グランド・セフト・オートV(Grand Theft Auto V,GTA5)とは、米国Rockstar Games社から発売されたクライムアクションゲームである。
概要
ゲーム情報 | |
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ジャンル | アクション アドベンチャー |
開発元 | Rockstar North |
販売元 | Rockstar Games |
機種 | PS3 PS4 PS5 XB360 XB1 XB X|S Win |
発売日 配信日 |
2013年9月17日 2013年10月10日 (JP) |
価格 | ¥ 8,140 (CS) ¥ 4,850 (STEAM) |
その他 | -- |
ゲームソフトテンプレート |
『グランド・セフト・オート』シリーズのナンバリングタイトル第5作。
より大規模なマップ、多くのイベント、向上したグラフィック、多彩なアクションなど、『GTA4』から様々な進化を遂げている。
2024年1月時点で累計売り上げ1億9500万本を超えており、「24時間で最も多く売り上げたビデオゲーム」「売り上げ10億ドルを最も早く達成したエンターテイメント作品」「最もトレイラーが観られたゲーム」など、ゲームの枠を超えた人気で様々なギネス記録を更新した。
国内でも暴力や性的描写満載でCERO:Z指定を受けたソフトでありながら、約80万本と言うメガヒットを記録した。
発売から1年後には、PlayStation4、XboxONEなどの次世代機向けに内容がアップグレードされたバージョンも発売され、シリーズで初めてこれらのハードに対応した作品となった。
シリーズ発の複数主人公のミッションを平行して進められる群像劇的ストーリーとなっており、それぞれのキャラ同士が様々な場面、イベントで絆を深めて行く。
対応プラットフォームはPlayStation3、PlayStation4、PlayStation5、Xbox360、XboxOne、Xbox Series X|S 、Windows。
国内では、2013年10月10日に前世代機(PS3,Xbox360)版が、2014年11月18日に次世代機(PS4,XboxOne)版が発売された。
2022年3月15日には4Kグラフィックやレイトレーシングに対応したアップデート(PlayStation5,Xbox Series X|S)版が発売された。
PC版は2015年4月14日に発売となった。
日本での発売は、『RED DEAD REDEMPTION』『L.A.Noire』に引き続き、テイクツーインタラクティブジャパンが担当する。
動作環境
最低環境 | 推奨環境 | |
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OS | ||
プロセッサー | ||
メモリー | 4GB RAM | 8GB RAM |
ストレージ | 72GB 利用可能 | 72GB 利用可能 |
グラフィック | ||
DirectX | ||
サウンドカード | DirectX 10 100%互換 | DirectX 10 100%互換 |
その他 |
舞台
舞台は、『GTASA』にも登場した、アメリカ合衆国西海岸をモデルとしたサンアンドレアス州である。
『GTA4』のリバティーシティと同様、グラフィックの描き変えに留まらず、構成そのものが大きく変更された、いわばリニューアル版となる。 一応サンアンドレアスという名前がついているが、この呼び方は殆ど登場せず、州最大の都市である“ロスサントス”が主な舞台となる。『GTASA』に登場したサンフィエロ、ラスベンチュラスは、今作では全く登場しない。
サンアンドレアス州は、太平洋に浮かぶ1つの卵形の巨大な島で、全体の陸地面積は127平方キロメートル。これは、『GTASA』全体(=海洋面積含む)の4倍、『GTA4』の陸地面積の5倍に相当する。 実際の日本の島で言うと、周防大島や壱岐島とほぼ同じ大きさである。もうちょっと知名度の高い島と比べるとすると、伊豆大島より数割ほど大きく、小豆島よりすこし小さい島である。
巨大な都市から広大な森林、山、湖などの自然までさまざまな風景が広がる。南部に位置する“ロスサントス郡”と、島の北部に位置する“ブレイン郡”の2つで形成されている。
