ガンダムプルトーネ 単語

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ガンダムプルトーネ

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ガンダムプルトーネとは、「機動戦士ガンダム00P」および「機動戦士ガンダム00F」に登場する人型機動兵器モビルスーツ」である。

概要

GNY-004
頭頂高 18.4m/19.0m(起動時)
重量 60.9t
搭乗者 シャルアクスティ
フォン・スパーク
備考 GNドライヴ
GN複合装甲
武装 ●GNビームサーベル×2
●GNシールド×1

ソレスタルビーイング開発した第二世ガンダム試験運用4号機。 マイスターシャルアクスティカ。

タロットカード審判イメージから名付けられた本機は、第二世ガンダムでも少々特殊な機体となっている。
ルトーネに関するシステム設計の一部はヴェーダが高いレベルで秘匿しており、全貌はマイスターシャルソレスタルビーイングメンバーにも知らされてない。
ルトーネはガンダムナドレ及びヴァーチェの前身・テストベッドである。本編視聴者ならこれで見当がつくかもしれない。

GNフィールド採用を標に開発されたため部のGNコンデンサーは他のガンダムより高性(大容量)であり、貯蔵出来る粒子は他のガンダムより多い。
頭部に二本の特徴的なスリットを持つ。また胸に複合センサーがあるため、頭部にメインカメラを持たせていない。

脱出機構「コア・ファイターシステム」を採用しており、GNドライヴを容易にパージ出来る。
ルトーネ中心部はコックピット太陽炉、推進+姿勢制御用のGNバーニア、GN粒子制御用のクラビカルアンテナで構成される。本機の核とも言うべきパーツコア・ファイターに分離変形するため、コア・ファイター時でも運動は高い。

コア・ファイターシステムは元は宇宙世紀ガンダムシリーズの技術(U.C.世界ではコアブロックシステム)だが、数に限りがあるGNドライヴ理念に賛同し技に優れたガンダムマイスターを確実に回収するシステムとして00シリーズでも一部MSに採用された。00で最初に採用したのが設定上ガンダムプルトーネという事になっている。

本機のコンセプトガンダムヴァーチェ、及びそのコアMSでもあるガンダムナドレとして制式採用され、ガ系の1号機であるガルムガンダムにも継承(複製機のブラックルトーネからガ系に繋がる)。イノベイター系から更に転じてアルケーガンダムGN-Xコアファイター搭載仕様にも採用されていたりする。

しかし当のプルトーネでは、本来なら人命を優先するコアブロックシステムを最悪の形で機させてしまう。皮にもコアブロックを採用したために「プルトーネの惨劇」が起こった。

GN複合装甲
ルトーネはGN粒子を利用した特殊防御GNフィールド」を装備していた。しかし実験で粒子によるフィールド生成が安定せず、急遽セカンドプランの装甲内にGNフィールドを生成する「GN複合装甲」を採用している。複合装甲でもダメージはシャットアウト出来るが、機体全体をカバー出来ていないという欠点も存在する。
トライアルシステム
本来ならプルトーネでテストされるの機だが、マイスターシャルには適性がかっため代替案としてマイスター874(ハナヨ)専用機(ガンダムアルテミー)の開発を計画した。しかし874が人間の体を持つ事を拒絶したため、ヴェーダは彼女の意思を開発を中止。プラン白紙のまま放置するわけにはいかず、新たにシステム搭載機「ガンダムナドレ」を作り、ティエリア・アーデというイノベイドをマイスターに選んだ。
ルトーネの兵装
ルトーネの武器は兵装運用試験アストレアべると較的オーソドックスにまっている。特徴的な縦長マズルのGNビームライフルや、GNシールドはナドレに継承された。

プルトーネの惨劇

本機を巡って起きた、語り部次第では「悲劇」にもなる事件。

ソレスタルビーイングは圧倒的な性ガンダムを所持しているが、同時にある程度行動を制限されている。
武力介入は計画の最優先事項とはいえ、本格的な介入行動を起こす前に姿を表すワケにはいかず、敵には狙撃や粒子によるレーダー・通信の遮断で対処していた。当然、拠隠滅の為に残骸も回収済みである。

ある日、AEUがテロリストを利用して人類革新連盟の軌道エレベーターに対する妨を敢行する。軌道エレベーター開発に遅れを取ったAEUにとって人革連の軌道エレベーターは将来的に邪魔な存在になり得るからだ。反人革連テロリストAEUから入手したと思しきMSを保有しており、これまでと規模の違う戦闘になると予想される。規模の大きい戦闘では如何にガンダムといえど、正体を察知されない為の手法など機はしない。

そこで立案されたのはプルトーネのGNコンデンサーをあえて暴走させてGN粒子を大量に放出、周囲の敵のコンピュータ類を狂わせて力化する作戦だった。
しかしGN粒子が人体にどの様なを与えるか分かっていない部分もあった。プルトーネが選ばれた要因はコンデンサーが他の機体より粒子貯蔵量が多く、脱出用のコア・ファイターが本作戦に適していたからだ。

顛末

先に言っておくとこの作戦は成功に終わった。ただしCB内で死者を出す事になった「事故」を起こして。

作戦において予定通りプルトーネにシャルアクスティカが搭乗し、予定ポイントでコンデンサーを暴走させる。しかし脱出システムコア・ファイターが作動せず、シャル暴走中の本機に残されるという予期せぬ事態が起こった。

