ロード・エルメロイII世とは、時計塔で一番抱かれたい男である。
演. 松下優也(音楽劇『ロード・エルメロイII世の事件簿-case.剥離城アドラ-』)
プロフィール
- 誕生日:10月3日
- 好きな物:パズル全般、推理小説
- 嫌いな物:夢も覇気もない者
- 決戦の地:その海で王と並び立つ
- 身長/体重:186cm/68kg
- 魔術系統:属性は地。基礎的な強化や解析、メインとなる特性は解毒。
- 魔術回路のスペック:質E、量D、編成・正常
概要
TYPE-MOONのFate関連作品に登場するキャラクターで、作中における魔術の総本山のひとつ「時計塔」にて12人しかいない君主(ロード)の一人であり、現代魔術科の講師を務めている。
魔術師でありながら科学技術などに対する拒否反応などはなく、使えるものは何でも使う主義のため、周囲からは改革派と見られている。異名には「プロフェッサー・カリスマ」「マスター・V」「グレートビッグベン☆ロンドンスター」「女生徒が選ぶ時計塔で一番抱かれたい男」「マギカ・ディスクロージャー」「ゴッドスピードウィザード先生」「略奪公」「鼠の王」などがある。
本人の魔術の腕前は平凡な域にとどまっているものの、弟子の才能を見極め、教え育てる能力にかけては群を抜く。
事実、彼の弟子には綺羅星のごとく優秀な魔術師が揃っており、彼らは7段階ある時計塔の魔術師の階位のうち第二階位「色位」や第三階位「典位」を持つのが普通という状態。エルメロイII世が一声かければ時計塔の勢力図が書き換わるとも言われている。
ちなみに、最高位「冠位」は時計塔全体でもめったにお目にかかることができない階位であり、実質的に「色位」が最高位となる。型月世界の中で「色位」を持つ魔術師には先代のケイネス・エルメロイ・アーチボルトがおり、単純な比較はできないだろうが、彼と同格の魔術師が多数輩出されるのがエルメロイII世の講座と言える。
だが、本人は「講師として優秀である」ことよりも「魔術師として優秀である」ことを目指しており、第四階位「祭位」に留まる自分を追い抜いていく教え子たちの栄達を内心くやしい思いで見ている。また、この「祭位」でさえ講師として評価されているが故の名誉階級であり、実際の実力はさらに下と見られている。
目の前の事象や人物と、自らの知識を結びつける力と速度に優れる。事件の推理中に度々魔術のネタ晴らしをしてしまうため「神秘の破壊者」と呼ばれ敬遠されている。
ちなみにエルメロイを名乗ってはいるが、これはエルメロイ派次期君主である義妹から授けられたものであり、本人は魔術師としては歴史の浅い家の出身である。エルメロイII世は本来ならば先代当主のケイネス・エルメロイ・アーチボルトの出来の悪い弟子のひとりにすぎなかった。
しかし、師弟ともに参加することになった第四次聖杯戦争にて自分だけが生き残り、ケイネスは従者に婚約者を寝取られたうえに悪名高い自称正義の味方に騙されて戦死。その結果、エルメロイ派本家であるアーチボルト家は没落し、エルメロイ派も分裂・崩壊してしまった。
エルメロイⅡ世はそのことに責任を感じており、エルメロイ派維持のために奔走、かつてはロード・エルメロイ継承順位の末席にいた少女ライネス・エルメロイ・アーチゾルテを次期君主に据え、彼女が成人して正式に君主になるまでエルメロイII世がその代行を行うことでエルメロイ派は一応の再興を見る。この時、ライネスが幼年の自分に代わって当主としての仕事をしてもらうために「ロード・エルメロイ」の称号を贈り、以降もエルメロイ派のために働くことを義務付けられてしまう。そのため、この義理の妹には逆らえず何かとこき使われる。
Fate/stay nightの登場人物の中では本編後の遠坂凛のロンドンでの後見人ということになっている。Fate本編の10年後には大聖杯の解体にも関わるとされており、こちらでも遠坂家の当主と関わる。
……といろいろ書いてきたが、その正体は、かつてFate/Zeroに登場していた人物「ウェイバー・ベルベット」である。
第四次聖杯戦争とその後の10年は未熟な魔術師だった彼を大きく成長させた。型月特有の第三次性徴の結果、かつてウェイバーちゃんマジヒロインと呼ばれていたウェイバーきゅんの面影はない大人へと変化した。しかし、奥底にある征服王への思いは変わっていない。
その他あれこれ
- 愛煙家。常備している葉巻には簡素な魔術礼装としての機能を持たせている。
中身は自分流に調合しており防御、結界、精神安定、魔術回路の賦活等の効果がある。 - ロンドンのドルイドストリートのアパートに住んでいる。私生活は自堕落でグレイにお世話になっている。
- 数少ない趣味は日本製のゲーム。間違えて買ったゲームでもきちんとクリアするまでやりこみ、制作会社にアンケートはがきを送って景品をもらっている。
