「月明かりの艦隊」とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」のMikuMikuDanceモデルを使用した艦これMMDドラマシリーズ。
概要
製作者は「石田将(主人公と同じ名前)」。The Final Season 以降のシリーズ構成で「いしだあらた(作者)」名義を使用。
動画はノベルゲーム風の立ち絵で進む会話パートと紙芝居パートで、語り手である提督のモノローグを交えて睦月型艦娘との物語を展開していく。場面によっては艦娘や他の登場人物が語り手になる。
2017年3月26日に投稿開始。2019年7月6日までに1時間以上の長尺動画を含む全13話が公開。その後非公開期間を経て、2021年2月から第2作として30分以内に分割されて再投稿。1週間に1話のペースで全24話が順次投稿された。
2023年5月6日より最終章「The Final Season」を投稿中。
2024年7月6日からYouTube編集版を投稿。主題歌・一部BGMを変更している。
あらすじ
第四鎮守府着任編(1話~4話)
2002年。睦月型11人のみが所属する第四鎮守府に到着した石田将(以下:石田提督)は、着任早々に卯月と皐月から水風船攻撃をお見舞いされる。睦月から手紙を受け取った石田提督は、訳も分からぬまま逃走する艦娘を捕まえることになるが、そんな中、三日月から前任の提督との間に深い溝がある事を告げられる。キャッチコピーは「いつまでも、彼女たちが幸せでありますように。」
初夏編(5話~8話)
7月、睦月型姉妹らが七夕の準備を始める。睦月達は願い事を書いて発表していく。石田提督も願い事を書くことになったが思いつかずにいた。そんな中、水無月が怪しい行動を取っており……。七夕回と花火回の2本立て「ほのぼの回」で、次の長編への繋ぎ。
大演習大会編(9話~21話)
「あなたはまだ彼女たちの事を、全くもって理解していない」艦娘秋の祭典、大演習大会。舞台は第一鎮守府(横須賀)へ。集結する艦娘達、そして現れるのは――。前任の提督と睦月型姉妹の確執が浮き彫りになる長編。通称「皐月ルート・文月ルート前編」。艦娘と提督の関係、鎮守府の事情、世論とメディア、子供の頃の傷、艦娘になるまでのキッカケなどが深堀りされる。
年末編(22話~24話)
大演習大会を終え、北嶋提督との確執が無くなり、年末年始へと向かう第四鎮守府。石田提督の誕生日情報をどこからか入手した三日月は、睦月型姉妹に事務員の五十嵐や軍医の中畑を巻き込んでサプライズを計画する。
十三階段編(25話~36話)
舞台は第四鎮守府着任以前、まだ石田提督が補佐官だった時代。1985年から世紀末にかけて、青年と第六駆逐隊の奮闘を描く。キャッチコピーは「生きる気(つもり)は無かった。」
文女編(37話~39話)
北海道・沖縄から帰還した石田提督は、皐月と文月の過去を知ることになる。その同時刻、大本営からメールと手紙が届き、第四鎮守府に変化が訪れる。キャッチコピーは「うつし世は夢、夜の夢こそまこと」
弥生と卯月の過去(40話・41話)
五十鈴、阿武隈ら水雷戦隊が第三鎮守府を目指して航行する中、第四鎮守府の艦隊と深海棲艦が戦闘しているところを目撃する。「半人間」を求める駆逐古鬼の砲撃で弥生が倒れ、意識不明となってしまう。医務室のベッドで眠る弥生を見つめる卯月は、艦娘になる前の記憶を思い出す。
乖者の群像編(42話~45話)
道中、深海棲艦への戦闘支援で第四鎮守府にやってきた雪風達は、艤装のメンテナンスでしばらく滞在することになる。雪風は、睦月型姉妹と石田提督に「遊び」と称してタロット占いを始める。ほか水無月が艦娘となった過去や、睦月と如月の姉妹関係、長月の秘めた想いが徐々に露わになっていく群像劇。
