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キングスフィールド
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キングスフィールドとは、FROM SOFTWAREが作った3Dアクションゲームである。

概要

フロム・ソフトウェア明期においてその基盤、方針を強固にした作品。
当時のプレイステーションにおいて屈3Dグラフィックで作られたFPSRPGである。

3Dグラフィック自体が物しかった初代プレイステーション期においてそんなハイエンドなゲームヒットを飛ばさないい……と。

しかし現実は甘くなかった。

まず、序盤の難易度が高かった。
初期状態の主人公は、最序盤の雑魚敵の攻撃でさえ1、2発耐えられない程貧弱。当然に引っ掛かれば即死。
対するこちらの攻撃力も、その雑魚敵を倒すために10回近く攻撃せねばならない程ひ弱。
そして、スタート地点はではなく、すでにモンスターはびこるダンジョン内(しかも出られない)であり、プレイヤーは敵をやり過ごしながら最初の拠点を探さねばならない。
論、初期の所持金は装備を強化するには足りず、それなのに序盤の段階では金はモンスターから奪う他ないため、基本的に装備は宝箱等から調達してゆくこととなる。
強力な魔法も、拾えるMP回復アイテム自体が希少なので回復地点を見つけるまでは節約することとなる。
そのため、プレイヤーは特に序盤においては何度も死亡コンティニューを繰り返し、攻略法を見出してゆくこととなる。

そして世界観がダークであった。
モチーフは西洋の暗黒時代と呼ばれる鬱蒼としたベースである。
また、遠方は暗がりで見えないようになっている(当時の3Dグラフィック力の限界を前に、それを逆に利用した演出であるとも言える)。
更に、ゲームは常に主観視点で進行し、そのため死からの敵襲もしいことではない。
ゆえにを澄ませ、敵の立てる物音を聞き分けながら進むことになる。
プレイヤーキャラクターはいわゆる「しゃべらない主人公」であり、物語には行動以外で干渉しない。
NPC世界徴するかのように淡々と事のありようを話すだけに留まる。
プレイヤーはそれらNPCの言葉で情勢をみ取り、時間をかけて世界観をとらえてゆくこととなる。

よって、後に『マゾゲー』として数えられるこの作品は、ドラゴンクエストファイナルファンタジーといった「RPGとっつきやすいゲーム」と考えていたプレイヤーを遠ざけ、普及には至らなかったという経緯がある。

しかし、ハードルを乗り越え、エンディングまで迎えることの出来たプレイヤーからのはそれに反して良い。

適度な広さながら隠し要素の多いマップを、を警しながら探索するやり込み要素アイテムが希少であることから来る感と戦略プレイヤーが強くなることから来る確たる安心感広がる行動半径、そしてRPGの常である“お使いイベント”が極めて少ないという抜群の自由等、RPGとして傑出した部分は数多い。
加えて、前述にもあるNPCの言葉のみならず、世界の端々に散りばめられた世界観を垣間見る事の出来る要素、例えばに刻まれた言葉であったり、ダンジョンの構造であったり其処に隠された宝であったり待ち受ける敵キャラであったり、更には地形や気や植生に至るまで、あらゆるものを用いて、特に訓練された重度のフロム脳患者達は思い思いの内補をしているとか。
そもそも、前述のとおり異様にまでに突き放されたゲームスタートからでも普通ゲームを進め、攻略し、クリアするが用意されており、そこに向かって何度でもトライできる、それこそがこのゲームの魅力と言えるかもしれない。
故に、他のRPGでは味わえない要素を数多く持っていた「キングスフィールド」シリーズは“隠れた名作”として評価されることとなった。

このゲーム製作ノウハウが「アーマード・コアシリーズに繋がったり、系列作である「シャドウタワー」や「エターナルリング」を生んでいる等、フロムソフトウェアを語る上で外せないベースとなっている。

また、SCEJからのラブコールに応え、このシリーズの流れをんだ後継作とも言える「デモンズソウル」が開発されることとなる。
こちらもマゾゲーとして、現在も多くのプレイヤーを苦しめている。

