魔剣爻(まけんシャオ)とは、アトラスより1999年11月26日に発売のドリームキャスト用3Dアクションアドベンチャーである『魔剣X』の、プレイステーション2向け改良移植版である。2001年6月7日発売。
この項目では主に『魔剣爻』について解説するが、『魔剣X』にも触れる。
概要
人の精神「こころ」の存在が科学的に証明された世界が舞台。ここでの「こころ」はイマージュと呼ばれる。
プレイヤーは人間の脳を介してその肉体を操る「ブレインジャック」という能力を持つ魔剣として、人類の大量抹殺をもくろむ宿敵、天尊流星に立ち向かうこととなる。
元の『魔剣X』は一人称視点のゲームだったが、『魔剣爻』は主人公の背後からの第三人称視点のアクションゲームである。
基本的なストーリーは同じで追加キャラもいないが、操作性が大きく変わったり、キャラにレベルアップの要素が付いたり性能が見直されたりと様々なアレンジが加えられている。
取ったその場で消費するしかなかったアイテムを1つだけ持ち歩けるようになったり、ステージ途中でのセーブが可能になったりと、システム面では充実している一方、ダメージ計算方式の変更やエクストラ攻撃(いわゆる必殺技)にクールタイムが追加された事でゴリ押しプレイが困難になったり、よりいやらしい敵配置やギミックが待ち受けていたりと、難しく変更された部分もある。
左右キーが方向転換であるため、曲がり角をスムーズに曲がれない、ジャンプが低いなど、若干の操作性の悪さこそあるものの、アクションゲームとしてはそこそこ楽しめるバランスに仕上がっている。
初心者向けのモードもあるため、この手のゲームをあまり遊んでいない人でもクリア自体はさほど難しくないだろう。
とはいえ、一部ステージの造りのせいで遭遇しにくいキャラがいたり、出会うための条件がわかりにくいキャラもいるので、どうしてもわからない場合は攻略サイトや攻略本を頼った方がいいだろう。
攻略本は情報量が多く読み物としても楽しめるのでオススメである。
前述の通り、各キャラクターをブレインジャックすることによって、操作するキャラクターを変更することができる。ステージによってはキャラの向き不向きがあることはもちろん、特定のエリアへの扉をあけることができるキャラも存在する。
敵を倒すとイマージュポイントを得ることができる。これを消費して各キャラクターへのブレインジャックを行うことができる。
各キャラクターには支配率というものが存在し、これはキャラクター操作時にイマージュポイントを得るごとに上昇していく。支配率が上昇すると、
といったメリットが得られる。
また、イマージュポイントの入手量は画面右上の「イマージュフレアゲージ」の点灯数に比例する(敵ごとの基本イマージュポイント×点灯数)。このゲージは敵を倒すごとに一段階上昇し(最大5)、ダメージを受けると1に戻る。つまり、ダメージを受けずに強敵を倒していけばいくほど、多くのイマージュポイントを得られるということになる。
マルチエンディングを採用しているのも大きな特徴。イベントでのプレイヤーの回答により、その後の展開が変化する。
この項目は、非常に多くのネタバレを含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
登場人物
金沢総合研究所
- 魔剣(まけん)
- 本作の主人公で、正式名称はDeus Ex machina(機械仕掛けの神)。
イマージュを切り離して修正する事が出来る、画期的な医療器具として開発された人工生命。
人工脳を搭載し、自ら思考し、判断する事ができる。
しかし、その本来の役目は天尊流星を倒す事であった。
対象の人間のイマージュを支配し、その体を支配下に置くブレインジャック能力を持つ人類の切り札である。
覚醒直後は無垢な心を持っており、プレイヤー次第で善にも悪にもなる可能性を秘めている。
支配した体の得意武器に変化する他、その人物の記憶や技術を抽出してロック解除や敵が潜伏する場所の特定等ができる。
名前は最初に設定可能(初期設定はマキーナ)。女神転生シリーズの主人公の例に漏れず台詞は基本的に喋らないが、無論これは演出で、意思の疎通を図ることは可能。 - ケイ / 相模 桂(さがみ けい)
- 声:飯塚雅弓
