Dance Dance Revolution(ダンスダンスレボリューション)は、1998年9月に稼動を開始した、コナミ(現コナミアミューズメント)の音楽ゲームのシリーズである。略称は「DDR」「ダンレボ」で、ニコニコ動画では「DDR」が基本タグとして使われている。
概要
音楽に合わせて、画面上を流れる上下左右の矢印に対応するフットパネルを、タイミングよく踏んでいくゲーム。
「足でプレイするゲーム」というユニークなスタイル、東芝EMI(現EMIミュージック・ジャパン→ユニバーサルミュージック)の「Dancemania」シリーズとのタイアップで実現したクオリティの高い楽曲が、ゲームファンのみならず一般層にも受け、1998~99年頃にブームとなった。が、それ以降は沈静化し、2002年の8作目「DanceDanceRevolution EXTREME」をもって一旦アーケード版の開発は休止された。
しかし、フィットネス効果の高さから欧米で新たなブームを起こしたことと、国内ファンの根強い要望により、2006年に3年半ぶりの復活作「DanceDanceRevolution SuperNOVA」が稼動開始、ファンは狂喜した。2018年に20周年を迎えた。
2024年6月12日からアーケード版最新作「DanceDanceRevolution WORLD」が稼働中。ダンスゲーム姉妹作として「DANCERUSH STARDOM」と「DANCE aROUND」も稼働している。
またKONAMIが行うe-Sportsプロリーグ「BEMANI PRO LEAGUE SEASON2」の競技機種である。
タイミング(ステップ)判定
MARVELOUS!!!
PERFECT!!
GREAT!
GOOD
MISS...
※通常モードでDDR SN2から標準判定されるようになったMARVELOUS判定が現在の最高判定である。COMBOはX3まではGREAT以上の判定じゃないと繋げれなかったが、DDR(2013)からは北米CSDDR同様GOODでもCOMBOが繋がるようになった。そのためEXTRA STAGEでGOOD判定を出してもライフが減らなくなっている。
筐体の種類
「Dance Dance Revolution」のゲーム機筐体には現在大きく分けて4つ存在する。
- 旧筐体
- X筐体(または黒筐体)
- 白筐体
- 20th anniversary model(金筐体)
- DDRの20周年を記念する筐体にして、現行最新モデル。先に稼働している「DANCERUSH STARDOM」の筐体をベースにしており、全身が金色に輝くゴージャス仕様。BEMANI機種では最大級の全長を誇り、モニターの更なる大型化、ステージLEDの強化、4.1chサラウンドの音響、さらにはX筐体以来となるフットパネルの電飾の復活と、白筐体から5年後の進化系に相応しいスペックを持つ。ちなみに、画面横についているLEDはX筐体のLED装飾同様ダンスゲージと連動している他、上部に取り付けられたロゴパネルの右下には製造番号が書かれている。DDR A20とともに3月20日より先行稼働し、これ以外の筐体はAのまましばらく並行稼働した。A20以降はこの筐体専用のモードやイベントが存在し、こちらでプレイしないと不利を受けることもあった。
- 2024年現在、KACやBPL等といった公式大会で使用されている。
パフォーマンス
他音ゲーに対するDDRの大きな特徴は、パフォーマンスプレイの多彩さである。本ゲームでは、指定された矢印と関係ない他のパネルを踏んでもミスにならないため、ステップのアレンジは自由自在。回転したり、譜面を覚えて背面プレイ(画面を背にギャラリー側を向く)をしたり、本格的なストリートダンスのステップをDDR上で実現したり、クリア時のロースコアを競い合ったり(上記の5種類のタイミング判定のうち、中間の「GOOD」は得点が入らない一方ゲージも減らないため、理論上0点でクリアすることが可能、なお最新作においてはGOODでも点数が入るため0点クリアは不可能となった)、果てはコスプレや楽器演奏と、プレイの幅はプレイヤーの想像力に応じて広がっていく。
このシステムにより、DDRはただ指示通りにパネルを踏むだけという単なる音ゲーの枠を超えて、ステージの上で何ができるかを考え、ギャラリーの前で自らのアイディアを披露するゲームへと進化を果たした。ブーム最盛期は、大きなゲーセンではスコア大会と同様にパフォーマンスの大会も定期的に開かれ、多くのパフォーマーが、1曲1分30~40秒という時間に考え抜いたネタを詰め込み、パフォーマンスの腕を競い合った。中にはPlayStation版に実装されたEDITモードを活用してパフォーマンスのためのオリジナル足譜を作った者も居り、中でも「LITTLE BITCH」のDPモードを使用して、延々と「2P右・2p左・1P右・1P左」(後半は8分で2P上・1P下を追加)と矢印を配置し数人~十数人で筐体の周りを百度参りのようにぐるぐる回るパフォーマンスについては開発者の誰もが想像できなかったものであったと言えよう。
DDRブームの沈静化と時を同じくして、パフォーマンスも徐々に下火になっていったが、今もステップアレンジの自由度がDDRの面白さの一つであることに変わりはない。ニコニコ動画やYouTube(英語では「freestyle」で検索)でも、華麗なプレイが多数投稿されており、年に数度か有志によるパフォーマンスの大会も開催されている。
アーケードシリーズ一覧
公式サイト[1][2]では初代及び同名楽曲(後述)は空白有り、2ndMIX以降には空白無しで表記しており、ここでもそれに準拠する。
