『テイルズ オブ エクシリア2』とは、バンダイナムコゲームス(現バンダイナムコエンターテインメント)制作のPlayStation 3用ソフトである。
2012年11月1日発売。
略称は『TOX2』。固有のジャンル名は『選択が未来を紡ぐRPG』。
概要
『テイルズ オブ』シリーズのマザーシップタイトル第14作。
キャッチコピーは『少女のために世界を壊す覚悟はあるか』。
前作『テイルズ オブ エクシリア』から1年後の世界が舞台。前作のダイジェストムービーが収録されており、前作を未プレイでもストーリーを追う事が出来る。
今作はシリーズ初のCERO:C指定(15歳以上対象)である。
新キャラクターデザインは奥村大悟氏。前作のキャラクターの新デザインはいのまたむつみ、藤島康介両氏。
アニメーションは前作から引き続いてufotableが担当。
前作で購入したDLC衣装は今作でも使用可能。また、今作で手に入れた衣装の一部は前作でも使用可能になる。
あらすじ
世界を二つに分けていた断界殻の開放により、リーゼ・マクシアとエレンピオスが一つになって約一年。
二千年間の断絶から解き放たれた両世界は、融和への動きを見せているものの、様々な対立の火種は燻ったままである。
近年急成長を遂げている大企業クランスピア社の巨大な本社ビルがそびえるエレンピオスの都市トリグラフ。
そこに住む平凡な青年ルドガー・ウィル・クルスニク。彼の元から物語は始まる。
戦闘システム
今作の戦闘システムは、前作のシステムの流れを汲んだ「XDR-LMBS(クロスダブルレイド・リニアモーションバトルシステム)」を採用している。
詳細は前作『エクシリア』の記事を参照。
今作では、前作から引き続き登場するプレイヤーキャラにも新たな術技が多数追加されており、共鳴術技も特定の仲間・術技の組み合わせのみで発動する「ユニーク共鳴術技」と、どんな組み合わせでも発動する「コモン共鳴術技」の2種類が存在する。
また、ルドガーは自身が持つ「骸殻(がいかく)」 能力により、戦闘中に変身する事が出来る。
変身すると、戦闘能力が大幅に上昇し、敵を異空間に引きずりこみ、1対複数の戦闘を行う事が出来る。
ダメージを受けたり時間経過により画面右下の骸殻ゲージが減少していき、0になると元の姿に戻る。
ストーリーが進行すると徐々に能力を開花させていき、段階的に変身出来るようになる。
成長システム
前作のリリアルオーブは廃止され、従来のシリーズ通りレベルアップによりステータスが成長する。
術技とスキルは「アローサルオーブ」という装置で覚える事が出来る。これに「アブソーバー」をセットし、「エレメンタルコア」を得る事で、そのアブソーバーに対応した特定の属性メーター(火、水、風など計6属性)が上昇し、一定の値まで達すると、その属性に対応した術技やスキルを取得する事が出来る。アブソーバーはショップなどで手に入り、エレメンタルコアは戦闘やフィールドの探索で得る事が出来る。
シナリオ関連システム
選択肢システム
本作では、主人公ルドガーの行動・言動全てがプレイヤーの選択肢によって決定される。
ゲーム中では頻繁にこの選択肢が登場。ほとんどの選択肢はストーリーの大筋に影響しないが、時に制限時間内での選択や重大な決断を迫られる事もある
また、スキットチャットでも選択肢を迫られる場面も。
借金返済システム
ルドガーは、エルと共にとある事件に巻き込まれ多額の借金を負う事になる。
更に個人情報が携帯端末「GHS」によって管理されており、逃亡防止の為に序盤は行動範囲が限られてしまう。 ゲーム中に借金を返済していくことにより、徐々に行動範囲が広がっていく。
また、各街でクランスピア社の人材派遣会社の仲介者による「クエスト」を受ける事が出来る。これを達成する事で報酬のガルドと勲功ポイントを得る事ができ、借金返済の助けになる。更に、勲功ポイントを貯める事で「称号」を獲得でき、上位の称号を取得していると、より高難度のクエストを受ける事が出来る。
なお、全額返済しなくてもストーリーはクリア出来るが、完済するとシリーズファンの人なら喜んでくれるであろうものが用意されているとのこと。
分史世界の進入と破壊
ストーリーが進むと、ルドガーは自身の持つ骸殻能力をクランスピア社社長のビズリーにかわれ、エージェントとして働く事になる。そして、本来あるべき世界「正史世界」から逸脱した世界(いわゆるパラレルワールド)である「分史世界」を破壊する任務を与えられる。
分史世界が探知されると、ワールドマップから座標を指定する事で分史世界に侵入出来る。一度分史世界に侵入すると、その世界の核である「時歪の因子(タイムファクター)」を破壊するまで元の世界には戻れない。「時歪の因子」は分史世界によって様々なものに擬態・憑依しており、これを破壊する事でその分史世界は消滅する。
分史世界では、本来正史世界には存在するはずのないキャラクター達も登場する。
メインチャプターとキャラクターエピソード
本作のメインストーリーは「メインチャプター」と呼ばれる細かい章で構成されており、基本的に各メインチャプターは、指示された場所に訪れたり、目的の人物に話しかけることで任意に開始する事が出来る。