- 金沢の寿星女学館に通う女子高生であり、この作品のヒロイン。
研究者として活躍する父を尊敬しており、将来は彼のような研究者になりたいと考え、日頃から熱心に勉強に打ち込んでいる努力家。
敵の襲撃から彼女を庇い亡くなったフェイの代わりに魔剣を手に取ることに。
この際、普通の人間ならブレインジャックの際に魔剣にイマージュを食われてしまうことになるのだが、封剣士だった母親の血の影響でイマージュをすぐに魔剣に食われることなく魔剣のイマージュと結合するという異常事態が起こった。
その後は魔剣とともに父の救出と天尊流星の打倒を目指し世界を旅することになるが、魔剣の行動次第で途中でイマージュを魔剣に食われてしまうこともある。
逆に彼女との交流を続けて彼女の信頼を勝ち取ることができれば、ベストエンディングに到達することができる。
上下赤の制服と黒タイツを穿いており、イマージュ世界でも同様の服装である。
プレイヤーキャラとしては太刀を使う。最初に操作するキャラということもあり、実力的にはさほど強くはないが敵もまだ弱いのでさほど気にはならない。
が、あるルートではラストで再び操作することになり、その時は全ステータスが補強され最強クラスのキャラとなる。
また、とあるおまけモードでも操作キャラとして使うことになる。 - 相模 広光(さがみ ひろみつ)
- 声:大塚明夫
- 金沢総合研究所の所長にして、魔剣の開発者の主人公の父親。
眼帯をつけており見た目は強面だが、基本的には温和な性格の人物である。
封剣士であった妻がいたが、ケイを産んだ後に死亡している。
魔剣覚醒直後に三業会に連れ去られた後、天尊流星にイマージュを抜き取られる。
彼を助けることがケイの目的の一つとなるが、魔剣(プレイヤー)次第では無視することも可能である。 - アン・ミラー
- 金沢総合研究所の研究員。
X計画ではイマージュの遺伝的アルゴリズムを担当。
真面目な性格の女性でジョーンズに対する抑え役だがプライドが高く、魔剣開発の目的について正確なことを聞かされていなかった反発から機密文書を無断で閲覧するという無茶な行動を取ることも。 - J・J・ジョーンズ
- 声:星野充昭
- 金沢総合研究所の研究員。
X計画では人口脳の制御システム全般を担当。
アンからは天才と称されているが、ひねくれており口が悪く自己中心的なところもある男。
作中では皮肉を言いつつも陰ながら魔剣を支える。 - コウ / 山城 弘(やましろ こう)
- 声:高山勉(現:タカヤマツトム)
- 大富豪の息子でケイの幼馴染。
多忙な父と子育てに無関心な母の間に生まれたため、祖父から育てられることになる。
心優しい青年だが、世界のことよりもケイのことを優先するあまり、他の人からは愚かな人間だと思われることも…。
ストーリーの進行によっては戦ったり、最終ステージで使用したりすることになる。
武器は竹刀だが、使う時期の関係から意外と強かったりする。
ちなみに敵対時と実際に使用する時で戦闘力に大きな開きがあるが、これは戦闘用イマージュブースターの影響(攻略本に装着時のイラストが載っている)。
このブースターの恩恵もあってか、ケイ以外で魔剣にブレインジャックされてもイマージュを食われなかった唯一の人物である。
封剣士
- 李 護手(リー・フーショウ)
- 声:阪脩
- 大華僑グループの総帥で、その正体は封剣士の長老。
金沢総合研究所を開設して相模広光に魔剣開発を依頼した張本人である。
プロローグで魔剣と研究所の人々に連絡を送り彼らに道を示すが、「汝の精神が善なることを期待してやまない」という言葉が示す通り、無垢な精神を持つ彼が天尊流星の影響を受けることを危惧している。
魔剣が八卦に与することを選んだルートでは彼と戦うことになる。 - カティ
- 声:くじら
- 雑技団の団長。その正体は炎を司る封剣士にして、最強の封剣士とも称される封剣士長。
ヘルメットで顔を半ば隠した女性で、目的の為には手段を選ばない恐ろしい人物。
魔剣を脅迫するような言葉を口にしたり、欧州を回る魔剣を監視したりと、目的達成のため暗躍する。
封剣士となる過程で子宮を捨てており、年齢不詳の若さを得ている。
武器は蛇腹剣。敵として戦う場合に使う剣は、フランベルジェのように波打った刀身になっている。炎の独楽を撃ち出しつつ高速で移動するため初見では戦いにくい相手である。
