守りたい人たちがいる。だから、強く、優しくなれる…。
『テイルズ オブ グレイセス』とは、バンダイナムコゲームス(現バンダイナムコエンターテインメント)から2009年12月10日に発売されたWii用RPGである。略称は『グレイセス』、『TOG』。
PS3版『テイルズ オブ グレイセス エフ』が2010年12月2日に発売。
また、Wiiで『みんなのおすすめセレクション』版が2011年3月24日に発売(評価はゴールド)。
テイルズ オブ グレイセス Tales of Graces |
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ジャンル | 守る強さを知るRPG | |
対応機種 | Wii プレイステーション3 |
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発売元 | バンダイナムコゲームス (現バンダイナムコエンターテインメント) |
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開発元 | ナムコ・テイルズスタジオ | |
発売日 | [Wii] 2009年12月10日 [PS3] 2010年12月2日 |
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価格 | [Wii] 7,329円(税込) [PS3] 8,379円(税込) |
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プレイ人数 | 1人(戦闘時のみ最大4人) | |
CERO | B(12才以上対象) | |
キャラクターデザイン : いのまたむつみ 主題歌 : BoA『まもりたい ~White Wishes~』 |
概要
『テイルズ オブ』シリーズのマザーシップタイトル第12作。Wiiにおいては『ラタトスクの騎士』に続く2作目となる。
予約特典に、『ヴェスペリア』のコスチュームがもらえるプロダクトコードとDVDがついている。
ゲームシステム
本作は戦闘システム「SS-LMBS」(スタイルシフト リニアモーション バトルシステム)を採用している。また、CC(チェインキャパ)を採用、そこに新要素スタイルシフトとアラウンドステップを追加している。
これによって操作キャラ単独でも様々なコンボを作る事ができ、熟練者になると全秘奥義をワンコンボで発動させるといった荒業もやってのける。後述するスキルを駆使する事でシェリアをはじめとする術メインのキャラでも同様のコンボが可能。
称号には装備時のみ効果が発揮されるものと、一度習得すれば永続的に効果を発揮するスキルがある。
本概要では後述について解説する。
一つの称号には5つのスキルが付加されており、戦闘を行うごとに装備した称号にSP(スキルポイント)が蓄積され、称号に設定されているSPを溜めていくことでさまざまなスキルを習得することができる。
スキル習得の進行状況は五つの☆で表示され、それぞれの星にスキルが付加されている。
(★☆☆☆☆この場合一つ目の星に魔神剣が付加されていれば習得することができる)
この進行状況はリザルト画面のステータスアイコンにも表示される。
これらのシステムは後に『ゼスティリア』にも採用される事になる。
PS3版
『テイルズ オブ グレイセス エフ』として、2010年12月2日に発売。
詳細を全て載せてしまうとキリが無いので、一部まとめてあります。
- グラフィックがHD化。
- 本編の後日談「未来への系譜編」が収録。シナリオは台本3冊分(本編は4冊)。
- バトルに新要素多数追加。
- 新称号追加。(衣装替えも多数)
- 新装備・新アイテム追加。
- 新ダンジョン・新モンスター追加。
- かるたにエターニア、リバース、レジェンディア、なりだんX、ヴェスペリアよりパティとフレンが追加。
- ゲームパッケージはシリーズ初(笑)のリバーシブルデザイン(一粒で二度美味しい)
- 予約特典
