ちょことは、プレイステーションゲーム『アークザラッド』シリーズのキャラクターである。
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| 基本情報 | |
| 年齢 | 不明 |
| 性別 | 女 |
| 誕生日 | 7月14日 |
| 身長 | 142cm |
| 体重 | 33kg |
| 血液型 | AB型 |
| 出身地 | 不明 |
| 属性 | なし |
| 武器 | キック |
| キャスト | |
| 初期装備(Ⅱ) | |
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| 初期ステータス(Ⅱ、未コンバート時) | |
| LV | 50 |
| HP | 113 |
| MP | 154 |
| ATT | 15 |
| DEF | 12 |
| MAG | 35 |
| AGI | 13 |
| 投 | 2 |
| 受 | 2 |
| 反 | 2 |
| 跳 | 2 |
初代から登場しているアークシリーズの人気キャラクターの一人。基本的に隠しキャラクターの扱いになる。
ゲーム中では髪の色は赤毛に見えるが、『わけあってちゃいろ』らしい。
何故かアララトスの遺跡ダンジョン地下50階で主人公を待ち受けている、自称『世界一の大魔法使い』。初登場である初代作ではやたら尊大な口調でしゃべる天然ボケの幼女だが、実力は恐ろしく高く、消耗したパーティで挑むには桁違いの強さで泣きを見たプレイヤーは多いと思われる。
ちょこを仲間にしたデータをコンバートすると、続くⅡでは早くてクレニア島のシャンテパートで仲間に入れることが可能になる。
この時から純真無垢でとぼけた性格と「~なのー」というしゃべり方が定着した。
トココという小さな村で父親と二人で暮らしで、しょっちゅう村を抜け出すが特に咎められず、奔放に育てられている。しかしトココ村の外にある時の森と呼ばれるその場所は、まるで立ち入る者を拒むかのような鬱蒼とした森林で、魔界へ通じているなどの噂まであって現に行方不明になった旅人は多いらしい。
キャラ分類としては召喚獣にあたるため、ラマダ寺で修行したり特定のイベントに連れて行くことはできない。ただし人間キャラクターと同じように街中を歩かせることは可能で、専用のセリフも結構多い。
Ⅲでは本編には関わらないが、ポケットステーション連動のミニゲーム『ちょこと遊ぼっ!』に登場する他、機神復活や精霊の黄昏ではかなり限定的ながら仲間にできる。
初代作では遺跡ダンジョンにて戦いに勝ち、チョンガラの召喚のつぼに入って冒険に同行するようになる。
この時からバランスブレイカー級の強さを誇るのだが、使用できるのが一部のフリーバトルエリアに限定される上、成長率が低いためちょこを育てる意義は皆無である。レベルを一切上げずにコンバートする方が良い。
右記の初期ステータスは、注釈通り未コンバート、またはちょこを仲間にしていないデータをコンバートした場合のもの。
初期レベルが1か50かと、この時点で大きすぎる開きが出ているのだが、初期パラメータ値は未コンバートのLV50よりもコンバートしたLV1の方が優れている。魔力とMPは低いが、そもそも49レベルも上げれば結局コンバートした方が強くなるという話である。
ステータスは魔法使いタイプの伸び方をし、成長率も高い。少し鍛えればあっという間に主力にできるほどの実力を獲得するようになり、その可愛らしさからとは裏腹に半端ではない強さで並み居る敵を蹂躙する。
ただ、各メディアで完全無欠のバランスブレイカーのように言われる事が多いが、それは少し大袈裟ではないかと思う。というのも、習得する魔法が他のキャラとは体系が違う独特の性能のものばかりでクセが強いことと、物理能力がそこまで強く成長するわけではないことがあるためである。