長月編(46話~48話)
雪風のタロット占いで、水無月は長月が石田提督へ恋心を抱いていることを見抜く。一方、第六駆逐隊、長良型の鬼怒、由良、阿武隈、軽空母の龍驤が異動してきたことで第四鎮守府は戦力が充実していった。そんな中、石田提督は空母運用の為に大森提督と瑞鳳の待つ第二鎮守府へと赴く。そして第四鎮守府へ帰還すると、水無月に艦娘寮の裏へと連れていかれ、そこで待っていた長月から告白を受ける。
奇襲事後編(49話~52話)
キャッチコピーは「すべてがそこにありますように。」 第四鎮守府で詳細不明の爆発が発生し、石田提督が四肢を欠損する重傷を負う。一方で鬼怒率いる第三水雷戦隊が深海棲艦からの奇襲を受け、水無月を庇った卯月と、自ら殿となった鬼怒が殉職した。生死の淵を彷徨った石田提督が目覚めると、欠損した四肢が再生しており、白髪になっていた。そして水無月が被弾の影響で艤装の親制御器を破損し、下半身不随となっていたことを知らされ、石田提督は水無月の意志を確認し、退役解体の辞令を下した。その夜、第三鎮守府から中野が提督代理として着任し、近々大規模作戦を開始すると通達。そして白露から、鎮守府を爆発させた犯人が五十嵐であることを睦月型姉妹ら残存勢力へと伝えた。
三日月編(53話・54話)
第一警備府の艦隊が北方海域にて北方棲姫を交戦し、制海権を奪還。その一方で石田提督は鰰澤による指示のもと、護送車で第四鎮守府へと向かう。そこで石田提督と三日月は血の繋がった実の兄妹であることを伝えられる。しかし鰰澤には他にも目的を持っており、石田提督を上津役邸へ護送する事、そして行方をくらませている五十嵐を「子供連合」の手で始末すると響へ伝えるのだった。その後、石田提督は夢の中で駆逐棲姫と邂逅する。経緯は不明だが、血を流して海上に浮かんでいた彼に駆逐棲姫は血を与えおり、その影響が異常な回復力に現れていると知る。第四鎮守府に残存勢力と石田提督が帰還し、中野提督の指示のもと、阿武隈率いる第一水雷戦隊は一路、"E24"威力偵察作戦へと舵を切る。
E24編(55話~61話)
第一鎮守府では、密会を交わす野田提督が「半人間は石田と五十嵐の二人」と判断し、これまでの捜査を打ち切って舞鶴・第四鎮守府へ向かう準備を始める。一方、響は石田提督へ"向井ひさ子の交通事故死"の真相を打ち明ける。佐渡島を経由し連合艦隊として、金剛率いる艦隊は"E24"(通称・緣島)へと進撃を開始した。少数艦隊に分裂し、各々が偵察任務を進める中で多数の深海棲艦と遭遇し、"E24"は夜の戦場と化す。
登場人物
主要人物
石田将(いしだしょう)/中村徹(なかむらとおる)
本作の主人公で語り手。第四鎮守府所属の提督。真面目で謙虚な性格をしており、艦娘第一に執務をこなす平凡な男性。モノローグでは時々オネエ口調になる。12月29日生まれ、第四鎮守府着任当時29歳。七夕の願い事は「いつまでも、彼女たちが幸せでありますように」。雪風のタロット占いでは「過去:聖杯・王・逆位置」「現在:死神・13・逆位置」「未来:隠者・9・逆位置」を引く。13年分の記憶を失っている。極寒の北海道、日本海で石田清子の手により保護される。家の手伝いをしつつ大学入学資格検定を取得し、群馬県内の大学へ進学。卒業間近の頃に当時提督だった鰰澤と出会い、第一鎮守府に補佐官として配属される。第六駆逐隊協力のもと、提督としての実力を積み上げていくが、同期の向井ひさ子に対して知らず知らずのうちに好意を抱いてしまう。自らの生い立ちに苛まれ一時期自傷行為に及ぶなど疲弊してゆく中でひさ子が事故死することでエスカレートしてしまう。のちに響や、沖縄に住むひさ子の両親と妹・汐里と対話し落ち着きを取り戻すが、精神病により6年ほど鎮守府を離れる。そして第四鎮守府へ配属されたことで提督に復帰し、睦月型艦娘と出会う。大演習大会を経て年を跨ぎ、彼女たちを見守る中で、長月から告白を受け、紆余曲折を経て名実ともに結ばれる。