- Dance Dance Revolution
- DanceDanceRevolution 2ndMIX
- DanceDanceRevolution 3rdMIX
- DanceDanceRevolution 4thMIX
- DanceDanceRevolution 5thMIX
- DDRMAX - DanceDanceRevolution 6thMIX -
- DDRMAX2 - DanceDanceRevolution 7thMIX -
- DanceDanceRevolution EXTREME
- DanceDanceRevolution SuperNOVA
- DanceDanceRevolution SuperNOVA 2
- DanceDanceRevolution X
- DanceDanceRevolution X2
- DanceDanceRevolution X3 VS 2ndMIX
- DanceDanceRevolution (2013)
- DanceDanceRevolution (2014)
- DanceDanceRevolution A(エース)
- DanceDanceRevolution A20(エース・トゥ・オー)
- DanceDanceRevolution A20 PLUS
- DanceDanceRevolution A3(エース・スリー)
- DanceDanceRevolution WORLD(ワールド)←現行最新作
他にも通常の上下左右矢印パネルに左上矢印、右上矢印パネルを追加した1人用の「DanceDanceRevolution Solo」や10パネルを使った「Dance Dance Revolution」×「pop'n music」の「pop'n stage」というものがアーケードに登場した。
最新作「DanceDanceRevolution WORLD」
2024年6月に約8年ぶりに全筐体全世界同時稼働した最新作。DDR2013以降、約3年周期での新作稼働体制となったシリーズとしては(A20 PLUSをA20として一括りにすると)5作目で、Soloなどを除く正規ナンバリングとしては18作目。A以来となる全筐体統一UIとなった。
A3同様、全国、エリア、筐体のそれぞれに保存されていたスコアもリセットとなった。
WORLDでは、全面リニューアルとも言える大幅な改修が施されている。
- システムSEとアナウンスが全面改修。
- プレイモードが「SOLO」か「DUO」の2つに変更。SOLOモードはシングルプレー、ダブルプレーの1人用スタイルが遊べる。DUOモードはバーサスプレーのみとなる。
- ゲストプレー、カード初回プレー時に最初に出てくる選曲画面に楽曲ジャンルフォルダと初心者向けフォルダが表示されるようになった。従来の選曲画面は「ALL MUSIC」から選曲できるが、それ以外のフォルダはBASICまでしか選べない。
- ALL MUSICでは、絞り込み機能が追加された。また、バージョン絞り込みがA3まで搭載されたDDRSelection準拠になった。ただし、選曲においてテンキーをうまく使いこなさないといけないため、プレーヤーの間では賛否両論となっている。また、MAXから長きに渡り指標となり続け、後にⅡDXやSDVXにも移植されたグルーブレーダーが廃止となっている。
- オプションでは、A3終盤で行われたバビロンズギャラクシーの特殊ゲージ「フレアゲージ」がプレミアムプレー標準搭載になった他、ラスボス「鳳」にて低速地帯突入時に強制発動させられた「CONSTANT」が標準搭載された他、ハイスピードが0.05単位で調整でき、実際に流れる速度も表示されるようになった。
- プレー画面では、3Dステージによる汎用が廃止されて、背景に汎用ムービーが常時流れるようになった他、専用ムービーやMVなどが、楽曲情報の上に小さく表示される形になった。また、フィルター表示が強制となった。
- GOODでもコンボ継続となったDDR2013から10年以上越しのフルコンボ表記変更が実施され、GREAT以上でGREAT FULL COMBO(GFC)表記に変更された。GOOD FULL COMBOは標準のFULL COMBOとなる。
- 新スキル指標「フレアスキル」が実装された。CLASSIC(X筐体以前世代)、WHITE(白筐体世代)、GOLD(金筐体世代)からスキル値の高い各30曲、計90曲がスキル値として加算される。フレアゲージを使用することでスキル値のブーストが可能となっている。
収録楽曲においては、ライセンス曲はインターネットシーンで話題となっている楽曲」が、オリジナル楽曲では「一般公募曲」の一斉収録で展開されている。
ボカロシーンからはゆこぴ氏の「強風オールバック」「寝起きヤシの木」「ブタサンダー」の3曲や、原口沙輔氏の「人マニア」、いよわ氏の「きゅうくらりん」、DECO*27氏の「ヴァンパイア」が追加となった。人マニアに関してはボカロ曲では史上初のDIFFICULTからのショックアロー搭載曲となっている。
POPSシーンからは、収録後に1億回再生を達成したしぐれうい氏の「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」や、アニメ推しの子の挿入歌「サインはB -New Arrange Ver.-」が収録。
オリジナル楽曲では、25周年記念の楽曲並びにボーカリストオーディションにて見事採用を勝ち取った楽曲たちが一気に収録された。
家庭用とのリンク機能
