Lineage2(リネージュ2)は韓国のNCsoftが開発したMMORPG。日本ではNC Japanが運営している。
システム面での説明は公式サイトとWikipediaのほうが詳しいため、本記事は世界設定とプレイヤー視点の話題を絡めて説明する。
概要
2004年6月25日に運営を開始。
当時としては最高レベルのグラフィックであり、6年たった現在(2010年)も見劣りしていないという声も多い。
PCスペックの要求の高さと課金料金がオンラインゲームの中でも最高額の3000円という敷居の高さのためか、利用者は社会人が多く比較的マナーがいい環境である(あくまでも比較的に)。
音楽はかなりの出来栄えでMMORPGの中でも頭一つ飛び出してる印象(懐かしさ補正も含む)
コミュニュティ機能が充実しており、離れた位置にあっても簡単にPTを組めたり。ゲーム内と公式サイトが連動した掲示板など快適にプレイできる要素も多い。
カスタム要素や装備の自由度は少ないものの完成度は高く、クリックゲーとしては一つの到達点。
近年のMMORPGの出来栄えがあまりよくないせいもあって、3000円の高課金にも関わらず未だ人が多い。
世界設定
Lineageの続編にあたるが、時代設定は1より150年前の世界となっている。
1と2の世界設定は共通していることが多いが、特に「ハーディン」というNPCに関しては重要な関わりを持っていて、6人の弟子を含めた多くのクエストや様々な地域・施設が150年後のLineageにも影響を受けている。(2が後に作られているため実際は逆であるが。)
神々と巨人の時代が終わり、大陸の覇権を賭けた種族間戦争も終わった時代であるが、その影響はまだ色濃く種族同士の仲は悪い。
しかし、エルフの森の世界樹が枯れ始め、迫り来る黒い運命を予言した“黙示録”を手に入れたダークエルフ。オークたちも永遠の冬を感じ、神官達は不吉な未来を暗示する悪夢を見るといったやがて来る世界の危機の予言を阻止するため、種族を超えて協力しあうためにプレイヤーは冒険者として旅立つのが基本の設定となっている。
公式サイトにてこのゲームの事実上原作にあたる公式ストーリーが展開しているが、そこの登場するキャラクターはプレイヤーが利用しているサーバー名の由来となっている。(3次転職クエストでサーバ名を冠したNPCに会えることがある。)
プレイヤーキャラクター
現在6種類の種族を選ぶことができる。
ヒューマン
神々の時代を経て、下巨人の支配が終わり種族間戦争による覇権争いの結果、最終的にアデン大陸の覇権を手にした種族。我々人間に近い。
創造の神アインハザードではなく破壊の神グランカインによって子供たちの残り物の精神を吹き込まれて創造された。
そのため他の全ての種族から見下されている。
しかし今のヒューマンは初代エルモアデン帝国皇帝の宗教改革によってグランカインではなくアインハザードが創造神であると主張している。
初期スタートは話せる島の村。(ファイターとメイジによって若干場所が異なる。)
象牙の塔のメイジ達に反発したアインホバントが設立した魔法学校が存在する。(だが、そのアインホバントの正体は・・・)
150年後の1ではハーディンによるバフォメットの召喚で1度壊滅し、島の北に再建されている。(1と2のマップでの位置の違いはそのため)
韓国の原作漫画の主人公テポロジュ王子の物語のスタート地点でもある。
ファイター系とメイジ系でグラフィックが異なる。
平均的な能力を持ち、転職で多種多様な職業に分岐するのが特徴。
ナイト職ではいわゆる内藤も存在するが、このゲームではどちらかというとドM度を追求する傾向が強いようだ。
独自のスタイルとしてグラディエイターの半裸脳筋「愚裸」が存在する。
エルフ
アインハザードによって水の女神シーレンから水の精神を吹き込まれて創造された種族。
しかし、現在の若いエルフの大半はシーレンではなく現在の水の女神エヴァから創造されたと信じている。
下巨人時代では政治を担っていた。
初期スタートは枯れかけた世界樹が根ざす、エルフの村。
世界樹は過去も枯れかけていたが、1人のエルフ(2児の母だったらしい)が融合することにより持ち直した。だが再び世界樹は枯れ始めたため、多くのエルフは見聞を広げる為の他に世界樹を救うための使命を受け旅立つ。
能力的には素早さは高いが攻撃力は低く、詠唱は早いが魔力が低いといった特徴を持つ。
グラフィックは国産ファンタジーにおけるエルフのイメージそのままである。
サービス開始初期、女性グラフィックが某ファンタジー小説のキャラクター(ディードリット)をあまりにも彷彿させるため濁点なしや略称なと類似の名前が量産された。
また同時期にロードオブザリングが公開されてたこともあって、レゴラスに憧れてシルバーレンジャー(弓職)を作る人の割合も多かった。
ダークエルフ
水の女神を失脚し、のちに死の女神となったシーレンに追従したエルフたちの子孫。
元は青褐色の肌をもつエルフの一部族だったが、ヒューマンのメイジ「ダスパリオン」から不老の秘術と引き換えに黒魔術を習い、結果マージュエルフたちと戦争になった。
のちにマーシュエルフ達を全滅させたが、彼らの最後の呪いによって暗闇の種族として身を堕とすことになった。
初期スタートは呪いのために地下に作られたダークエルフの村。