睦月(むつき)/皆見春乃(みなみはるの)
「にゃしぃ」「なのね」が口癖の睦月型一番艦。長女らしさがあまり無く、無邪気に振舞っていることが多い。七夕の願い事は「保育士になりたい!」。雪風のタロット占いでは「過去:金貨・騎士・正位置」「現在:剣・6・正位置」「未来:吊るし人・12・逆位置」を引く。艤装製作会社・皆見工廠社長の次女。E24編では如月と共に水母棲鬼を相手取り激闘。途中、巨大生物の乱入と予期せぬ事態により形勢を逆転されるも、復讐に染まる阿武隈を説得しつつ支援に向かう。巨大生物を相手に奮戦するも、水母棲鬼の凶弾に倒れる。最期は如月の元まで辿り着き、長女として艦娘生活を楽しめたこと、提督や家族達の心配をしつつも如月に後のことを託して息を引き取る。
如月(きさらぎ)/皆見優香(みなみゆうか)
エロい二番艦。本作でそのような性格は鳴りを潜めている。掴みどころが無い。七夕の願い事は「学校の先生」。雪風のタロット占いでは「過去:塔・16・正位置」「現在:節制・14・正位置」「未来:聖杯・5・正位置」を引く。艤装製作会社・皆見工廠社長の長女。E24編にて睦月と共に水母棲鬼を相手取り激闘するが、巨大生物の乱入と、ドラム缶爆弾から睦月を庇い両目を負傷してしまう。
弥生(やよい)/吉岡郁美(よしおかいくみ)
仏頂面で大人しい。感情表現が苦手で人見知り。七夕の願い事は、如月と同じく「学校の先生」。卯月とは学生時代からの付き合い。深海棲艦によって職を失い、生活保護を受けていた両親の元で育つが、卯月との出会いによって徐々に性格が変化してゆく。
卯月(うづき)/山下千聖(やましたちさと)
「ぴょん」が口癖で常にハイテンション。提督にいたずらを仕掛けるが返り討ちに遭う。掴みどころのないおちゃらけた性格をしているが、時折感情のスイッチが切り替わると一変して攻撃的になる。七夕の願い事は「幼稚園の先生」。雪風のタロット占いはパス。かつてちょっとしたことで怯える臆病な性格でいじめにあうが、我慢の限界で暴力"反撃"したことでリミッターが外れ、それ以来グレてしまうが、弥生と出会ったことで変化してゆく。第四鎮守府へ配属後は現在の性格になるが、言葉の節々や行動にかつての面影が見え隠れする。48話において、水無月を庇い、巨大生物の攻撃によって命を落とす。
皐月(さつき)/川俣春樹(かわまたはるき)
ボクっ娘で登場時から改二。文月と仲良し。水無月、文月、長月と第二十ニ駆逐隊を組む。元気いっぱいで一人称は「ボク」。文月とは大変仲が良い。七夕の願い事は「シンガーソングライター」で、音楽が好き。両親が家を継がせる意向で男として育てられる。度重なるストレスによって一度精神を病むが、音楽に救われる。その後帝国海自に入隊し文月と出会う。北嶋提督とはお互い訳アリの境遇だったことから親しくなるが、北嶋提督の異動の件で一方的にストレスによる罵声を浴びてしまい、軋轢が生じてしまった。その後、大演習大会後の深海棲艦急襲で重傷を負うが、医療等で面会した際に和解。年明け、文月と共に南方泊地第五拠点へ異動した。
水無月(みなづき)/塩原碧(しおばらみどり)
表裏の無い性格でよく笑う。鎮守府の裏でアサガオを育てている。料理担当。皐月、文月、長月と第二十ニ駆逐隊を組む。七夕の願い事は「調理師!」。雪風のタロット占いでは「過去:棒・女王・正位置」「現在:剣・2・逆位置」「未来:聖杯・6・正位置」を引く。48話、深海棲艦の急襲により艤装へ被弾、水無月を庇い卯月が犠牲になったことで戦意を喪失。そして艤装への被弾が原因で下半身不随になり退役。"水無月"の艦名を返上した。