一部ミッションでのみ、アメリカ中西部・ノースダコタ州をモデルにしたと思われる寒冷な“ノース・ヤンクトン”という地域が舞台になる。移動に当たっては基本的に飛行機を使うほど、ロスサントスからは遠いようだ。
ロスサントス郡
南部の海に面した巨大都市「ロスサントス」を抱える郡。
「ロスサントス」は、リバティーシティーのような摩天楼こそ見られないものの、アルゴンキン・ボーハン・デュークス・ブローカーを合わせた(=狭義の「リバティーシティ」)よりもなお大きい。
「ロスサントス」は、イーストロスサントス、サウスロスサントスなどいくつかの特徴あるエリアに分かれており、ハリウッドをモデルとした「バインウッド」地区も健在。「リッチマン」というそのものずばりの名前をした高級住宅街、「リトルソウル」と呼ばれる韓国街や、「デルペロ」と呼ばれる美しいビーチもあり、南端には「ロスサントス国際空港」、「サウスロスサントス港」がある。
この街には、3人の主人公のうち、マイケルとフランクリンが住んでいる。マイケルは、富裕層の多いロックフォードヒルズに、フランクリンは、貧困層が比較的多いサウス・ロスサントスにそれぞれ住んでいる。
街の東部からは、2本の高速道路と1本の鉄道路線が伸びている。高速道路は町の中心部に広がっている。鉄道路線は主に港湾部へと繋がり、輸送されてきた物資を運輸する役目を主に担っているようだ。
どちらも、島の東端を通って、ブレイン郡へと伸びている。高速道路は1本に合流した後、島の湾岸部を辿って一周した末に、ロスサントスの西部へと戻ってくる、環状型の道路となっている。
郡の北部=島の中央部には、タタヴィアム山脈など、美しい山々が連なっており、その中には巨大なダムや、ロスサントスゴルフクラブもある。“VINEWOOD”の看板も健在。
ブレイン郡
巨大な塩湖「アラモ海」を中心に、広大な砂漠地帯「グランドセノーラ砂漠」と、農業地帯「グレイプシード」が広がり、これらを巨大な山脈が囲む。
湖からは西に2つの大きな川が流れており、郡の北西部には巨大なビーチが、西部には米軍基地がある。森林はもちろん、砂漠、湖、軍用空港と、特徴的な風景が広がっている地域である。
高い山頂からのダウンヒルに挑戦したり、深い渓谷をボートで下ったり、いたるところからパラシュートでダイブしたりと、様々なアクティビティを体験できる。
都市と呼べる都市はなく、トレーラーハウスやぼろい平屋の家が少し集まったエリアがいくつかあるのみである。住んでいるのは主に貧困層で、典型的プアホワイトであるトレバーもここに住んでいる。
無関係の人々をひたすら襲い拉致する「(自称)国境警備隊」、山の中に要塞のような本部を構えている「利他的主義のカルト教団」など、針が振り切れた人々が多め。
ゲーム中では、「ロスサントス」から数時間かかる距離にある扱いになっている。
郡の東部からは、上述の通り、ロスサントスから伸びる高速道路と鉄道路線(貨物列車)が走っている。鉄道路線は、ブレイン郡の東部から中央部を円を描くように時計回りに一周したあと、再び島の東部を通ってロスサントスへと走っていく。
物語
2004年、ノース・ヤンクトン。
警官隊によって、ある強盗グループが壊滅した。4人のメンバーのうち、トレバー・フィリップスという凶暴な男だけは逃げおおせたものの、ブラッドは逮捕されてしまい、運転手の男と、リーダーであったマイケル・タウンリーは、射殺されてしまった。
2013年、ロスサントス。
下町で暮らし、リポマン稼業で日銭を稼ぐという先の見えない生活を送るフランクリン・クリントンは、その日もいつものように馬鹿な若者を標的にした。しかしその若者の父親に見つかり、仕事を失敗してしまう。
その父親こそ、マイケルであった。非公式の司法取引によって死を偽装し、まんまと強盗稼業から足を洗っていたのだ。
あくる日、あるトラブルからマフィアの大物に多額の借金を負ったマイケルは、再び強盗を行うことを迫られる。フランクリンの才能を見込んだ彼は共に宝石店を襲い、見事に強盗を成功させる。
しかし、サンアンドレアス中を駆け巡ったそのニュースは、北部のブレイン郡で荒れた生活を送っていた、トレバーの耳にも入ってしまった。彼もまたサンアンドレアス州に流れ着いていたのだ。
マイケルの復帰を察知した彼はロスサントスに舞い戻り、さらには、マイケル達の腕に目をつけた様々な勢力が彼らを狙い始める。
こうして、1回限りであったはずの強盗が引き金となって、マイケル・トレバー・フランクリンの奇妙な強盗団が誕生。
3人は時に脅迫されて、時に自分達の目的のために、困難な強盗に挑戦していく。