もっとも初期ステータスがかなり高く、さらに武器防具が装備できるのでこれらの補強が可能であるため近接戦も充分こなせるのだが、レベルが低い内は攻撃がまず当たらないし、高レベルになるほど某鬼のお面をかぶって豆を撒く悪党とか某まんぼうひまなしのおすもうさんなどと明確に水を開けられるようになるので、基本的には魔法使いキャラとして運用するのがセオリーである。
召喚獣相当のキャラだが、装備は人間の女性キャラに準じたものになっている。
武器はキックのみ。接敵運用である事に加え利器ほどの威力を持つ武器群ではないことや、モンスターの面子によっては数限りある有能な武器の取り合いになる可能性もあるので、魔法主体であるちょこを無理にエキスパートにする必要はないと言える。
とはいえ、下述する専用武器が非常に強力な装備効果を有しており、これを手に入れてから熟練度を上げ始めても充分と言える。
柔らかい皮でできたちょこのお気に入りの靴。
サイズが小さいためにちょこにしかはけない。
はくと気分が軽くなる。煮て食べる[1]と移動力が上がる。
上述の通り高い性能を誇るちょこの専用装備にして最強のキック武器。わざわざ武器アイコンが赤(と言うよりピンク)に塗り直されており、ちょこの優遇っぷりが感じ取れる。
攻撃力の伸びもさることながら、移動力が2も上がるという驚異の装備効果[2]を持つ。
接敵が運用の基本となるちょことは高い攻撃力共々抜群のシナジーを誇り、さらにレベルが上がってジャンプレベルが3になれば常時7の移動範囲を得ることになる。
これほどまで強い武器だからなのか隠し場所はちょっぴり意地悪。
ちょこイベント上で発生するある戦闘において、トココ村北東にある教会の裏手に隠された宝箱から入手できるのだが、この時の戦闘配置や動線などの問題もあり、予備知識が無いとまず初見での入手は不可能である。
なお、アイテムとして使うと移動力アップのバフを得られる。あまりにも勿体ないので絶対に、絶対に、絶対に!!食べないでください!
ちょこのお気に入りのりぼん。
このリボンで髪を結ぶと頭のつぼが刺激されて身体の調子がよくなるらしい。
使うといい事があるけどなくなるとちょこが悲しむ。
毎ターン行動前にHPが回復するという装備効果を有するアクセサリー。吟味すると最大6回復できるようになる。
しかしこの特殊効果はそんなに優れているとは言えない。防具としては結構高性能だが、実用性よりもキャラクター性で選ぶ装備品というところである。
一方、アイテムとして使うとなんとレベルが15も上昇するという究極のドーピングアイテムとしての一面も持っている。装飾品をどう“使って”どういう理屈でレベルが上がるのかは謎
他のアクセサリーと違い非戦闘時でもアイテム使用ができる上、アイテム欄での並び順だと他の消費アイテムに上手く混ざり合っているため、うっかり使ってしまう事故も起こりうる。当然一品ものなので間違えて使っちゃわないように気をつけよう。
初代作では一切の特殊能力が使えなかったが、Ⅱでは色々な能力を新たに習得した。
最初から使える4種類の属性攻撃の他、戦いに参加させて特殊能力経験値を稼ぐことでさらに2種の攻撃能力を習得することができる。
どれもちょこの魔力から繰り出される高威力さが売りなのだが、攻撃範囲が限られている割に消費MPが多く、重ねてながらクセが強すぎる仕様を持つ。
「あっちいけー!」
属性:水 消費MP:16/31/64 - 激しい水しぶきで敵1体をはじきとばす
水塊を敵にぶつける能力。
トッシュの真空斬やゾンビ系の頭飛ばしのように1マス離れた敵を対象にし、命中すると攻撃方向より1マスずらすグルガタックルと同じ効果を持つ。
いきなり変わり種の仕様を持つ能力である。敵の後方が障害物や空中であると発動自体ができず、使いどころは中々難しいかもしれない。
余談だが純粋に水を使って攻撃する唯一の特殊能力でもある。高レベルほど水塊の数が増え、水しぶきも多くなる。
「そーれぇ!」
属性:地 消費MP:16/31/64 - 地面からせり出す岩で直線上の敵を攻撃