- アーサー王と日本は若干のトラウマ。
- イスカンダルの召喚触媒であるマントの切れ端は借金返済の足しにせず大事に保管している。
- ベルベット家の魔術刻印は友人のメルヴィン・ウェインズに借金の担保として預けている。
刻印の形は空洞の四角形。これからⅡ世やその子孫により埋めていくべき空洞である。
登場作品
初めて名前が言及されたのは2006年のコミックマーケット70でTYPE-MOONブースにおいて発売された『Character material』。この本の中ではロード・エルメロイⅡ世はFate本編の10年後に行われる冬木の大聖杯を解体する際に起こった争いに関与してくるキャラクターとされた。
その後に『Fate/Zero material』にて『Fate/Zero』に登場したウェイバーの後の姿であると公式に設定された。
以降の、近年のFate関連作品への出演頻度は高い。
『Fate/Apocrypha』『Fate/strange fake』『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』などでは脇を固めるサブキャラクターとして、主人公たちを戦場に送り出すのが主な役目になっている。
テレビアニメ『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』では最終話にてサプライズ的に登場し、主人公の衛宮士郎と言葉を交わした。
『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』でとうとう主役に抜擢された。他の型月作品からのゲストキャラクターも含めた一癖も二癖もある時計塔の魔術師たちを相手に奮戦している。
『氷室の天地 Fate/school life』では10年に渡って鍛えたゲームの腕前を披露してくれる。
Fate/Grand Order
『Fate/Grand Order』ではキャスターのサーヴァントとして登場(!?)。
本来エルメロイII世はサーヴァントに至れるような歴史はないが、中国の英霊・諸葛孔明の依り代として特別に召喚されている。通常は英霊の意識が優先されるが、本人達の話し合いの末にエルメロイII世の意識が表出している。
擬似サーヴァントと呼ばれる存在の一種で、何らかの事情からサーヴァントになれない英霊が人間の体を器に現界したケースにあたる。擬似サーヴァントは他にも数体確認されており、神霊であるためサーヴァントになれないはずのアルテミスもオリオンを器として現界している。両儀式や浅上藤乃はそのままサーヴァントになったけど。2019年4月にはとうとう義妹のライネスが司馬懿の、教え子のルヴィアがアストライアの疑似サーヴァントとなって登場した。順調にカルデアに関係者が増えていくエルメロイⅡ世の明日はどっちだ。
特筆すべき点は☆5のキャスターであることと、第3段階以降はヒロインに戻るZero時代の姿に変化することだろう。その為、第3段階だと台詞も大幅に変わる(2016年4月当時はエルメロイII世だけの仕様だった)。
またウェイバーきゅんでペロペロしたい人は頑張って第3段階まで持って行こう。もちろんエルメロイII世の姿(第一段階、第二段階)に戻すこともできる(性能は変化なし)ので、こちらが好きな人も安心して欲しい。
ゲーム本編では第二特異点-AD.40《永続狂気帝国セプテム》から参戦。はぐれサーヴァントとして召喚され可愛らしい筋ショタ化したかつてのパートナーと出会い軍師として連合ローマ帝国側に付く。
しかし、その少年が赤王の逆鱗に触れたため2人ともはっ倒されることに。
味方として召喚するとぞんざいな扱いをしてくることもあるが…。絆LvがMAXになるとやっぱりゲームに興じていた。無論、絆Lv4でもゲームのことが心配なのか、日本が歴史改変に巻き込まれるか心配する節も。先生何やってんすか。
また、『Fate/Zero』とのコラボイベント「Fate/Accel Zero Order」では主人公のサーヴァントとして、特異点となった第四次聖杯戦争当時の冬木へと共にレイシフトし、シナリオのメインキャラクターとして活躍する。
ロード・エルメロイⅡ世自らが主役を務める『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』とのコラボイベント「レディ・ライネスの事件簿」では、なんと物語冒頭で死亡。プレイヤーからは「とうとう過労死したか」と惜しまれた。また、同イベントでは実はもう一つのEX宝具を持っていたことも判明する。
能力・ステータス
- クラス:キャスター
- 真名:諸葛孔明
- 性別:男性
- 身長/体重:同上(霊基再臨第3段階以降は恐らく157cm/50kg)
- 出典:三国志演義
- 地域:中国
