セリス(ファイアーエムブレム)とは、ゲーム「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」の後半の主人公である。
フルネームはセリス・バルドス・シアルフィ。聖戦士バルド直系かつ聖者ヘイム傍系と古の十二聖戦士のうち二人の流れをくむ者であり、聖剣ティルフィングの継承者。クラスはジュニアロード→ロードナイト。
年齢は本編では明かされていないが、「ファイアーエムブレム大全」によればグラン暦758年生まれで、聖戦の第二部次点で19歳とのこと。
父親は前半の主人公シアルフィ公子シグルド、母親はグランベル王国王女ディアドラ。
異父弟にユリウス、異父妹にユリアがいる。
聖戦の系譜の続編のトラキア776にも登場するが、そちらではイベントのみの出演となっている。
覚醒以降の海外版では名前がSeliphとされている。読みはセリフ?セリスも由来がよくわからないネーミングではあるが……。
父親のシグルドのアグストリア駐屯中に生まれるが、まだ赤ん坊のうちに母親のディアドラが行方不明になってしまう。その後、シグルドにかけられた嫌疑により母を捜す暇もなく北方のシレジア国に亡命した父に従う。
翌年、シグルドが嫌疑を晴らすため母国グランベルに攻め入るに当り、万が一を考えてセリスはシグルド軍軍師のオイフェとシグルド軍に保護されていたイザーク国王子のシャナンに託されイザークに逃れる。
以上が、セリスが生まれてからの第一部の流れであり、ここまではセリスの姿はゲーム上に登場しない。
また、この時点ではセリスの母親であるディアドラがグランベルの王女であることは知られておらず、したがってセリスが王子であることも判明していなかった。
グランベルへ帰還したシグルドらがバーハラの悲劇に散って17年後、セリスは亡命先のイザーク国で光の皇子を名乗り挙兵。
ここからイザーク、トラキア半島、ミレトス、グランベルと各地を転戦し、父の仇をとり最終的にグランベル帝国を打倒するまでが聖戦の系譜第2部の流れとなる。
初期は下級クラスで登場するため、若干ステータスは低めで、歩兵故に機動力もシグルドに比べると低い。だが、前述のバルド直系とヘイム傍系の血の為、成長率は非常に良好。
ステータスにはほとんど穴がないが、取り分け魔法防御の成長率が高いことが魅力で後半のスリープも怖がることなく進軍できるのが嬉しい。初期値はシグルドやディアドラ次第で若干変動するが、全ステータスカンストを狙っているわけでもなければそこまで神経質にならなくてもいい。
最初からそれなりに強いが、攻撃面ではスカサハ・ラクチェ兄妹に比べるとさすがに物足りなさを感じるかもしれない…。
また、レベルが低いうちはやっつけ負けによる討ち死にに注意(聖戦は再移動システムの影響もあってよくやっつけ負けが起こる)。
クラスチェンジによって騎馬ユニットとなり移動力の不安もなくなる。また、クラスチェンジ後も「おりる」コマンドでいつでも歩兵ユニットに戻ることもできる。ロードナイトの上限は若干低いという欠点もあるが、その弱点もティルフィングというチート武器のおかげでかすむだろう。リングを使って補強をするのも手だが、そこまでしなくても十分に強いキャラなので他のキャラに回した方がバランス的にはいい。
恋愛に関しては父親とは違い自由に相手を選ぶことが出来、ほとんどの相手と終章で専用会話がある。
ただし、回復役として初期から登場するラナが近くにいると親密度が勝手に上がってしまうことが多いので他のキャラが目当てなら距離をとっておくこと。→ラナオウ
戦略的には近くで一緒に戦えるキャラが恋人な方がいいが、親世代ほどカップリングは重要ではないので基本的にプレイヤーの好みで選んで構わないだろう。
父シグルドを超える指揮能力☆3を持つ。オイフェに幼少時から仕込まれたのだろうか(シグルドは☆2だが、シグルド軍は寄せ集めの多国籍軍であったことも理由の一つと思われるが)。
所有スキルは追撃と見切り。派手さこそ無いが、事故死が少なく堅実な戦果が期待できる。
見切りを持つため、ティルフィングとあわせてラスボスのユリウスとまともに戦える数少ないユニット候補となる。
とはいえ、ロプトウスの効果で攻撃力が半減してしまうため、パワーリングを持ち限界まで攻撃力を上げていても攻撃力は60÷2=30。
5×2ずつしかダメージが通らない上ユリウスは毎ターン回復するため、効率の面ではユリアには圧倒的に及ばない。
ダンサーの支援を活かしつつ地道に削っていくことになるだろう。