巨岩を突き出す能力。別ゲーで言うところのつきでろボボーン
荒獅子太鼓(ポコ)や鬼神流影破(イーガ)と同じ挙動をする攻撃である。
「とんでけー!」
属性:風 消費MP:16/31/64 - 必殺の嵐が周囲の敵に大ダメージ
エクストラクトや乱れ撃ち(シュウ)などと同じくレベルを上げると攻撃範囲が拡がる周囲攻撃系の能力。イーガの流星爆とだだ被りなのはそっとしておこう
同じ範囲を攻撃するちょこ専用能力は他にもあるが、初期習得で成長が早いことで他よりも長じており非常に使いやすい。もちろん大勢の敵を巻き込むほど相対的に燃費が良くなるので、積極的に撃って鍛えていきたい。
「いっちゃえー!」
属性:火 消費MP:16/31/64 - 不死鳥を召喚し、直線上の敵を焼きつくす
要するに火の鳥の突進攻撃。不死鳥はモンスターにも青白いのがいるが別のものである。
攻撃範囲はメキメキとだだ被り。属性が違うのでそれで使い分ける程度か。
「いっくよー!」
「えーいえーいえーいえーいえーいえーい、えーい!」ガスゲシボコスカドスビシ
属性:なし 消費MP:16/31/64 - 高速でくりだす必殺の連続技
分身を発生させて挟み打ちにした敵をボコボコに凹す攻撃。
一見物理攻撃能力のようだが魔力ソース、かつ基本威力が他の能力より高めなのが特長。ただし単体対象である。
ニンジャ系モンスターが使えるブンシン=ジツと似ている。がそれよりもダークネスイリュージョンって言われることの方が多いしレベル3のシメのサマーソルトキックに至ってはまんまそれである
「おいでー!」
属性:光 消費MP:16/31/64 - 禁断のひつぎから放たれる光が敵を葬る
棺と言うより墓石のようなものを足下に召喚して攻撃する。このロリコンどもめ!
ヒュルルーと同じ周囲攻撃系の能力。光属性なのでアンデッドに強く便利なのだが、後期習得の分成長も遅いとあって実用的かと問われるとちょっと難しいところである。
ゲーム中盤では以下6種の特殊能力から2種類を選んで追加で使用することが可能になる。習得できる能力はちょこのレベルアップにより増えていき、また選び直すことも可能である[3]。
ちょこ本来の能力ではないため発動時のかけ声はない。
なんと上級攻撃魔法が多数を占める超攻撃的なラインナップである。魔力が高いちょことはどれも相性が良く、オリジナルの能力より燃費が良い上に最初から広範囲のレベル2まで使えると至れり尽くせりである。
わけても、やはり光属性のスーパーノヴァが強力。追加できるまでにはそれなりに長い道のりがあるが、その苦労に見合うだけの価値はあると言えよう。
残念ながら闇属性の攻撃魔法は追加できない。習得レベルを考えればデスを覚えた時点で多くの敵に有効と言えるが、発動が乱数であることや直接ダメージにならない事を考えると正直使えない。最終的にはスーパーノヴァ+それ以外(アースクエイクはやめとこう。長いし)で組み合わせるのがベターと言える。
ちょこの関連イベントは全て本編に絡まないサブイベント扱いなのだが、一つのゲームとして成立するほど多くの関連キャラクターが登場する。
ちょこの父親。料理が得意で、彼が作るハンバーグがちょこの大好物である。
娘の教育については放任主義のようなきらいがあり、トココ村を出て危険な森で遊んだり、果ては海を越えてはるかアララトスの遺跡ダンジョンに潜り込んだことすら咎めないほど。
しかし無事に帰ってくるちょこを温かく迎え入れてくれるので別に愛情がないわけじゃなく、むしろ娘の強さを認め、敢えてそうしている風がある。
小さな村で、妻と一人の娘と共に幸せに暮らしていたが、あるとき戦争が起こり、傭兵であった彼は家族と別れ、前線へ駆り出されることになった。
やがて戦争も終わり村に帰ったラルゴを待っていたのは、モンスターにより焼き払われた村と住民達、そして愛する妻子の惨たらしい姿であった。