特定のルートで戦闘後ブレインジャック可能になるが、最強の封剣士の呼び名は伊達ではなく、器用万能で穴のない優れた性能を持つ。
最初から使える連続攻撃「散星陣」が威力・範囲・速度すべてにおいて優秀なので、戦闘で苦労することはあまり無いだろう。
また、敵を追尾する飛び道具を放つエクストラ攻撃もあるので、最終的にはどの間合いでも戦えるキャラになる。 - ラムロッド
- 氷を司る封剣士。表向きはDJをしている。
クールな語り口調だが、他の封剣士達に比べると任務に対して後ろ向きな面が目立つ人物。
愛人関係にあった八卦マルガレーテと敵対することになるものの、倒す決心がつかずヤケクソ気味に魔剣に自身のブレインジャックを求める。
封剣士となる過程で両耳を潰しており、耳にヘッドホンのようなカバーをつけている(聴力を封じているかどうかは不明)。
武器はサムライソード(日本刀?)。素早い動きと鋭い斬撃が売り。
『X』では連続攻撃でサクサク斬り込む操作性が楽しいキャラだったが、『爻』では攻撃速度・範囲に特化した一撃必殺タイプのキャラとなった。
エクストラ攻撃は地面を走る氷柱を放つ飛び道具で、当たった相手を一定時間行動不能にする。効かない相手も多いが、使いこなせば役立つ技。『X』では効果時間が非常に短い一方、追撃が決まると即死させられるという非常にピーキーな性能だった。 - アキナス
- 風を司る封剣士。表向きはアテネの学芸員をしている。
欧州に体が石化する伝染病を広めていた八卦ダルの居場所を突き止めるべく、病に侵されたダルの娘バーリンカと接触する。
幾度も接触を図るものの父をかばう彼女から一向に情報が引き出せないため、大義のため不本意ながら魔剣に彼女のブレインジャックを求める。
封剣士となる過程で右手を切断しており、武器を組み込んだ義手をつけている。
武器は敵として戦う時は右手にセットされている剣で、魔剣が支配した場合は遠隔攻撃が可能なドリル。
特性上連発はできないが優れたリーチが魅力で、うまく使いこなせば一方的に攻め続けることもできる。 - バデレール
- 雷を司る封剣士。
紳士的な口調の黒人で、表向きはアングラ系担当のジャーナリストをしている。
電子ロックを解除するのが得意。実はケイの母の異母兄弟である。
封剣士となる過程で右脚を切断している。
武器は松葉杖で、魔剣が支配した場合は三叉槍(トライデント)を振るう。
リーチと火力を重視したパワーキャラ。義足ではあるが、平均レベルの機動力は持っている。
エクストラ攻撃は画面上の敵すべてを落雷で攻撃する広範囲攻撃で、相手の防御を無視してヒットする。威力はあまり高くないが、うまく使えば素早く雑魚を一掃できる。『X』では連発もきく便利な技だった。 - フェイ / 李 飛爪(リー・フェイチャオ)
- 声:飛田展男
- 長老から魔剣覚醒の命を受けた封剣士。香港からやって来た留学生として、ケイの家庭教師をしていた。
本来彼が魔剣を覚醒させる予定だったが、アンドレイの襲撃からケイを庇って致命傷を負い、ケイに魔剣を託して息を引き取る。
封剣士となる過程で内臓を潰している(消化はイマージュによって行なっている模様)。
公式イラストを見る限り、鉤爪の使い手だったようだ。 - 李 飛扇(リー・フェイシャン)
- 李飛爪の妹で、カティの愛弟子の封剣士見習い。
まだ体の一部を失う修行を終えていない見習いということで今回の一件でカティから置いていかれたため、手柄を立てようと、八卦シャージャの隠れ家を突き止める。
その後、魔剣に自分の体を使って倒すよう依頼する。
兄の代わりに魔剣を手に取ったケイを快く思っていない部分があり、イマージュを失うことになるブレインジャックを躊躇うケイの発言を一笑に付した。
武器は扇。攻撃力は低いが動きが軽く扱いやすい。
扇を大きく広げる防御は背後からの攻撃や飛び道具も防ぐ事ができ、序盤で登場するキャラながら汎用性は高い。
『X』では左右に揺れる軌道が特徴の飛び道具が使えたが、『爻』では残念ながら別の技に差し替えられている。もっとも、強化された部分も多いので気にはならない。
三業会
- 天尊流星(てんそんりゅうせい)
- 三業会の支配者であり、世界を作ったとされる巨人『盤古』の脳髄。
