レオナ(ダイの大冒険)とは、DRAGON QUEST -ダイの大冒険-の登場人物である。
概要
初登場は読み切り短編「ダイ爆発!!」。間を置いて6巻で再登場を果たし以後レギュラー化する。
レギュラー陣のなかで登場時期が最も早い。
節目ごとに衣装が変わっているのが特徴で、服装が変わる毎に印象も変わるキャラクターだと言える。
また、終盤では描写のされ方まで変わっており初登場時と比較して別人のような印象さえ受けるほどである。
公私をきっちり使い分ける人物で、公事に携る際には「私」、プライベート時には「あたし」と一人称も多少の混同はあるが使い分けている。
また、公事で他人行儀にされている影響なのか、自分と親しい人物から他人行儀にされる事を極端に嫌っている。
言いたい事を包み隠さずにハッキリ言う性格から毒舌家のような印象を与える事があり、ノヴァに対する第一印象を「性格サイテーで自己中心的でいかにもボンボンって感じ」と父親のバウスン将軍の前でハッキリ言ってしまった事もある。
人の上に立つ気品と気丈さを持ち合わせており、その気丈さは大魔王バーンですら一目置いたほどであるが、その一方で他人の色恋沙汰に色めき立つなど年齢相応の一面も持っている。
またお転婆な性格の持ち主でもあり、ベンガーナの市街地を馬車で飛ばしたりしている。
デルムリン島に於ける一件で命を救われた事からダイに好意を抱いており、ダイの勇者としての素質を見抜いた彼女によりアバンがデルムリン島へと向かうきっかけとなっている。
また、愛情表現を最も進んだ形で行動に及んだのは彼女だったりする。
終盤では世界の希望を一身に背負うダイの負担を少しでも軽くしようと彼のアシストに徹する決意をする。
フローラがカールの守りと交換で譲り受けたアバンのしるしを継承しており、本来アバンの使徒ではなかったが、後にバーンパレスで短時間ではあるがアバンの教育を受けた事で正式にアバンの使徒になっている。
ミナカトールに於いて判明した彼女の象徴は「正義」。いかなる時も正義を貫く強い心の持ち主である。
余談であるが、作中最も露出度の高い服装をしたのも彼女であり、その時の服装は「踊り子の服」である。
パプニカ王国
ホルキア大陸沿岸部に建国されており、世界有数の美しい街並みを誇る事で知られている。
また、独自の製糸、治金技術を保有しておりパプニカの布や金属は高級品として扱われている他、多くの賢者を抱えている事から「賢者の国」と呼ばれる事がある。
魔王軍不死騎団襲来時に国王が行方不明となり、レオナ指導のもと生き残った兵士達と共にバルジ島の中央塔へ潜伏、反撃の機会をうかがっていた。
バラン編冒頭ではレオナの生存を知ったことで国が活気を取り戻し復興を始めており、鬼岩城編ではかなり復興されている。
レオナの発案により全国へ魔王軍打倒を呼びかけ、各国首脳陣によるサミットを開いたことをきっかけに魔王軍打倒を掲げる中心国となっている。
パプニカ三賢者
パプニカの象徴である「太陽」、「海」、「風」のシンボルを持つ3人の賢者の事で、全員20歳前後という若い男女で構成されている。余談だがポップは「三賢者」と聞いて3人の老人を想像していた。また、三賢者の服装は「ドラゴンクエストIII」の賢者のものを元にしている。
アポロ
「太陽」のシンボルを与えられた三賢者の一人で、三賢者のリーダー格である。20歳。
作中では高等呪文の一つであるフバーハ(光壁防御呪文)を駆使した事もあるが、戦闘面に於いて大した活躍は出来ていない。作中ではまとめ役に入る事も多かったが、終盤ではバルジ島に投下された柱の「黒の核晶」を凍結させ地上破壊を阻止した一人となっている。
マリン
フレイザード編でフレイザードから顔に火傷を負わされた人物で、後にレオナのベホマにより治療されている。他にも魔法の聖水を貰うべく焦っていたポップにスカートをずり下ろされた事があるなど、ろくな目に遭っていないキャラである。
余談だが、魔法の聖水を受け取ったポップの左頬に彼女のものと思わしき手形がくっきりついている。
終盤ではパプニカ西部のベルナの森に投下された柱の核晶を凍結させ、アポロと共に地上破壊を阻止した一人となっている。
エイミ
「風」のシンボルを与えられた三賢者の一人でマリンの妹。18歳。
作中最も早く登場した三賢者で、老人とばかり思っていたポップを驚かせている。
ヒャダインを使用した数少ない一人であるが、彼女もまた戦闘面において大した活躍はしていない。
また、ゲームとは呪文の扱いが違う関係もあってなのか、ルーラを習得していない。