文月(ふみづき)/藤原文女(ふじわらあやめ)
無邪気で素直な性格。ゆるふわな性格で姉妹達を和ませる。毎年七夕に願い事を書いている。皐月、水無月、長月と第二十ニ駆逐隊を組む。七夕の願い事は「イラストレーター」。外科医の両親の元で生まれる。仕事で忙しい両親に代わりチエ先生の元で勉強を教わったり、仕事のお手伝いをして過ごしていた。しかし、深海棲艦の艦載機と両親の搭乗していた飛行機が衝突し、帰らぬ人となってしまったことで、親戚の家に引き取られるが気味悪がられ厄介者扱いされる。その後見捨てられ、帝国海自に入隊し皐月と共に第四鎮守府へ配属される。北嶋提督と皐月の確執に心を痛め、一時は皐月と険悪な関係になるものの無事に和解し、改二へ改装。年明け、チエ先生と再会を経て、皐月と共に南方泊地第五拠点へ異動した。
長月(ながつき)/樅木菜乃花(もみきなのか)
軍人気質で凛々しい性格。照れ隠しをすることがある。皐月、水無月、文月と第二十ニ駆逐隊を組む。七夕の願い事は「剣道」。雪風のタロット占いでは「過去:女帝・3・正位置」「現在:戦車・7・逆位置」「未来:棒・5・逆位置」を引く。ひそかに石田提督に恋心を抱いており、雪風のタロット占いがキッカケで水無月にバレてしまい、彼女の半ば暴走気味な行動に振り回され、一時は振られてしまうものの、紆余曲折を経て名実ともに結ばれる。それ以来、なにかと石田提督の傍に居ることが増え、辟易しつつも持ちつ持たれつの関係になる。
菊月(きくづき)/乙伊友麻(おといゆま)
沈着冷静でポーカーフェイス。事あるごとに中二病のような発言をする。七夕の願い事は黒い短冊に修正液で「声優」。雪風のタロット占いでは「過去:剣・3・正位置」「現在:棒・7・逆位置」「未来:魔術師・1・正位置」を引く。上津役邸出身。夕月とは親友同士だったが、彼女の死によって心に深い影を落とす。夕月とは、ツラギ島の菊月に会いに行くことを目標としていた。
三日月(みかづき)/中村美世子(なかむらみよこ)
礼儀正しく真面目で本作主人公の秘書艦。七夕の願い事は「海上安全」。雪風のタロット占いでは「過去:女教皇・2・逆位置」「現在:節制・14・逆位置」「未来:剣・5・逆位置」を引く。正体は、かつて鰰澤が保護した石田提督の実の妹。着任当時から彼の素性をほぼ全て知った上で、秘書艦として任務に励んでいた。
望月(もちづき)
原作同様にめんどくさがりな性格。微妙に口が悪い。七夕の願い事は「ゲームのプログラマー」。雪風のタロット占いはパス。
夕月(ゆうづき)/劉崎早織(りゅうざきさおり)
睦月型の最終番艦、菊月の回想で登場。上津役邸出身者。菊月との艤装試運転中、深海棲艦の襲撃によって命を落とす。故人。
大日本帝国海上自衛隊
中野正人(なかのまさひと)
第三鎮守府の提督で、石田の友人。老眼で眼鏡をかけている。元喫煙者、白露型ラブ勢。那珂ちゃんのファン。やるときはやる男。細美提督とは犬猿の仲。
北嶋雫(きたじましずく)
第一警備府の提督。女性。石田提督が着任する前の、第四鎮守府提督。
野田秀治郎(のだしゅうじろう)
第一鎮守府の提督。初老の男性。
大森靖太(おおもりせいた)
第二鎮守府の提督。大淀と結婚している。
細美秀和(ほそみひでかず)
南方泊地第五拠点の提督。ぶっきらぼうな性格。喫煙者で中野提督とは犬猿の仲。
鰰澤憲太郎(いなざわけんたろう)
上層部に所属する元提督。石田提督を気にかけている。早崎を「兄さん」と呼ぶ。猫好き?
