単語記事: 幼女戦記

編集

幼女戦記ようじょせんき)とは、エンターブレインから刊行されているヘヴィノベル長編小説作品である。
著者はカルロ・ゼン、挿絵は篠しのぶ

概要

小説投稿サイト「Arcadia」投稿されている同作者オリジナル小説
(末期戦モノ)幼女戦記Tuez-les tous, Dieu reconnaitra les siens[1]
を元に、書籍化にあたって大幅な稿を施したいわゆるWEB小説の書籍化作品」である

幼女」という題名にも関わらず硝煙香る本格的戦争ものであるだけでなく、やら自由やらに対する溢れるリスペクトを満載した結果、作者エンターブレインの正気を疑うほどに「アブない」小説と化している。ちなみに、「一応」転生系のTSF作品だが内容が内容なので恐らくもそんな事気にもしていない。

そんなぶっとんだ本作だが、2016年1月発売の5巻においてアニメ化企画コミカライズ企画が発表され、このうち後者東條チカの漫画によりコンプエースで連載中。「エンターブレイン勇者の中の勇者」とは作者の評である。同年8月にはアニメティザーサイト開された。アドレスがそのまんますぎる……

ストーリー

リアリストエリートサラリーマンだった主人公
仕事帰りにその日自退職に追い込んだ元社員にホームから突き落とされた彼は、を名乗る「存在X」から悔悛を強要され、異世界へと転生させられてしまう。そこは小銃魔導宝珠を友とする魔導兵が陸で軍の最精鋭として戦う、魔法と硝煙漂う世界だった。

異世界帝国で孤児ターニャ・デグレチャフとして生まれ変わった彼……つまり彼女は、その生まれ持った魔故に士官学校入学させられ、弱冠9歳にして航空魔導師少尉として任官する。

時に統一1923年、小さな紛争から仮想敵国の一つ、北方協商連合との戦争が勃発。想定外の好機を前に帝国は対協商連合全面戦争という誤謬を犯し、共和をはじめとする周囲の国家の介入を招くことになる。

広がる戦火の中で、主人公ターニャは自身の才覚と生前の世界大戦」の知識というアドバンテージ、そして徹底した効率義によって戦果をあげて賞賛を受け、「帝国」のエース魔導師として頭を現していく。

登場人物

※配役表記は3巻購入特典サウンドドラマのもの。

ターニャ・デグレチャフ - CV:五十嵐裕美

帝国軍魔導士官。少尉任官時9歳。く透き通った肌と短い金髪を持つ見たらしい幼女
その正体は、を名乗る存在Xによって理不尽にも信仰と倫理観の欠如を咎められ、現代人を悔悛させ信仰心にめさせるべくモデルケースとして異世界に送り込まれた現代日本エリートサラリーマン。 

北方ノルデンで新米魔導士官として警備に着任した直後、協商連合の大規模な越行動により紛争が発生。「フェアリー08」として前線観測任務につき、線を掻い潜って襲撃を試みた中隊規模の敵魔導師を一人で相手取る羽に陥る。全体的な味方の優勢の中で、自身のみが敗北してキャリアに傷がつくのを恐れた主人公は全で抗戦しその突破を阻止兵士の誉れたる突撃章とともに「白銀」の二つ名を受けた。

徹底した効率義と出世至上義に由来する苛さと果断をもって戦う彼女は、(あまりにもピーキーすぎて)彼女しか扱えない試作魔導演算宝珠「エレニウム九五式」を手に対「共和」となる西方ライン戦線でも活躍・昇進。推薦を受けて入学した軍大学で出会ったゼートゥーア准将の問いかけに「この戦争世界大戦となる」と予測してみせ、試験的に編成されることとなった即応魔導大隊、第二〇三航空魔導大隊を任されることになる。

レルゲンなどからは戦いのためには的も手段も厭わない本物の戦争狂と見られているが、本人はあくまで自らの立身出世のために「上官に評価されるような」行動を心がけているに過ぎない……はずである。

ヴィーシャ / ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ - CV:金元寿子

帝国伍長(登場時)、ターニャの僚機を務める少女。出身地は「連邦首都モスコー。
泥沼のライン戦線でターニャにつけられた新兵で、生き延びるため必死にターニャを追う。
二〇三大隊設立後は少尉に昇進しターニャの副官を務める。大隊内では屈常識人だったはずなのだが、ターニャの部下としては大隊最古参であるだけに、いつのまにやら感化されつつあるようだ。

ヴァイス

帝国中尉(登場時)、ニ〇三の副隊長
ターニャとともに地の前線をくぐり抜けてきた信頼の置ける副指揮官で、(ターニャにとっての)面倒事をいろいろと押し付ける相手でもある。ターニャには筋入りの戦争馬鹿と思われている模様。