ヒュンケルに好意を抱いており、彼を死の大地へ行かせまいと鎧の魔槍を隠した事がある。また、魔王軍に捕縛され華々しく死のうと決意していたヒュンケルに生への執着を持たせるなど精神面での貢献が大きい人物といえる。
ヒュンケルに告白したが断られており、それでも諦め切れなかったのかエンディングでは彼にこっそり付いて行く彼女の姿が描かれている。
その他のパプニカ王家家臣たち
バダック
パプニカ王国に古くから仕えているレオナ付きの兵士の一人。58歳。
手先が器用であり、作中でもダイの鋼のプロテクターを新品同様に修復したり、あり合せの素材から爆弾を製作するなど、その技量を遺憾なく発揮している。
「パプニカの発明王」を自称するだけあって武器開発を行った事もあり、チウの「ズタズタヌンチャク」も彼の作である。
なお、作中に登場する「どたまかなづち」のコンセプトが彼の発明によく似ているが、彼が発明したかどうかは定かではない。また、どたまかなづちはポップの実家の武器屋にも出荷されている事が明らかとなっている。
「パプニカの大剣豪」とも自称しているが、戦闘では一般的な兵士より活躍している程度に留まっている。
クロコダインとは友人関係にあり、「獣王痛恨撃」の名前が物騒だからと「獣王会心撃」への改名を奨めたのも彼である。また、ザボエラを哀れむクロコダインに対して「敵であっても誇るべき武人であったと思う」と評するなどクロコダインの理解者の一人となっている。
テムジン
バロンと共にレオナ暗殺を企てパプニカを手中に収めようとした逆臣であり、それを知ったブラスたちデルムリン島のモンスターたちと一戦交えている。事件鎮圧後にやって来たパプニカ兵士により捕縛され、それ以降は登場していない。
バロン
ドラゴンクエストIIIの賢者を参考にしたキャラクターとなっており、作中ではテムジンに加担してレオナ暗殺を企てたほか、改造したキラーマシーンを操縦してダイ達を抹殺しようとしている。
なお、表向きはレオナの教育係であり、少なくともヒャド系呪文は彼が教えていたことが明らかになっている。
キラーマシーンのボディに入った亀裂へ放たれたダイのベギラマによりその身をこんがりと焼かれ、そのままの姿で捕縛、連行された。
装備・呪文など
作中多くの服装を着こなしたレオナであるが、王女だけあって華美な服装が多いのが特徴である。
また、賢者の卵だけあってヒャド系やギラなどある程度の攻撃呪文のほか、ベホマやザオラル、トラマナといった回復、補助系呪文も習得しているが、ポップほどの魔法力がない為かあまり役に立っているという描写が無く、ベホマだけが役に立っているという状態である。特筆するものは以下に列挙する。
装備
- パプニカのドレス(仮称)
- レオナが6巻~9巻で着用していたドレス。
どこか神話を髣髴とさせるデザインとなっており、レオナの気品を引き立てる一品となっている。
ダイの武器探しの資金調達の為に売却しており、その時の値段は2~3万Gだったらしい。
なお、作中では名前が登場しなかったため、名称は仮称である。 - 踊り子の服
- ベンガーナのデパートでレオナが試着した服。
作中最も露出度が高い服で、ポップは見た途端に鼻血を噴出していた。
賢者が着るかどうかは別としても、この服でテラン国王に謁見というのは流石に無理があるだろう。 - ワイズ・パーム
- 中指部分に魔法石が付与された指輪が付けられている手袋。
手袋というよりは手甲といった方が妥当なデザインで、魔法の杖代わりに用いる女性用装備となっている。 - 王家の服
- 中盤以降にレオナが着用していた服。
法術で編まれた布を用いており、ダイの魔法の闘衣やポップの魔法の法衣と同等の防御力を持っている。
また、外交にも用いられるようにしたのか装飾品が多くあしらわれているなど全体的に華美なデザインとなっている。 - ゴールドフェザー
- アバンから受け取った破邪の力を増幅させる能力を持つ「輝石」を用いている羽根。
アバンはこの羽根を用いて「破邪の秘法」を使用するが、レオナの場合はミストバーンに戦いを挑もうとするダイを制止する時だけこの羽根を使用した(アニメではシルバーフェザーを使用しており、ゴールドフェザーはOPのカットでのみ使用している)。 - シルバーフェザー
- アバンから受け取った魔法力を蓄積させる能力を持つ「聖石」を用いている羽根。
刺した者の魔法力を回復する効果があり、作中ではダイのドルオーラ連発の合間にこの羽根を投げ渡している。 - パプニカのナイフ
- 護身用にとダイから返却された「風」のナイフ。
作中ではカラミティウォールにより天魔の塔から落下しそうになったレオナの命綱になったり、真バーンに傷を負わせたりと重要な局面で役に立っている。