絶望と憎悪に支配され、復讐のための力を渇望した彼は、憎しみを力に帰る魔剣を入手。そして数え切れないほどのモンスターを斬り捨てた果てに、殺戮の快楽に溺れ、もはや人間とモンスターの区別すらつかないほどに人の心を失っていった。
―――
気が付くと彼は暗いダンジョンの中、玉座の前に立ち尽くしていた。
そこには屍が座し、それに泣きつく小さな魔族の少女がいた。その姿に喪った愛娘の姿を重ねた彼は魔剣の呪縛から解放され、娘の記憶を転写していた記憶石を用いて、娘の記憶と“ちょこ”という名前を与えた魔族の少女を故郷であるトココ村に連れ帰り、二人で暮らすことにしたのであった。
村へ帰ってきたちょこが会いたいと思ったがその姿はなく、ラルゴに所在を問うても存在を知らないような態度で知らないと返される。
確かにシルバという狼は存在していた。しかし―――
ある日、本来魔王に変わり魔界の支配者に君臨するはずであった少女を連れ戻すため、モンスターが大挙してトココ村に襲い掛かってきたのだ。
戦い方を知らなかった村人達は次々に犠牲となっていき、村に厄災を呼び寄せた忌まわしき少女――そう、“ちょこ“の身柄をモンスターに差し出すことで難を逃れようとする。
その追っ手から逃げ損ねた少女―ちょこに振り下ろされた兇刃。それを庇い、身代わりに兇刃を受けたのがシルバだったのである。
悲しみ、不安、怒り、そして憎しみ―様々な負の感情がこみ上げてきたちょこは力が暴走し、それにより一瞬で全てが消えたのであった。
―――
トココ村は滅びた。少女が滅ぼした。
力を取り戻した少女は、その力で幻の村を作り上げたのだ。
死んだ村人の魂をスライムを器として保存し、幻覚によって人の姿を与えた。それは父ラルゴも例外ではなかった。そしてシルバを喪った悲しみの記憶を封印したのであった。
トココ村を覆う“時の森”は、その名の通り時の経過を狂わせ、村を世界から秘匿させるための結界の役目を果たしていた。普通の人間では、この森の存在を認識すること自体ができないくらいに結界は強力なものであった。
そして、結界の中でかりそめの住民と、平和を取り戻したトココ村は、普通の人間からは森が存在するという事実さえわからないほど強い結界に封じられた中、何百年にわたり仮初めの平和で慎ましやかな暮らしを続けていたのである。
だが、長く続いた結界の力にほころびが発生した。
ちょこがシルバと一緒にいたことを思い出したことに始まり、しらばっくれていた村人達は突然、本来のスライムの姿に変貌してしまう。
そして、シルバの死の真相を思い出したちょこは昏倒してしまう。
意識のない中、彼女は夢の中で見知らぬ少女と出会った。「ここから出して欲しい」と懇願する少女と、一緒に出口を探すことを提案するが……。
「やっとこの時が来たわ。復讐の時が………」
トココ村にまつわる哀しい真実が少しずつ明らかにされていく中、教会では突然、漆黒の翼を讃えた謎の少女がその姿を現していた。
村の様子がおかしくなったこと、ちょこがまだ未熟であり、自分の力を覚え正しく扱う必要があると判断したラルゴにちょこの同行を頼まれたこともあり、一行はちょこを連れて、一度とここの村を離れることとなる。
アンデルとの決着をつけた後、トココ村を訪れると情勢に変化が起こっている。
村は荒れ果て、明らかに人の営みが感じられない廃村と化していた。家を訪ねても父ラルゴもいない。
しかし、家の外で少女の姿を見たちょこは、彼女の行方を追い村の教会へ向かっていった。追いかけようとするエルク達、しかしモンスターの妨害が入り、ちょこは独り教会の中へ…。
教会でちょこを待ち受けていた少女の正体は、魔王の娘アクラ・エルヴァスである。
本来のアクラの人格と記憶は、トココ村の墓地に記憶石ごと封印されていた。それが村の墓地にある一際大きな墓石の正体であるのだが、封じられていたアクラの強い強い意志―人間達への復讐心を糧に、一族を根絶やしにした人類への報復を果たすこと。そして、都合の悪い記憶を全て自分に押し付けたちょこを同時に憎悪し、力を解放するために彼女の肉体を求めたこと―が、強烈な思念によって本来なら実体や意志を持てないはずの記憶に実体を与えた。
