カリボール(Calibore)とは、2016年生まれの競走馬である。
鹿毛の牡馬。セン馬ではない。まだついてるよ!
父ジャスタウェイ 母レイズアンドコール 母父サクラバクシンオー。
父は脚本家・大和屋暁の所有馬で、『銀魂』の爆弾から名付けられたという珍名馬ながらGIを3勝という快挙を成し遂げ、ネタ馬から名馬に駆け上がったシンデレラストーリーで知られる。
母は重賞未勝利ながら短距離で5勝を挙げてオープン入りし、アイビスサマーダッシュ3着の実績もあるなど、父譲りの短距離適性を発揮して繁殖入り。
母父は言わずと知れた短距離王。直子は短距離に偏っているが、母父としては名ステイヤー・キタサンブラックを輩出したりしているので血統から適性が読めるとは限らない。
さて、名前を見ればわかる人には分かるとおり、本馬は父と同じく大和屋暁の所有馬となった。命名由来は「伝説に登場する聖剣の名」とされているが、本当の由来は彼が監督したアニメ『イクシオンサーガDT』でライバルが使う武器の名である。
どことなく卑猥な響きにも聞こえますがこのカリボールという名前、エクスカリバーの別称であり決して卑猥な意味などありません。過去にはカリバーンという名のお馬さんもいましたが、格好良い聖剣からとったのがこの名前です。税込み5000万超えの馬の名前に果たしてふさわしい名前なのかどうなのか、かなり悩んでみましたが、意味としては聖剣ですし、時間がなかったのでまあいいかと、こうなりました。
――『馬名決定』
『イクシオンサーガDT』劇中では、所有者のエレクパイル・デュカキスは、主人公との激闘の果てにボールを全摘されてしまう。そのため、当該作の視聴者からはよくセン馬と勘違いされているが、今のところカリボールのカリボールは2つとも無事である。しかし、彼がこのままカリボールを守り続けるには種牡馬になる以外道はなく、そのためにはどうにか格好がつく結果を出さなければならない。
デビューは3歳2月と遅め。ここを2着にまとめると続く未勝利戦を快勝。皐月賞やダービーには間に合わなかったものの、10月に2勝クラスを(一度の競争除外を除いて)パーフェクト連対で突破し、夏の上がり馬として満を持して菊花賞(GI)に挑む。
…菊花賞?
この記事を最後まで読んでからもう一度読み返すと、きっと奇妙に思えるはずだ。そうでなくとも、ここまでの成績では主に1800mで結果を出している馬なので、いきなり3000mなんて大丈夫か、というのは誰しも思うこと。
しかし、3歳秋まで重賞に出ていないならそういう馬は珍しくない。出ていたとしても青葉賞や日本ダービーの2400mまでしか経験していない、ということはザラにあり、3000mなんて無理に決まってると決めつけるのは早計だ…という反論は一応可能である。
血統面からは、母と母父は文句なしの短距離馬、父はマイル~中距離…とやっぱり長距離は不安に見える。こっちも、同じ母父サクラバクシンオーで菊花賞も天皇賞(春)も勝ったキタサンブラックがいるし…
最終的には、まだ3勝クラスの条件馬という身分と長距離には向かなさそうな血統からあまり期待されておらず、かといって成績はかなりのものなので完全に見捨てられてもおらず…といった感じの9番人気(単勝52.4倍)に支持される。
菊穴 カリボール
ラスト1冠へ そそり立つ
鞍上には海外行脚からJRAに移籍したばかりの藤井勘一郎を迎え、大和屋オーナーもジャスタウェイ以来のGI出走にコラムで喜びを隠しきれず、未知の距離への挑戦が始まった。
道中はいつものとおり後方に控え、脚を溜めて全頭ぶち抜きを…
…図ったのだが無理だった。第3コーナーで17頭に置いていかれ、第4コーナーを抜ける前にブービーからどんどん離され、大差シンガリ負けを喫してしまった。
レース後の藤井騎手のコメントは「距離の壁がありましたね」。そりゃそうだよ。
あんな派手な負け方をしたもので、レースについて触れる気がしませんでした。もうちょっとやれるのかと思っていましたが、どうにもなりませんでした。
――『今度こそ』
大分期待していたようである。
カリボールが3000m以上を走ったのは結局これっきりで、これ以降は自己条件および得意距離で勝負することになる。じゃあなんで出したんだ、とも思えるが、大和屋オーナーをGIの舞台に送り込めるチャンスを作れたのが、この時点では彼ぐらいしかいなかったという事情もあったのだろう。天皇賞(秋)は流石に辛いだろうし。