急遽ルイード・レゾナンスの「ガンダムアストレア」と、マレーネ・ブラディの「ガンダムアブルホール」が救助に向かい救出を試みた。ルイードビームサーベルでプルトネコックピット部の切開作業を行ったが、決死の行動も間に合わずプルトーネの爆発と同時に周囲一面にGN粒子のが放たれる。
直後にマイスター異常爆発による怪)を察知し、コア・ファイターシステムが作動した。

アストレアアブホールは機体に損傷こそ見られなかったものの、中のマイスター2人はGN粒子ので即死作戦は成功。機体は全て力化したが代償は大きかった。

一方のシャル生存ジョイス・モレノの治療を受けたが、粒子のテロメアに著しい損傷が見られ、ハナヨがもたらしたナノマシン技術の治療を定期的に受けるなど後遺症に苦しむ。他にも女性として致命的な傷が残り、約10年後には前を隠したり、暗い性格になっていたり、女性として生きることをほぼ諦めていたフシがある。

しかし、この一件で「GNドライヴ特定状況下において強い性を含む」事が判明。シャル、ルイードマレーネという犠牲を伴ったが、モレノが出した分析結果を元にオリジナルGNドライヴは改良が進められ、本編時点で既に性の除去に成功している。

ルトーネの整備を担当したのはイアン・ヴァスティだが彼の仕事に不備は見当たらなかった。なによりヴェーダの承諾したミッションでこのようなイレギュラーが起こるなどあり得ないのである。

人によって「プルトーネの悲劇」とも呼べる事件は、多くのを残した。
余談だが死亡したルイードマレーネは「プトレマイオス」のクルーフェルト・グレイスの両にあたる。彼女には事件の詳細は知らされていない様子(シャルフェルトの名付けの一人)。

 相 (ク閉)

惨劇は整備不良事故などではなく全て仕組まれていたものである。その首謀者はリボンズ・アルマーク人間体のマイスター計画に反対するイノベイド、ビサイド・ペイン

リボンズは、滅ぶ事が確定していたガンダムマイスター人間の配置を考えていた。彼の計画に配列パターンリボンズと同じ(同タイプイノベイド)であるビサイドは反対意思を持った。

ちなみに、ビサイドの反対意見も決して人間の身を案じていたからではなく、ガンダムに下等な人間が乗るべきではないといったどうしようもない理由からである。
ビサイド人間を見下し、裏でマイスター補を殺していた。そしてことはプルトーネの惨劇にまで発展する。

フェレシュテでの運用

TV1st seasonの裏を描いた「00F」では、支援組織フェレシュテが本機を保管している。
アストレアら他の3機が支援任務用のType-Fに改修される中、本機だけそのままの状態で保管され、運用される予定もなかった(前述の事故を起こしたことはもちろん、何よりそれがシャルトラウマになっていることも一因であると思われる)。

しかし、それを由としないフォンによって度々運用され、最終的にはトリニティとの戦闘で大破。その際、死にかけたフォンをコア・ファイターで脱出させて一命を取りとめることに成功する。かつてはシャル仲間を奪ったプルトーネによって、今度は仲間を救うことができた。これによりシャルも前を向くことができるようになっていく。

ガンダムプルトーネ ブラック

番号:GNY-004B

イノベイド用MS開発の為に製造されたデータ収集用機体。元のプルトーネとの相違点としてカラーリングペイントされており、擬似太陽炉GNドライブΤ)を搭載する。また、GNフィールド完成させている。

本機を含むブラックシリーズの稼働データは、ガルムガンダムから続くGNZシリーズにフィードバックされた。

00Fではブリングが搭乗、フォンたちの前に使者として現れる。別にプルトーネの惨劇の当てつけではないらしいが、あのリボンズのことだから信用できない。

ガンダムプルトーネ(フォン・スパーク専用機)

上記のイノベイター再製造機をフォンが撃破・回収し、専用機として改造を施した。カラーリングは元のプルトーネにリペイントされている。

メディア展開

連載中にはガレージキットとして立体化・販売。その後はガンダムウォーカード化に留まっていた。

アナザー作品をピックアップしたゲームGジェネレーションクロスレイズ」に他の3機共々登場。残念ながら00Pステージはないが、00Fステージでフォンともに活躍する。
体験版では遊べるステージ外伝系に限れられているため、条件を満たせば生産登録可体験版でプルトーネやアブホールを知ったプレイヤーも多いのではないだろうか。製品版で生産登録するとシャルスカウト可になる。

また後述の通りプレミアムバンダイHG化され、ガレキ以外の立体展開もこれが初となった。

関連動画

関連商品

00Pの機体はアストレアが有名、というか一人歩きしている状態であり、プルトーネの立体化は長らくガレキ程度であった。アストレア1ガンダムエクシアリボーンズから金流用できるものの、プルトーネはヴァーチェやナドレとまったくデザインラインが違い、流用が聞かないことも一因していると思われる(カラバリもあまり見込めない)。

2010年代に入り、プレミアムバンダイの浸透やマイナー機がキット化されやすくなった流れを受け、2020年6月9日プレミアムバンダイ限定で1/144HGキット化が決定し、同年9月に発売された。差し替えでコア・ファイターも分離できるなど、他のHG00シリーズより発売が遅れた結果かなり高いクオリティになっている。

関連項目

第2世代ガンダム

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