登場人物
主人公(プレイヤーキャラクター)
複数の主人公を操ることが出来、3人のキャラクターがプレイヤーキャラとして使用可能。いずれも個性溢れるメンツとなっている。
- マイケル・デサンタ(マイケル・タウンリー)
引退した銀行強盗。ある事件から再び強盗業に手を染めることになる。
9年前に死んだはずだったが、非公式な証人保護プログラム=FIB捜査官との取引により、名前を変えて家族と共に優雅に暮らしている。シリーズ初の妻子持ち主人公で、従来のGTAシリーズで描かれてきたような波乱万丈の活躍を一旦終えて幸せを掴んだ男の姿、とも言える。しかし、家族仲は冷え切っており、自身も平和な暮らしに退屈している。ファーストトレイラーのナレーションは彼のもの。
経験豊富で、チームの司令塔となることが多いが、目立ちたがり屋なところがある。映画好き。
銃器の扱いに優れる。特殊能力は、マトリックスのようなスローモーションを発動し、通常よりも速く、そして正確に射撃を行うというもの。
ゲーム中様々な男性と浮気する奥さん、やたらストリップ・ダンスや性的な趣向に走ろうとする娘、毎日FPSゲームとドラッグを楽しむ息子に悩まされているせいか、性格がかなり情緒不安定。
トレバーとは違った方向におかしな男であり、一見普通の中身キチガイといったところ。トレバーとは違って自分のためなら自分の仲間さえ殺すことを厭わない。
息子や娘のために(やりすぎではあるが)奮闘したり、カウンセラーに通って「まともな父親」になろうとしている一面もある。 - トレバー・フィリップス
ジャック・ニコルソンそっくりのキチ○イハゲ中年。典型的なプアホワイトであり、酒とドラッグにどっぷり使っているダメ人間。スクーター・ブラザー!
かつてのマイケルの強盗仲間で、9年前の事件で一人逃げ仰せた後自堕落な日々を送っていたが、マイケルの復帰を知り自らも再び強盗業にいそしむようになる。9年前の壊滅の真相が、マイケルが仲間を売ったためであるなどとは当初は知らなかったが……。
シリーズ史上最も不安定で残酷な性格をしており、心理鑑定の結果パイロットを辞めさせられたほど(その後マイケルに見込まれて強盗になった)。そのため、予想もつかないほど奇抜な、あるいは凶悪な行動によく出る。(人間の肉を食べるなど)しかし、人の好き嫌いが激しいだけというところがあり、一度気に入ったり仲間と認めた相手には、存外なほど優しかったりする。
退役軍人だけあって、航空機の運転に精通している。特殊能力は、打撃攻撃・近接攻撃の威力が2倍になり、受けるダメージも減少するというもの。
スイッチできる3人は全てスイッチ時には眠っていたり服装が変わっていたりするが、トレバーだけは唯一女装していたり、警官に既に追われていたり、誰かを殺害した直後だったりする。
また、非常に強い女性観を持っているらしく、口汚い女性は容赦なく殺害する割には、ゲーム中盤で登場する妙齢の女性に「非常におしとやかで女性らしい」とベタ惚れし、既婚であるにも関わらず誘拐して自宅に連れ込んでしまった。 - フランクリン・クリントン
カーディーラー兼取り立て屋の若者。貧困層の多いエリア在住、若い黒人である、など、『GTASA』の主人公CJと共通点が多い。
世間知らずのエリートを標的にしたしょぼい詐欺行為で金を稼いでいるが、いつか詐欺師として裏世界でのし上がることを夢見ており、リバティーシティなどのもっと派手な都市に行きたいと思っている。
3人の中では最も常識的で、見るからに凶暴なトレバーと、冷静に見えてやっぱり危ないマイケルの間を取り持つことが多い。様々な登場人物のめちゃくちゃな誘いに付き合ってあげる事も多々あり、GTAシリーズを通してもかなり大人である。
マイケルの息子をターゲットにしたのがきっかけでマイケルと知り合い、その素質を見込まれて彼の協力者となる。
車の運転が得意。特殊能力は、運転中にスローモーションが発動し、ステアリングの反応が鋭くなるという、マイケルの運転版といったところ。
まだ若いせいか、既に振られた女性にメンヘラっぽいメールをしていることがある。
メニュー画面から操作キャラを即座に切り替える事が可能で、3人はそれぞれ独自の生活を営んでおり「切り替えたキャラがトイレで排泄をしていた」「切り替えたキャラが警察に追われて☆5状態」という事もありうる。
