「REAL REALITY ~はてしない しこう ~」とはツクール作品である。
概要
他人ツクールシリーズ第136~144回目で取上げられた、RPGツクール2によるRPG。通称は「R・R編」。作者は H・WATANABE氏。
本作は、残念ながら未完であったものの、これまでに見られなかったSF医療モノのストーリー、シリアスで哲学的なシナリオ展開、画期的かつ先進的なゲームシステムなどにより、プレイヤーのチーム・The B及び視聴者から非常に高い評価を得ており、本シリーズの「殿堂入り作品」のひとつに数えられている。
たにツクアンケート「たにツク of BEST 2009」部門にて第1位を受賞。
たにツクアンケート「リメイク希望作品」部門で、SEVEN CRYSTALSと並んで第1位を受賞した。
ストーリー
舞台は地球に似た、地球の16分の1の大きさの惑星。ここにある日本によく似た場所の、とある病院にて物語は始まる。ここに今日赴任してきたばかりの医者「せんせい」は、「いんちょう」とともに様々な患者を診察していくのだった。
本作の特徴
登場人物
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せんせい
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マルガオいんちょう
- 病院の院長。11月生まれの52歳。趣味は俳句(川柳)と短歌で、事あるごとに一句詠む。普段は真面目な医者なのだが、時折ヤブ医者を疑わせるような発言をすることがある。両親を病気で失い、しかも自分が側にいたにもかかわらず助けられなかったため、手術がトラウマになっている。現実の日本でいうところの高知県あたりに家があり、家族4人で暮らしている。また、自分の船を持っており、休日はそれで釣りに行ったりしているようである。
- レベルアップの際には、力と運の良さだけが上昇する。
- (「死体が怖くないのか」と聞かれて)「生きている かんじゃの ほうが ずっと こわいよ 殺してしまう かもしれないし しっぱいも ある」
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かんごふ
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マルガオ・メゴチ
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しょうねん
- ライト・マルータ王国の「おどりこげきだん」に住む超能力(PK)少年。原因は不明(おそらく生まれつき)だが失明しており、話すこともできず、両足も不自由(さらに腕に腐れがあり、「パセドーうじ」を患っていた)。だがテレパシーを使って直接人間の脳内に言葉を発することができ、会話は可能。奇形児として生まれたため、両親からもバケモノ呼ばわりされて見捨てられ、劇団に引き取られていた。その後リーラに食べられそうになったところを返り討ちにしている。当初は不幸な境遇を嘆いて死にたがっていたが、いんちょうの励ましにより立ち直る。実は「子」の脱走の際、マネキンを喋らせ、間接的に彼の命を救ったのは彼であった。血液型はこの世界でも珍しい「RH-がた」であり、いんちょうと主人公の輸血とオペにより延命に成功した(7人目の患者)。
- その後は遠隔透視で見つけた「ピラミッド」へ行くための仲間に加わる。加入後の様子を見るとどうやら歩けるようにはなったようだ。
- レベルアップの際には、賢さと素早さだけが上昇する。
- (サァネ カッテニ PKガ ハタライタンジャ ナイノ)
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おじいさん
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シンベン・カゲヤ
- 2人目の患者。37歳。既婚者。職業は個人商店の経営者。娘を亡くし、ミュージシャンを目指していたが挫折、それらのストレスが原因で胃潰瘍になる。入院し、検査した結果胃ガンであった。そのため主人公の初手術を受け、回復する。また、「でんせつのうた」を聞いたことで心の病も消え、無事に退院した。
- 「おおくの人の夢をこえても くるしみは きえず ほんとうのあんしんは ないのか・・?」
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でんせつのしじん
- 「でんせつのうた」を作ったことで有名な詩人。実は子供。「どくガスのどうくつ」の事故により若くしてこの世を去ってしまう。のちに亡霊の姿で登場し、戦闘になった後、「でんせつのうたのがくふ」と「ビデオテープ」を主人公達に託して成仏した。どうやら死因は「謎の病気」(後述)であったらしい。
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(名称不明)
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レシピエント(本名不明)
- 4人目の患者。「とうきょう」にいる脳死患者で、病人に入院している腎不全患者・ツバネのレシピエント(ドナー)。どうやらお婆さんのようで、いんちょうが「とうきょう」に訪れた際に心停止して亡くなった。その後、主人公の手術により腎臓を取り出される。
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ツバネ
