『ウォーザード』(WARZARD 海外:RED EARTH)は、カプコンが開発した2D対戦格闘ゲームである。
1996年12月に業務用として稼動を開始。メディアにCPS-3カートリッジを導入した第1弾ソフトである。
ジャンルは「格闘ゲーム」となっており、実際にレバーとボタンを駆使するゲームなのだが、
ロールプレイングゲーム色が強く、「大型のボスキャラクター」を倒し、レベルアップにより成長していくアクションゲームとなっている。
実際のところ、
こうした事から、対戦人気がそもそも出る事はなかった。
長いこと家庭用移植がないことでカプコンの格闘ゲームの中でも特に知名度が低い。2022年 6月24日(金)発売予定の『カプコンファイティングコレクション』の収録が初移植となる。
CPS3で作られたキャラクターは2Dゲーム最高峰と呼ばれるほどに綿密なドットが打ち込まれ、繊細な動きをしながらもこれでもかとヌルヌル動くキャラクターが、作品の魅力を十分すぎるほど語っていた。
いつどことも知れぬ異世界。各地に不穏な影が差し込み、災厄をもたらしつつあった。
異形の軍団による蹂躙により、勇猛なる戦士団を擁するグリーディア王国は滅亡。国王・レオは呪いを受けて姿を獣に変えられるが、臣下らの命をかけた祈りによって解呪、正気を取り戻す。獅子の頭持つ半獣の戦士となったレオは復讐を誓い、旅立ったのだった。
武術の国ゴラで格闘術を極めた少女・タオは、ある時地方で開催された大会で優勝、意気揚々と帰郷する。しかし彼女の目に映ったのは、ゴラの守護たる霊鳥ルアンが呪いをかけられて暴走、その炎により灰燼と帰した故郷だった。タオに撃破されて正気に戻ったルアンは、災厄の元凶は西に向かったと告げる。悲劇を繰り返さない為、タオは西を目指す事になった。
東方の国ジパング。幕府に仕える御庭番頭領・ムクロは、命を帯びて「空飛ぶ黒船」を調査していた。そこへ将軍直属の用心棒であるタヌマの謀反を知り、急遽鎮圧に駆けつける。その後将軍ナオスケは、元凶は黒船にあると判断、ムクロにその後を追う事を再度命じるのであった。
北方の地アイスラーン。天才魔学者として名を馳せるタバサは、各地で起こる異変を知り、そこに自然のものではない「黒い波動」を察知。自ら真相の究明に乗り出す。アイスラーンで暴れ回るモンスター・ヌールを手始めに次々とモンスターを討伐する彼女は、やがて「黒い波動」の源へとたどり着くが……
本作品ではプレイヤーキャラとなっている4人のうち1人を選び、操作する。どのキャラも分岐条件問わず20回以上のコンティニューは共通エンディングとなる。また、キャラ問わずワンコインクリアでスタッフロールが変化する。
ライオンの頭を持ち、2m超の巨躯を誇る戦士。35歳。
王国・グリーディアを統べる賢王だったが、謎の黒船と異形の軍団により国は壊滅。自らも魔獣に変えられてしまうが、三賢者率いる100人の家臣らが命をかけて解呪を行い、異形の姿となるも辛うじて正気を取り戻す。
レベルアップにより剣と盾のグラフィックが変わり、一部の武器は特定条件でのみ入手可能。
7戦目に戦う中ボス・ブレイドを切断フィニッシュで倒したか否かでエンディングが分岐。ブレイドを切断せず、ワンコインクリアすると…
本作以外では『カプコンファイティングジャム』に登場。
極北の地アイスラーンにて超自然仮学を研究中の天才魔学者。19歳。
とんがり帽子にマントを羽織り、魔女のような格好をしている。帽子・マント・靴は全て彼女の使い魔が変化したもので、戦う際に本来の姿を見せる。特に靴に化けた猫の使い魔、イブンとアルはキック攻撃で変身を解除、猫じゃらしによって相手を攻撃するという芸の細かさ。
最終ボス討伐後の選択肢でエンディングが分岐。選択によっては非常に不穏な内容となっている。
本作以外では『ポケットファイター』『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』に登場。
東国・ジパングの将軍ナオスケに仕える忍(御庭番頭領)。28歳。
刀、苦無、鎖鎌、大砲など様々な武器を操る。
ナオスケに命じられて「黒船」の調査を行っていたが、ナオスケを警護するタヌマが反乱を起こし、更に異形の怪物になった事を受け、国を出て元凶を解明するよう命じられる。
本作以外では『カプコンファイティングジャム』にも登場。
中華風ボクっ娘。武術の国ゴラ出身。13歳。
いきなり村が壊滅するという鬱展開から始まるが、本人は前向き。二度と悲劇を繰り返さないよう、「悪いやつらをやっつける」為に戦う。
コンティニュー回数によってエンディングが分岐。5回以下か6回以上19回以下の2つ
従来の格闘ゲームに近い感じでプレイできる事もあり、特に人気のあったキャラ……なのだが、客演した作品は背景を除くと、ポケットファイターに出演したタバサの盾のみ。