また、3人をすばやく切り替えながらミッションに挑むこともある。ヘリを操縦するトレバー、そこからラペリングでビルに突入するマイケル、2人を遠方から狙撃で援護するフランクリン、という役割分担で、3人を交代させつつ操作するミッションがある。
ミッション外のフリープレイ中に、各キャラ同士で映画や飲み屋に行って遊ぶこともできる。
もちろん3人の行動は互いに影響を与える。
なお、GTA4とそのDLCでは、複数の主人公が違った視点でリバティーシティを見ていく形になったが、一本の作品で複数の主人公を操作できるのはこれがシリーズ初となる。初代GTAでもプレイヤーキャラの選択はあったが、どの主人公を選んでもストーリーに変化はなかった。
主要登場人物
レスターと主な強盗クルー
- レスター・クレスト - マイケル・トレバーのかつての強盗仲間。頭脳労働担当で、どんな無茶な目標に対しても作戦をひねり出して、マイケル達に的確な指示を与える。杖をついているデブであるため、実働向きではない。
- エディ・トー - レスターがロス・サントスで知り合った強盗ドライバー。口はでかいが能力はそれ相応以上で有言実行の頼れる男であり、完璧な仕事を約束する。GTAOの最初のHeistミッションでも登場する。
- ペイジ・ハリス - レスターがロス・サントスで知り合ったハッカー。分前は相当ふんだくられるが、その分仕事は完璧であり、レスターも「どんな"裏口"も見逃さない」と評価する。エディ・トー同様、GTAOの最初のHeistミッションでも登場する。
- ガスターヴォ・モタ - レスターがロス・サントスで知り合ったガンマン。最初の仕事で現金輸送車強奪に成功し20万ドルを稼いだ傑物で、レスターも「プロ」と評する。GTAOでは彼を囚人護送車から救出するミッションを請けることができる。
- パトリック・マクレリー - 前作主人公ニコの友人で、本作の隠し強盗クルー。相変わらずの懐古厨っぷりだが、リバティシティー銀行強盗を成功させたその腕は本物。
連邦政府関係者
- デイブ・ノートン - FIB(FBIがモデル)捜査官。2004年にマイケルと共謀して彼の強盗団を壊滅させ、その手柄で出世を果たした。マイケルの勝手な復帰と、それに伴うトレバーの出現でキャリアと生命の危機に陥る。
- スティーブ・ヘインズ - FIB捜査官でデイブの上司。IAA(CIAがモデル)を出し抜くために、マイケルとデイブの弱みを利用し、彼らに(というかマイケルに)無茶な仕事を依頼する。
他にも、IAAエージェントで前作でニコに色々仕事を依頼していたU.L.ペーパーも登場。
マイケルの家族
- アマンダ ‐ マイケルの妻。元ストリップ嬢。浪費癖がありマイケルの金をこぞって使う。汚い仕事に手を出していたマイケルを嫌悪しており、いつも夫婦喧嘩が絶えず、テニスやヨガのトレーナーと不倫に励んでいる。
- ジミー ‐ マイケルの息子。20歳にもなるが、引きこもりのネトゲ廃人のマリファナ愛好者というダメ人間で、体格もぽっちゃりしている。アマンダやトレーシーほどマイケルの事を嫌悪しておらず、嫌々ながらもマイケルとのサイクリングに付き合うなど、何とか歩み寄ろうとしているところもある。
- トレイシー ‐ 反抗期真っ盛りのマイケルの娘。アマンダに似て見栄っ張りで自己顕示欲が強く、ストリップまがいのダンスでオーディションに出たりポルノ映画に出演したり、ヤク中の芸能プロデューサーに擦り寄ったりと浅はかな行動が多い。マイケルをプールに叩き落すこともあり、彼との仲はよろしくない。
トレバー・フィリップス工業関係者
- ロン ‐ トレバーの腰巾着の電波陰謀論者。毎回宇宙からの交信を熱心に研究しているようだが…? トレバーの親友ではあるが、内心では彼を恐れているかのような言動を見せる時もある。
- ウェイド - トレバーの腰巾着その2。相当なアホであるが、モノ探しに関しては見事な才能を見せる。
- シェフ - TPIのメタンフェタミン精製所担当の"シェフ"。"入社試験"と称してトレバーに貴金属買取業者の男達を襲撃して金を奪えと命じられ、見事にそれをやり遂げた。そのことから、トレバーも「本物のプロ」と一目置く逸材。強盗クルーとしても選択可能。
フランクリンの友人と犬
- ラマー・デイビス ‐ フランクリンの親友にして幼馴染。彼と共に仕事をしている間柄だが、貧しい地元で貧しい暮らしをしつつギャングごっこをするという暮らしに疑問を抱いておらず、地元を出ようとする彼には不信感を抱いている。