ちなみに、「アーマード・コア」を始めとして様々なフロムソフトウェア作品に登場する「MOONLIGHT月光)」はこのシリーズに登場する最強聖剣ムーンライトソード」が元となっている。
金色の握りと、半透明身が特徴。

キングスフィールド

記念すべきシリーズ第一作。初代プレイステーション発売から僅か13日後の1994年12月16日に発売された。
当時としては最高クラス3Dグラフィック技術を盛り込んでおり、同時期に発売されたフルポリゴンゲームべても極めて高い完成度を誇っていた。しかし、遠を描写して広大フィールドを表現するにはまだ其処までの技術力がかったため、ならばといっそ遠の表現を省き、冒険の舞台を「遠の見えない薄暗い地下墓所」にして技術力の低さを補ったと言われている。
この時点でシリーズの基幹となるシステムはほぼ完成の域にあったと言っても過言ではなく、また、「スタート地点のすぐ近くにある隠し部屋にはレザーシールドの入った宝箱とそれを守るスケルトンが居り、レザーシールドを取りに行ってそのスケルトン瞬殺される」と言う流れも処から生まれた。
ヴァーダイト三部作の第一作定義されているが、アルフレッド一世として後のシリーズヴァーダイトの国王になるジャンがEDでまた旅に出てしまう事から、当時は其処まで後々のストーリーを重視していなかった模様。

ストーリー

深いに包まれた小国ヴァーダイト。エリギリア大陸北方の一つとしてグラナティキイグレックと並んで名を連ねるこのにはて、この地を救ったと言われる「」の伝説があった。
しかし現在いてはその伝説のみが残され、「」をる為に作られた神殿も、今や其処に眠る「魔導器」をめてその地に移り住んだ一族…後のヴァーダイト王の地下墓所となっていた。
「何時の日か、と呼ばれる者が魔導器を携え帰って来る。しかし今は神殿深く眠っているのだ。」と、伝説は語る。

ジャンアルフレッドフォレスターは、ヴァーダイト王護衛隊長ハウザーフォレスター息子として生まれた。
興味を持ち修業を始めた彼の素質は、ソードマスターと称されたをもぐと評判になる。
やがて成長したジャンえる為、友(後の3に登場するグレイン・アス)を頼って隣グラナティキへと武者修行の旅に出る。

ある時、の修業に明け暮れていたジャンヴァーダイトにける不穏な噂をにした。
ヴァーダイト王、ラインハルト3世は墓所深くに眠る魔導器をめて兵したが、何度兵しても見つける事は出来ず、その内に派遣した兵が戻らなくなりつつあった。どうやら墓所に魔物が棲み付いているらしいことを知った王は、護衛隊長であるハウザー魔物の討伐を命じたが、彼の率いる討伐軍はほぼ全滅魔物の討伐に賞金を掛け、自・近隣諸より傭兵を募っている。」
更に悪い事に、一度は帰還したハウザーが未だ取り残されている部下達を救う為に、再度地下墓所へと突入した事をジャンは知る。
ヴァーダイトへと帰したジャンを救うべく、傭兵として単身地下墓所へと足を踏み入れた。

