『気になってる人が男じゃなかった』とは、新井すみこによる漫画である。英語圏での略称は「TGSWIIWAGAA」。
概要
2022年4月10日より作者のTwitter上で連載され、2023年にはKADOKAWAより単行本が発売されている漫画。
CDショップの店員に一目ぼれした女子高生が、その正体を知ることで揺れ動く気持ちを描いた、女同士の「愛情」を巡る青春ストーリー。
流麗な絵柄と心が浄化されるまっすぐなキャラクターの言動、音楽とともに疾走する名付けようのない主人公二人の関係が特徴的。
『ダ・ヴィンチ』2023年10月号のSNS漫画特集では描き下ろし作品が掲載された。
「次にくるマンガ大賞2023」Webマンガ部門で1位を獲得。「このマンガがすごい!2024」でオンナ編2位を獲得。
2025年2月20日、単行本3巻の発売と同時にアニメ化が発表された。
あらすじ
洋楽好きの陽キャ女子高生・大沢綾は、偶然立ち寄ったCDショップのかっこいい黒ずくめの「おにーさん」に憧れ、推しに認定するも、「彼」の正体は綾の目立たないクラスメイト・古賀美月だった。
一方、綾が自分に恋していることを知る美月は、早く誤解を解かなければと思いながらも要所で無意識イケメンを発揮し、彼女の愛情を加速させてゆく。
そしてある日、綾が「おにーさん」の正体に気づいてしまう。
二人の間にギクシャクした冷たい空気が入り込むも、美月は友人と叔父の助けを借りて後夜祭で飛び入り参加のライブを行い、綾に友達になってくれないかと告白し、綾もこれを了承。
それぞれ好きな気持ちを押し殺してきた二人は音楽とともに高校生活を駆け抜ける。
登場人物
- 大沢 綾(おおさわ あや) CV:鬼頭明里
- 洋楽ロック好きの陽キャ女子高生。2005年4月16日生まれ。物語開始時点では高校二年生。イケイケ系のキラキラギャル。カースト上位だが音楽の話で友達と盛り上がれないのが悩み。CDショップで働いているミステリアスな「おにーさん」が気になって仕方がない。成績は良くないがコミュ力が高いので友達が多い。タイプは大人びた人で、学校の男子には全く興味がない。遊びたい盛りの弟が二人おりよく振り回されている。
- 古賀 美月(こが みつき) CV:伊瀬茉莉也
- 綾の隣の席のクラスメイト。2006年3月9日生まれ。内気で穏やかな陰キャだが、自分に嘘が吐けない性分で、サラっと恥ずかしいことを言ったりする。意外と運動神経が良い。放課後は叔父が経営するⅭⅮショップでアルバイトをしている。学校では絶対に目立ちたくないという思いから眼鏡をかけているが、バイト中はコンタクトを入れてストリートカジュアルなファッションに身を包み、マスクを着用するため長身も相まってもの凄く中性的な雰囲気になる。クラスには友達がいないがⅭⅮショップの常連とは仲が良い。音楽が大好きでギターが得意。黒が大好きでマスクもネイルも黒。苦い思い出もあり、スカートは絶対に履きたくない。左手首に知り合いのいかついお兄さんに入れてもらったタトゥーがあるが、学校にいる間はリストバンドで隠している。当初、綾が自分を推しにしていることに対しては申し訳ない気持ちを持っていたが、交流を深めあった後は、クラスメイトの前で付き合っていることを確認して彼女に言い寄る男子を牽制したりしている。
- 譲(じょー) CV:津田健次郎
- 駅前にある寂れたⅭⅮショップの店長で美月の叔父。大事な姪のことをいつも心配している。料理上手。
- 成田 恵(なりた めぐむ) CV:畠中祐
- 綾と美月のクラスメイトの陽キャイケメン男子。女子なのに珍しく自分になびかない綾と美月に興味を持ち、美月の正体をいち早く見破ってからは彼女の良き相談相手となる。綾と美月を推しカプにしており、定期的に二人の仲をアシストする。
- カンナ
- 譲の元カノのスタイリスト。スタイリストとして働くためにロサンゼルスに引っ越す際、譲も誘うが、彼が美月の世話を優先したため別れた。
- ちづる
- 綾のクラスメイトでギャル仲間。髪型はボブで、短眉で少し眠たそうな目が特徴。綾とは二人して派手だったこともあり、入学直後から仲良くなったが、綾が美月と仲良くしだしてからは複雑な感情を抱く。
- まお
- 綾のクラスメイトでギャル仲間。黒髪のアップヘア。洋楽には疎いが、美月と綾が熱心に語っているのを聞いて気になってきている。ちづると違い美月に対して好意的。
- ひめ
- レコードプロデューサーの父を持つ綾と美月の後輩。美月のソングライティングを高く評価している。
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関連リンク
関連項目