山陰山陽のアニメ視聴・アニラジ聴取事情単語

• 概要
• アニメ視聴事情
• 大都会擁する岡山県
• 大都市擁する広島県、しかし・・・
• そんな広島県には嘗て陽の光が射しそうになった時期がありました
• 山陰地方の事情
• 広島寄りは東に福岡寄りは西に ～山口県の事情～
• アニラジ聴取事情
• 広島市と鳥取市のケーブルテレビ導入による地上波アニメ本数比較
• 中国地方・各県庁所在地のケーブルテレビ局で再送信中のテレビ局
• 関連項目
• 掲示板

この記事は山陰民・山陽民及び事情に詳しい方の編集協力を求めています。 また、掲示板では、情報提供や記事内容の質問・相談などを受け付けております。

概要

この記事では山陰地方（鳥取県・島根県）と山陽地方（岡山県・広島県・山口県）の中国地方5県のアニメ視聴・アニラジ聴取事情について記載しています。場合によっては状況が変化することがある・・・と思います。

アニメ視聴事情

知らない人のために書いておくと、中国地方でテレビ東京系列局が正式に直接受信できるのは、地方中枢都市がある広島県ではなく、岡山県である。

テレビ東京は公式サイトで「放送エリアは拠点大都市を網羅しているため、全日本の69.0％をカバーする効率的な都市型ネットワークです」と書いているが、この記事の冒頭でそう書いとかないと絶対「都市型ネットワーク」の記述で多分勘違いされる。

でも岡山県って大都会と言われる岡山市があるから別にあってもおかしくｎ（ｒｙ

大都会擁する岡山県

岡山県は歴史的な経緯から、総務省からの特例を経て、香川県と民放テレビ局の相互乗り入れして実現させている（これは鳥取県と島根県の相互乗り入れに続いて2例目）。相互乗り入れ当時、岡山県にTBSテレビ系列局（山陽放送）とフジテレビ系列局（岡山放送）があったが、香川県にあった、日本テレビ系列局（西日本放送）とテレビ朝日系列局（瀬戸内海放送）という、たまたま系列が異なってた（←重要事項）テレビ局の電波が岡山県にも普通に飛んでいたことも幸いだった。その後、岡山に第三のテレビ局をということで、それまで無かったテレビ東京系列局であるテレビせとうちが誕生し、香川県と共に民放5大テレビ系列を完成させたのだった。・・・詰まるところ、地理的な面でツイてたが、大都会になるにはこういう運の良さも重要である（多分）。なお、全民放テレビ局とも県域局扱いである（広域局になるには正式対象地域が3つ以上となっているため）。

ところで、中国地方他県民のアニオタが岡山県に対して一番羨ましいと思えるのは、やはりテレビせとうちの存在である。テレビ東京系列局であるが、この系列は5大系列の中で一番アニメやってるし、何より有料であるケーブルテレビを通さず直接テレビ東京系列局が受信できるのは魅力である。

だが、放送対象地域の経済基盤が西隣よりも劣るのか、スポンサーが中々付かなかったり、同系列のテレビ局とはいえ製作委員会によっては放送枠の対象から外されることもあり、深夜アニメが少ない。故に未ネットになる同系列の深夜アニメもある。とりあえず、テレビせとうちのおかげで子供たちがよく観るアニメは広島県よりも余裕で多く観れるものの、大きいお友達大人たちがよく観るアニメ（というか深夜アニメ）は、5系列体制地域では香川県とセットで一番少ないので、どうにか放送してくれれば良いのだが…。

深夜アニメをカバーするにはやはりケーブルテレビに入るしかないのだが、ケーブルテレビだとサンテレビが区域外再送信されているので、テレビ視聴が主流ならば大体これで新作アニメは賄える。ケーブルテレビには地上波だけ且つパススルー方式のコースがあるので、テレビでアニメが観たいという目的の人は、セットトップボックスをレンタルして有料チャンネルに入るよりもコストはだいぶ抑えられるのでチェックすべし。

大都市擁する広島県、しかし・・・

さて、広島県は、残念なことに、県庁所在地・広島市ではケーブルテレビ経由でさえもテレビ東京系列局だけ受信できず、直接受信と変わらぬままだ。日本一人口が少ない県の県庁所在地よりも、100万人以上の人口を有する政令指定都市且つ地方中枢都市である県庁所在地のほうが、受信できる民放テレビ系列の数からして恵まれないアニメ視聴事情とは、なんというアベコベであろうか・・・！ていうか、県の経済界ももうちょっとどうにかしてやってよ。

また、広島市の隣にある東広島市では、テレビ東京系列局である岡山県域局のテレビせとうちのケーブルテレビでの再送信していたが、デジタル化以降は再送信を取りやめている。しかも、広島親局を受信していることが原因で今後また再送信しようにも出来ない状況になってしまっている。これは、TBSテレビ系列の中国放送とテレビせとうちの物理チャンネルが被ってしまっていることが主因と言われている（共に18ch）。