分をわきまえて3勝クラスに舞い戻ったカリボールであるが…翌2020年は2桁着順ばかりというひどい成績で終える。2021年には復調し、1400mで2度3着になったことで短距離の方が向いているらしいことが分かってきた。返す返すも菊花賞はなんだったのか
これを踏まえてか、2022年春は1400mを中心に出走しまくり、着を拾い続ける。そして4月30日の芦屋川ステークス(芝1200m)にて2年半振りの勝利。晴れて大和屋軍団3頭目[1]のオープン馬となった。
満を持して2度目の重賞・CBC賞(GIII)に挑んだカリボールだったが、9着惨敗。その後もオープンでは家賃が高かったのか、2桁着順ばかりの日々に逆戻り。翌2024年には阪急杯(GIII)に挑むも18着シンガリ負け。このままではカリボールのカリボールがちょん切られる日も近いか…と思われた矢先のことだった。
2024年7月14日のこと。テレビの前の馬券師たちは、函館記念(GIII)を心待ちにしながら、直前に開催された福島テレビオープン(OP)を眺めていた、そこに「カリボール」という名前の馬が出走してきたのを見て、彼らの大多数はその名前にニヤニヤするか、馬柱を見て「こんなん来るわけがない」と思うか、「いや前走鞍馬ステークスは3着だったし」と思うか、面白がって100円ぐらい馬券を買うかしていたことだろう。最後の2つが意外と多かったのか何なのか、彼は9番人気と成績の割りにはそれほど悪くない評価を得る。
レースでは、内枠を活かして前から5頭目と好位置を取り、第3コーナーから進出を開始。1番人気エターナルタイムやデュガとの競り合いを制してゴール板を駆け抜け、日曜のお茶の間に「カリボール先頭ゴールイン!」の声が高らかに響き渡った。
単勝3,710円の穴決着は当然なのだが、2着が単勝1.6倍の1番人気エターナルタイムであったことを差し引いても馬連2,690円、この2頭のワイドが960円とあまり伸びなかった。みんなヒモで買ってた?
とはいえ、オープンでも戦えることを示したカリボール。次走からは再度重賞に挑戦する。
さあこのまま連勝街道だ! となるほど世の中は甘くなかった。2年振りに挑戦したCBC賞(GIII)は18頭立て14着、セントウルステークス(GII)は18頭立て18着のシンガリ負けと惨敗を喫し、オープンやリステッドでまた2桁着順の日々に逆戻り。2025年、9歳になっても現役を続行していたが、もう上積みは期待できないし、いよいよ彼のカリボールもここまでか…と思われた矢先のこと。
宝塚記念(GI)が開催されるその日、本馬場入場に心躍らせながら東京メイン、パラダイスステークス(L)を眺めていた競馬ファンたちは、そこに「カリボール」という名前の馬が出走していたことにニヤニヤしていたことだろう。面白がって、または福島TVOPの激走をまた期待して100円ぐらい馬券を買った御仁は…今度はもうほとんどおらず、14頭立て14番人気、単勝207.2倍というぶっちぎりの最低人気を喫していた。ごくまれに競馬場間違えてメイショウタバルの馬券を購入するつもりで間違えて彼の馬券を購入した人もいるようだが…。[2]
名前だけ面白がられている9歳のジジイ、と思っていた視聴者は、彼が忘れた頃に激走する男であること、そして鞍上菊沢一樹が近年穴男として覚醒しつつあることを思い知らされることになる。
スタートすると、1番人気サトノカルナバルがまさかの大出遅れ。ダノンタッチダウンがハナを主張する影で中団に控えたカリボールは、第3コーナーで番手まで追い上げ、直線で後退するタッチダウンをちぎり捨てて末脚を発揮。父の天皇賞(秋)や安田記念を再現するかの如く、2馬身半差の圧勝を以て逆襲を果たしたのだった。
単勝20,720円、複勝ですら3,550円という超大荒れ決着となった。2着・3着も4番・7番人気だったので、馬連や彼を含むワイドが軒並み万馬券となった。枠連だけは1番人気サトノカルナバルと同枠だったため800円だったが。
