『もう大丈夫』
『何故って?』
『私が来た!!!』
オールマイトとは、漫画『僕のヒーローアカデミア』の登場人物である。
概要
『液晶越しにまた会おう!!!』
本名:八木俊典 年齢:? 出身:東京都 誕生日:6月10日
身長:220cm 好きなもの:屋久杉・映画 個性;ワン・フォー・オール
自他ともに認めるNo.1ヒーロー。彼の存在そのものが犯罪の抑止力になっているといわれる「平和の象徴」。
2本の触角のような前髪、ボディービルダーのようなマッチョボディ、どんなときでも欠かさない溢れんばかりの笑顔が特徴。余りの迫力からか、生で見ると画風が違う。この作品の名言量産機。
大災害直後、10分も経たないうちに100人以上を救い出すという衝撃的なヒーローデビューを果たしており、その様子は動画にも残されている。
ちなみに事務所の住所は東京都港区六本木6-12…つまり、現在でいう六本木ヒルズに構えていることになる。
映画化したりオールマイトチップスなんてお菓子が出るくらい絶大な人気を誇るオールマイトだが、その素性や年齢、個性の詳細などの多くは世間的に明かされていないという謎多き人物である。本人曰く隠し事は多いが嘘はつかない性格。一応体重は274kgで公表されていたらしいが、現在痩せて255kgになったようだ。
理想のヒーローを絵に描いたような人物で、パンチの風圧だけで天候を変えるほどの圧倒的な強さをもち、気絶したデクに先にサインを書いてあげるほどサービス精神に溢れた完璧超人。恐れ知らずの笑顔でみんなを助ける、デク曰く最高のヒーロー。自身をエンターテイナーと称するように茶目っ気もたっぷり。
「平和の象徴」としての自分の立場と責任を誰よりも理解しているが、一方で責任を背負いすぎるあまり、自分の身を削った無理をしまくるという危うい一面もある。
そんな完璧超人に見えるオールマイトであるが、その実態は5年前の敵の襲撃で負った傷や、度重なる手術と後遺症で憔悴しており、1話時点で一日約三時間程度、その後の無理がたたって現在は約一時間程度しかヒーロー活動ができないという満身創痍のヒーローであった。 人々を笑顔で救い出す「平和の象徴」は決して悪に屈してはならないという持論から、自身の身体の事は世間に公表しないように頼んでいる。彼の笑顔は、ヒーローの重圧や内に沸く恐怖から自分を欺くためのものだった。
普段の姿(トゥルーフォーム)は濃い画風のムキムキマッチョ(マッスルフォーム)が信じられないくらいのひょろい風貌であるが、本人曰くヒーロー時の姿はプールで腹筋力み続けている人のようなもんらしい。ヒーロー時に相当無理しているからか、この姿の時はしょっちゅう吐血している。
ちなみにトゥルーフォームのとき白目の部分が黒く見えるのは、やせ衰えすぎて影になっているから。それでも瞳だけは「平和の象徴」としての強い矜持で輝いている。これはマッチョ時に全身で表しているものが瞳に集束されている感じらしい。
普段の輝かしい活躍で隠れがちだが、実際は結構間の抜けたところのあるうっかりやさん。戦闘中も表向きは強気な発言をしているが、心の中では結構弱気な発言を連発してたりする。しかし、そんな人間味あふれたところもまた、オールマイトの魅力の一つである。
「ナチュラル・ボーン・ヒーロー」であることに拘りを見せているが、実は彼もデク同様に元「無個性」の人物である。
当初はデクにかつての自分を重ねていたが、すでにデクは彼の想像を何度も超えており、今はデクにしか導き出せないものがあると信じて彼を育てている。
実は雄英高校出身であり、この地に来たのは母校の教師となるためであった。
「無個性」のデクが見せた勇気にヒーローとしての資質を見出し、彼を自分の後継者とするべく鍛え上げていく。
デクが雄英に入学してからは教師(1年A組副担任)という立場で彼を導いている。
しかし教師としては一年目のペーペーであるため、時にはカンペを見ながら、時には生徒の心情を汲みすぎるあまり大けがをさせてしまったりと、ヒーロー業務と違いまだまだの様子。教師って難しい!