- 属性:中立・善 副属性:人
- パラメータ
筋力:E 耐久:E 敏捷:D 魔力:A+ 幸運:B+ 宝具:A
スキル
- 鑑識眼:A
- 固有スキル。諸葛孔明ではなく、エルメロイII世に起因する能力。人間観察を更に狭くした技術。対象となる人間が将来的にどのような形で有用性を獲得するかの目利きに極めて優れている。
- 軍師の忠言:A+
- 状況の分析により正しい助言を与える。A+であれば不測の事態すら見通し的中させる。これに対抗するには分析の力をものともしない幸運かスキルが必要。
- 軍師の指揮:A+
- 軍の性能を最大限引き出す指揮。A+であれば命を投げ出す覚悟を持った死兵の如き力を持たせる。
- 陣地作成:A
- 魔術師にとって有利な陣地「工房」を作成可能。さらにそれを上回る「石兵八陣」を宝具として持つ。
- 道具作成:B
- 諸葛孔明の力を借り連弩などの道具を作成可能。しかし彼がたどり着けなかった「不死」は再現できない。
宝具
石兵八陣(かえらずのじん)
ランク:C- / 種別:対軍宝具 / レンジ:50 / 最大捕捉:500人
諸葛孔明が自軍の敗走が決まった際に仕掛けておいた伝説上の陣形。
巨岩で構成されたその陣は侵入した者たちを迷わせ、死に追いやる。脱出できなければ毎ターンダメージを受け気配遮断も無効化される。
なにそれ怖い。
出師表(すいしのひょう)
ランク:EX / 種別:対軍宝具(自軍) / レンジ:0 / 最大捕捉:100人
諸葛孔明が皇帝に向けて書いた上奏文。宝具としての効果は「その時必要な能力を相手に与える」というもの。ライネス、グレイ、ルヴィアが擬似サーヴァントと化した原因。
ゲーム内性能
スキルは全てが味方を強化する上にNP上昇効果があり、宝具もダメージなしで状態異常のみを与えるもの、と支援に特化している。
実装当初はスキルにNP上昇効果はなく、そもそも育成が捗らないので生命線たるスキルが揃うまで育てることも困難、宝具も防御力ダウン効果がなく効果の不確定性も高い、とどめにストーリーではライダー属性の雑魚大量発生、とはっきり言って当時の環境で活躍できる要素がないという状態で、☆5でありながらハズレ扱いされまくっていた。
流石に問題ありと判断されたのか、2015年11月のメンテナンスで現在の状態に上方修正され、一転して☆5の中でも最強クラスとすら言われることもある程の性能にまで躍進した。
- キャラクター性能
HP (Lv1/Lv90/Lv100)
2091/14259/15621ATK (Lv1/Lv90/Lv100)
1637/10598/11601COST 16 コマンドカード Quick/Arts/Arts/Arts/Buster 所持属性 疑似サーヴァント、人属性、中立属性、善属性、人型、男性
愛する者、今を生きる人類、ヒト科 - スキル
保有スキル 鑑識眼:A
(CT7→5)味方単体のクリティカル威力をアップ[Lv.](3T)
&NPを増やす(30%)軍師の忠言:A+
(CT8→6)味方全体の防御力をアップ[Lv.](3T)
&被ダメージカット状態を付与[Lv.](3T)
&NPを少し増やす(10%)軍師の指揮:A+
(CT8→6)味方全体の攻撃力をアップ[Lv.](3T)
&与ダメージプラス状態を付与[Lv.](3T)
&NPを少し増やす(10%)クラススキル 陣地作成:A 自身のArtsカードの性能をアップ 道具作成:B 自身の弱体付与成功率をアップ アペンドスキル3 対キャスター攻撃適性 - 宝具
石兵八陣(かえらずのじん) カード種別:Arts ランク:C- C 敵全体のチャージを減少
&中確率でスタン状態を付与(1T)〈OCで確率アップ〉
&呪い状態を付与(3T・-500)
&防御力をダウン[Lv.](3T)敵全体のチャージを減少
&中確率でスタン状態を付与(1T)〈OCで確率アップ〉
&呪い状態を付与(6T・-1000)▲
&防御力を大ダウン[Lv.](3T)▲
関連動画
関連静画
関連項目
- TYPE-MOON関連の一覧
- ウェイバー・ベルベット
- ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
- ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ
- エルメロイ教室の生徒
- ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト
- 遠坂凛
- グレイ
- カウレス・フォルヴェッジ
- フラット・エスカルドス
- スヴィン・グラシュエート
- イヴェット・L・レーマン
- 出演作
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