一振りの剣として英雄から悪人まで善悪問わず世界秩序のため様々な人間を斬ってそのイマージュを吸収してきたが、いつになっても変わらない人間を見て「自身が世界を支配しなければならない」と考えるようになる。
そんな考えを感じ取った封剣士達に封印されることになるが、後に悪心を持った封剣士によって封印を解放され、封剣士の分派『三業会』の手に渡る。
当初は天尊流星の力を使って封剣士達に反旗を翻すつもりだった彼らだったが、人身を掌握する術とイマージュを支配する能力を持つ天尊流星により、手駒と化すことに。
その後、三業会を利用しつつ世界の要人や支配者に近づき、彼らに自身の所持するイマージュを注入して支配下に置き、着々と支配圏を広げる。
彼の最終的な目的は、第三次世界大戦を引き起こして増え過ぎた人類を間引き、自身が全人類を管理する『ユートピア』を築くこと。そのために中国の若き総書記・劉嘉伸(リュウ・カシン)の体を乗っ取り、アメリカと中国の衝突を狙う活動を続けている。
魔剣が倒すべき相手とされており、表向きは相容れない存在だが、ストーリーの進行によっては休戦を申し込まれたり彼と手を組んだりすることになる。 - 八卦アンドレイ
- 口を司る八卦。三業会所属の殺し屋。
元々は軍人だったが、戦闘パラノイアに罹患したため軍を追われ、後に天尊流星の配下となる。
魔剣覚醒直後に研究所を襲撃し、ケイを庇ったフェイを殺しつつ相模広光を攫う。
シリアルキラー、アンドレイ・チカチーロのイマージュを注入されている。
口が変形しているため喋ることはない(できない)。
ケイを戦闘中に挑発したり、相模教授の拉致を最優先にして所内の人間を皆殺しにしようとはしなかったりと、猟奇性を感じさせる設定に反し理性や分別は持ち合わせている。
武器は巨大メスで、口からも無数のメスを吐く。 最初のステージをクリアした後強制的にブレインジャックすることになる。
攻撃範囲の広さと機動力の高さが売りだが、後半のステージではパワー不足を感じることになるだろう。
ちなみに、稲葉をブレインジャックする場合は彼の体を捨てざるを得ないので注意。 - 八卦シャージャ
- 声:千葉一伸
- 手を司る八卦。
インドの大スターだったが、妻と死に別れ、息子は欲に支配され自身と道を違えることになり、心が弱った隙を天尊流星に狙われ八卦となる。
その後はインド中に国民を無気力にする歌を流し、国力の低下と自殺率の向上を促している。
武器はカタール(ジャマダハル)と、傀儡の四本腕と左手の手の平から出す刃。
シャー・ジャハーンのイマージュを注入されている。
攻撃力はあるものの、動きの遅さと癖の強さが難点で、使い勝手はあまり良くない。全方位を素早く攻撃する「スピンマハル」を習得するまではつらい道のりになるだろう。
エクストラ攻撃はチャクラムのような気弾を複数発射する飛び道具。『X』では扱いやすい性能だったが、『爻』では弾道の不安定さやエクストラ攻撃の仕様もありあまり頼りにできない。 - 八卦マルガレーテ
- 足を司る八卦。元欧州連合頭首のスミス議員の妻。
封剣士ラムドットと愛人関係になり、夫との関係もあって悩み苦しんでいた心の隙を天尊流星に突かれ、足からマルガレーテ・クルップのイマージュを注入される。
その後、スミス議員を幽閉して隔離し、連合の頭首の地位を得る。
その後は連合党員を改造兵にしてテロを行わせ、欧州中を恐怖に陥れている。
足を司る八卦ということもあり、移動速度は全キャラ中最高。武器はビームロッドと左腕に仕込んだバズーカ砲、そして華麗な足技。
『X』では扱いやすい飛び道具を、『爻』では攻撃速度の速さを活かして戦うなかなか強いキャラ。
エクストラ攻撃は障害物に当たると反射する飛び道具「クルップファイア」。『X』では反射するごとに威力が上がる特性があったが、『爻』では反射するごとに拡散し弾数が増える特性に変更されている。 - 八卦ダル
- 耳を司る八卦。バーリンカの父親。
ノーベル賞を受賞した病理学者であったが、その治療法により新たな病気が発生することがわかり、責任の追及を恐れ娘と共に逃げ出す。その後欧州の弱体化を狙う天尊流星にヴラド・ツェペシュのイマージュを注入される。