主要登場人物

ジャンアルフレッドフォレスター
本作の主人公ヴァーダイ軍護衛隊長ハウザーフォレスター息子で、える剣士になる事を志している。
部下を救う為に墓所へ再突入し、行方不明となったを追って、己もまた墓所へと足を踏み入れた。
ヴァーダイ遠縁の者で、その魔力を受け継いでおり、魔法が使える。
地下墓所のと騒動の元を暴き、魔導器である聖剣ムーンライトソード」を手に戻ってきた。
後にアルフレッド一世としてヴァーダイ国王となる。
ウィルフレッドライト
裕福な商人の一族で知られるライト人間。墓所内の傭兵達へ補給物資を提供する為に、墓所第一層で店を開いている。
ヴァーダイト編完結編の3でも、意外な形で登場する。
ハウザーフォレスター
ジャンソードマスター称号を持つヴァーダイト王の護衛隊長
フォレスターに代々伝わるドラゴンソードの持ち
地下墓所に取り残されている部下達を救う為に再突入して以降、行方が分からなくなっている。
ミーリア
巫女の意思を人々へと伝える為に現れる。
2にも登場するが、其処で衝撃の事実明らかになる。
ランドルフ8世
先々代王。歴代ヴァーダイト王の中でも最も高い魔力を持っていたと言われている。
民には優しい名君と言われていたが、即位して暫くした後に急死した。
先代王ラインハルト2世殺されたと言う噂があるが、墓所内で何者かにらされた。
しかし、己の墓所に封じられ、身動きが取れないでいる。
ラインハルト2世
先代王。墓所内にて魔物として復活し、墓所内の魔物達を操っていると言われている。
ラインハルト3世
現王。魔導器をめ、ハウザーに墓所内の魔物達の討伐を命じた人物。そして全ての元凶ラスボス

キングスフィールドⅡ

1995年7月21日発売。前作から僅か半年で製作、発売されたシリーズ第二作で、シリーズ最高傑作とも名高い。
更に綿密に描かれたダンジョンはより広く、より複雑になり、それに応じてダッシュ等が導入され、セーブポイント等にある「標の台座」に「」をはめ込んでブックマークしておくと、そのに対応した「ゲート」を使う事で即座にそのセーブポイントに飛べるようになった。
前述通りダンジョンは前回よりも広大になっているが、マップの繋ぎに当たる部分に長い通路を置く事で、其処を通っている間に次のマップ読み込むと言う手法を取る事により、ロード画面を映す事くほぼシーレス広大ダンジョンを歩き回れるようになった。
この手法は次回作の3でも用いられている。
また、「高さ」の概念が加わった事で高低差が生まれ、より立体的に描写されたダンジョンでは、時に高所から飛び降りてを開かなければならない必要も生まれた。
飛び降りる際は高さに応じた落下ダメージを食らう事になり、低いHPでは落下ダメージに耐えられないが、レベルが上がってHPが増えれば耐えられる箇所と言うのが何箇所か存在する。時には一方通行な場所もあり、落下・通過してアイテムなどを取った後に、ゲート等で戻る手段を確立させておかないと、爆発判定のある魔法自爆するなどしてデスルーラせざるを得なくなる。
しかも、らせ、尚且つ竜王の実を持っていなければ死んだ所でまたレベル1でスタート地点に放り出されるだけであり、尚且つ自爆出来るような魔法は大体中盤終盤にならなければ覚えられない。
序盤でそのような事態に陥ってしまい、挙句自分を殺してくれるような敵すら居ない場合は、デスルーラも出来ずに全な詰みにハマってしまうことになり、そうなった場合に取れる手段はリセットに手を伸ばすことのみである。

ストーリー

ジャンアルフレッドフォレスターが地下墓所より魔導器、聖剣ムーンライトソード」を持ち帰り、アルフレッド一世としてヴァーダイ国王となってからの事。ある時、教王を名乗る何者かによりムーンライトソードが盗み出されてしまった。
事がある為を離れられぬジャンに変わり、彼の友である隣グラナティキの第二皇子アレフガルーシャ・レグナスは、教王が向かったとされるヴァーダイ北方ヴェルに浮かぶメラナットへと乗り込む。
しかし彼の乗った魔物に襲われ沈没し、気がつくとメラナット辺に打ち上げられていた。
へと乗り込むに当たって用意していた武器や防具、それに魔法の力を秘めた様々な具などは全て流されてしまったが、アレフ一の武器となったブーツに付いていたダガーを手に、常の闇に包まれたの中へと足を踏み入れて行った。