各チャプターの間には、借金を返済したり、クエストを受けたり、自由に行動出来る期間が設けられる。
この期間中に街に入るとパーティキャラクター達が街中に散開し、頭上に「!」マークが付いたキャラクターに話しかける事で「キャラクターエピソード」を開始する事が出来る。
メインチャプターがルドガーとエル主体の物語であるのに対し、キャラクターエピソードはそれぞれのパーティキャラクターが主体の物語であり、これを進める事でそのキャラクターにちなんだ貴重なアイテム(衣装など)が得られるだけでなく、タイミングによってはメインチャプターに追加イベントが挿入される。
各キャラクターエピソードもそれぞれ複数の章で構成されており、全てを合わせるとメインチャプターと同等のボリュームがある。
親密度システム
本作では、主人公ルドガーとそれぞれのパーティキャラクターとの「親密度」が存在する。
親密度はハートの数で表されており、主にリンクや共鳴術技の発動回数、スキットチャットでの選択肢、キャラクターエピソードのクリア等でそのキャラとの親密度が上がる。一度上がった親密度が下がることはない。
親密度が上がる事で様々な効果が発生する。例えば、そのキャラとリンクしていると骸殻ゲージが早く上昇したり、特別な戦闘リザルトやショートチャットが発生したり、特殊な術技やスキルを教わることもある。
また、一定以上の親密度で共鳴秘奥義を発動する事が出来るようになる。
メインキャラクター
- ルドガー・ウィル・クルスニク(CV:近藤隆)年齢:20歳/身長:170cm
『約束したんだ。一緒にカナンの地に行くって』
本作の主人公。トリグラフに住んでいる。
同居の兄が仕事で多忙なため、猫ルルの世話を含め家事のほとんどをこなす。
いつも美味しそうに食べてくれる兄のため料理をしていたら、いつの間にか様々な料理が作れるように。
その腕前もかなりのもの。
憧れだったクランスピア社への就職が失敗し、駅の食堂で働くことになるが……
色々あって多額の借金を抱えてしまう。ロリコンではない。今のところは。
- エル・メル・マータ(CV:伊瀬茉莉也)年齢:8歳/身長:130cm
『だから、カナンの地なの!パパを助けてってお願いしないと!』
本作のヒロイン。父親の言いつけを守り、どんな願いも叶えてくれるという伝説の場所「カナンの地」を目指して旅をしている。その道中のトリグラフでルドガーと出会い、共にカナンの地へ向かうことに。
本来は甘えん坊で人見知りする性格だが、父親を助けるために気張っている。その父親から譲り受けた懐中時計を肌身離さず大切に持ち歩いている。
戦闘には参加しない。
- ルル(CV:???)性別:オス/年齢:3歳
ルドガーの飼い猫。本作の新しいマスコットキャラ。
偶然出会ったエルに見初められ、成り行きで旅に同行する事になる。
普段はエルと一緒にいる事が多いが、特段懐いているという訳ではなく、気まぐれで一緒にいるらしい。
ご近所のネコたちのボス的存在らしい。
- アルヴィン(CV:杉田智和) 年齢:27歳/身長:182cm
『ウソつきたくないんだよ。もう』
エレンピオス名家の子息で、前作ではリーゼ・マクシアの傭兵かつテロ組織アルクノアのスパイだったが、現在はビジネスパートナーであるユルゲンスと新しい商売を始め奮闘中。
今までの逃避的な生き方を見つめ直し、自分の手で本当の居場所を作ろうとしている。その為、以前に比べて素の自分を見せるようになっているが、人と本気で向き合わなければならない機会が増え、人間関係の面で壁にぶつかっている様子。
スーツ姿で顎ヒゲを生やし、前作と比べやや渋くなった。
- レイア・ロランド(CV:早見沙織)年齢:16歳/身長:158.5cm
『真実を追究する誇りある仕事なんだから』
ジュードの幼馴染で明るく元気で何事にも前向きな頑張り屋。
看護師見習いをやめ、エレンピオスへの「自分探しの旅」を決意。そこで新聞記者という仕事に魅入られ、現在はエレンピオスのマイナーな新聞社で見習い記者として修行中。
やる気があるものの、いまいち結果が出せず焦り始めている。
ホットパンツにニーソックス、大きな帽子がトレードマークで、ひそかにお洒落を研究中らしい。
- エリーゼ・ルタス(CV:堀中優希)年齢:13歳/身長:147cm
『大丈夫、きっとわかってくれます!』
カラハ・シャールの学校に通うやや内気な少女だが、同年代の友達も増え、新しい生活を満喫中。
親善使節団に参加した事でエレンピオスを訪れることに。
ティポはお気に入りのトランクにしまっていたが、ルドガーとの出会いをきっかけに再び復活。
携帯型通信機「GHS」を使ってエレンピオスで流行中のメル友を作ることにも挑んでいる。
ドロッセルから貰った派手なミニスカの制服を着て携帯をいじる姿はまるで今時の女子中高生のよう。
- ティポ(CV:池澤春菜)年齢:??/身長:30cmくらい
『う~ん、エリーゼ、大人っぽい~』
エリーゼが持つ喋るぬいぐるみで、戦闘時にはエリーゼと共に戦う。
その正体は、かつてア・ジュールによって開発された独立型増霊極であり、エリーゼにのみ適合し、精霊術のエネルギー・マナを飛躍的にブーストする力を持っている。
一年前と比べ意図的に黒いコメントを吐いているフシがある・・・?