アクセルモード
PS3版『グレイセス エフ』に搭載される新システム。
時間経過でゲージがたまっていき、ゲージが50%以上あるときにR2ボタンで自由に発動できる。
アクセルモード中は各キャラ毎に異なる効果が得られる。その効果は以下の通り。
- アスベル 『アクセルフォース』 一定時間パワーアップ。炎が周囲を回り、ダウン中の敵も拾える。
- ソフィ 『ハイブースト』 一定時間パワーアップ。フロントステップで瞬間移動、CC回復速度が倍になる。
- ヒューバート 『アローレイン』 武器を弓矢形態に変化させ、ゲージの量に応じた弓矢を放射。
- シェリア 『フリーズタイム』敵の時間を停止させる。
- マリク 『グラップルダンス』 近接乱舞攻撃。
- パスカル 『ラウンドシールド』範囲内の(自分を含めた)味方へのダメージを全て5%に軽減し、かつ自身は鋼体を得る。
- リチャード 『ハイスペル』一定時間詠唱時間を半分にする。
連携中でも発動が可能で、発動時にCCが回復する。
LV4秘奥義はアクセル100%発動中にL1で発動。
作戦でアクセルモードの使用頻度を設定でき、使用しない場合は次の戦闘にもゲージが持ち越される。
主な登場キャラクター
- アスベル・ラント (CV:櫻井孝宏)
- ラントの領主の息子。
父親の方針に反発し、騎士になるべく王都バロニアへ飛び出す。
7年後、父アストンの急死の報告を受けラントの街に戻り、領主として跡を継ぐ決心をするが……。
性格は真面目な好青年。
過去の経験から、何としてでもソフィや仲間を守り通すと決意しており、そのためソフィのことは非常に気にかけている。
その様子ややり取りがさながら親子の様であるためよく動画中で「パパベル」とよばれる。
シェリアが加わると「アスベル一家」とも言われる。
メンバーの中では比較的常識人。
ただ天然でギャルゲ主人公のような鈍さがあるが、幸い周囲の女性が娘と22歳児ぐらいであるため、余りフラグは立っていない。
ただし幼馴染とのフラグはしっかり育っている。 - ソフィ (CV:花澤香菜)
- 一年中花の咲く花畑でアスベルと出会った記憶喪失の少女。手甲を装備し格闘術で戦う。
アスベルたちとともに行動していたが、とある日にリチャードを迎えに行ったバロニア城地下で……。
7年後にも登場するが、全く姿が変わっていない。その理由とは……。
初期は無感情で崖が危険なことも知らない程であったが、物語を追うごとに人間らしい感情が芽生えてゆく。
というか後期では殆どアスベル一家の娘と化しており、カニタマ記念日を制定しようとしたり、変な言葉を学んでいたり、悪意のない毒舌が飛び出したり、「成長期の猫」を「発情期の猫」と言い間違えたりとメンバーのカオスっぷりに拍車をかけている。 - シェリア・バーンズ (CV:河原木志穂)
- アスベル達の幼馴染であり、ラント家に仕える執事・フレデリックの孫。
幼い頃は重い病気を患っており身体が弱かったが、7年後には全快していた。
しかしアスベルに対し余所余所しくなっている(後に改善)。
パーティのお母さん役がどんどん板につき、特にソフィやパスカルに対しては顕著。
ちなみにパスカルは年上。
グルーヴィーチャットなどではヒューバートですら度々ボケる、またはそうでなくても自分から絡まないため数少ない貴重なツッコミ役でもある。
アスベルに片想いをしており、恋愛の臭いに敏感らしい。
だが自分のこととなると奥手。
ちなみにこの事はパーティの全員にバレている。あのソフィにさえ。
もちろんアスベルさん本人には欠片も気づかれていない。 - 片思い・・・河原木志穂・・・ナイフ・・・うっ、頭が・・・
- ヒューバート・オズウェル (CV:水島大宙)
- アスベルの実の弟だが、幼少期の頃にストラタのオズウェル家に養子に出された。
のちに両剣・双銃による戦闘手段を会得し、ストラタ軍の少佐へと昇格。
とある任務の為に故郷のラントに赴く事になる。
控えめで臆病だった子供の頃とは打って変わって生真面目で強気な性格になっている。
当初は仲間たちに対し懐疑的であったが、旅を通して心を開くようになる。