主要登場人物

アレフガルーシャ・レグナス
本作の主人公。エレギリア大陸北方の一グラナティキの第二皇子。
務によってを離れられぬ友のアルフレッド一世=ジャンに代わり、ヴァーダイより盗み出されたムーンライトソードを取り返すため、単身メラナットへと乗り込む。
レオン・ショア
メラナットカレン・ショアと共に暮らしている水晶細工職人ハーフエルフ
彼の水晶細工の腕前は、死者すららせる力を持つと言われるシースの像を作り出せるほど。
シースの力を宿した鉱石ダーククリスタルより聖剣ダークスレイヤーを作り出し、アレフのギーラ打倒を支援した。
後にアレフとは友情を育み、彼の勧めもあってヴァーダイトへと移り住んだ。
アルハン
元はとある料理長をしていたが、の機嫌を損ねて追い出されてしまった為、しい食材をめてメラナットにやってきた経歴を持つ商人。元祖は太ってるから行かないけどね。」
太った体格にものぐさな性格で、シチューらしき物をバクバクがっついており、いかにも面倒くさがりと言った合いを醸し出しているが、実は他の店よりもが安く買えるので序盤はかなり重宝する。
キールハン
アルハントの双子の集落と呼ばれるの中央集落に住んでいる。
とあるダークエルフ商人と繋がりがあり、較的裕福な生活をしている。
ハーバイン3世
てエリギリア大陸を統一した一の人物。本人も高い魔力を有した魔導師としての側面を持ち、通称「の王」と呼ばれる。
メラナットにも己の居を築こうとするが、魔物により工事は難航し、そのものは完成したものの多くの人員と財力を失った事で次第に権威は衰え、遂に大陸で反乱が起こる。彼は僅かばかりの兵にの宝を守るように示し、自身は大陸に戻って反乱の鎮圧に乗り出すがその最中に戦してしまい、とうとうに戻る事はかった。
ツェデック
3で登場する大魔導師ルラディン子。火の魔法を極めた魔導師で「のツェデック」と呼ばれるほどの実力を持っていた。
後にハーバイン3世の宮廷魔術師となり、彼がメラナットを築いた後も共にへと渡り、仕えていたが、ハーバイン3世への叛意を暴かれて投される。ハーバイン3世がから撤退する際にも置き去りにされ、中で生涯を閉じた。
劇中、魔術師を拾えるがいがとあるにあるが、に刻まれた文章から、これがツェデックのなれの果てではと言う説が強い。
シュドム
3で登場する大魔導師ルラディン子で、ツェデックとは同門。本名シュドムリント。
土の魔法を極めた魔導師で「き地霊のシュドム」と呼ばれ、ツェデック以上の魔力の持ちとも言われていた。
ヴァーダイトにある自らの洞窟で、ゴーレムや一つ巨人等の魔法生物研究頭した後、メラナットへと渡る。
其処で闘技場のとしてが子にも等しい一つ巨人を戦わせ続けていたが、巨人が敗れた後で正気を取り戻して罪の意識に苛まれ、ヴァーダイトに戻る事く大鉱山のにある地霊の洞窟(通称ムーミン)で孤独な晩年を過した。
メレル=ウル
大陸からメラナットへとやってきたハイエルフ戦士シースの守護者。メラナット魔物をほぼ一掃した英雄と讃えられていたが、闘技場にて対峙したギーラの守護者、ガルス=フィーとの戦いでを折られ敗れる。傷が癒えた後もう一度闘技場へと赴いたが二度と戻る事はかった。折られたメレル=ウルはその後、伝説に名を残すハイエルフの細工師、イビル=ナパジャの手によって復元された。3にも登場する。
西里新十郎
メラナットまでやってきた東の使者。ハーバイン3世に気に入られ、彼に仕えた。
紫電牙と言う二振りのを扱うで、後にこのにはハーバイン3世の手によって魔力が篭められる。
しかし魔物との戦いで死亡紫電と共に葬られ、後にそれはを訪れたアレフの手に渡ることになった。
3ではもう一振りの牙が登場するが、この時には既に紫電は失われていた模様。