呪文
キャラクターデータによればイオ系を除く5系統は一通り齧っている他、キアリーやトラマナ・インパス等の補助系呪文も使えるようだが、作中では使った呪文の数はあまり多くない。
以下には一部を記述する。
- ヒャド
- 氷系呪文。ヒャド系の初歩呪文。
作中ではヒドラの炎に焼かれたダイを鎮火、救出する際に使用した。
作中のギャグパート以外でヒャドが使用された数少ないシーンの一つでもある。 - ヒャダルコ
- 氷系呪文。作中ではキルバーンの殺しの罠・ダイヤの9を食い止めるために使った。
ポップが内側から炎の収束する中心点をヒャダルコで押し返していたのに対し、ポップに比較すると魔力量の桁が違い攻撃呪文の威力で大きく劣るレオナのヒャダルコは、外側に触れる前に蒸発してしまった。 - ベホマ
- 回復呪文。味方一人の体力を完全に回復する。
ただし傷の回復と体力の回復は別の事のようで、クロコダインが疲弊しきった上で大怪我を負った際は、短時間では「傷の治療は出来ても体力の回復までは出来ない」と発言していた。 - ザオラル
- 蘇生呪文。作中ではポップがバランに対してメガンテを使い死亡した際に使用。
非常に高度な大呪文で、熟練した僧侶でも成功率は5割に満たないと言われる。僧侶ではない上に力量も十分とは言い難いレオナのザオラルの成功率はそれよりもさらに低いと見られ、実際ポップは蘇生しなかった。 - ミナカトール
- 大破邪呪文。破邪の洞窟地下25階に封印されている伝説の呪文。
マホカトールの上位呪文であり、破邪呪文では最強に位置する呪文となっている(注1)。 - 作中では、バーンパレスの結界を打ち消す為に5つの魂の力を輝かせたアバンのしるしで、五芒星魔方陣を形成させ威力を増幅している。
- 「ミナ」の文字通り、ミナデインと同じく複数人で魔法力を合わせて発動させる事が前提の呪文とされるが、詳細に描かれているシーンは1つのみなので、完全な形で発動させるには5人必要なのか・魔法陣や輝聖石による増幅が不可欠なのかは不明。(注2)
- ちなみに、破邪の洞窟でも使用しているが、この時は4人で発動させていた。(但し、詳細は描かれていない。)
[注1]
少なくともアバンが地下150階近辺まで探索しても発見できなかった。
[注2]
単行本の解説によれば、「発動にはパーティメンバーの協力が必要」とのこと。
また、本人によれば増幅が不完全でも発動そのものは可能だが、その場合はレオナ1名の破邪力しか発動しない為、バーンパレスの結界を打ち消せるほどの威力にはならないとのこと。
レオナ語録
王女としての気高さと歳相応の女の子らしさを持ち合わせるレオナだけあって、その台詞の数々もかなり個性的なものとなっている。ここではその一部を抜粋・列挙する。
- 魔物と同じ道を歩むぐらいなら…人として飢えて死にましょう…!!
- あなたには残された人生のすべてをアバンの使徒として生きることを命じます…!
友情と正義と愛の為に己の命をかけて戦いなさい
そしてむやみに自分を卑下したり過去にとらわれ歩みを止めたりする事を禁じます…! - ただビクビクしてるだけのキミなんて勇者じゃない!ダイ君じゃない!!
- 国とは土地や建物のことではありません 人間が生きていればそこが国です!!
- ……基本ね。最初はスライム……
- 私達はこれから打倒バーンという大奇蹟を起こそうとしているのです!
小さな奇蹟くらい簡単に起こせなくってどうしますか! - …個人の気持ちの方が大事よぉ!ダイ君!!私たちはこの心で大魔王に勝つんだもの…!!!
- …それが出来ないから…ダイ君は”私たちのダイ君”なんじゃないの…?
- たとえ力になれなくても…あたしが少しでも彼の負担を軽くしてあげなきゃ…!!!
いつの日か…ダイ君がまたときめく気持ちで世界をかけめぐれるその日のために……!! - ダイ君~ッ!!!迷う事なんかないわーっ!!!ぶんなぐっちゃえ~~~~っ!!!!
- ……ダイ君!勝って!!誰のためでもない…キミ自身のためにっ…!!!
- これでもあたしを生かしておけるものなら勝手にしなさいよ!!でもお望みどおり終生言いふらしてやるからっ!!!
「このあたしは天下の大魔王バーンに傷を負わせた世界最強の女の子よ」ってね!!! - 冗談じゃないわポップ君!!それはね ダイ君が帰ってくる時の目印なんだから…!
関連動画
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関連項目
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