そしてその媒体となったのが、封印に用いられた記憶石である。これにより目覚めた“アクラ”は、漆黒の翼を讃え、心は深い闇に閉ざされていた。
アクラの目的は、本来の肉体の持ち主である“ちょこ”と融合すること。そして真の力を解放することである。
自らが魔族の娘であること、ラルゴは実父ではないこと、その出生を呪われ、トココ村から追われる身となったこと。そして―――かけがえのない友達であった、シルバを喪ったことも。
そして――感情が高まり、溢れた魔力が村を一瞬で包み込み、モンスターも、村人も、父さまも全員死んでしまった。
失われてしまった村人や父親を幻の力によって仮初めの命を与え、数百年にわたり平和が続く村“トココ”を作り出し、時の森に封印して永きにわたり同じ時を彷徨い続けるようにした。以上のことは全て誰あろう“ちょこ”自身が行った事であった。
そしてちょこ自らは忌まわしき己の記憶と力を封印したのであった。
―――
まるで醒めない悪夢のように残酷な出来事の数々。しかし、残念ながらそれらはすべて現実に起きた出来事であった。
眠りから覚めたちょこ。いつものように大好物のハンバーグを振る舞うラルゴ。
しかし、もはや今までの生活に戻ることはできない。この世ならざるものとなっていたラルゴは、ちょこの満足いくまで(具体的には10個まで)ハンバーグを振る舞い最後の親子の団らんを過ごしたが、遂にその時が訪れる。別れたくないちょこ。しかし運命は残酷にも、二人の決別の時を告げる。
最後にラルゴは、アクラが遺跡ダンジョンのさらに奥へ向かったことを告げ、愛する娘ちょこと永遠の別れを交わしたのであった。
ラルゴとの別れ、それはちょこが見た、トココ村にまつわる最後の夢であった。
クレニア島の宿屋で目覚めたちょこ。彼女の周りには、戦いを共にした仲間たちがいた。
独りじゃない。父さまに励まされたとおり、仲間がいることを改めて実感したちょこは、再び冒険の旅へ出掛けたのであった。
ラルゴの最後の言葉を頼りに、再度遺跡ダンジョンの深部に訪れたちょこ達。
これまでの最下層と思われていた地下50階より、さらに下の階を発見して突き進んでいくと、本当の最下階である地下71階にアクラがいた。目の前で力なく座している巨大なモンスター―父・魔王ゼゼク―を目覚めさせ、魔族の宿願たる地上の支配を果たそうとしていた。
戦いを経て、遂に復活した魔王ゼゼク。遂に肉親の蘇生が果たされたことをアクラは喜んだ。
“アクラ”の正体、つまり記憶石により人格を得ただけで、成長も新しい物を生み出すこともできない、単なる記憶の集合体でしかないということを一目で見抜いたのであった。
慕っていた父親からも否定され、絶望に支配されたアクラは、父ゼゼクを殺害。
完全に憎悪に囚われたアクラは、もはやちょことの融合も眼中になく、ちょこを殺して自らも永遠に消えゆく事を望み、最後の戦いの火蓋を切るのであった。
死闘の末“アクラ”に勝利したちょこ。アクラは元の記憶石に戻り、ちょこの手の中に収まった。
記憶石の中に宿るのは、ちょこ―アクラ―の言わば闇の心。アクラの光の心であるちょことの融合は可能だが、光と闇のせめぎ合いにより無事で済むかわからない。もしも融合を試みると、今までのちょこにはもう戻れないかもしれない。
そんなゴーゲンの忠言にも、ちょこは力強く答を返した。
「でも、ちょこ知りたいの」
「知らなきゃいけないの」
「だって、アクラがかわいそうなの」
「ちょこのせいでアクラ
苦しんでたんでしょ?」
「ちょこが全部忘れてたから…」
ちょこのアクラに対する慈悲の心に答えるように、ゴーゲンは記憶石の転写を施した。
そして、ちょこの心の中にアクラが帰ってきた。闇の心に負ける事なく、“ちょこ”として、そして“アクラ”として、自分の全てを取り戻すことができたのだ。
全てを終えたちょこ達は、数々の悲劇の出発点であった遺跡ダンジョンを後にした。
「ちからが、ほしいの!」[4]