なお、元ネタKF開発スタッフの中心人物だった西田新一郎氏と思われる。
アーネスクライド
ヴァーダイトの貴族出身で、アルフレッド一世の心。
メラナット兵し調を進めていたが、連絡が途絶えてしまったために自らへと乗り込んできた。
しかし、教王の部下である僧兵に囚われ、屋に閉されている。
アレフに救い出されてからは、ムーンライトソードを盗み出した本人である教王を狙いに行くが…。
ミーリア
前述通りの巫女だが、その正体はギーラによって作られた魔法生物
調整槽の中、途切れ途切れに初代の台詞を繰り返す彼女の様子にショックを受けたプレイヤーも多いはず。
リル
水晶の中に全てを映し出す占い師で、アイテムの鑑定をしてくれる。女性であるという事以外に今までの経歴や年齢などは一切不明。
てハーバイン3世の側近であったと言う経歴を持っているらしく、まともな人間でないことだけは明らかである。
ただ、中央集落に済む少年サンドルに旅の話を語って聞かせている等、悪人ではない様子。
ジジ・パドエル
水晶掘りのテオ・パドエルの一人で、一人子一人で暮らしている。
3でも名前だけ登場し、ヴァーダイトのノエルの畔で暮らしていたが、情故かグラナティキへと移住した旨をアレフに残している。
そのヴァーダイトの屋跡でジジはぐれ、寂しく取り残されたログストーカーの五作とは何時知り合ったのか一切不明である。
ケル・ファーガス
属性の武具に身を包み、「氷の戦士」と讃えられた剣士。教王の前の闘技場のだったが、を訪れた教王に敗れ去る。
その後はギーラによってを呼び戻され、氷の巨人ターンとして闘技場へと続く通路の地下に縛り付けられた。
彼の縛り付けられた地下の一は氷に閉ざされ、「氷魔洞」と呼ばれている。
幾つもの分身が其処に居るが、最に居る一際大きいターンこそがケル・ファーガス本人の成れの果てであると思われ、彼を倒す事で生前使用していた氷の武具を入手出来る。闘技場を護る四天王の一人としても登場する。
ノーラ・バジル
行方不明となったダイアスの消息を辿り、メラナットへとやってきた女性
常に事と、で命を落とした者達の福を祈っている。3にも登場するが…。
ダイアス・バジル
ノーラのヴァーダイトのみならずエリギリア大陸にその名をかせた剣士だったが、ジャンハウザーとの試合で敗れて以降消息が分からなくなっている。
教王
ムーンライトソードを盗み出した本人。ギーラを神と崇め、大勢の僧兵を率いてメラナットを支配している暴君
てのガルス=フィーと同じようにギーラの守護者でもあり、闘技場のとして侵入者を待ち構えている。
強力な近接攻撃に加えてフラッシュアースウェーブ等、効果範囲や追尾力に優れた魔法を連発してくるシリーズでも屈の強敵。
その正体は行方ませていたノーラのダイアスその人である。
ギーラ
大地の神ヴォラドの分身である白竜シースの対極の存在。ハイエルフ憎しみの対で、純の力を持つ
シースに対抗するためにメラナット深くに眠りながら人間の精神を操り、屈強な戦士へと誘い込み、その中でも最強の者に自らを守護させている。また、シースに対抗する切り札であるムーンライトソードを生み出した存在でもある。
本来はハウザームーンライトソードの持ちと定めていたのだが、地下墓所騒乱の最中にハウザー息子であるジャンが、仮初の姿であったドラゴンソードの封印を解いてしまった為、その論見は大きく流転することになった。
3ではメラナットアレフに討たれた後、本来の寝所である地下墓所最下層に身を隠していたが、シースの復活させたメレル=ウルに自力でのシース打倒が不可能になるまで滅ぼされ、シース打倒を願うしい憎しみを宿した残留思念のみでムーンライトソードを復元させるために生きながらえていた。