ヴォーレングラン

後からニ〇三に加わった帝国少尉
着任々、ターニャによる正気とは思えない訓練兼襲撃任務に投入されて辛くも生き延び、以後大隊の一員として実戦経験を積んでいくことになる。


ハンス・フォン・ゼートゥーア - CV:石塚運昇

帝国准将(登場時)、参謀本部戦務参謀次長。
学者然とした冷静な軍人で、既存の防衛計画を崩壊させることになる対協商連合戦への深入りに反対するも果たせず戦火の拡大を余儀なくされる。後にターニャとの会話から「世界大戦」の可性に気づき、その予測の正しさを確信。帝国敗北を避けるため、ターニャの後ろとして即応魔導大隊の編成を推進する。

ルーデルドルフ

帝国准将(登場時)、参謀本部作戦参謀次長。ゼートゥーアの盟友。
才幹と自信の調和した俊才で、帝国軍参謀本部における機動戦の権威。 ゼートゥーアの肝いりで作られた第ニ〇三航空魔導大隊を活用し、対協商連合戦や対共和戦における戦略立案を行う。

レルゲン - CV:後藤ヒロキ

帝国少佐(登場時)、参謀本部人事局人事課長
かつて士官学校を訪問した際、一号導生であったターニャが演習中に命令に従わなかった下級生に対し抗命罪の現行犯として処刑せんとした間を撃、その存在を不安視するようになる。しかし生な性格ゆえにそのを認めざるを得ず、軍の人事に携わる中でターニャ・デグレチャフという異質な「狂人」の扱いに苦悩する。後に作戦局付き高級参謀に転任し、泥沼化する戦争揮に関わっていくことになる。


メアリー・スー

協商連合軍航空魔導師アンソン・スー
協商連合陥落の際、を残して家族で「合衆」へ脱出。その後の戦死の報を聞き、合衆軍で魔導師を選ぶことになる。


存在X

物語の序盤にて登場する存在。
逞しい体に威厳ある貌の白髪を蓄えた老人。自らを「創造」と名乗り、「十を定めたであろう」と主人公に一した。この名称は彼をと認めない主人公による仮称であり(「が存在するなら世の不条理を放置するはずがなし、よって常の存在だとしてもではなく悪魔だろう」とまで主人公はのたまっている)、主人公の心読み取るの他、この物語の始まりである主人公を「非科学的な世界で 女に生まれ 戦争を知り 追い詰められるがよい」と転生させるを披露している。

用語

魔導師

「宝珠と王笏」による伝説上の「奇跡」を魔導演算宝珠によって再現し、飛行術式を始めとする魔導を軍用に利用できるようになったことで成立した兵科。強大な火力歩兵以上の機敏さを併せ持つとされる。

航空魔導師の中でも上位のエースは敵によって魔を「登録」され、登録魔導師ネームド)と呼ばれるようになる。共和によってターニャに与えられた「ライン悪魔」がその例。四方を仮想敵に囲まれた帝国では全戦線に配備できるだけの魔導師が不足していることから、魔導将校の低年齢化や女性士官の導入、短期促成による育成が常態化しており、十代の魔導士官はしくないものになってしまっている。

エレニウム九五式

入りのマッド、アーデルハイト・フォン・シューゲル博士CV:野島裕史)が開発した新魔導宝珠。
正式名称、「エレニウム工製九五式試作演算宝珠」。
演算宝珠を「四発化」することで高高度戦を可にする、と謳い上げるが、四個の宝珠の同調に尋常でない魔を消耗する欠陥品。「存在X」がお節介にも恩寵として与えた「奇跡」により事実上ターニャ一人だけが運用可だが、全で稼働させると「を賛美したくなる」という重大な精汚染が発生する。

帝国

大陸中央部に存在する列強の一首都はベルン。そこ、ドイツ帝国とか言わない
北の「協商連合」との間に係争地ノルデンを持ち、東を「連邦」と「ダキア大公」、南を「イルドア」、西を「共和」、そして向こうを「連合王」に囲まれ、大陸でも一頭地を抜くを持つゆえにすべての周辺国家を潜在的仮想敵国とせざるを得ない状況下にある。

連合王

大陸沿に存在するで列強の一首都ロンディニウム。
大陸における勢均衡の維持を最優先事項としており、協商連合の暴走から泥縄式に始まった戦争の中で帝国の急拡大を警。次第に帝国に圧倒されつつある協商連合や共和に陰に陽に支援を与える。

連邦

帝国が東部でを接する共産主義国家首都モスコー。
その内情はジュガシヴィリ人民委員会議議長による独裁国家で、彼を補佐するロリヤ内務人民委員部長官率いる秘密警察による恐怖政治が敷かれている。帝国には最大級の仮想敵と見做されており、大戦勃発以降も帝国軍東部方面軍だけはまったく動かされていないほど。