その後、治療法の副作用の研究を行い、やがて人体が石になっていく奇病「石死病」のウィルスの開発に成功し、欧州中に蔓延させ罹患者を増やしている。
研究と称した人体実験・拷問により亡くなった石死病の犠牲者達を用いて作ったゾンビを配下にしている。
武器は杭と石死病のウイルスが詰まった試験管。
移動・攻撃速度に優れ手数は稼ぎやすいものの、時間火力が低いため硬い敵だと倒し切れず苦戦することが多い。
『X』では優れた防御特性を持ち長く活躍できるキャラだったが、『爻』では大した強みの無いキャラへと落ちぶれてしまった。
エクストラ攻撃のウィルスは命中すると相手を石化させ行動を封じる技だが、ボス戦では通じなかったり耐性持ちも少なくなかったりで今ひとつ。 - 八卦マルカラ
- 声:千葉一伸
- 股を司る八卦。欧州マフィアのドンで、欧州中の飲み水に毒を混ぜて流している。
その地位で多くのものを手に入れてきた彼だったが、精子の異常から子供を作れないことを知り、自暴自棄に陥る。
その後、天尊流星に心の隙を狙われ、股からイマージュを注入され八卦に取り込まれる。
八卦となる以前からレイとコネがあるが、ゲーム中ではこれといった情報があるわけではないのでちょっとわかりにくい。
武器は大斧とパペット爆弾で、ヒップアタックも交えて戦う。
攻撃力が高い半面、機動力がかなり低い上技の隙も大きく、自分からは切り込みにくい。カウンター狙いで戦うのがいいだろう。
エクストラ攻撃は時限式のパペット爆弾を投げる設置技。火力が高いが瞬時にダメージを与えられるわけではないので先読みが必要。地面に落ちる前に敵に当たれば即座に爆発するが、狙ってやるのは難しい。
マルクス・アウレリウス・セウェルス・アントニヌス(カラカラ)のイマージュを注入されている。 - 八卦レイ
- 目を司る八卦。
次期法王候補のメシア教信者だったが、ある日を境に神の存在に疑問を抱くようになり、マルカラから購入した麻薬に溺れる。
そんなある日天尊流星と出会い彼に心酔し、目からジル・ド・レイのイマージュを注入され八卦となる。
その後は、人口減少を狙う天尊流星の指示の下、人々に自殺を勧めるようになる。
武器は攻撃範囲に優れる大鎌で、背中の人形の翼を用いた防御は飛扇と同格の性能を持つ。
『X』では一定時間無敵になる、『爻』では体力を回復するエクストラ攻撃を所持しており、他のキャラとは一線を画す性能を持つ。
ただし、支配率100%(=エクストラ攻撃習得)までには膨大なイマージュポイントが必要になる。
前述した防御性能やエクストラ攻撃、そして超火力・早期習得・おまけに当てやすいと三拍子そろった「エンゼルキッス」の存在もあり、『爻』においては最強クラスのキャラとなっている。 - 八卦ユースフ
- 声:千葉一伸
- 腹を司る八卦。
父殺しの罪を兄に着せて追放することで家長の座に就くが、その後も生きていた兄の復讐を恐れ、疑心暗鬼になっていた隙を突かれ、天尊流星にサラディンのイマージュを注入される。
天尊流星の配下となった後は、中国以外の地域への石油の輸出を制限することで国家間の対立を狙う。
口が存在する腹部、マスクをつけた顔、傘のようなマント等、異様な風貌が特徴。こいつに限らず八卦は異様な奴ばかりだが
武器は首刈りサーベル(シャムシール)。異形化した腹の口から触手を出したり、火炎弾を発射したりもする。
使用キャラとしては最低ランクの移動力が難点だが、反面パワー・体力に優れ、飛び道具も持っている。『X』ではプレイヤーキャラの中でもトップクラスの性能を持っていたが、『爻』ではそこまで飛びぬけた強さは持っていない。
余談だが、『X』ではEX攻撃「サラフボンバー」発動時に叫ぶ「オイルショック!」という台詞が一時期ネタにされていた。『爻』では「第三の危機」というよりそれっぽい技名となった一方、台詞は残念ながら全然違うものに差し替えられている。 - 八卦ウィリアム
- 声:千葉一伸
- 首を司る八卦。アメリカ大統領。
中国に対する強硬姿勢から再選を果たすが、暗殺されかかったため平和路線に転向しようとする。
が、中国とアメリカの衝突を狙う天尊流星に首からビリー・ザ・キッドのイマージュを注入され支配下に置かれることに。
その後は再び強硬姿勢に戻り、第三次世界大戦を引き起こそうとする。