キングスフィールドⅢ

ヴァーダイト三部作完結編。1996年6月21日発売。冒険の舞台は、遂にヴァーダイト一全土そのものへと広がった。
機能はほぼそのまま据え置きで、NPCとの会話の記録や使わない武器防具アイテムの収納等、更なるシステムが追加された。
敵にダメージを与えた際にはく発するようになり、今までは敵にダメージを与えれば無条件に仰け反って居たが、今作では与えるダメージが低すぎると仰け反らなくなった。
ダンジョンほど複雑な構造ではないが、仕掛けやトラップ鬼畜さではを上回ると言う意見も多い。

ストーリー

アレフガルーシャ・レグナスが、メラナットより取り返した聖剣ムーンライトソードと共に新たな聖剣ダークスレイヤーヴァーダイトにしてから5年の日が経過したある日の事、アルフレッド一世ことジャンアルフレッドフォレスターは突如の病に倒れした。
精悍だった体付きは一月の間に痩せ衰え、もはやその命ももう長くないかと思われた時、一晩にしてジャン回復する。
しかしその性格は変わり果て、民を迫し、時を同じくして現れ始めた魔物を野放しにし、グラナティキへと戻っていたアレフが再びヴァーダイトで見たものは、民や臣から王と呼ばれ、慕われた名君の面など欠片も残っていない友の姿だった。
王の乱心ヴァーダイトはれる一方であり、ジャンが何者かに取り憑かれている事を知ったアレフは、ヴァーダイトを救うにはて友と呼んだ男を倒すしかないと覚悟を決め、ムーンライトソードを手にしようとするが、其処にあったのは何者かの手によってっ二つに圧し折られた聖剣が残されるのみであった。
聖剣アレフに出来ることは、もはやジャンヴァーダイごと封印する事のみであり、ジャンの側近であった4人の魔導師達と話し合った結果、ムーンライトソードの力のみがジャンを封印できるという結論に達した。
アレフは自身の持つ魔力の内、以外の力をその4人へと託して純魔導師となり、己の持つ全てのの力をムーンライトソードへと注ぎ込むと、折れた聖剣もそれに応えるように僅かにを取り戻し、遂にヴァーダイごとジャンを封印する事に成功した。
しかしそれから暫くの間、から逃げ遅れた従者や兵達の悲鳴が何時までもき続けていたという。

を封印したアレフにはもはや立ち上がる力すら残されておらず、ジャン息子であるライル・ウォリシス・フォレスターを呼び寄せ、の封印が破られる前にアレフが力を託した4人の魔導師達から力を受け継ぎ、狂乱した王を倒しを救わねばならぬことを告げると、静かにへと召された。

遺されたライルとその家族は、アレフ友人であるレオン・ショアに託され、から離れた辺の地クイストへと身を寄せたが、慣れない辺暮らしに王妃であるノエルは病に倒れ、ついにライル孤独の身となってしまう。
日は流れ、17歳となったライルは、レオンより彼の最後の作品である成長する「エクセクター」を託され、を討つべく旅に出る。
アレフが命懸けでジャンを封じた「封印の日」より10年。の封印が破られるのも、そう遠からぬ事であった。

