中華一番!とは、小川悦司による料理漫画、および漫画を原作としたアニメ・ドラマである。
概要
週刊少年マガジンにて1995年から連載され、途中からタイトルが「真・中華一番！」に変わり、1999年まで連載された。単行本は「中華一番！」が全5巻、「真・中華一番！」が全12巻。
2017年11月17日より、少年マガジンの公式無料漫画アプリ「マガポケ」にて、18年ぶりに続編の「中華一番！極」が隔週の金曜日で連載スタートした、単行本は既刊3巻（2018年12月）。
1997年に「中華一番!」のタイトルでアニメ化、フジテレビ系列で放映された、全52話。
2019年に再アニメ化の情報が公開した、タイトルは「真・中華一番！」。
1997年版アニメは舞台である中国にも放送され、大人気を得た。2005年に中国で実写ドラマ化された。
作品の特徴
元は主人公たる天才料理少年マオの成長劇を描いた漫画だったが、次第に中国全土に散らばる「伝説の厨具」を巡って中国料理界に暗躍するヤクザ集団ともいうべき料理人組織「裏料理界」と壮絶な戦いを繰り広げるという壮大なスケールの冒険活劇へと変わっていく。
この漫画の最大の特徴は、漫画・アニメ版共々「ミスター味っ子」に勝るとも劣らない過剰・オーバーな演出が全編に渡って出てくる事であろう。明らかに現実で再現するのは不可能だろうという調理技術に始まり、話によっては調理方法自体も奇想天外極まるアイデアが登場する。例を挙げると、食材の千切りを残像が残る程の超高速で繰り出したり牛を一頭瞬く間に解体したり、はたまた川を丸ごと炎の海と化したりと、とにかくスケールがでかい。だがそれがいい。
「長江がー！燃えているゥー！！」
また中国が舞台である故か話のスケールもまた大きく、さらに登場人物の大半が体格・腕っ節に優れる筋肉質な人物達である事も特徴で、事実料理対決以外にもリアルファイトの場面も少なくない（その際、料理に用いる調理道具を武器として用いる事もあるが、衛生上問題は無いのだろうか）。
他にも挙げればキリがないくらいに作品の見所は多い。具体的には、
- 料理対決の際に料理人達が様々なパフォーマンス、もとい料理技を繰り出す。この技って料理よりリアルファイトで使った方が使い道あるんじゃないか？と思った読者も少なくないだろう。（例：猛牛青龍斬、羅漢虎爪抜、efc...）
- 料理対決の審査員もまた、料理を食べた直後に食べた人物の表情が歓喜や至福に蕩けたり極度の驚愕で歪んだりと、一種の顔芸とも言える様相を成している。特級厨師試験決勝戦でチェリンの麻薬入りイカ墨麺を食べた受験者達の顔はトラウマもの。怖い。
- 料理人とはこの世界では尊敬の眼差しを浴びる存在で、特に特級厨師ともなるとあらゆる人物達が一目置く程の救世主的存在である。故にマオが特級厨師の資格を勝ち取った後は料理で事件を解決したり悪人を成敗した後に特級厨師の紋章を印籠代わりに提示して「一件落着」するなど、作者自身も述べている通り『水戸黄門』的な話が展開される事も多い。
- 料理漫画でありながらバトル漫画で見られるような展開も少なからず存在し、料理漫画にしてバトル漫画としても読める内容になっている（例：本作のキーアイテムたる伝説の厨具が伝説の武器よろしく「使う人間を選ぶ」という設定が存在する事、料理勝負に敗れた敵が自分達のいる船・本拠地をマオ達を巻き添えに爆破するなど）。
- 詳細は伏せるが、料理漫画で「戦闘力のインフレ」といえる概念が出てくるのはこの作品くらいではあるまいか。
テレビアニメ
中華一番！
スタッフ・キャスト
真・中華一番！
2019年2月4日にアニメ「真・中華一番！」制作決定の情報が公開され、約二十年ぶりの再アニメ化。
スタッフ
関連動画
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関連項目
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- ページ番号: 4374993
- 初版作成日: 10/06/05 13:16
- リビジョン番号: 2664941
- 最終更新日: 19/02/04 17:01
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