キャラとして使用できる作品は本作のみ。ひたすらに不遇である。
アースドラゴン。古くはグリーディアの伝承に語られる存在で、各地で起こる異変に呼応したように突如としてその姿を現した。
いわゆるティラノサウルス体型。口からは炎を吐き、巨体を生かした攻撃はどれも痛い。
『カプコンファイティングジャム』にも登場。「ミッドナイトブリス」を受けるとセーラー服の女の子になる。ただし頭はそのまんま。[1]誰得じゃい。
砂漠の国アランバードの神獣。軍団の支配下となったアランバード女王アルマーナ4世と融合、襲いかかってくる。
獅子・鷲・ヤギ・竜の頭を持ち、尾はコブラというキメラ。元は石像で、首ごとに異なるブレスを吐いたり、砂を操って拘束する技を使う。
ゴラを守護する霊鳥だったが、黒幕の手により呪いをかけられて異形化した。タオの故郷を焼いた元凶。本来の姿は虹色に輝く美しい鳥で、撃破後にその姿が見られる。
羽を弾丸のように飛ばし、上空から爪で攻撃したり、炎となって突進するなどの攻撃を使う。
ジパングの昔話で語られる「鬼」。表向きはジパング幕府24代将軍ナオスケの用心棒・タヌマ。将軍の権力をかさに着て、町を焼き払うなどの狼藉を行い、反乱を起こした。
棘付きの金棒を武器とする巨大な鬼で、自ら腹を裂いて胃液を浴びせたり、腕を切り離してぶつけたりと、おぞましい攻撃を行う。
古代都市クリプトのピラミッドを守護する番人。いわゆるゴーレム。
アステカの石像を思わせる男女が背中合わせになったような姿。四本の腕に巨大な剣を持ち、これで攻撃してくる。また遺跡にも連動しており、罠を起動させてこちらを攻撃する搦め手も使ってくる。
アイスラーンに生息するクラーケン。オウムガイとイカを合わせたような姿。
「海の神」という自負を持ち、浜辺に姿を見せては住民を驚かせたり、船底に穴を開けたり、子供を捕まえて泣かせるなどのせせこま……もとい地道な活動を行っている。
当たると氷結する竜巻や小イカを召喚する攻撃を行い、触手による遠距離攻撃も行う。
『カプコンファイティングジャム』にも登場。「ミッドナイトブリス」を受けるとスク水の幼女になるというとんでもなさで話題と人気を集めた。
中ボス。甲冑と真紅のマントに身を包んだ巨大な戦士。異形の軍団を率い、各地を襲撃している。
ドリルのように回転する大剣・アンドレイアーを振るい、その斬撃は空間をも歪ませる。鏡の中に相手を封印して砕いたり、甲冑のパーツを射出する遠距離攻撃など、対処が厳しい技を多く使う。
その正体はレオの親友にして親衛隊隊長・ブレイド。襲撃の際に捕らえられて改造され、甲冑の胸部にある宝石・プーシュケーに魂だけを固着されている。
開発中は「ジハード」という名前が設定されていたが、宗教上の問題があったためかリリース時には現在の名前に変更されている。
ちなみにアンドレイアーについては後に『モンスターハンター』シリーズのランス「アンドレイヤー」として再登場を果たしている。ブレイドの甲冑も防具「モノブロスシリーズ」に反映されており、ニヤリとすること請け合い。
ラスボスにして全ての元凶。
かつては天才魔導師として名を馳せ、予言に記された「世界の破滅」を防ぐ為に日夜研究を続けていた。しかし手掛かりとした魔道書は「読むものを取り込み支配下に置く」邪神の罠であり、これに取り込まれて邪神を「新たなる人類」として顕現させるための手先に成り果ててしまう。
使い魔であるドラゴンを引き連れる赤ローブの老人だが、二段階目になると大きく姿が変化。脳と両腕が肥大化した異形の姿になる。魔法攻撃やドラゴンのブレスを主体とした、遠距離攻撃がメイン。
掲示板
47 ななしのよっしん
2022/08/17(水) 17:56:56 ID: hYb5TwAr62
>>46
>敵のモンスターも普通に使える
>
カプコンファイティングジャムなら、ハウザー / HAUZERとヌール / NOOLが使えます。
48 ななしのよっしん
2022/09/11(日) 07:12:01 ID: jnFAJIwKkL
タオだけプレイアブルになかなかならない
タバサは2回も客演時になってるのに。
無個性なのがいかんのか。
49 ななしのよっしん
2024/05/23(木) 02:05:04 ID: sM9IH6eUpY
純粋な格ゲーになったウォーザードも面白そうだが、個人的には徹底的に1人向けやり込み特化で作ったらどうなるのか見てみたい
急上昇ワード改
最終更新:2024/11/29(金) 18:00
最終更新:2024/11/29(金) 18:00
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