しかし、兄のアスベルに弱くブラコンと言われたり、むっつりすけべな一面を見せたりと馴染み過ぎてキャラがブレ始めている。
さらにパスカルに対しては随所に含みを持たせるような描写がある。
具体的には「パスカルが寝言で好きな人がいると言ってた」という話題に過剰反応したり、新調したマフラーを褒めようとしたり、パスカルの知人が「身を固めたらどうか」といった旨の発言をしたときにメンバーの中で唯一赤面していたり。
上記の要素からツンデレ扱いされることが多い。 - マリク・シザース (CV:東地宏樹)
- アスベルの騎士団学校時代の教官。
のちに教官の地位を解かれるも、アスベルたちには代わらず教官とよばれ続けている(プレイヤーにも)。
真面目で紳士的であり、メンバーを温かく見守る渋いおっさん。
しかし、お茶目な面も兼ね備えている。
前述のソフィの妙な言動の半分はこのおっさんが変なことを吹き込んだことによるものだとか、実はシェリアの恋路を一番面白がってるのはこのおっさんだとか。
ちなみにキャラの性能として、防御力が非常に低い。
術師であるシェリアやパスカルより脆く、同様に彼女らよりも脆いヒューバートにすら劣るため、「紙教官」などと呼ばれ、酷いときは単に「紙」とまで略される。
パーティの中で一番肉体的には逞しいのに性能がそれに相反してることがネタ臭に拍車をかけてるっぽい。
雑魚との戦闘ですら気がついたら教官が死んでて、「カッコ悪い所を見せちまったな」を聞くこともしばしば。
ちなみに武器はブーメランなのだが、技の一部でブーメランに乗って飛んでいくものがある。
また、ミニゲームのカルタのサブイベントで「デュエル!」と発言するが、顔芸担当ではない。 - パスカル (CV:植田佳奈)
- アスベルたちが旅の途中で出会った天才技術者。
若く見えるがリチャードを含めても二番目に年上。
性格は天真爛漫で人懐っこい、ムードメーカー的存在で、特にソフィを気に入って触ろうと奮闘している。
印象通りにトップクラスにネタが多く、バナナに異常な執着を見せたり風呂に入るのをしょっちゅう忘れたり。
ほかに「いぇ~いやったぁ~トロピカルやっほーぅ!」や技「星屑の破者(ブレイクシュート)」などで「全力全開!」と発言するなど。
後者についてどういうことか分からない人は管理局の白い悪魔の友人を調べてみよう。
シェリアとはどちらが年上なのか分からないやり取りが多かったり、22歳とは思えないはしゃぎ様が何度も窺えるため、「22歳児」とよばれることもある。
TOVのジュディスと年齢設定が逆になったのであろう。 - リチャード (CV:浪川大輔)
- 「フラグ王子」または「タイガーフェスティバル兄貴」として名高く、さらに邪気眼と顔芸要素すら併せ持つ今作最大クラスの歩くネタ要素。
……もとい、ウィンドル国の王子。のちに王に即位する。
政治闘争の最中、人間不信になりかけていたがアスベルたちとの出会いで友情に目覚める。
しかし7年後、物語が進むに連れその様子がおかしくなり始め……。
一応フォローのために言っておくが、邪気眼などのネタ要素についてはちゃんとした事情があり本来の彼は、メインキャラの中ではむしろ1番まともな人物だと思われる。
タイガーフェスティバルについては弁解の余地はないけど。 - リトルクイーン (CV:南條愛乃)
- 東京ゲームショウのPVが公開された時に現われた謎のキャラ。「未来への系譜」に登場。
PVではソフィと関係のある描写があるが詳細は不明。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- ラムダ(TOG)
- タイガーフェスティバル
- フラグ王子
- マモレナカッタ
- アスベル一家
- アスベルP
- ともだち……ィィィイイ
- マリクビーム
- エターナル・セレニャーデ
- ブルーアスー
- すべてを切り裂くRPG
- テイルズオブシリーズ
- テイルズオブシリーズの関連項目一覧
外部リンク
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