- チョップ ‐ フランクリンの愛犬。雄犬で犬種はロットワイラー。去勢されておらず、隙あらばすぐ近くの犬(性別は問わない)と交尾をし始める駄犬ではあるが、フランクリンを手伝って、標的を追いかけたり臭いで探し当てたりと、やるときはやる犬。iphoneやアンドロイド端末向けのアプリが用意され、ゲームと連動させチョップ君と遊ぶことができる。
主な新要素・復活要素
- ステータスの成長
今作では、「体力」「スタミナ」「射撃」「運転」「飛行」など、プレイヤーキャラの能力が細かく設定されており、射撃精度や運転の快適さなどプレイに大きく影響する。これらのステータスは主人公3人でそれぞれ違う。これらは、訓練場やジム、あるいはストリートファイト、単純に街中を走るなど様々なアクションで鍛えることが出来る。例えば、射撃などが得意な代わりに飛行機の操縦が苦手なマイケルを飛行訓練場に通わせることで、トレバーと同等の飛行技術を体得させることが出来たりする。 - 自転車・航空機の復活
前作では、前々作まで登場していたこれらの乗り物が多くオミットされてしまったが、今作でいずれも復活する。
特に航空機は、複葉機、ジェット戦闘機、ビジネスジェットと様々な種類が登場し、戦闘機による空中戦も可能。
これに伴い、限界高度が大幅に上昇し、最高高度から地面に落下するまでの時間も飛躍的に延びている。
列車も存在するが、『GTASA』のときのように運転できるのは、一部ミッションのみ。走行中の貨物列車に飛び乗ったり、乗客として電車に乗ることは可能。 - 海底地形の存在
本作では新たなフィールドとして「海底」が存在する。
『GTASA』でも一応海に潜ることはできたが、海底は平坦な地形が続くだけの簡素なものであった。
しかし本作では海底に沈没船や放射性廃棄物などの回収アイテム、洞窟が存在するなど、プレイヤーの新しい活動領域として構築されている。
それに伴い、「ダイビングスーツ」や「潜水艇」など海底探索に用いる新たな装備・乗り物もある。 - 野生動物の登場
劇中には野生動物が多く登場し、プレイに影響を与える。鹿などを狩るミッションがあったり、水中での任務中に鮫に食い殺されたりする。 - 徒歩移動時にもBGMが用意されている
前作まではBGMは車から流れるラジオのみで、徒歩で移動する時や戦闘中などはBGMが流れなかったが、今作は徒歩時や戦闘時にもBGMが挿入されることがある。曲調もその時の状況によって変わってくる。 - ランダム生成ミッション
『RED DEAD REDEMPTION』のような、ランダム生成ミッションが登場する。街中を歩いていると、強盗にあった人などがランダムに出現する。彼らを助けてあげると、報酬や情報がもらえる。 - 武器のカスタマイズ・携行数増加
追加マガジン・フラッシュライト・サプレッサーなどのパーツを武器に取り付けてパワーアップさせられるようになった。また、同じカテゴリの武器をいくつも持ち歩けるようになった(弾薬はカテゴリ内で共有)。
また、武器選択については、従来のスロット選択式から、十字キーで武器画面を開いてスティックで選択するという方式に変更され、ワンタッチで好きな種類の武器にすぐ変更できるようになった。 - NPCの進化
NPCのシステムがより進化しており、朝バス停で見かけたNPCが、昼頃には別の場所で花壇の手入れをしていたりと、それぞれが日常生活を送るようになる。乗り物の運転も上達し、プレイヤー自身も安全運転しやすくなった。 - テニスやヨガを始めとした新たなミニゲームの追加
- 不動産や乗り物の購入が可能に
各地にある「FOR SALE」の看板のある建物の一部は、購入することができる。 ガレージやマリーナ、ヘリポートを購入すると、インターネットを利用して飛行機や自動車を購入し保存できるようになる。
また、バーなどの商業施設は保持するだけで収入が発生したり、サブミッションに応じて収入が発生したり、施設の使用料を無料にしてくれたりする。店長から、経営上のトラブル解決をプレイヤーに依頼されることもある。 - オンライン連携機能の強化
ゲーム内でのスナップマティック(写真撮影)はSocial Clubアカウントと連携させることが画像保存の条件となっており、オフライン環境では写真の保存はできない一方、オンライン環境を整えることでゲームで撮影した画像をインターネットで共有することや、JPG形式で保存することができる。またスマートフォン用のアプリ「ifruit」をダウンロードすることで、犬のチョップ君に芸を仕込んだり、ナンバープレートや自動車をカスタムしたりすることが可能になる。同梱のオンラインゲーム『GTAO』のゲームスタートもゲーム内からシームレスで可能になっている。