- ローエン・J・イルベルト(CV:麦人)年齢:63歳/身長:175cm
『ジジイは、もう後悔できる歳じゃないので必死ですよ』
指揮者(コンダクター)の異名を持つ名軍師。
現在はリーゼ・マクシアの国王ガイアスの元で宰相を務めており、エレンピオスとの休戦協定や和平条約を次々と締結し軍事的緊張を緩和させたが、和平反対派からは憎悪の対象となっている。
政治と軍事の世界的キーマンであるが、お茶目なムードメーカーぶりは健在。
スーツ姿に眼鏡をかけ、前作よりも更に落ち着いた雰囲気を醸している。
- ジュード・マティス(CV:代永翼) 年齢:16歳/身長:164.6cm
『僕、不思議なことに縁があって。四大精霊とか精霊の主とか、ね』
黒匣(ジン)に変わる次世代システム源霊匣(オリジン)の開発に励む新鋭研究者。
医学校を無事卒業し、現在はリーゼ・マクシア、エレンピオス両国の研究施設を股にかけて活動中。
断界殻(シェル)を開放したことで、世界に対し強い責任を感じている。そのため、以前の学生らしい幼さは消え、大人びた雰囲気をまとうようになっているが、お人好しさは相変わらず。
前作から大幅なイメチェンを遂げた元主人公。白衣を纏いながら拳法で闘う知勇兼備の研究者。
- ミラ(CV:沢城みゆき)年齢:21歳/身長:168cm
『どいつもこいつも、巻き込んでおいて勝手なこと言うわね』
6歳の時にアルクノアを壊滅、クルスニクの槍建造を阻止した、精霊の主マクスウェルを名乗る女性。
マクスウェルとしての使命を果たし終えた為、現在は四大精霊を使役する事も出来ない。
生活能力や感覚は一般民衆に近いが、その生い立ちの影響で友達がおらず、頑固で気位が高い。
また、ややツンデレ気質で感情的になる事も多く、年齢の割りに子供っぽい。
前作のミラとは経歴や雰囲気ががらりと変わっているが・・・?
- ガイアス(CV:置鮎龍太郎)年齢:33歳/身長:185cm
『ひとりで戦い続ければ、いつか孤独に呑み込まれるぞ』
統一リーゼ・マクシアの初代国王。
ローエンを宰相に任命し、自身もリーゼ・マクシアの内政とエレンピオスとの外交で多忙な日々を送っている。その一方で、弱き者を守るという想いを一貫して胸に秘め、しばしば本名の「アースト・アウトウェイ」を名乗り、身分を隠して市井に忍び込み民衆の声を聞いている。
前作ではジュードやミラ達と敵対したが、今作ではスーツ姿にコートを羽織った新衣装でパーティキャラとして参戦する。
- ミュゼ(CV:真田アサミ)年齢:21歳/身長:168cm
『私、お姉さんだもの。これでも色々、大変なのよ』
ミラの姉で、次元を切り裂く力を持つ大精霊。
精霊界でミラと共に暮らしていたが、ある目的のために、再び人間界に姿を現した。
かつての狂気は、ミラという心の在り処を得たことで消え、今では独特な茶目っ気と素直さを持ち合わせた性格になっている。ただし、ミラのために姉らしく振る舞おうとして非常識な騒動を巻き起こすことも。
ガイアスと共に前作では敵対したが、今作では新しい精霊衣装を纏ってパーティキャラとして参戦する。
- ミラ=マクスウェル(CV:沢城みゆき)年齢:21歳/身長:168cm
『どこで生きようと、私は私だ。何も変わらない』
1年前、ジュード達と共に世界を救った前作のミラ。
先代マクスウェルから、精霊の主の座を受け継いだ、今代の大精霊マクスウェル。
ジュードと交わした「人と精霊が共存する世界をつくる」という約束を果たす為、断界殻を開放し、ミュゼと共に精霊界で新たな精霊たちの誕生を見守り続けてきた。
しかし魂を浄化するシステムに異変が起きた事を察知し、ミュゼの力で強引に人間界へ具現化しようとするが、何者かの干渉により行方不明となってしまう。
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