説明しよう!キャッ党忍伝てやんでえとは、1990年からテレビ東京系列で放送された、時代劇風SFドタバタアクションコメディアニメ作品である。
それでは概要を説明しよう!
動物型アンドロイド「アニマロイド」達が暮らす江戸時代風都市「エドロポリス」を舞台に、幕府転覆を目論む陰謀マニアの黒幕率いるカラス忍者軍団と、尻尾の生えた正義のメタル忍者達の戦いを、タツノコプロ定番の悪ノリ&パロディをふんだんに盛り込んだギャグタッチで描いた作品で、全54話が放送された。ちなみにタイトルの「キャッ党」は「キャット」と読む。
「天空戦記シュラト」「宇宙の騎士テッカマンブレード」と同じく、タツノコプロ・創通(エージェンシー)・テレビ東京の三社による共同制作ではあるが、唯一ギャグの為かモブに厳しくないアニメである。
キメ台詞に見られる時代劇色の濃さや、ヒーローものの王道を行くストーリー、回を重ねる毎に加速する悪ノリ以外にも、徹底した江戸時代風SFデザインやアニマロイド、当時としては珍しいピザ専門店を秘密基地に使用する等、設定でも見所が多い。
2.5頭身の動物型SDキャラが面白おかしく活躍する様は、多くのメカフェチ&ケモナーを産出した・・・かもしれない。
海外にも放映権が販売されたのだが、北米やオーストラリアなどで放映された英語版「Samurai Pizza Cats」はカルト的な人気を集めたという。そして、やはり海外でも多くのメカフェチ&ケモナーを産出した・・・らしい。
ちなみにこの「Samurai Pizza Cats」は日本語の台詞の翻訳を断念し、独自の台詞を付けたためにオリジナルとは話の筋が異なっているそうだ。そのためかWikipedia英語版には「Kyatto Ninden Teyandee」の記事と「Samurai Pizza Cats」の記事
は別々に存在する。
このアニメに登場するアニマロイド達を説明しよう!
- 秘密忍者隊ニャンキー
エドロポリスの平和を守る正義のネコ忍者隊。普段は本部兼「ピザキャット」の従業員として働いており、有事には店舗上部にあるリボルバー式の大砲(カタパルト)がせり上がり、名物「特急便」で射出され現場に急行する。
特急便は普段の宅配でも使われており、エドロポリスのどこへでも3分以内の配達を可能にしている。発射の際には注意を促すアナウンスが流れる。
ピザキャット店員とニャンキーの姿に差異があまり無い(特に顔)のに、なぜか正体がばれない。- ヤッ太郎(猫忍者型アニマロイド)CV:山口勝平
秘密忍者隊ニャンキー1号で、一応リーダー。「てやんでえ」が口癖の生粋のエドロポリスっ子。少々ドジで甘えん坊だが正義感が強い熱血漢という典型的主人公。
必殺技は「正義の怒りが限界値を突破したとき、妖刀マサマサの封印は解け、恐るべき力が開放され」て二刀流になり繰り出される「猫目スラッシュ」。 - スカシー(猫忍者型アニマロイド)CV:小杉十郎太
秘密忍者隊ニャンキー2号。自称エドロポリス一の色男で超が付くナルシスト。おまけに言動はキザのテンプレ。中の人の貴重な演技が拝めるキャラでもある。
登場時の口上の通り顔に相当の自身があるようだが、劇中では別段モテているといった描写は見られない。 - プルルン(猫忍者型アニマロイド)CV:折笠愛
秘密忍者隊ニャンキー3号で、メンバーの紅一点(文字通り)だが、岩をも砕く怪力の持ち主。男勝りの姉御肌だが、それを気にしたり、ヤッ太郎を心配する様など、乙女描写も多い。
おミツ(後述)と一緒にアイドルユニット「ミップル」としてデビューしたことがあるが、リリースした歌のサビが物騒である。ヒロインの一角なのに扱いが酷い。 - おタマ(猫型アニマロイド)CV:こおろぎさとみ
ニャンキーのサポートを担当するピザキャット本店の店長。特急便の発進とアナウンスを行うが、よく発射角を間違えててへぺろ☆したりする。
お金に厳しく、よく「お給料○割引」と発言したりするが、ピザキャットの繁盛振りを見るに経営手腕は確かなものとうかがえる。実はニャンキーたち猫忍一族の元締め。 - 犬山ワンコー守(犬型アニマロイド)CV:塩屋浩三
メカEDO城大目付。コーン守の陰謀に対して秘密忍者隊ニャンキーを結成する。エドロポリスの平和を願う、見た目どおりの真面目でお堅い人物。興奮すると野生に戻る、電柱を見るとマーキングする、「おあずけ」で行動不能になる、など、難儀な癖がある。 - お助けメンバー
普段はピザキャット各支店の店長を勤めている。ヤッ太郎が首の鈴を鳴らすことでおタマが出動を要請する。 - ニャゴキング
