーズよりも強固な地位を得ているといえる。
レイン・マイヤーズ(声優:浅川悠)
プレーヤー専属のオペレーターである女性。
事務的にオペレーター業をこなすが、かなりの手腕で各種事件を独自調査し、確かな情報をプレーヤーに提供してくれる。
アップルボーイ
プレーヤーの最初のミッションで、プレーヤーと同時にレイヴン試験に参加している人物。
レイヴンに憧れ、その理想を獲得したというアーマードコアにしては珍しい好青年キャラクター。
レイヴンとしては比較的多くのミッションで僚機として雇うことができるライバルかつ戦友的存在。
時間を経るごとに機体が強化されてゆく。特に最終強化ではトップランクレイヴンを凌ぐ優良機体を操ると評判。
ゲド
序盤のミッションで、数多く現れる敵に苦戦する主人公に援軍として現れる人物。
登場時の「てこずっているようだな、手を貸そう」という台詞を始め、面倒見の良い先輩という雰囲気が人気。
しかし、搭乗機である『ゲルニカ』は継戦力に乏しい&命中率の悪い武器を主力としたいわゆるネタ機であり、そのせいか、レイヴンとしての格はEランクという下位。要するに“先輩面して実は頼りない”のである。
おかげで斜め上な性格付けがされ、確固たるMAD常連である → ゲイヴン
管理者(D.O.V.E)
長きにわたってレイヤードに住まう人間を管理してきたコンピューター。
それまでは人類をかくまう任を正常に担っていたのだが、プレーヤーがレイヴンになって以後、その行動に不可解なものが混在し始める……
ミラージュ(ミッションバイヤー 声優:成田剣)
クレストを凌ぐシェアナンバーワンの企業。
『管理者』の支配を脱することで自らの利権を拡大することを目指す企業でもある。
パーツは“先端主義”。コストは高いが、高性能で尖った製品を多く作り出している。
クレストとは対照的に装備負荷が大きく、実弾武装への防御が軒並み低いなど、強すぎる個性が欠点といえる。
クレスト・インダストリアル(ミッションバイヤー 声優:榊原良子)
『管理者』の意思を尊重・それに従属することがレイヤード発展に繋がると信じる企業。
ミッションバイヤーの声から緊張感あるブリーフィングになる。
パーツは“質実剛健”。コストパフォーマンスを重視したバランス感覚の良いパーツを輩出している。
ただし、エネルギー兵器やイクシードオービット等、最新技術・特化品が少ないことはある意味欠点といえる。
キサラギ(ミッションバイヤー 声優:中田譲治)
上記二企業に板挟みになりながら自社の勢力を伸ばすことに専念する第三勢力。
専ら裏工作をプレーヤーに依頼してくる腹黒企業。それに反した紳士的なブリーフィングが印象的。
ACパーツのシェアは少ないが、各種ジェネレーター・ブースター・ラジエーター等で優良品を生産している。
同時に、とっつき、火炎放射、両手ブレードといったイロモノを作る変態企業ロマン派企業でもある。
ユニオン(ミッションバイヤー声優:中多和宏)
『管理者』の体制に疑問を抱く知識人が中心となっている武装勢力。
現状、単なる弱小勢力という扱いだが、レイヴンに物語の中核に繋がるミッションを依頼してくる。
関連動画
プレイ動画
隠しパーツ
関連項目
- アーマードコア
- アーマード・コアの関連項目一覧
- アーマード・コアシリーズに登場する企業・組織の一覧
- KLDTS ←正確には3ではないが、レイヴンとしてのアセンブル知識の基礎固めにどうぞ。
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