余談だが、現在全登場キャラの中で一番乙女力が高いのは多分この人。また、このスレの>>42を引用させてもらうと、オールマイトは「秘密を共有している主人公を陰から支えている病弱設定な学園のアイドル新米教師」というてんこ盛り属性もちということになる。チアのコスプレイベントまで完備。何このヒロイン。
また、感情表現自体は非常に豊かであるが、マッスル時・トゥルー時含めて表情差分が非常に少なかったりする。そのためアニメ化の際監督は『オールマイトに口パクさせても大丈夫ですか?』と堀越に確認をとっている。
そんな彼も、個性奪取を重ねては悪事を乱行してきた、とある悪漢には並々ならぬ感情をお持ちのようで、笑顔で隠せないほどの激情を見せることも。(建物が数件、個性で破壊された際、そのリスクと周囲の人に及ぶ危険性を知ってて、「楽しいな」の一言で済ませるような輩なので、無理もない。)
個性
世間的には「世界七不思議」とされ、「怪力」や「ブースト」などと紹介されていた謎の個性。
その正体は“個性を譲渡する個性”「ワン・フォー・オール」。聖火の如く受け継がれてきた力で、のちにデクがこの個性を引き継ぐことになった。
オールマイト曰く、『一人が力を培い、その力を一人渡し、また培いその次へ…そうやって救いを求める声と義勇の心が紡いできた力の結晶』。いわば何人もの極まりし身体能力が一つに集束されたものであり、能力自体はパワー・スピードが純粋に強化されるというシンプルなものだが、その力はまさに圧倒的。
流体化能力を持つ敵を前にしたときは直接敵に攻撃を当てずとも風圧だけで制圧し、ショック吸収能力と超再生能力を持った対自分用の敵を相手にした際は、吸収も再生も間に合わない速度のラッシュで吹き飛ばす等、最早やりたい放題。レベルを上げて物理で殴ればいいを地で行く究極の脳筋である。
オールマイトのマッスルフォーム化は、ひょっとしたらOFAではなく彼が元から持っていた個性の能力なのではないかとの推測もあったが、彼は元無個性の人物であることが判明した上、OFAが完全に消え去ってからも変身できることが判明したので、本当にただ腹筋を力み続けている系の変化のようだ。
ちなみに譲渡方法はDNAを体内に取り入れればいいので、髪の毛を食うだけでも大丈夫らしい。また譲渡した側の力は緩やかにではあるが力を失い、やがて役目を終えるように衰え消えてゆくと語られている。
オールマイト・デクは共に元無個性の人物だが、無個性の人物にしかOFAを引き継げないということはなく、実際オールマイトの先代(マスター)は自身の個性も持っていた。
こうして書くと、負傷や出血がきっかけで簡単に奪われそうな脆さを感じさせるが、この個性を渡す際は、受け取る側の意志に関係なく、渡す側が特定の相手に渡したいと思ってからでないと渡せないらしい。個性共通の特性として、基本一人につき1つの個性しかもてないことも含め、譲渡条件は少なくない。(但し、(現在見られる発現者は善人とはいえ)洗脳系の個性も一応あるので、過信もできない。)
全盛期に比べてだいぶ衰えたと語っているものの、100%以上の力を込めたパンチを300発も繰り出し脳無を撃退して見せたその姿は、すでにプロで通用すると言われている爆豪や轟を圧倒し、死柄木には「チート」と称された。それでいて全盛期なら5発で済んだと語っていることから、全盛期のチートっぷりはさぞ恐ろしいものであったに違いない。
そんなチートっぷりを誇る個性なので、手加減が難しいという難点もある。とても学生相手の実践訓練に向いている代物とは言い難いが、そこは彼なりの配慮と周囲のフォローで、なんとか大事にならないよう努めている模様。
必殺技
必殺技は「TEXAS SMASH(テキサス・スマッシュ)」や「DETROIT SMASH(デトロイト・スマッシュ)」など。 技名にアメリカの地名や都市名が入っているのが特徴。