ニャンキーが乗り込む巨大ロボット。ニャンキーが危機に陥ると、猫富士山の頂上に奉られた猫明神からニャゴフィンクス形態で発進、サポートメカ「トリツックン」を発射してニャンキーがパワーアップした後ニャゴキングとなって戦うのだが、ヤッ太郎は最終回まで様々な理由でこれに搭乗することができなかった。
- ヤッ太郎(猫忍者型アニマロイド)CV:山口勝平
- コーン守とカラカラ一族
幕府転覆を目的に様々な作戦を実行するカラス忍者軍団。ニャンキー達猫忍一族とは因縁の宿敵である。- 狐塚コーン守(狐型アニマロイド)CV:沢木郁也
メカEDO城老中で、幕府のNo.2の地位にある。自分が将軍になる為に様々な陰謀を企むオネエであり、趣味は女装。でもミップルのポスターを見て「ピチピチプリプリたまんないっ!」て言ったからバイかもしれない。
興奮すると自爆してしまう。作戦が失敗して悔しさの余り自爆するのは毎度のお約束。
ちなみにヤッ太郎のファーストキスの相手でもある。 - カラス幻ナリ斎(カラス忍者型アニマロイド)CV:龍田直樹
カラカラ一族の族長。コーン守の陰謀の為に少ない予算から作戦用のメカを作り出す。定年間近らしい。
コーン守とは「ゲンちゃん」「コンちゃん」と呼び合う程の間柄ではあるが、日頃の無茶振りに不満もあるようで、酷い目にあうコーン守を見て喜んでいたりする元気の良い爺さんである。 - カラ丸(カラス忍者型アニマロイド)CV:山寺宏一
カラカラ一族の上忍で、カラス忍軍を率いて作戦の指揮を執るヤッ太郎のライバル。確かな実力の持ち主であるが、やる事なす事報われない結果に終わる苦労人である。中の人は有名アニメ「アンパンマン」でカバの役を演じているが、本作でもやっぱりカバの役を兼任している。
- 狐塚コーン守(狐型アニマロイド)CV:沢木郁也
- その他のレギュラーキャラ
- おミツ(羊型アニマロイド)CV:水谷優子
ヤッ太郎とスカシーがおおっぴらに熱を上げている、茶店「みっちゃん」を一人で切り盛りするエドロポリ小町。
おっとり天然の心優しい女の子だが、感情が高ぶると 頭頂部からマイクロミサイルを発射するという恐ろしい可愛い癖の持ち主。ちなみに愛用のミサイルはシャムネコブランドである。 - ウサ姫(兎型アニマロイド)CV:川村万梨阿
メカEDO城主・徳川イエッイエッの一人娘で、本名は徳川ウサコ。世間知らずのおてんばでワガママで気分を損ねると「島流しじゃ~!」。無理矢理婿にしようとする程カラ丸が大のお気に入り。
今で言うのじゃロリ(本作のテレビ初回放映当時はそんな言葉はなかったが)。古風な言葉遣い(~くりゃれ とか)で喋るのが可愛い。
OPでの流し目がやばい程に可愛い(主観)。 - 伊津茂乃親子(狸型アニマロイド)
いつも特急便を眺めては一言コメントを述べる、と言うのは最初だけで、比較的良識ある息子と、隙あらば主役の座を狙うモノマネがうまい母親の、いわばもう一組の主役である。 - ナレーター(ナレーション)CV:堀内賢雄
タツノコ伝統の「説明しよう!」で始まる、登場人物と会話したりするメタい系ナレーション。ある回ではウサ姫の怒りを買い、晒し首(斬首ではなく、声優の顔写真をアニメ内で晒されるという意味)の上に島流しにされる。
- おミツ(羊型アニマロイド)CV:水谷優子
またまた説明しよう!これが関連動画である
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最高視聴率14.6%を記録するほどの人気作でありながら、VHSビデオのみ(しかも20話分で打切り)と映像商品化に恵まれず、ファンの間ではマスターテープ紛失説等で再商品化は絶望的と思われていた。
しかし、放送終了より20年の時を経て念願のDVD-BOX化が決定。期間限定ではあるが2012年8月8日、遂に販売された。
さらに、その3か月後の2012年11月24日には、公式ファンブックも発売された。
表紙絵はキャラクターのデザイン設定を担当した鈴木典孝の新規描き下ろし。設定資料などを収録しており、それを元にした解説が主である。「キャッ党警察べらんめえ」という、結局は流れてしまった続編企画のイラストも含まれている。
スタッフや声優のインタビューや座談会も収録されている。当時の声優は皆ベテランになっているので、集めての座談会は結構すごいことかもしれない。
関連項目なんかも説明しよう!
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