DDRXで復活したEDITデータ(自作脚譜)でのプレイは現段階では使用不可だったが、2013年6月12日のアップデートで復活した。X筐体・旧筐体にあるUSB端子からの読み込みに対応し、USBメモリからプレーしてクリアしたEDITデータは、筐体および自分のe-AMUSEMENT PASSに登録可能となった。
AではEDIT自体が一旦廃止となっており、現在展開しているコナステやスマホアプリなどでのEDIT機能復活を求める声は多い。
一方で連動イベント「いちかのBEMANI投票選抜戦2019」で公約として「EDITを復活できるようがんばります!」と掲げているが、2022年12月現在その実現には至っていない。
なお、PCで遊べるコナステ版DDRことDanceDanceRevolution GRAND PRIX(DDR GP)ではEDIT機能はないが、AC連動としてGPの楽曲パック(DLC)の購入特典として楽曲パックに入ってる楽曲の中から一部楽曲が先行して遊べるようになっている。なお、この先行プレー権はACとGP両方のデータが存在する上で月額定額コースに加入してプレーをしていることと対象パックを購入してあるが条件となる。
楽曲「Dance Dance Revolution」
アーティスト | DDR ALL STARS | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
BPM | 150 | |||||
譜面難易度 | BEGINNER | BASIC | DIFFICULT | EXPERT | CHALLENGE | |
シングル (SP) |
5 | 6 | 8 | 12 | 12 | |
ダブル (DP) |
- | 6 | 8 | 12 | 11 |
アーケード版第8作DDR EXTREMEにはONE MORE EXTRA STAGE専用曲(のちに通常選曲解禁)として、ゲームと同名の「Dance Dance Revolution」という曲が収録されている。中身はゲームの1st・2ndのOPムービー使用曲のリミックスで、アーティスト名は「DDR ALL STARS」となっている。この楽曲の鬼譜面は、歴代コナミオリジナル曲からいくつかの譜面から数小節を抜粋して構成されている。ちなみに北米版DDRX2ではFINAL専用曲として再収録、DDR2013ではtriple journey期間中に専用ムービーが復活された。
曲名 | Dance Dance Revolution(X-Special) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
アーティスト | DDR ALL STARS | |||||
BPM | 150 | |||||
譜面難易度 | BEGINNER | BASIC | DIFFICULT | EXPERT | CHALLENGE | |
シングル (SP) |
- | - | - | - | 13 | |
ダブル (DP) |
- | - | - | - | 13 |
AC DDRXでは(X-Special)として新譜面を引っさげて再び登場。条件はEXTRA STAGEでEXTREME当時のEXTRA曲であったThe legend of MAXのX-SpecialをAA以上クリアというものであったため、かなり厳しかった。
こちらはX2のReplicant D-Actionの黒色ステージに上記のムービーが映しだされるようになっている。
DDR MEGAMIX
AC版「pop'n music 10」に収録されたDDR曲メドレー。ジャンル名は「DDR」。
後にDanceDanceRevolution AでDDRにも移植された。
関連用語
関連動画
DDR関連の動画は大きく「プレイ動画」「EDIT(自作脚譜)」「MAD」等に分類される。
プレイ動画
EDIT
MAD
その他
レベル別メドレー
関連項目
- 音ゲー
- コナミ
- マットコントローラ
- BEMANI
- pop'n music
- Replicant D-Action
- Replicant D-ignition
- エリアブラウザー - DDRの行脚機能
- パァーノゥ
- DDRのプレイ動画を公開するスレリンク
- DanceEvolution
- Dance Dance Revolution with MARIO
- Pump It UP
- BEMANI PRO LEAGUE
人物
主な楽曲
- AWAKE
- B4U
- bag
- CHAOS
- ΔMAX
- EGOISM 440
- ENDYMION
- EVOLVEDシリーズ
- Fascination MAXX
- LOVE♡SHINE
- MAX 300
- New Decade
- Over The "Period"
- PARANOiA
- Pluto
- Poseidon
- POSSESSION
- SABER WING
- Saturn
- SUNKiSS ♥ DROP
- TRIP MACHINE
- TRUE♥LOVE
- Valkyrie dimension
- 華爛漫~Flowers~
リンク
脚注
- *DanceDanceRevolution | コナステ
- *アーケードゲーム - 「BEMANI」シリーズ - Dance Dance Revolution | KONAMI コナミアーケードゲーム製品・サービス情報サイト
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