属性:なし 消費MP:31 - 隠された能力を限界以上に引き出す
以上、ちょこのイベントを全て終了した後に使えるようになる能力。
これを戦闘中に使用することによって真の姿―本来の人格であるアクラの姿―に変身することができる。
かくせいしたちょこ(便宜的に覚醒ちょこと称す)は人格も変化し、ボイスも大人びたものに変わる。
ただし、上述した記憶石の変化したアクラと違い、漆黒がベースだった姿は純白に変わっており、まさに真の姿を取り戻した“ちょこ”であり“アクラ”であると言えるだろう。
この姿になると下述する最強の特殊能力『ヴァニッシュ』が使えるようになる。
魔力は元のちょこの魔力に更なるプラス補正がかかり、ラスボスをも凌駕するほど飛躍的に上昇。ヴァニッシュはもちろん追加特殊能力も圧巻の強さとなり、ここまで至ると確かにチートキャラの域に到達できるほどの実力を得ることができる。
ただし物理能力は多少ながらマイナスの補正がかかる他、元のちょこが使える上述6種の特殊能力が使えなくなってしまう。性質としては元のちょこをベースに各ステータスに補正がかかる特殊なユニットに変化するため、その性質について正確な説明は割愛させていただく。
ちなみに見るからに飛んでいるが飛行能力は持たない。また覚醒ちょこの姿は戦闘時用の召喚獣と同等の扱いであり、この姿で街中を歩くことはできない。
元のちょこと覚醒ちょこは『かくせい』を用いることでスイッチング式に入れ替わるようになっており、覚醒ちょこの状態で『かくせい』を使うと元のちょこに変身でき、再度6種の特殊能力が使えるようになるが、ヴァニッシュは覚醒ちょこでないと使うことができない。
「少し、眠ります…」[5]
「闇に還れ…ヴァニッシュ!」
属性:闇 消費MP:26/31/126 - 最強の攻撃呪文。暗黒の力がすべてを滅ぼす
覚醒ちょこが使うことができる魔法。
これも周囲攻撃系の能力であり、上位レベルで撃つと非常に広範囲を対象とできる上に威力補正も極めて強烈で、覚醒ちょこの魔力の高さも合わさりまさに一撃必殺の威力をもたらす本作最強の攻撃魔法である。
成長もあっという間なので使いまくればすぐにレベル3まで使えるようになる。
ただし、消費MPもご覧の通り強烈に重たい。ロマンシングストーン(合成)を装備するなどして対策したい。
―――以上が、コンバートによって見ることができるちょこの関連イベントである。
これだけで一つのRPG作品が作れるほどのボリューム。本編に輪をかけて悲劇的な出来事が続いて気が滅入ってくるようだが、このイベントを経て真の力を得るちょこは本当に強いし、地下50階よりさらに下層の遺跡ダンジョンのお宝はいずれも強力な物ばかりなので、是非プレイすることをお奨めしたい。
掲示板
51 ななしのよっしん
2023/08/08(火) 22:04:48 ID: Uv3Dev66hu
娘があの強さなんだしその父セゼクもかなり強いはずなんだが、その魔王を倒した魔剣持ちラルゴはこのゲーム最強の存在ではないだろうか?
52 ななしのよっしん
2024/02/23(金) 23:55:41 ID: fUTz496y3K
見た目と強さのギャップがやばいよな
作中最強の実力があるし
キャラデザも良いし、最高だったわ
53 ななしのよっしん
2025/09/23(火) 13:12:49 ID: /5ITYHkH0o
ちょこ最強のイメージが強いが、少なくとも魔力においてはコンバートした2のフウジンライジンが最強である
…1の風雷破で高ダメージを出すために魔力を高めに設定して、それをそのまま2に引き継げるようにしたらトンデモない数値になったんだろうな
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/09(火) 03:00
最終更新:2025/12/09(火) 03:00
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