主要登場人物

イル・ウォリシス・フォレスター
本作の主人公アルフレッド一世の息子であり、僅かながらも魔力を受け継いでいる。
レオンより託されたエクセクターを手に、を討つ為に一人孤独な旅に出る。
アレフガルーシャ・レグナス
前作主人公ムーンライトソードの残された力と自身の魔力を以て、命と引き換えに狂乱した友をごと封印し、ジャン息子であるライルレオンに託し、落命。折れたムーンライトソード近くの祈りの丘にある彼の墓前に手向けられた。
アルフレッド一世
初代主人公ジャンアルフレッドフォレスターその人。乱心した先王を打ち倒し、聖剣ムーンライトソードをヴァーダイトにした。
一時はを失った悲しみから放浪の旅に出ていたが、後にアルフレッド一世としてヴァーダイ国王の座に着く。
その後は善政を敷いた名君として領民臣双方より王と讃えられていたが突如として乱心、民を迫混乱に陥れた。
ヴァーダイの王の間にてもう一振りの聖剣ダークスレイヤーを手に、プレイヤーが動かしていた時のような機敏な動作から繰り出されるダークスレイヤー撃に加えて、喰らうと大きく吹っ飛ばされる円錐状のウインカッターらしきものとライトニングボルト、それに魔法息子であるライルをもくその手に掛けようとする。
レオン・ショア
メラナットと共に暮らしていた水晶細工職人だったが、アレフの勧めもあってヴァーダイトに移り住んだ。
王の乱心後はアレフの遺言に従ってライルを預かり、旅立ちの日まで彼を育てた後、彼の生涯最高傑作とも言える剣、クセクターを授けた。
エルランドバスケ
アルフレッド一世の側近の一人で、アレフより火の魔力を託された魔術師古戦場にてライルの来訪を待ちわびている。
ベルニーニ・ルト
アルフレッド一世の側近の一人で、アレフより魔力を託された魔術師の館にてライルの来訪を待ちわびている。
ドーブル・スナイプス
アルフレッド一世の側近の一人で、アレフより土の魔力を託された魔術師。シュドム洞窟にてライルの来訪を待ちわびている。
メルタ・ラモンドル
アルフレッド一世の側近の一人で、アレフより魔力を託された魔術師ノエルにてライルの来訪を待ちわびている。
が、結界を訪れるまでを架ける為の部屋の入り口を開くのにブラッドストーン、果ては竜王の実まで要する事もある、4人の側近達の中で最もプレイヤーのウケが良くない女性と思われる。
ドム・ウォード
守備隊の隊長パイロットファーム版では主人公を務め、何者かに盗まれた折れたムーンライトソードを取り戻した。
その後に向かって旅立ち、以後消息を絶つ。
エド・ノイマン
元墓荒しだったが、ロドムに出会った事で改心し、墓掘りとなった。
イル家族が病に倒れ、死した後もその墓の手入れは彼が行っている。
アイテムの収集を趣味としており、誤って重要アイテムを売ってしまった場合、買いなおす事が出来る。
グレイン・アス
ソードマスター称号を持つ剣豪であり、ジャンの師にしてそのハウザー友人でもあった。
封印の日以降はカズンのに居を構え、一の生き残りであるロナ・レシル姉妹を護りながら、ライルの到着を待ちわびている。
ミーナクー
ハイエルフ商人。王の御用商人だったエルラスに連れられてによく出入りしていたため、ジャンアレフ、幼い頃のライルとも面識がある。戦闘力もそこそこあり、今も商売の為に各地を飛びまわっているが、エルラスガランの地で行方不明になった事で現在はラルーゴで商売をしている。後にガランの地へと向かう方法を見つけ、の消息をめて其処へ赴くが…。
ルラディン
のツェデック、地霊のシュドム子に持つ大魔導師
その足跡を多数ヴァーダイトに残しているが、の部分も多く、現在は寧ろ子のツェデックやシュドムの方が名前が知れている。
悪戯好きで知られ、彼に所縁のある遺跡やアイテムには、かなり意地の悪いトラップ副作用があることが多い。
シー
大地の神ヴォラドの半身で、ギーラの対存在。ハイエルフの信仰の対で、を除く4属性すべての力を持つ闇の白竜
てハイエルフ戦士であるメレル=ウルに武具を与えたり、己の力を宿したダーククリスタルを遺して聖剣ダークスレイヤーが世に出るきっかけを作った。そして、ジャンを狂わせた今回の騒動の全ての元凶でもある。
シースが人間エルフ達にテコ入れしていたのは、あくまでもギーラに対抗するための手段に過ぎず、メラナットアレフによってギーラが討たれた事で、これを幸いと遂に地上の覇を狙い出す。
本来の寝所である地下墓所に辛うじて逃げ込んだギーラを、メレル=ウルらせてそのどを滅ぼさせた上で、己にとっての最大の脅威となるムーンライトソードを圧し折り、更にジャンを操って息子のライルを討たせ、ムーンライトソードに選ばれたフォレスターの血筋を全に途絶えさせようとした。

