レッドベルオーブ(Red Belle Aube) とは、2018年4月5日生まれの日本の競走馬である。青鹿毛の牡馬。
主な勝ち鞍
2020年:デイリー杯2歳ステークス(GⅡ)
父ディープインパクト、母*レッドファンタジア、母父Unbridled's Songという血統。
父ディープインパクトは11年連続リーディングサイアーを獲得した大種牡馬で、代表産駒の1頭には三冠馬コントレイルがいる。
母*レッドファンタジアは米国産馬で、東京サラブレッドクラブ(馬主としては東京ホースレーシング)のクラブ馬として募集されて未勝利に終わったものの、産駒でレッドベルオーブの全兄には2019年のデイリー杯2歳ステークス勝ち馬レッドベルジュールがいる。つまりレッドベルオーブとレッドベルジュールは唯一の重賞勝ち鞍が互いに一致しているというなかなか面白い兄弟関係である。なお、そのほかの産駒も重賞で馬券内に入った馬がいるなど結構優秀である。
レッドファンタジアの母Cat ChatはGⅡ馬であり、産駒で*レッドファンタジアの半姉に当たる*インランジェリーはアメリカのGI馬、*インランジェリーの孫には重賞馬モズメイメイがいる。
母父Unbridled's Song(アンブライドルズソング)は北米リーディングサイアーを獲得した大種牡馬で、母父に同馬を持つ日本馬としては三冠馬コントレイルなどが……つまり父と母父がコントレイルと一致している。
ノーザンファーム生産で、母や全兄と同じ東京サラブレッドクラブから20万円の400口で募集された。因みに全兄のレッドベルジュールは17.5万円の400口。
馬名の意味は「冠名+美しい夜明け」。因みにレッドベルローズ、レッドベルディエス、レッドベルジュール、レッドベルオーブ、レッドベルアーム……といった風にレッドファンタジア産駒のうち最初の5頭は似たような命名がなされている。
栗東の藤原英昭厩舎に入厩し、8月に戸崎圭太鞍上で芝1600mの新馬戦でデビュー。1番人気に支持され、上がり最速を出したが踏み遅れたこともありアタマ差の2着。
新馬戦を勝てば新潟2歳ステークスも視野に入っていたようだが、負けたため9月に福永祐一鞍上で芝1600mの未勝利戦に出走。1番人気に支持されると、先行策から上がり最速を出し、2着に3馬身半差を付けレコードで勝利した。因みにこのレースの2番人気のグレナディアガーズは4着に終わった。
11月にはレッドベルジュールとの兄弟制覇が期待されるデイリー杯2歳ステークス(GⅡ)に出走。単勝1.3倍と圧倒的1番人気に支持されたレースでは、中団からの競馬で最後は上がり最速を出しホウオウアマゾンとの競り合いをアタマ差で制してレコードで重賞制覇。
12月には朝日杯フューチュリティステークス(GI)に出走して1番人気に支持されたものの、3コーナーでグレナディアガーズの後ろを取らなかった選択も響いたか、レッドベルオーブのレコードが1か月強で更新される決着となる中で、7番人気グレナディアガーズ、2番人気ステラヴェローチェに次ぐ3着となった。
3歳初戦は直行して4月の皐月賞(GI)。9番人気で迎えたレースでは、途中で2番手にまで上がってきたものの結果は8着。
次走での挽回が期待されたが、同月に右第3中手骨近位掌側面剥離骨折が発覚し休養となった。
2月に入厩すると、3月の芝1600mの六甲ステークス(L)で復帰。中井裕二鞍上で3番人気に支持された、先行したものの7着に終わった。
4月のマイラーズカップ(GⅡ)は岩田望来鞍上で7番人気に支持されたが、ゲートから微妙で折り合いがつかず直線は伸びたものの6着。
5月には芝1400mの安土城ステークス(L)に鮫島克駿鞍上で出走して2番人気に支持されたが折り合いがつかずここも6着。
8月には芝1800mの小倉日経オープン(OP)に出走。前進気勢があり過ぎるという気性面の課題から折り合いに難があったため、鞍上の幸英明は我慢させずに大逃げすることを決意。シュヴァリエローズに3馬身差つけて久々の勝利となった。
10月の毎日王冠(GⅡ)では6番人気に支持され、ゲートの出が良かったため逃げたもののここは最下位10着。
12月にはチャレンジカップ(GⅢ)に福永祐一鞍上で出走し、3番人気に支持されて逃げたが結果は9着。
5歳初戦は2月の芝2000mの関門橋ステークス(OP)。北村友一鞍上に3番人気に支持されてやはり逃げたが、ここも10着に終わった。
4月には芝1200mの春雷ステークス(L)に出走し、岩田望来鞍上で4番人気に支持されたが、後方からの競馬で結果は8着。
5月は芝1400mの安土城ステークス(L)に松田大作鞍上で出走し、前団での競馬で10番人気13着。
6月の芝1200mの青函ステークス(OP)では好位につけて7番人気5着と掲示板入り。
7月は芝1200mのしらかばステークス(OP)に出走し、11番人気であったものの、ムキにならずに走っていたとのことで3着となり久々に馬券内。
8月の芝1200mのUHB賞(OP)でも6番人気で5着とここも掲示板入り。
同月のキーンランドC(GⅢ)では12番人気に支持され、好位につけたが馬場が悪かった影響もあってか13着。因みに鞍上の松田は同年に引退したためこれが最後の重賞騎乗となった。
1月の淀短距離ステークス(L)は北村友一鞍上で9番人気15着。2月の洛陽ステークス(L)は田口貫太鞍上で番手につけて15番人気18着。
3月にはダートのポラリスステークス(OP)に出走したが、西村淳也鞍上で12番人気15着。
河嶋宏樹厩舎に移動した6月の青函ステークス(OP)は菱田裕二鞍上で13番人気10着。7月のしらかばステークス(OP)は4番手につけて9番人気7着となった。
11月には京阪杯(GⅢ)に池添謙一鞍上で出走し、17番人気13着。
これを最後に引退することとなった。 25戦3勝 [3-1-2-19]、獲得賞金は9907万円。
引退後はアロースタッドに種牡馬として繋養されることとなった。種付け料は受胎条件30万円。
血統の似たコントレイルが三冠馬であるほか、全兄が重賞馬であるということが種牡馬入りの決め手であろう。全兄のレッドベルジュールも同じくアロースタッドで同じ種付け料で繋養されていたが、弟と入れ替わる形で種牡馬5年目の2025年からは鹿児島県大崎町にある日本軽種馬協会九州種馬場での供用となった。
レッドベルジュールは種付け数22頭の初年度産駒から2024年時点で既に地方重賞馬や複数のJRAでの勝ち馬を輩出するなど意外と好調であるが、レッドベルオーブは初年度どれほどの種付け数を集めることができるか。
ディープインパクト 2002 鹿毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
*ウインドインハーヘア 1991 鹿毛 |
Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
レッドファンタジア 2010 黒鹿毛 FNo.3-o |
Unbridled's Song 1993 芦毛 |
Unbridled | Fappiano |
Gana Facil | |||
Trolley Song | Caro | ||
Lucky Spell | |||
Cat Chat 1998 鹿毛 |
Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | |||
Phone Chatter | Phone Trick | ||
Passing My Way |
クロス:Northern Dancer5×5(6.25%)
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