その他の地域だと、尾道市ではテレビせとうちがデジタル再送信されているのだが、コチラは2014年7月24日までの期限付きとなってしまっている。どうしてそうなった・・・。一方、尾道市よりも岡山県からは遠い位置にある三原市でもテレビせとうちのデジタル再送信をやっており、その再送信をやっている三原テレビ放送の公式サイトにあるチャンネル紹介のページやQ&Aのページには期限に関する記述は載ってないので、恐らく無期限再送信のはず・・・と思われていたのだが・・・。

2014年4月16日、その再送信を無期限でやっていると思われていた三原テレビ放送の公式サイトに突如、こんな内容のPDFファイルがアップされた。

ご加入者様

お知らせ

平素は弊社の業務に対しまして格別なるご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、テレビせとうちの地上デジタルでの同時再放送に係る弊社とテレビせとうち殿との同意書の中に、下記の点をご加入者の皆様に周知することという項目がありますので、同時再放送期限と合わせましてお知らせいたします。
よろしくお願い申し上げます。

記

（周知内容）
１．テレビせとうちは区域外（県外）の再放送であり、例外的な同時再放送であること。

（同時再放送期限）
１．テレビせとうちの同時再放送を行う期限は、平成26年7月24日までとする。

三原テレビ放送「テレビせとうちについて」（掲載日 2014/04/16） より（要PDF閲覧ファイル）

(  ﾟдﾟ)

( ﾟдﾟ )

3ヶ月前になって何この今更感。

・・・なお、このことは、2014年5月現在、「チャンネル紹介」や「Q&A」のページには掲載されていない。
担当者何やってんの！？

「Q&A」のページに堂々と掲載中の『地元6局はもちろん、テレビせとうちが見られます。』とは何だったのか・・・。

これを以って、広島県内でのテレビ東京系列局のケーブルテレビ局を介しての受信は奇跡でも起こらない限り全滅となることが確定した。

奇跡が起きた

2014年7月　突如として「テレビせとうちの再送信期限」等のページが削除された。

その後も削除理由などのお知らせも無く 2015年2月現在、三原テレビのチャンネル一覧には「テレビせとうち」が残っており、「Q＆A」のページもそのままとなっている状況であり、 再送信終了の件は無かったことになっている。 

奇跡的に全滅は避けられたものの、しかし依然としていつ送信をやめられてもおかしくない状況のため、しばらく三原市のアニオタはしばらく戦々恐々となりそうだ。_{既に放送が止まってるよ！！など三原テレビ放送を視聴してる方いたら修正してほしい。}

そんな広島県には嘗て陽の光が射しそうになった時期がありました

今から遡ること2007年5月、宮城県や静岡県と同様に、2011年に向けてテレビ東京系列局を広島県に設立させる話がテレビ東京定例社長会見で出ていたことがあった。実際に当時の発言が記録されている。（「東海道新幹線沿線の静岡や100万人都市を抱えるエリアも検討の対象にし」としかないが、広域圏以外で100万人都市を抱えるテレビ東京系列局が無いエリアと言ったら広島県と宮城県しかない。）

しかし、この話は結局のところお流れとなった。

会社曰く

ネットワーク局を増やすことも、選択肢のひとつですが、 現在の経営環境では難しいと思います。

株式会社テレビ東京第40回定時株主総会の概要 より（要PDF閲覧ファイル）

とのことだった。

この発言をした2008年当時はリーマン・ショックで揺れていた時であり、時期的にもハッキリと目指すとは言い難かったとも考えられる。

が、会社としても「選択肢の一つ」として捉えていることは事実なので、あとは地元総出でアピールして働きかければ、いつかは系列局が広島県に新設される可能性が微粒子レベルで存在する・・・？

山陰地方の事情

日本一人口が少ない鳥取県とその隣の島根県、所謂リアル過疎地山陰地方2県は、日本で初めて相互乗り入れを行った地域である。直接受信できるのはテレビ朝日系列とテレビ東京系列以外の3系列だけある。

だが実は、鳥取市や松江市（島根県）など、一部の地域はケーブルテレビに加入すると、5系列全てと兵庫県域局のサンテレビが受信できるという隠れたノン・アニメ過疎地…もといノン・テレビ過疎地に早変わりする。このおかげで、テレビ朝日系列とテレビ東京系列の全国同時ネットのアニメがリアルタイムで、サンテレビで深夜アニメが数本ほど時差放送で、それぞれ視聴できる。リアル過疎地だからってアニメ事情までもが「（両県共に）県内隅々までガチで過疎ってる」わけではないのだ。サンテレビのせいで、ついでに阪神タイガースファンも増えていそう。

山陰放送（BSSテレビ）では山陰地方2県に跨るテレビ朝日系列局が無い関係で、テレビ朝日系列全局から6日遅れでニチアサキッズタイム8時30分枠のアニメ（現在はプリキュアシリーズ）を放送する。結果、ケーブルテレビ経由でのテレビ視聴だと、隣県のテレビ朝日系列局（ABC／KSB／HOME／YABのいずれか）も一緒に受信する関係で、同枠の同一回が週2回観れるようになる。そのため、放送されているアニメのファンにとってはある意味穴場スポットみたいな地域でもある。（広島県のアニオタ「解せぬ」）