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プレイ動画


ニコニコ動画において最初のキング動画。見事にイベントフラグを飛ばしまくって攻略している。

実況プレイ動画

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キングスフィールド

206 ななしのよっしん
2022/12/30(金) 15:43:58 ID: SNLbBuCM0i
すっごい明期のワイフレームみたいなのまで入れると分からないけど、多分そうだと思う。
3DRPGはそれまでも結構あるんだけど、DOOMみたいなキャラオブジェクトだけ2D式かアローン・イン・ザ・ダーク背景プリレンダみたいなのはあっても、キャラ背景も全部フル3DというのはPC含めても見た記憶がない。
多分ゲーム開発の経験があったらむしろこうはなってなくて、新規参入メーカーPSでイキって作ったからできた感じだよね、これw
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207 ななしのよっしん
2023/02/12(日) 12:25:23 ID: iOebX3VTmH
〉〉204
シースはハイエルフから崇拝されてるしそもそも崇拝の対として生み出されたものだからヘイトをあんまりもらってなくてある程度動きが楽(手の者もいっぱい)
ギーラは憎しみの対として生み出された存在なので自分でデーモンだの妖精だのを培養しないといけないくらい手の者が少ない(一部の戦闘狂は自分のとこまで来てくれてたが闘技場というる必要があった)
なのでギーラが下手打ってもいうてやるなよ、物凄い強さのやつひとり戦争に勝てたら苦労せん

〉〉206
さんくす
家庭用ゲーム事業に参入するから気合はいってたようなことは典にも書いてあったわ
異業種(ってほどでもないのか?)が参入したからそれまでにないようなものができた感じだとしたら一ユーザーとしてまじで幸運だった
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208 ななしのよっしん
2023/02/16(木) 17:32:55 ID: pLXBQyKhve
電プレか何かのインタビューに書いてあったけど
に密着できるのもキングスフィールドの頑った所ってあったな
をよく見てください。すっごい量のポリゴン使ってるんですよ、、ただの壁なんですけど凄いんです。」的な感じだった
確かにKF3の壁、特にの生えたは密着するほど綺麗に表示されてPS2並と感じた位
👍
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209 ななしのよっしん
2023/04/17(月) 00:17:17 ID: fJP9aa4dnH
最近になって3をPSアーカイブやってみたけど、確かにこれはダクソとかその系統のゲームだわ、暗いBGMの流れるひたすら陰世界っぽい気分になりながら心にヒット&アウェイを繰り返して、でも何とかなった時に妙な達成感が有る所も含めてよく似ている。
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210 ななしのよっしん
2023/11/03(金) 20:32:20 ID: vohpUxC5XS
個人的にソウルシリーズってキングスじゃなくてエヴァーグレイスの系譜と思う
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211 ななしのよっしん
2023/11/03(金) 20:37:12 ID: iaOUs4v2UZ
キングスフィールドの後継者はアイルー村だと思うわ
👍
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212 ななしのよっしん
2023/11/28(火) 07:02:16 ID: 0ETzIA09gh
ACの続編が出たならキングスフィールド5も出るかもしれない
👍
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213 ななしのよっしん
2024/03/09(土) 05:38:07 ID: V5kTth7Wsg
ステージの作りや操作システムアーマード・コア格にもなってるからこのタイトルから全て始まったと思うと偉大だなコレ
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214 ななしのよっしん
2024/09/10(火) 08:28:56 ID: TgaefmjqmB
今年発売30周年=フロムソフトウェアゲーム参入して30周年なんだよな
新作とはいわないけどせめて公式からメッセージ位は欲しいな
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215 ななしのよっしん
2024/09/26(木) 01:14:39 ID: I1HDbboV0H
実は初代にはPC版が存在する。
「ソード・オブムーンライト」でググると今も当時の公式ページが出てくる。
modどころかマップ作成ツールがそのまま入っているという大胆すぎる仕様だった。海外では今もひっそりといじっている人たちがいる…
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