- TEXAS SMASH(テキサス スマッシュ)
パンチを繰り出して強烈な風圧で相手を吹き飛ばす。 - DETROIT SMASH(デトロイト スマッシュ)
力を籠めて放つストレートパンチ。その一撃の威力は攻撃の余波で周囲の天候を変えてしまうほどに絶大。 - MISSOURI SMASH(ミズーリー スマッシュ)
相手の後頭部へ手刀を打ち込む。 - CAROLINA SMASH(カロライナ スマッシュ)
両腕を十字に組んで突進し、左右の手刀でクロスチョップを放つ。 - New Hampshire SMASH(ニューハンプシャー スマッシュ)
進行したい方向の反対にパンチを空振りし、拳圧を推進力に急速移動する。爆発などで吹き飛ばされている滞空中でも抜け出せる。
演習試験で出久に使った際には、急速移動の勢いを利用しヒップアタックで攻撃する。 - Oklahoma SMASH(オクラホマ スマッシュ)
空中で体を急速回転させる。複数人の敵に拘束されていても、遠心力で相手を振り飛ばして拘束を解くことができる。 - UNITED STATES OF SMASH(ユナイテッド ステイツ オブ スマッシュ)
八代目"OFA"継承者としての残り火をすべて籠めた拳の一撃。
ヒーローコスチューム
銀時代(シルバーエイジ)・ゴールデンエイジ・プラチナエイジのように、各時代により複数のコスチュームがある模様。上の静画の青をベースにしたものはゴールデンエイジのもの。シルバーエイジのコスチュームは赤をベースにマントを付けたものである。
青をベースに赤や黄色のラインの入ったスーツを着るマッチョマンな姿は、かのスーパーマンを彷彿とさせる。
ちなみにシルバーエイジとは、こちらの世界ではアメコミにおける1950年代中期〜60年代までのヒーロー復権の時代のことを意味する。当時一度ヒーローものは衰退していたが、テレビドラマ版スーパーマンの放送で復権を果たし、様々なヒーローが誕生した、そんな時代のことである。
オールマイト語録
- 『私が来た!!』 ※オールマイト登場時の決め台詞。状況によって色々なバリエーションがある
- 『君に諭しておいて…己が実践しないなんて!!プロはいつだって命がけ!!!!!!』
- 『あの場の誰でもない 小心者で”無個性”の君だったから!!私は動かされた!!』
- 『君はヒーローになれる』
- 『
“無個性”で只のヒーロー好きな君は あの場で誰よりもヒーローだった!!
』 - 『
ヒーローってのは本来奉仕活動!地味だ何だと言われても!そこはブレちゃあいかんのさ…
』
この区画一帯の水平線を甦らせる!!それが君のヒーローへの第一歩だ!! - 『この…………っ!!!行動派オタクめ!!そういうの 嫌いじゃないよ!!?』
- 『これは受け売りだが、最初から運よく授かったものと、認められ譲渡されたものではその本質が違う。
肝に銘じておきな。これは君自身が勝ち取った力だ!!』 - 『”個性”を得て尚 君の行動は人を動かした』
- 『
人救け(正しいこと)した人間を排斥しちまうヒーロー科などあってたまるかって話だよ!!
』
きれい事!?上等さ!!命を賭してきれい事実践するお仕事だ!! - 『
合格だってさ。来いよ緑谷少年!雄英(ここ)が君の ヒーローアカデミアだ!
』 - 『んんん~~ 聖徳太子ィィ!!!』
- 止めるべき…だが…止めてあげたくない…!!「ヒーローになる」以外で初めて見せる激情!!
きっと君の見据える未来に これは必須なんだろう!? - (まったく己に腹が立つ…!!子どもらがどれだけ怖かったか…後輩らがどれだけ頑張ったか…!!
しかし……だからこそ胸を張って言わねばならんのだ!!)
『もう大丈夫 私が来た!』 - 『私対策!?私の100%を超えるなら!!さらに上からねじふせよう!!』
- 『ヒーローとは常にピンチをぶち壊していくもの!敵(ヴィラン)よ こんな言葉を知っているか!?