ところで、鳥取県の東伯郡琴浦町のご当地アニメとして有名になった『琴浦さん』は、山陰2県の県域テレビ局では未放送である。同作品の製作局はTBSテレビ系列の中部日本放送なので、同じ系列のBSSテレビがネットしていると思うだろうがそんなことはなかった（泣）。ただし、同町ではケーブルテレビ経由でサンテレビが視聴でき、同作品はサンテレビでもネットされていたため、町民は皆サンテレビでの放送を視聴したとされる。無料BSでも未放送だったし。（広島県のアニオタ「サンテレビが受信できるとかもっと解せぬ」）

そんな2県にも、大まかに、鳥取県と島根県で格差があるわけで・・・

鳥取県の場合

ケーブルテレビ局がある地域の中で、八頭郡八頭町と岩美郡岩美町のみテレビ東京系列局（テレビせとうち）が再送信されていない。ただ、岩美町はサンテレビが区域外再送信されている。

島根県の場合

ケーブルテレビ局がある地域の中で、松江市と平田地区（旧・平田市）を除いた出雲市のみテレビ東京系列局（テレビせとうち）が再送信されている。一方、松江市と出雲市平田地区と安来市ではサンテレビが再送信されている。

よって、島根県でテレビせとうちとサンテレビの両局が再送信されているのは松江市のみとなる。

広島寄りは東に福岡寄りは西に ～山口県の事情～

山口県の場合、元々テレビ受信において、福岡県寄り（西部地区）と広島県寄り（東部地区）に分かれている。

例えば、下関市だと福岡県寄りなので福岡県域局が受信できるが、岩国市だと広島県寄りなので広島県域局が受信できる、という状況である。なお、山口市は福岡県域局を再送信しているので、福岡県寄りと言える。

当然だが、福岡県寄りの地域の方が広島県寄りの地域よりもアニメ本数が多い。そりゃTVQが映るしなぁ・・・。

アニラジ聴取事情

AM局（全てクロスネット局）とFM局が1局ずつあるものの（※山陰地方に関してはそれぞれ2県が対象地域）、そんなに多くは放送されていないもののやってはいる。

そのうち岡山県に関しては隣接する関西からのスピルオーバーの影響で、アナログチューナーでの聴取に限り、アニラジを多くやっているラジオ大阪とラジオ関西が受信出来る地域がある。というわけで、この2局は岡山県ではradikoでは無料で受信できない！もどかしい・・・！

ウキウキ放送局

FM山口が誇る、1986年から放送されている長寿アニラジである。しかも自主制作！

アニメージュにも番組表が載っているらしい。（筆者は確認してません。）

山口県に行く際、機会があれば聴いてみると良い。

広島のアニラジ事情

2013年4月、広島に微かな光が射した―。

地元の老舗AM局であるRCC中国放送が、自主制作のアニラジを開始したのだ。週1回2時間の放送で始まったが、2015年秋に月～木の帯番組に拡大。週4日2時間弱の巨大な放送枠になった。

この改変で広島のアニラジが充実すると思われたが、アニメ以外のサブカルチャーを取り扱うことが主になり、既存の内容は水曜のみの放送となっている。

広島のもうひとつの民放ラジオ・広島FMのリクエスト番組「アニリク☆」とあわせてradikoで受信できるので、興味のある方は聞いてみることをおすすめする。

広島市と鳥取市のケーブルテレビ導入による地上波アニメ本数比較

広島市の人口は118万人、鳥取市の人口は19万人。

それに見合うかのごとく広島市には、アニメイト、メロンブックス、とらのあな、らしんばん、ボークス、ソフマップ・・・と全国的に有名なオタクショップが多数出店しているが、鳥取市には1店舗もない（鳥取県にもアニメイトがあるが、それは米子市にのみ出店されている）。

それを念頭に置いた上で下表を観てみよう。

広島市でケーブルテレビ導入による視聴できる地上波アニメは合計で23本。

鳥取市でケーブルテレビ導入による視聴できる地上波アニメの本数は合計で69本。

鳥取市のほうが圧倒的に多い。

需要と供給の比がおかしいのは気のせいかな・・・？

中国地方・各県庁所在地のケーブルテレビ局で再送信中のテレビ局

現時点でアニメ放送が多いのはテレ東系と独立局なので、それらが受信可能な地域は過疎地ではないと思われる。

＜注釈＞
「ch」・・・放送チャンネル番号。だいたいリモコンボタン準拠。
「STB」・・・セットトップボックス。地域によってはコレがないと区域外放送局が観れない。
「期間」・・・再送信される期間。デジタル化以降、テレ東系の区域外再送信を行う一部の地域でよく見かける。
「区域外」・・・区域外再送信。すなわち放送対象地域外にある放送局を再送信している。
「非MB」・・・非マストバイ局。所属系列の全国ネット指定番組を全てネットするわけではない放送局のこと。

関連項目

• 全日帯アニメ番組の一覧
• 深夜アニメ番組の一覧 - 中国・四国地方 / 関西版 / 福岡版 / BS版

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