ちなみに、セリスで倒すと専用台詞があったり、ユリアが敵の状態でも自然と洗脳が解けたりといった専用のイベントがあるため一見の価値あり。
父親から受け継ぐであろう銀の剣はおそらく必殺が出せる☆50状態になっていることが予想されるため、非常に強力。
基本的にはこれ一本でいいが、魔力もあるので間接攻撃対策に魔法剣を持たせておくのもいいだろう。
クラスチェンジ後は槍も使えるようになるが、聖戦の槍は重く、剣で間に合っていることが多いので特に持たせる必要はない。
終盤で手に入る専用武器「聖剣ティルフィング」は技・速さ+10、魔防+20に加え、HPが少ないときはスキル「祈り」が発動するというチート性能を持つ。
もともと母親譲りで高い魔法防御と合わせて魔法攻撃に対しては鉄壁となるだろう。
前半・後半ともに終盤で手にすることになるので☆を稼ぐのは難しいが、親世代のうちに☆を稼いでおけば終章で無双の活躍が出来ることだろう。
平民プレイを行う際は剣やリングを持てるだけ継承させたいところだが、アイテムによってはわざと継承させずに第2部のドロップアイテム化する方が有効な場合も有るので色々頭を悩ませることになる。
いつの間に通信で出現するセリスはクラスがソードマスター。スキルはソードマスターで習得するスキル一式と「カリスマ」。イザーク仕様?
DLC「王対王 決戦編」では「異界のセリス」が登場。クリアすると異界のセリスとエリートの書をゲットできる。こちらも兵種はソードマスターで、スキルは「疾風迅雷」「回避+10」「カリスマ」。通常男性ユニットでは習得できない「疾風迅雷」を覚えているのがミソ。
顔グラは聖戦の系譜のノベライズの挿絵を担当した鈴木理華氏によるもので、イザーク仕様の流れなのか陣羽織のような和装っぽい出で立ちでこれまでのセリスのイメージとは随分違ったものとなっている。
覚醒においてもティルフィングが登場するが、「セリスの神剣」というオリジナル武器が光マスでランダムで拾える。必要な武器レベルはBだが、威力は銀の剣以上の12に加え、速さ・魔防に+2のボーナスと強力な性能。★付きの銀の剣のイメージだろうか?
2017年配信の『ファイアーエムブレム ヒーローズ』にも登場。現在通常版と伝承英雄版が実装。
通常版。ピックアップ召喚「兄妹の絆」にてユリアと共に実装。ちなみに聖戦の系譜キャラでは一番乗り。兵種は剣歩兵。
HP・攻撃が抜きん出て高く、守備がそこそこある一方で、速さが低めなパワータイプの剣士。傾向としてはアルフォンスやクロムに近い。なお、原作と異なり魔防は「ティルフィング」の補正込みでも相当低い。
ティルフィングの効果でHPが半分以下なら戦闘中守備+4に加え、HPを更に底上げする「HP+」とHPが半分以下で自分から攻撃時、敵が反撃可能なら絶対追撃になる「差し違え」を持つため、豊富なHPと物理耐久を生かし、相手の速さを無視した追撃で強引にねじ伏せるという脳筋めいた戦法を得意とする。
ver.3.1.0でティルフィングに錬成が実装。錬成することで魔防アップが無くなる代わりに、HP半分以上で戦闘開始時、HPが2以上残っていれば致死攻撃を受けてもHP1で1回だけ耐える(=祈り)効果が付与され、特殊効果付与の錬成で味方と隣接時に攻撃・守備+5効果が追加される。武器の仕様と本人のステータスから「復讐」と相性が良い。主人公が復讐というのも少々アレな気はするが…
また、シグルドの「聖剣ティルフィング」へも錬成可能になった。これにより、相手が魔法なら初撃ダメージを半減できるが、父と異なり「連撃防御・魔道」の聖印以外で2発目以降を軽減する手段がないため、相性が良いかと言われると微妙。
新たな専用武器「至聖ティルフィング」は、HPが99%以下or攻撃された時、戦闘中敵の攻撃と守備を低下させ、自分が攻撃するたびにHPが回復するという効果となっている。回復効果は終盤のイベントで手に入る「ライブの腕輪」を反映したのだろうか。
また「遠距離反撃」「守備の相互鼓舞」に加え、HPが半分以上で攻撃された時、自分は絶対追撃かつ連続攻撃になる専用スキル「最後の聖戦」も持つのでカウンター戦法を非常に得意とする。原作ではティルフィングは射程1だが気にするな
スピリッツ(アドベンチャーモードなどでファイターに力を貸すキャラクター)として登場。
入手するお題はマルス+青アイクとの乱闘に勝利するという内容。またマルスはピンチになると防御力がアップする。
スピリッツとしての性能はHOPE(いわゆるアンコモン級)のアタッカー。剣攻撃の威力がアップする特殊能力を備えている。サポータースロットは1枠と所詮HOPEクラス程度の性能と言える。