早崎匠太郎(はやさきしょうたろう)
上層部に所属する、鰰澤と容姿の似ている男性。憲太郎をケンと呼ぶ。
五十嵐隆司(いがらしたかし)
第四鎮守府の事務員で、どこか抜けている。長野県出身、地方土産のわさび漬けを差し入れたり、買い物に付き合って車を転がしたりと気さくな性格の男性。
中畑美樹(なかはたみき)
第四鎮守府の艦娘専門の軍医。冷静げ感情を表に出すことは少ない。艦娘想い。
波多野・山口・福井(はたの・やまぐち・ふくい)
第四鎮守府の艦娘専門の軍医。中畑の部下。
佐藤(さとう)
第一鎮守府の艦娘専門の軍医。艦娘達の未来を心配している。
向井ひさ子(むかいひさこ)
石田提督が補佐官だった時代の同僚、女性。明るくテンションが高い。
松元祐介(まつもとゆうすけ)
第三鎮守府の新任提督。第四鎮守府へと向かった中野提督の後を継ぐ。
艦娘
金剛(こんごう)
紅茶を嗜む外国人風の口調が特徴の戦艦艦娘。ムードメーカー。世界初の艦娘。第2期では、もっぱら向井ひさ子補佐官と行動を共にしていた。The Final Season において"E24"威力偵察作戦の案内人として再登場。菊月曰く「最強の高速戦艦」。戦闘時は砲撃戦以外にも、奥の手として霧島仕込みの体術も用いる。
霧島(きりしま)
第一警備府所属。大演習大会編では司会を務める。E24編では金剛と共に威力偵察作戦に参加。
赤城(あかぎ)
第一警備府所属。第1期にて北嶋提督の回想内で初登場。E24編で威力偵察作戦に参加。戦闘では望月のサポートを行う。
加賀(かが)
第一警備府所属。常に沈着冷静で、感情が表に出ない。第1期にて北嶋提督の回想内で初登場。E24編で威力偵察作戦に参加。
飛龍(ひりゅう)
居酒屋鳳翔での石田の呑み仲間。プライベートで仕事の話は避ける性格。酔うと笑いだす。
鳳翔(ほうしょう)
第一鎮守府の居酒屋鳳翔を営む軽空母。大体何でも作ってしまう。
龍驤(りゅうじょう)
関西弁が特徴。各鎮守府で引っ張りだこの多忙な軽空母。睦月型姉妹と面識がある。その後、第3期で第四鎮守府へ着任する。
瑞鳳(ずいほう)
第二鎮守府に所属する軽空母。原作同様航空機マニアで、石田提督にそのすべてを叩き込む。
青葉(あおば)
第一鎮守府で開催される大演習大会でカメラマンを務めていた艦娘。その後、野田提督と共に半人間の正体を探る。
由良(ゆら)
石田提督が補佐官だった時代に中野提督の秘書艦だった艦娘。「ね」が口癖。その後、第3期で第四鎮守府へ着任し、第二水雷戦隊の旗艦となる。
鬼怒(きぬ)
同じく石田提督補佐官時代の顔見知り。第一鎮守府を移動してしまうが、第3期で第四鎮守府に着任し再会。第三水雷戦隊の旗艦となる。阿武隈を心配している。48話にて深海棲艦の急襲に遭い、腹部を負傷。龍驤に駆逐艦娘たちを逃がすよう指示したのち、殿となって一人立ち向かうが殉職する。
阿武隈(あぶくま)
居酒屋鳳翔での石田の呑み仲間。部下とお酒が飲めないことを悔しがっている。しかし酔うと性格が変わり、突然突っ伏して寝たり叫び出す。第1期の初期から登場し、花火計画を手伝いながら睦月型姉妹の訓練に付き合うなど仕事熱心。不機嫌になると中指を鳴らす癖がある。大演習大会以降、野田提督と共に半人間の正体を探って各鎮守府を転々と移動し、報告を繰り返していたが、第四鎮守府に配属される。49話で鬼怒が殉職して以降、その復讐心によりダークサイドへ堕ちつつあるが、E24編での水母棲鬼との戦闘により感情が激化。睦月に説得され冷静になるも、目の前で睦月が凶弾に倒れてしまい、号哭を上げながら水母棲鬼の頭部に砲弾を何発も撃ち込み撃破。
那珂(なか)
中野提督、霧島と共に大演習大会で司会を務めた艦隊のアイドル。大演習大会以降、野田提督と共に半人間の正体を探る。
夕張(ゆうばり)