既刊一覧

関連動画

関連項目

外部リンク

補記

おそらく上の説明では「幼女戦記幼女戦記たる点」を全く説明できていない自信があるので、最後に漫画家野上武志氏による的確かつ簡潔な解説を引用させていただく。

野上武志 Takeshi NOGAMI ‏@takeshi_nogami

「幼女戦記」読了。新城直衛が幼女になって空飛んできた。何を言っているか分からないと思うが、ほぼあってる。

10:16 - 2013年11月2日 

脚注

  1. *Tuez-les tous, Dieu reconnaitra les siensは『全てを殺せ、は己の者を知り給う』の意(ヨハネ黙示録13章より)

【スポンサーリンク】

携帯版URL:
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E5%B9%BC%E5%A5%B3%E6%88%A6%E8%A8%98
ページ番号: 5207893 リビジョン番号: 2393620
読み:ヨウジョセンキ
初版作成日: 14/03/07 21:11 ◆ 最終更新日: 16/08/12 20:58
編集内容についての説明/コメント: 「関連項目」に「ネット小説」「Arcadia」「異世界」「アニメ作品一覧」を追加しました。未使用節「関連コミュニティ」を除去。
記事編集 / 編集履歴を閲覧

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

幼女戦記について語るスレ

266 : ななしのよっしん :2016/08/15(月) 10:42:03 ID: pzUbSD4ujK
個人的には小説版を読んでる分には、術式での攻撃は一般的な銃器兵器を大きく越するようなイメージかったんだが
漫画版の描写はかなり火力ファンタジックな描写に見える
95式のデグ閣下にいたっては学系狙撃術式がビームレーザーを飛び越えてバスターライフルにしか見えない
これでは砲兵戦場火力にはなりえないんじゃないかなぁ…とちょっと引っかかった
アニメ版はどうなるんだろう…先日ティザーサイトって事はには間に合わないか
267 : ななしのよっしん :2016/08/15(月) 22:19:34 ID: 7c6v6cAJYn
>>266
逆に考えるんだ
魔導師が扱うそれよりも、他の兵器火力が圧倒的に高いのだと
あるいは、魔術は見たこそ手だが威はそこまでではないとか?
268 : ななしのよっしん :2016/08/15(月) 23:28:05 ID: tT2P6VGTOv
95式のデグ閣下はともかく、他の魔導師はそこまで高くないのだろう
漫画は少し大げさに表現していても全くおかしくないし
デグ閣下(笑)が込められた物故に壊れ性でも当然っちゃ当然
269 : ななしのよっしん :2016/08/17(水) 00:33:18 ID: nBEJWAvVT/
>>263
どこが制作なんだろうかね
270 : ななしのよっしん :2016/08/20(土) 21:54:50 ID: xpZTAMORuc
>>266
演出を取るかリアリティを取るかは難しいところだけど、
幼女戦記の客層として、ビームライフルよりもザクマシンガンの方が好きって人種が多い気がする
平成ガンダムよりイグルーと言い換えても良し
そこ勘違いして作っちゃうと支持層の地盤固めに失敗する危険高し
271 : ななしのよっしん :2016/08/26(金) 00:18:39 ID: SHozSY/kIh
一応確認しておきたいんだけど、6巻でデグさんがを貰う場面はなかったよね?
272 : ななしのよっしん :2016/08/26(金) 18:28:43 ID: 4207YWrr9V
コンプエース幼女戦記はまさかの70ページ越え!
そして、魔導士学校でのデグ氏の生活を描いており、迫のある絵はもがデグ氏の虜になるであろう!
さらに、デグ氏の軍大学キャンパスライフとデグ氏のくるしい場面を描写!
満足の行く内容で、思わずデグ氏も飛び跳ねる勢いの喜び!
273 : ななしのよっしん :2016/08/26(金) 22:30:07 ID: Kr2zEsYLvT
コミック版のゼートゥーア准将大分イメージが違うな
モノクルと口のせいかな?ここまでパーツ足すと創作の世界じゃ普通に別人になりそうなもんだが
274 : ななしのよっしん :2016/08/26(金) 23:10:51 ID: qiClFVepw1
>>272
びすぎて、通学中に子どもの遊びにつきあってあげてるほどだもんなぁ。
それとミサ中の教会に寄って、存在Xを呪われるよう念じるってどんなだww
……にしても、まさか二話同時掲載とか作者りすぎだよなぁww

>>273
そうだよなぁ、最初銀英伝エーレンベルク元帥かと思ったもん。
275 : ななしのよっしん :2016/08/26(金) 23:40:35 ID: nBsOIHJkTX
准将の外見は元ネタルーデンドルフとゼークトに寄せてる
  JASRAC許諾番号: 9011622001Y31015