ヘラクレスの栄光 魂の証明のヘラクレスと合わせて元の世界に帰すことでWii Fitトレーナーの「英雄のポーズ」のスピリッツを召還できる(スマブラSPの設定上、召喚ではなく召還)。
NTT出版で発売されていたTCGでは、剣歩兵の制圧ユニット(敵の陣地に侵入すればその時点で勝利だが撤退すると自分のユニットが全て後退するデメリットあり)として登場。
他の制圧ユニットが魔道士だったり騎士だったりと攻撃範囲や機動力に優れるユニットだったのに比べて彼は機動力も打点も低く、おまけに下級職ということで非常に弱かった。
見切りスキルによる耐久力や高い武器レベルは魅力だったものの、当時打点・機動力・制圧能力共に最強とされていた制圧ユニットのトラバントも同じく見切りを所持していたのでメリットとしては今一歩。
制圧能力を失ったプロモ版も登場したが、こちらは打点がソードファイター以下になっていたのでファンデッキでしか彼に出番が回ることは無かった。
そんな不遇な扱いを受けていた彼に活躍の機会が回ってきたのは、3弾パックから。
念願のクラスチェンジ版とティルフィングがついにカード化されたのである。
クラスチェンジ条件としては相手に一太刀浴びせるかサプライズカードを使う必要があるため活躍させるには下準備が必要だが、その分クラスチェンジの恩恵は大きい。
まず馬に乗ったことで機動力が大幅にアップし、トラバント並の制圧能力が得られる。
見切りのコストが減るのも嬉しく、効率的に身を守ることが出来るようになるのも見逃せない。
他にも反撃時の打点が上がったり三すくみの打点が上がったりといったメリットもあるが、やはり制圧ユニットとして欲しい能力を手にすることが出来るようになったことが最大の売りと言えるだろう。
後に素でレックリングを装備している騎兵並の機動力を持つセリスなども出たが、打点が低くユニットとしては貧弱だったのでクラスチェンジの足がかりとして使われていた。 まとめると、『デッキを圧迫するので専用デッキを作る必要があるものの、秘められたポテンシャルは高いユニット』といったところ。
徹底的に切り詰めたガチデッキに対抗するのは難しいものの主人公ということでファンは多く、彼を使うために熱心にデッキを組む人も当時は少なくなかった。
ここで、親子三世代で使うことが出来るティルフィングの性能についても語っておく。
聖戦士の武器共通の特徴としては『一撃で銀の大剣に勝る打点を叩き出せる』『サプライズカードによる防御を不可能とする(こちらからの強化も基本的に不可能だが)』『手札からデッキに戻すことでコストとして支払ったチップを一部回復』
が挙げられるが、この武器ならではの特性として、『相手の反撃ダメージを大きく軽減する』というものがある。
これらの特性から信頼性が非常に高く、高いコストを払って使っても反撃で倒れるということが少なく聖戦士の武器の中でも癖のない武器であった。
打点で勝るミストルティンや持ち主と相俟って凄まじい攻撃範囲を持つスワンチカに比べれば華やかさには欠けるものの、使い手が3人ともそれなり以上の性能を持っていたので腐りにくく、シアルフィ国勢デッキやセリスデッキでは歓迎されていた。
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掲示板
68 SFCれびゅわー
2024/04/10(水) 16:24:24 ID: sWPVn/vabA
ハメなし終章ユリウス打倒をやった人は分かるだろうが、セリス以外に安定したダメージソースはない。
ナイトキラー以外に被特攻を持たないのに無駄に所持してる見切りは、無論ユリウスの怒りを防ぐためにディアドラから受け継いだものである。
固定母の成長、妹の魔防イベ、聖剣の補正、力上限25(ユリウスに5点入る)などなど、因縁を打倒するために存在してるような主人公である。
69 ななしのよっしん
2024/04/10(水) 18:19:42 ID: tYDRPmuJVP
70 ななしのよっしん
2024/04/11(木) 22:20:02 ID: PGhEzff6rH
死にかけたユリウスをロプトウスから解放して、兄妹三人で最後の時を過ごす、みたいな展開も見たかった…
急上昇ワード改
最終更新:2025/01/07(火) 12:00
最終更新:2025/01/07(火) 11:00
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