第2期に登場。工廠に入り浸っている艦娘。酔っ払った明石を居酒屋鳳翔から引っ張り出す。
大淀(おおよど)
大森提督の嫁。第二鎮守府で秘書艦を務める。
矢矧(やはぎ)
三日月編で登場し、E24の威力偵察作戦に参加。
綾波(あやなみ)
中野提督が第四鎮守府との演習で編成した艦娘。その後第一警備府へ異動し、大演習大会で皐月たちの前に立ちふさがる。
暁(あかつき)
一人前のレディ。石田の補佐官時代の部下で、響、雷、電と第六駆逐隊を組む。第3期で第四鎮守府へ着任し、第二水雷戦隊に配属される。
響(ひびき)
同志ちっこいの。石田の補佐官時代の部下で、暁、雷、電と第六駆逐隊を組む。第3期で第四鎮守府へ着任し、第二水雷戦隊に配属される。上津役邸出身。ひさ子の死は事故ではなく、子供連合に消されたという事実を石田提督に伝える。
雷(いかずち)
ダメ男製造機。ただし本編では比較的そういった面は少なく控えめ。石田の補佐官時代の部下で、暁、響、電と第六駆逐隊を組む。第3期で第四鎮守府へ着任し、第二水雷戦隊に配属される。
電(いなづま)
「なのです」口調の特型駆逐艦末っ子。石田の補佐官時代の部下で、暁、響、雷と第六駆逐隊を組む。第3期で第四鎮守府へ着任し、第二水雷戦隊に配属される。
白露(しらつゆ)
中野提督の右腕。第1期にて第四鎮守府との演習で編成した艦娘。The Final Season で第四鎮守府へ改二となって着任。
時雨(しぐれ)
中野提督が第四鎮守府との演習で編成した僕っ娘艦娘。その後第一警備府へ異動し、大演習大会で皐月たちの前に立ちふさがる。お茶目な面もある。艤装の操作技術が高く、砲撃も精度が高い。その後はE24編にて威力偵察作戦に参加。
夕立(ゆうだち)
中野提督が第四鎮守府との演習で編成した艦娘。「ぽい」が口癖。その後第一警備府へ異動し、大演習大会で皐月たちの前に立ちふさがる。E24編にて威力偵察作戦に参加。上津役邸出身で、自身に嫌なことがあると相手を噛む癖がある。離島棲鬼とは7年前に一度戦闘した経験があるが本人は覚えていない。離島棲鬼との戦闘の末、乱入してきた巨大生物に捕獲される。しかし血肉を摂取したことで覚醒し、戦艦水鬼を一瞬で撃破する。続く59話で巨大深海生物兵器を再度捕食し、周囲を巻き込んでの大規模な戦闘に発展。攻撃パターンを見切り、ドラム缶爆弾を放り込み、砲撃により敵もろとも自爆する。
雪風(ゆきかぜ)
幸運艦。第三鎮守府へ向かっていたところ、第四鎮守府の艦隊を支援する形で登場。睦月型姉妹と石田提督を、遊びと称してタロットカードで占った。
朝霜(あさしも)
不良のような口調の艦娘。大演習大会編で登場し、文月と友達になる。
初霜(はつしも)
第一警備府所属。大演習大会編で登場。若葉曰く「運がいい」。
明石(あかし)
工作艦。たくさんの資格を持っている。第1期の初期から登場し、花火計画を手伝う。過去編第2期当時から居酒屋鳳翔での石田の呑み仲間。酒の勢いに任せて仕事の愚痴を言うことがある。
その他の艦娘
駆逐艦
敷波・朧・漣・潮・若葉・村雨・春雨・五月雨・海風・山風・江風・涼風・朝潮・大潮・満潮・荒潮・霞・陽炎・不知火・浦風・磯風・野分・嵐・萩風・舞風・秋雲・長波・沖波・秋霜・清霜・秋月・Jervis
民間人
藤原夫妻(ふじわら)
文月の両親で外科医。患者の間では父は「ハンサム」、母は「マドンナ」と呼ばれ、人望が厚い。
富田千恵(とみたちえ)
文月が通っていた保育園の先生。通称チエ先生。忙しい両親の代わりに文月の世話をした。
石田清子(いしだきよこ)
北海道民。少年期の石田提督を引き取った初老の女性。
秋田(あきた)
石田提督が大学時代に苦楽を共にした友人。物語を書くのが好きな文学青年。
皆見彰人(みなみあきひと)