キャラ作成直後はダスパリオン達によって肉体・精神・魂の封印をかけられたミトラエル長老に迎えられる。
能力的には攻撃魔力ともにとても高いが紙のごとき打たれ弱さとラグのような詠唱の遅さといった特徴を持つ。
微乳美乳エルフから派生したとは思えないけしからん美巨乳の女性ダークエルフのグラフィックは、大きいお友達に歩く猥褻物と絶賛され、大量のネカマを生み出す。
ちなみに男性ダークエルフのローブ系グラフィックは「いぢめか」というようなデザインが多く、メイジ系キャラを選択したPC達は茨の道を歩んでいる
オーク
アインハザードによって火の神パアグリオから火の精神を吹き込まれて創造された種族。
下巨人時代では軍事を担い、もっとも強い肉体と精神力を誇る。
闘争と自己の鍛錬を尊び、弱肉強食を地でいく価値観を持つ。
モンスターとしてのオークはパアグリオの信仰を捨てオーク王国を離反したため、ノーブルオーク(貴族階級)であるプレイヤーキャラクターにとって討伐するべき存在として設定されている。
初期スタートはエルモア王国の東、オークの村。
150年後の1ではエルモア王国のマップが存在しないためか、モンスターのみの存在となっている。
常来ならモンスターとして扱われるオークをブレイヤーキャラクターとして昇格。
能力的には高い攻撃力と全種族最高のHPを誇る。なぜかメイジ系まで肉弾戦を得意としている。しかし反面素早さと回避は致命的に低く、スキルはクセがあるものが多いため通好みの種族といえる。
上記の能力的なものに加え緑の肌とファイターもメイジもガチムチな肉体グラフィック、いわゆる脳筋な文化ゆえにプレイヤー使用比率は最低だった。
そのためオーク使用者達の異様な連帯感を生み出したのか、他人であっても「兄弟」と呼び合い「デジャカル パアグリオ!(パアグリオに栄光あれ!)」を合言葉に鯖を超えた結束を作り出し、大変暑苦しい集団となった。
しかし高レベルになるにつれチート的な能力を発揮するため人気が高まり、昔のような結束感は薄まりつつある。
ドワーフ
アインハザードによって大地の女神マーブルから地の精神を吹き込まれて創造された種族。
創造を楽しみ、マーブルの教義「豊かであれ」の言葉のままに経済・流通などに深く関わる。
下巨人時代は奴隷として(ヒューマンは除く、奴隷以下の存在であった。)扱われることが多く、各種族の施設の建築や武器防具の製作提供を行っていた。
下巨人時代の滅亡以後、種族間戦争の折に「常に強い勢力の味方につく」という政策をしたため、結果的に全ての種族から嫌われることになった。
しかし、6つのギルドによって構成された経済・流通・鍛冶・倉庫システムなどのネットワークは大きな影響力を持ち、一定の地位を保っている。
初期スタートはエルモア王国の北、雪に覆われたドワーフ村。
ミスリル鉱山と炭鉱を構え発展したが、シーレンが創造した魔物「トラスケン」を掘り出してしまい魔物の住処となっている。
能力的にはオークに次ぐHPと全種族最高のアイテム所持力を持つがステータス、スキル共に戦闘では特筆するべきものはない。またメイジ系は存在しない。
しかし、経済システムの根幹を担うスキルを持つためある意味必須の種族だといえる。
男性ドワーフは一般的なドワーフのイメージデザインであるが、女性ドワーフのデザインはどうみてもょぅι゛ょであり、発表当初は大きな話題となった。
じじいとょぅι゛ょ という組み合わせにプレイヤー達は「どうやって子孫を残しているんだ」「1でドワーフが絶滅危惧種になってるのはそのためか」などと論議をかもし出していたが、ルウン城の村にて中年の女性ドワーフのNPCが登場。この議論は一応の終焉を見せた。
一部のプレーヤーの落胆と共に。
カマエル
2007年12月4日のファーストスローンアップデートによって追加された種族。
ある存在によって聖地・魂の島と共に2000年間封印されていたが、近年になって封印が解かれアデン大陸に進出している。
アデンの神々以外の存在によって創造された純粋な戦闘種族であり、彼ら自体もそのことに疑問を持っている者は少ない。。
アデンの神々を信仰していないため一般的な魔法は持っておらず、またその魔法の恩恵(回復魔法など)を完全に受けることができない。しかし倒した相手の魂の一部を吸収し、それを使って様々な魔法やスキルを生み出す独自の戦闘技術をもっている。
初期スタートはダークエルフの村西方に位置する魂の島。
Nと呼ばれる存在が今も魂の島を守護している。
能力的にはダークエルフを上回るHPの低さが目立ち、しかも軽装備系しか装備することができない。
しかし、他の種族にはないトリッキーな魔法とスキルは使い込むほどにPVPや戦争などでウザさを発揮する。
また男女で転職できる職が異なることも特徴。
片翼の天使といったグラフィックに人気は殺到したが、オーク以上にクセのあるスキルや、男性カマエルのレイピア装備のダサさに衝撃を受けるなどほどなく使用率は落ち着いた。
公式イラストと3Dグラフィックに1番差がある種族であるが、特に女性カマエルの尻のボリュームダウンに絶望の声があがる。
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関連項目
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