首を取り外して戦闘用のボディにすげ替えることができ、戦闘の際は第一・第二形態と戦うことになる。なお、プレイヤーがブレインジャックするのは第二形態。
武器は右手のスピンクロー。盾付きの左手も用いながらのボクシング戦法を得意とする。
プレイヤーキャラとしての性能はトップクラスで、高い機動力(『X』ではマルガレーテ以上)と出の早い打撃とそうそう倒れない耐久力、そして強力な一撃を持つ。
飛び道具を持たず攻撃範囲もさほど広くはないが、機動力とパワーで十分補える。
使用は終盤に限られるが、その優れた性能はクリアの助けになってくれることだろう。
その他
- 稲葉 郷(いなば ごう)
- 飛空艇リンカードンの副操縦士。脱サラして飛行機の操縦士となった、遅咲きパイロット30歳。
念願の夢が叶った彼だったが、魔剣が乗り合わせた飛行機の操縦士となったのが運の尽き。
リンカードンが三業会に襲撃され、スタンガン片手に奮闘するも、脱出用小型機の一歩手前で力尽きる。
そして操縦のための知識を必要とする魔剣にブレインジャックされ、住宅ローン完済の将来は潰えてしまうのだった…。
魔剣が支配した場合の武器はスタンロッド。
一般人ということもあり初期の性能は極めて低く、動きも訓練された人間とは違い実にかっこ悪い。
少し成長させればヒットした相手を一時的に麻痺させる「感電突き」を習得、ようやくまともに戦えるようになる。
さらに成長させると、視界内の相手を自動的にサーチする落雷攻撃が使えるようになる。バデレールのエクストラ攻撃と異なり一体しか攻撃できないが、射程無限&防御無視なのは同様。通常技ということでクールタイムも存在しないため非常に強力。
最終的にはバデレールの上位互換となるエクストラ攻撃を習得し、低かった火力も改善、へたな八卦や封剣士を上回る強キャラへと変貌する。ただし成長速度は遅いため、まともに使うつもりなら稼ぎプレイが必須となる。
この作品では唯一とも言える、八卦にも封剣士にも属しない一般人だが、その立ち位置からか人気は非常に高い。
ちなみに、『X』では感電攻撃しか取り柄の無い文句なしの弱キャラで、公式ガイドブックには彼を使ってラストまで到達する縛りプレイの記事が掲載されていた。
ニコニコにも縛りプレイ動画が上がっているので、興味がある人は見てみるのもいいだろう。 - バーリンカ
- 八卦ダルの娘。
ワクチンを持ってダルの元から逃げてきたが、すでに石死病を患っていた為、隔離病棟に入れられていた13歳の少女。
ダルの居場所を知っているが、父をかばい誰にも教えようとしない。
封剣士アキナスも彼女とコンタクトを取っていたが成果は上がらず、気は進まないものの魔剣に彼女のブレインジャックを依頼することになるのだった。
魔剣が支配した場合の武器は大鉈。
一般人の割には意外と強く、体力・火力では最終的に八卦である父を上回る。
とはいえ、技に隙があり攻撃範囲も広くないので総合的な性能は今ひとつ。
エクストラ攻撃は咳き込んでウイルスをばら撒き、周囲の敵を石化させる技。この手の技の特性上効かない敵も多いので使用機会は限られる。 - サミュエル・スミス議員
- 元欧州連合党首。マルガレーテの夫。マルガレーテに裏切られて保養所(実際は牢屋)に幽閉されている。
欧州連合党首になれたのはマルカラとのコネのおかげで、彼を探すバデレールから狙われている。
魔剣が支配した場合の武器は鉄球。
プレイヤーキャラとしては一点特化型で、トップクラスの火力とワーストクラスの機動力、そして実質最下位の体力を併せ持つ。
エクストラ攻撃でただでさえ高い攻撃力を更に増すことが出来るが、弱点の解消には何の役にも立たない。
性能は正直高いとは言えないが、一撃必殺のロマンを求める人にはオススメ。 - ダブリン・ギネス博士
- 声:阪脩
- イマージュ理論の提唱者。魔剣開発に反発し、ブラジルの密林に隠居していた。
しかし、相模所長から魔剣のデータを逐一送られていたため、ケイを救う方法を知っていた。
多くのルートで魔剣の助けになってくれる彼だが、なぜか住居入口の門が和風なあたり日本かぶれしているように感じられる。
ドーナツを3つ付けたような髪型から、出番の多さに反して印象深いキャラである。
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