艤装開発を手掛ける株式会社・皆見工廠の社長で、睦月・如月・啓介の父。
皆見啓介(みなみけいすけ)
株式会社・皆見工廠の後継ぎ。睦月と如月の弟。勉強熱心だが、姉二人に比べてスポーツが苦手。
深海棲艦
駆逐古鬼(くちくこき)
古風な口調が特徴の深海棲艦。重巡ネ級と行動を共にする。半人間を求めている。阿武隈に目をつけられるが、冷静沈着で戦局を常に見極める。
重巡ネ級(じゅうじゅんねきゅう)
駆逐古鬼と共に行動する深海棲艦。皐月の砲撃をものともせず、卯月を後ろ蹴りで数メートル先まで飛ばすなど身体能力が高い。
駆逐棲姫(くちくせいき)
隻眼の深海棲艦。下半身が無い。かつて撃破されていた個体だったが、数年ぶりに姿を現す。
水母棲姫(すいぼせいき)
"E24"に居座る深海棲艦。かつて皐月ら第二十二駆逐隊を負傷させ、その後の殲滅戦により撃破するが48話で登場。睦月、如月、阿武隈を相手に激戦を繰り広げる。一度はドラム缶爆弾によって優勢に立つが、睦月が巨大生物に会心の一撃を入れられたことに気を取られ、阿武隈にトドメを刺される。撃沈されたかに見えたが背後から如月に対して砲撃を打ち込むも、睦月に被弾した。狂ったように高笑いするも阿武隈に砲弾を何発も撃ち込まれて撃破される。
北方棲姫(ほっぽうせいき)
北嶋提督率いる北方艦隊によって撃破した個体。初霜がトドメを刺す直前に謝罪と共に涙を流すが、夕立によって駆逐される。
巨大深海生物兵器
#48で登場した戦艦水鬼のペットだが、体格は5mを超える四足歩行の巨体。並の駆逐艦の砲撃を受けても無傷を誇る硬い肌を持ち、腕力が強い。卯月を一瞬で葬り、E24編でも各戦域で乱入し暴虐の限りを尽くす。艦娘にとって非常に危険な存在。59話では、巨体に似合わず俊敏な動きと体術で夕立を翻弄。ドラム缶爆弾を投擲し周囲を破壊しながら猛攻を仕掛けるが、攻撃パターンを見切った夕立にドラム缶爆弾を口へと放り込まれ、爆発に巻き込まれる。
離島棲姫(りとうせいき)
E24編のおよそ6年前に矢矧が撃破した姫級個体。言語に堪能で夕立に恨みを持つ。ひとたび戦闘が始まるとヒステリックになるが、一撃一撃は非常に重く、廃墟のビル群を夕立もろとも瓦礫に変える、艦載機で滞空するなど戦闘能力が高い。トドメを刺す直前、巨大生物が乱入し、戦艦水鬼の命令によりやむを得ず撤退する。
軽巡棲鬼(けいじゅんせいき)
離島棲鬼と共にE24に出現した個体。身体能力が高く、矢矧を追い込む。その後夕立のもとに現れるも巨大生物が乱入し、戦艦水鬼の命令によりやむを得ず撤退する。
戦艦水鬼(せんかんすいき)
巨大深海生物兵器の主。軽巡棲鬼の上司的存在。巨大生物の血肉を食べて覚醒した夕立に間合いを一瞬で詰められ撃破される。
戦艦タ級(せんかんたきゅう)
離島棲鬼と共にE24に出現した個体。時雨を執拗に追い回す。その後夕立のもとに現れるも巨大生物が乱入し、戦艦水鬼の命令によりやむを得ず撤退する。
用語
大日本帝国海上自衛隊(だいにほんていこくかいじょうじえいたい)
通称「帝国海自」。艦娘と提督はその中の「艦娘科」に所属する。
第一鎮守府(だいいちちんじゅふ)
横須賀鎮守府。居酒屋鳳翔がある。秋になると大演習大会が開催される。
第二鎮守府(だいにちんじゅふ)
呉鎮守府。大森提督と大淀が受け持つ。
第三鎮守府(だいさんちんじゅふ)
佐世保鎮守府。中野提督と白露型の根城だが、The Final Season で新任の松元提督に譲った。
第四鎮守府(だいよんちんじゅふ)
舞鶴鎮守府。メインの舞台。第1期時点では深海棲艦が掃討されていた為に比較的平穏な海域。
第一警備府(だいいちけいびふ)
大湊警備府。裏に879mの山がある。
南方泊地第五拠点(なんぽうはくちだいごきょてん)
パラオ泊地(推定)。危険な海域。
大演習大会(だいえんしゅうたいかい)