WIN5は4レース目にして112,045票から179票に激減。宝塚記念も7番人気のメイショウタバルが取ったので40,855,250円(的中票数14票)とこれまた大荒れの決着となったが、一方で最後の2レースが人気薄決着だった割りには少ないな、という声も聞かれた。
かくて、3歳時に叶わなかった「菊穴」を、菊違いとはいえついにカリボールは実現させたのだった。これで通算6勝目であり、勝利数だけは父ジャスタウェイに並んだ。また、これで獲得賞金が1億3000万円を超え、オツウを抜いて(ジャスタウェイとは比べるべくもないが)大和屋軍団2位に躍り出たことになる。
次走は北九州記念(GIII)で久々の重賞。このままの勢いで重賞制覇なるかと期待されたが、特に何もなく11着。その後CBC賞(GIII)に出走を予定するも、右前肢フレグモーネにつき出走取消。10月のオパールS(L)は果敢に先行策を取るも9着に終わった。
まだリステッドを勝っただけなので、カリボールを守るための道はまだまだ遠い。目指すは重賞勝ち。できれば種牡馬入りを目指したいところ[3]。GIを勝ってカンパニーを超えることだって夢ではない…はずである。
己のカリボールを死守するため、忘れた頃に激走するカリボール。彼を追いかけ続けていれば、あなたもいつかゴールデンボールを手にすることができるかもしれない。
大和屋暁自らが執筆した、父ジャスタウェイを主人公(?)とする小説。なんとヒヒーンと共に帯の推薦文を書いている。
劇中では、「ジャスタウェイさんはお世辞にも種牡馬として大成功したとは言えませんよね?」というヒロイン(?)の言葉に、「一応、(ダノンザ)キッドや(ヤマニン)ウルスや(ルージュ)エヴァイユやヒヒーンが頑張ってくれていると思うんですけど……」とジャスタウェイが言い返すのだが、カリボールは言及されていない。発売時点でヒヒーン1勝クラスに対してカリボールはOP勝ちしているのだが…
| ジャスタウェイ 2009 鹿毛 |
ハーツクライ 2001 鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo |
| Wishing Well | |||
| アイリッシュダンス | *トニービン | ||
| *ビューパーダンス | |||
| シビル 1999 鹿毛 |
Wild Again | Icecapade | |
| Bushel-n-Peck | |||
| *シャロン | Mo Exception | ||
| Double Wiggle | |||
| レイズアンドコール 2001 鹿毛 FNo.4-m |
サクラバクシンオー 1989 鹿毛 |
サクラユタカオー | *テスコボーイ |
| アンジェリカ | |||
| サクラハゴロモ | *ノーザンテースト | ||
| *クリアアンバー | |||
| *モーリストンベル 1989 鹿毛 |
Herat | Northern Dancer | |
| Kashan | |||
| Barkerville Belle | Ruthie's Native | ||
| Celebrity Belle |
クロス:Northern Dancer 5×4(9.38%)、Nearctic 5×5(6.25%)
参照▶もっと見る
掲示板
10 ななしのよっしん
2025/07/18(金) 09:53:18 ID: Ess3n5SsI8
北九州は11着。
次はセントウルステークスかな? 間にもう1戦サマースプリントシリーズの競走(CBC賞辺り)を挟むかな?
11 ななしのよっしん
2025/08/09(土) 21:34:15 ID: j5T4ExrJ/b
CBC賞はフレグモーネで出走取消かぁ⋯
そこまでの大病ではないみたいだし治して下位人気とは思えない激走をまた見せてくれー 応援馬券は宝物にしとくよ
12 ななしのよっしん
2025/08/11(月) 06:31:50 ID: H7j/dKybXo
アフリカンゴールド「よこせ!」
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最終更新:2026/01/22(木) 19:00
最終更新:2026/01/22(木) 19:00
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