Plus(更に) Ultra(遠くへ)!!』 - 『どうした?来ないのかな!?クリアとかなんとか言ってたが…出来るものならしてみろよ!!』
- 来るんかい!!!
- 『敵も馬鹿なことをした︎!!このクラスは強いヒーローになるぞ︎!!』
- 『ごはん…一緒に食べよ?』
- 『常にトップを狙う者とそうでない者…そのわずかな気持ちの差は 社会に出てから大きく響くぞ』
- 『君の目指すヒーロー像はそんな儚げな顔か!?』
- 『いいかい?怖い時不安な時こそ 笑っちまって挑むんだ!!』
- 『余計なお世話ってのは ヒーローの本質でもある』
- 『皮肉な話さ 正義はいつも悪より生まれ出ずる』
- 『さて、脅威(わたし)が行くぞ!』
- 『多いよ・・・!ヒーローは・・・守るものが多いんだよ オール・フォー・ワン!!』
- 『次は君だ』
- 『この命に代えても、守り育てます!』
- 『常にトップを狙う者とそうでない者…そのわずかな気持ちの差は 社会に出てから大きく響くぞ』
- 『運命などこの腕で、好きな形にねじ曲げてやるさ!』
- 『振り返らなくていい、行け少年!』
- 『あの子に何かあった時が…私の死だ!』
etc…
THE・補足
初期構想の段階から「マッチョで笑顔なスーパーヒーローのおっさん」なのは変わらず。だが今のように思いっきり濃い画風ではなかったので、編集部には『こんなおっさんには憧れない』だの『イケメンにしたほうがいい』だの言われ、漫画仲間にも『変で陽気なおっさん』と一蹴されたようだ。
だが作者はかっこいいと思って書いていたので、これらの言葉で逆に火が付き、相当気合を入れて書くようになったらしい。結果誕生したのが、バストアップ一回でペン先を1~2本失うほどに気合が入った「画風が違う」オールマイトである。1巻カバー裏のオールマイトは確かにヤバイ。
ちなみに頭のV字に見える触角は、初期構想時の原型キャラ「Victory(ヴィクトリー)」の名残である。
VOMIC版でCVを担当したのは玄田哲章。声優に詳しくない人でも、「アーノルド・シュワルツェネッガーの声の人」と言われればわかるくらいの声優である。オールマイトの声優予想では真っ先に名が挙がっていた人物であり、作者自身も『ずっとこの方のイメージで描いてました』と語るほどに納得の人選である。
TVアニメ版以降は三宅健太が担当。爆豪役の岡本曰く「声だけで僕や大輝くん(デク役)を壊せそう」というくらい貫禄のある声の持ち主で、玄田の後を見事に引き継いだ。
一期最大の見せ場である12話では迫真の演技を披露し、オールマイト同様三宅本人も活動限界が来るくらい出し切ったとのこと。
ちなみに余談だが、デク役の山下大輝はデビュー直前にドラマCDで三宅と親子役で共演している。
関連動画
関連静画
関連項目
- 僕のヒーローアカデミア
- 僕のヒーローアカデミアの登場人物一覧
- 緑谷出久
- 爆豪勝己
- 轟焦凍
- エンデヴァー
- グラントリノ
- オール・フォー・ワン
- 死柄木弔
- ヒーロー
- スーパーヒーロー
- Plus Ultra
- マッチョ
- 乙女
- 病弱
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 緑谷出久
- 爆豪勝己
- 麗日お茶子
- 飯田天哉
- 蛙吹梅雨
- 峰田実
- 相澤消太
- 八百万百
- 切島鋭児郎
- 轟焦凍
- 死柄木弔
- 障子目蔵
- 上鳴電気
- 耳郎響香
- 葉隠透
- 常闇踏陰
- 尾白猿夫
- 青山優雅
- 芦戸三奈
- ミッドナイト(僕のヒーローアカデミア)
- Mt.レディ
- 心操人使
- 瀬呂範太
- 発目明
- 拳藤一佳
- グラントリノ
- 口田甲司
- 荼毘(僕のヒーローアカデミア)
- エンデヴァー
- トガヒミコ
- オール・フォー・ワン
▶もっと見る
- 12
- 0pt