ブリザード・エンターテインメント 単語


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ブリザードエンターテインメント

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ブリザード・エンターテインメント (Blizzard Entertainment, Inc.) とは、カリフォルニア州アーバインに本社を構えるPCゲーム製作会社である。アクティビジョン・ブリザード子会社

概要

Diablo』『StarCraft』『Warcraftシリーズに代表される世界的な大ヒット作品を数多く発売しているメーカーで、オンラインゲームという概念の普及に多大なを与えたとされる一社でもある。

1996年11月から「Battle.net」という独自の無料オンラインゲームサービス運営し、『Diablo』は単一のゲームアプリケーションそのものにオンラインサービスを内蔵した初のゲームとなった。

Battle.netの無料での運営現在も続いており、MMORPGである『World of Warcraft』とBattle.netに対応する以前に発売された『Warcraft I・II』(後にBattle.net対応版も発売)を除く上記3シリーズの作品全ては、『Diablo』の発売から10年以上が経つ現在もBattle.netを利用して無料オンラインプレイをすることができる。

特に1995年発売の『Warcraft II』以降は発売した全てのゲーム批評家から高い評価を受け、商業的にも大きな成功を収めているという世界的に見ても稀有なメーカーである。

だがこの「外れナシ」の裏には毎回のように繰り返される発売延期や、開発後半まで差し掛かってからの発売中止(Warcraft Adventures、StarCraft: Ghost)など、一定の質が確保されるまでは決して発売をしないという会社の方針が垣間見える。

サポートが厚い会社としても有名で、Battle.netは無料運営のため発売後は利益が入って来ないにも関わらず、発売から10年以上経った後もパッチリリースしてゲームの修正を行っている。また、Battle.netにはテクニカルサポートチャンネルが用意されており、不具合に関する質問・トラブルに対してBlizzard社員からチャットを通じて直接返答をもらえる場も提供されている。

ブリザード社のゲーム公式サイトは、更新が頻繁に行われ、ゲームデータ情報量も多く、攻略データベース的な要素も持った情報サイトとなっていることでも有名である。これにはウェブチームの生い立ちに理由があり、ウェブチームメンバーと言えるGeoff Frazier、Blaine Whittle、Mike Heinは、それぞれBlizzard入社前からWarcraft2の攻略サイト運営StarCraftプレイヤーランキング情報収集サイト運営StarCraftファンサイトのデザイン担当をしていた有名なファンサイト運営者達であった。そこをブリザード社が「サイト運営公式仕事として欲しい」ということで、正式に社員として迎え入れたのである。そのため公式運営されている「ファンサイト」とも呼べるものとなっており、他社とは一線を画する情報・機の充実ぶりとなっている。

コミュニティからの人材登用はブリザード社の方針の一つとしても明確に現れており、MMOであるWorld of Warcraft開発に際しては、他社製MMOEverQuest」においてギルド"Legacy of Steel"のリーダーとして幾度となくレイドボス世界初討伐を達成したJeffrey Kaplanをリードゲームデザイナーとして招き入れ、同じく多くの「世界初」を成し遂げたギルド"Fires of Heaven"のリーダーで、世界で初めて最高レベルに到達したプレイヤーとも言われるAlex Afrasiabiをクエストデザイナー(後にリードクエストデザイナー)として登用している。

2005年よりBlizzConという自社独自のゲーム展示会を開いており、2007年以降は毎年カリフォルニア州アナハイム・コンベンション・センターで開催されている。

歴史

現在のブリザード・エンターテインメントの前身となったシリコン&シナプス社は、共にUCLAの卒業生であるマイケル・モーハイム(現社長)、アレン・アドハムフランク・ピアース(現副社長)の3人によって、1991年2月に設立された。当初は他社作品の移植を行うゲームスタジオとして業務を開始し、その後ロックンロールレーシング(日本ではスーパーファミコン向けにナムコより発売)、バイキング大迷惑などのオリジナル作品を開発した。

1994年現在のブリザード・エンターテインメントへと社名を変更。同年に発売したRTSゲームWarcraftが大きなヒット記録し、世界的な評価を獲得した。

1996年には、翌年に発売され世界的な大ヒット記録することとなるDiablo開発を委託していた、小さなゲーム開発スタジオであるコンドルゲームズ(Condor Games)社を買収。ブリザードノース(Blizzard North)へと名称を変更した。ブリザードノース社はDiabloシリーズ開発に専念し、2000年発売のDiablo II2001年発売のDiablo IIパックとPCゲームの最速売上記録更新するヒット作を発売した。しかし2003年Diablo IIIと最終的に開発中止に終わってしまった未発表タイトルの2作を開発していた頃に、会社であるVivendi Gamesによる会社身売り騒動などにしびれを切らしたブリザードノースメンバー達が、それぞれ辞表を持参してVivendi Gamesの首と直談判を行った。当時のブリザードノース社長でブリザード・エンターテインメントの開発部長でもあり、イベントマスコミの取材にBlizzardを代表して頻繁に登場していたビルローパーがこの動きの導者の一人であったが、彼も後に「予想していなかった」と語るように、参加した開発メンバー4人全員の辞表がそのまま受け入れられ退社という結論に終わってしまう。4人にされる形で人材の流出は続いて行き、最終的におよそ30人の要な開発者達を失うこととなり、Diablo III開発は頓挫することとなった。その後もブリザードノース単体で開発継続したが、最終的には残った人員とDiablo IIIプロジェクトもろともブリザード・エンターテインメント本体に吸収合併されるという形で、2005年ブリザードノース社は解体された。騒動の際にブリザードノースを離れたDiabloシリーズ開発者達は、後にFlagship StudiosCastaway EntertainmentHyboreal Gamesなどの独自のゲーム会社を起ち上げている。

その後会社のVivendi Games2008年Activisionと合併を発表。Vivendi Games下には多くのヒット作品を送り出してきたSierra Entartainmentもあったが、合併後の新会社の名前Activision Blizzardと、ブリザード・エンターテインメント社の持つブランド力を生かしたものとなった。

主な作品

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