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マルガオ・サゲスグ
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リーラ
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子
- 6人目の患者。結核性膿胸にかかった子供。なぜかマネキンの「べニーちゃん」を生きた自分の恋人だと言い張り、病院から脱走した。その後「ふくしま」でベニーと飛び降り自殺をはかろうとしたところを「しょうねん」の気転により諦める。その後は手術を受け、回復して無事退院した。
- 「あいがとう せんせい! ほんとに ハハハ ありがとう」
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カゲヤのむすめ
- 「せんだい」の奥地に幽霊の姿で現れたカゲヤの娘。主人公達に両親に宛てた「死のてがみ」を託した。どうやら彼女も「謎の病気」(後述)の犠牲者であったらしい。
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パルス
- 8人目の患者。天界の男性。雷を落とす能力を持つ。だが人柱の塔を登ってきた「ざいにん」の手にかかり、致命傷を負ったところで偶然主人公達に出くわした。パルスの妻の言葉に従い、冷凍保存されていた彼のクローンの肉体に脳髄を移植する手術を行い、命を助けられた…と思ったらいつのまにか失敗していた(報酬200000G)。
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パルスの妻
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ざいにん
- 物語の影で動いていた人物。元は天界人で、天界を「謎の病気」の脅威から守るため、下界にはびこる「謎の病気」の菌を抹殺するために、下界そのものを滅ぼそうとした。しかしそのために、天界人からは罪人とされ、下界へ追放されてしまう。
- その後、おそらく多くの下界の人間を犠牲にしてピラミッドに「人ばしらの塔」を築きあげて登り、再び天界へと戻り、下界を滅ぼそうとした。おそらくは本作のラスボスになる予定だった人物。
- 「それでいい・・ いや それがいい」
モンスター
手術系
- い ガン
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レシピエント
- 死人とはいえ心が痛む。倒すと「カンゾウ」を落とす(中村に「落とすな」とツッコまれた)。
- いしょく しゅ術
- けっかく
- あしの やまい
- うでのくされ
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パセドーうじ
- クローンいしょく
用語
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ビデオテープ
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ライト・マルータ
- 「にほん」の北に位置する灼熱の島国。「おどりこげきだん」がある。北が暑いということは、この世界の「にほん」は南半球に位置しているのだろうか。
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PK
- この世界における超能力。いんちょうによれば、極度な精神状態から身につく一種の病で、障害者にかかる、世界でも稀の中の稀な病気だという。強力な力をもつが、使うと寿命が縮んでしまうらしい。
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人ばしらの塔
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天界(地球)
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下界(『ちきゅう』)
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謎の病気
- かつての奇形嚢腫のクローンが原因でもたらされた、下界に伝染する謎の病気。ウィルス性らしく、感染するとカマキリに関する幻覚を見て、何かに何かを切られる感覚がしてから、4日後に死に至る。細菌は増殖能力は低いが、死滅する事も無いという特異な性質を持ち、「ざいにん」曰く「時を武器とした悪魔」。カゲヤの娘の幽霊の話によれば、かつては年に一度の犠牲者だったものが、最近では月に一度になっているらしく、その勢力を拡大させていることが伺える。
- なお本作は未完であったため、この病気の真相が語られることはなかった。
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ダイヤのゆびわ
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死のてがみ
- カゲヤの娘が両親に宛てた遺書。ただ、持ってカゲヤ夫妻に話しかけても何も起こらず、結局渡すことはできなかった。
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わらしべイベント
その他
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