毎年秋に第一鎮守府で開催、通称「大演会」。一日目は艦娘が屋台を開き食事を振舞う。二日目以降は鎮守府対抗演習が行われ、その内容は毎年異なる。
艦娘(かんむす)
1982年、英国海軍・ヴィッカース社と大日本帝国海上自衛隊の共同研究により、世界初の艦娘として「金剛」が進水。同年8月15日、人類史上初めて深海棲艦に勝利。以降、世界中の海域を次々に奪還し。人類の希望となり、世界の海軍が、日本の最先端軍事技術を求めた。なお艦娘になるには試験に合格する必要があり、合格した艦娘は後述の深海棲艦細胞を投与するなど人体改造を行うため、死亡届を提出する。なお投与後の成長には個人差があり、特に優れた成長を見せた艦娘は、他の艦娘よりも頭一つ抜けた戦闘能力を誇り、上津役邸によって管理される。
深海棲艦(しんかいせいかん)
人類共通の謎の敵。1950年頃で、アメリカ政権下だった小笠原諸島で初めて確認された。そのため発生源は南からとされている。日本の経済が落ち込み、築地市場が閉鎖され海産物が高騰、代わりに航空業界が発展し「空の時代」と言われるようになった原因。多数の種類が確認されており、中にはヒトの言葉を理解し話す個体も存在する。研究では遺伝子構造・染色体数がヒトとほぼ同じであることから、深海棲艦細胞へと転用し、未完成ながら艦娘を次々と増やし続ける。
なお戦力としては「駆逐イ級:金属バットで余裕」「軽巡ホ級:拳銃があればまあ安心」「重巡リ級:散弾銃でギリ」「戦艦タ級・空母ヲ級:戦車でも心細い」「姫・鬼級:クラスター弾の絨毯爆撃でトントン」とされている。
対深海棲艦艤装(たいしんかいせいかんぎそう)
通常の軍艦では対処できなかった深海棲艦への対抗策として、一人の日本人が開発。脳からの微弱な電気信号を増幅させる親制御器を脊髄に埋め込み、腰部のコネクタと艤装を接続することで各装備へ伝達する。さらに空母は脳内で艦載機へ直接指令が出せるが、許容量を超えると鼻血を出す。また何らかの理由で艦娘としての任務が困難で解体や退役になると、文字通り武装解除となり下半身不随となる。
深海棲艦細胞(しんかいせいかんさいぼう)
親制御器を埋め込むために使用される。通常、脊髄は手を加えることでその地点から下までの神経に影響を及ぼすため手術の成功率は0.2%とされていたが、この薬品を投与することで克服。効果としては視力と治癒力の向上、骨や筋肉がより頑丈になる。代償に成長が投与した時点で止まり、白髪になる。女性に投与すると、深海棲艦細胞のほうが強いために、ヒトの遺伝子を侵食するだけで先述のような効果を得るが、男性へ投与するとY染色体を敵とみなし攻撃し、死に至らしめる。口から直接細胞(血肉)を摂取することで、隠された力がより開放されるが、早崎曰く「お前が、お前じゃなくなってしまう」。
半人間(はんにんげん)
駆逐古鬼が希望と称して求める存在。阿武隈は深海棲艦の技術力に疑問を抱き、鎮守府内部に裏切り者が居ると見て野田提督らと捜索中。
北方E24海域(ほっぽういーにじゅうよんかいいき)
水母棲姫が根城にしている海域。半径50キロ圏内では電波が通らず、一般の船は避けて通る。赤城曰く「懐かしい場所」。 正体は、人工島「緣島」。かつて生活を島内で完結できる程栄えていたが、深海棲艦によって陥落。
上津役邸(こうじゃくてい)
上層部の一部しか存在を知らない、国家機密の秘匿施設で帝国海自最後の砦。上津役邸出身の艦娘も存在する。
子供連合(こどもれんごう)
上津役邸・帝国海自と繋がる裏組織。
関連動画
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関連項目
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