また、ゲームの説明書もオンライン化されているため、ゲームソフトには紙のマップの他には簡単なキー操作説明しか付属していない。オンラインマニュアルは公式サイトからダウンロードでき、PC上やスマートフォンで閲覧できる。これには地図も含まれており、Google Mapのような感覚でロスサントスの地図や衛星写真を見ることができる。 - 「武器ホイール」の採用
これまでのGTAシリーズでは武器選択はキー操作で順に切り替えていたが、GTA5ではL1/LBキーを押すことで武器ホイールを開き選択するようになった。『Red Dead Redemption』と同じ方式である。これにより、複数の武器から目的の武器を選ぶことが簡単になった。
ただし、残念ながら双眼鏡を使うことはできない。
また、乗り物のラジオもホイール(左キー長押しで開く)から簡単に選曲でき、ラジオ局名とともに流れている曲名や歌手名も一緒に表示される。 - 乗り物の操作性の変更
『GTA4』では、過去作に比べ、車の操作性がかなりリアル寄りに変更され賛否を呼んだ。
今作では再び、『GTASA』など過去作の操作感に近い形に戻され。そのため前作に比べると無茶な運転が可能になり、現実味がなくなった。 - タクシーミッションの復活
GTAシリーズでおなじみのタクシーミッションは『GTA4』で大幅に縮小されてしまったが、今作では見事復活を果たしている。タクシーを奪取すればいつでも開始でき、無線で指示された箇所に居る乗客を拾って届けるだけでわずかながら報酬が手に入る。早く着けばチップを貰えるのも同じだ。ただし救急車ミッションやパトカーによる殺戮ミッションなどは削除されている。 - スマートフォンの登場
『GTA4』でニコ・ベリックなどのプレーヤーキャラは普通の携帯電話を持っていたが、今作ではいよいよスマートフォンが登場する。これでタクシーや他のプレイヤーキャラになどに電話することはもちろん、ゲーム内のウェブサイトをブラウズすることも可能。『GTA4』のようにネットカフェを訪ねる必要がなくなった。ウェブサイトはゲーム内で完結したネットワークであるが、ゲーム内のニュース、登場人物がつぶやきを投稿している「ブリッター」、株式投資サイトなど様々なウェブサイトが存在されている。日本語訳がなされていないものも多いが、過去作に登場した日本産(という設定の)アニメ番組「プリンセスロボットバブルガム」の公式サイトなど、さまざまなページが用意されている。
その他、グラフィックはもちろん、多くの面が大きく改善され進化している。主人公の服装のカスタマイズや、携帯電話などのシステムは、GTA4から受け継がれる。ただし、服のバリエーションは、GTA4の数倍に昇る。
PS4・Xbox ONE・PC版
2014年に、PlayStation4・XboxONE・PC向けに発売されたリファイン版は、向上したハード性能に合わせて様々なアップグレードがはかられている。
- 解像度・描画距離・テクスチャの向上
現世代機版の時点でも、既に屈指のグラフィックを実現していた本作だが、次世代機の性能を生かしてより美麗なグラフィックとなっている。テクスチャを全て作り直すほどの気合の入れようである。 - FPSモードの追加
一人称視点でのプレイが可能になった。ファンが製作したMODのようなものではなく、射撃時や乗り物に乗り込む際などのアクションを一人称視点のために新たに作りあげた、いわば完全なFPSゲームとして生まれ変わったかのような完成度のモードである。
他にも、乗り物の内装は、視点に合わせて、新たに細かく作られており、速度計が実際の運転速度に合わせて動くなどディティールも非常に細かい。スマートフォンも、手に持って操作するようになっている。 - 武器・乗り物・野生動物の追加
水上飛行機などの乗り物が追加されている。 - 交通量増加
道路を走る車の量が増加した。グラフィックの向上により、より遠くまで見渡せるようになったが、遠方の車まで全て実際に走行している。 - オンラインプレイ人数の増加
16人から30人に増えた。
なお、オンラインプレイのデータは、一度のみ次世代機版に引き継ぐことが可能である。
PS5・Xbox Series X|S版
- より美麗になったグラフィック
4K解像度、60FPS、HDR設定、レイトレーシング、テスクチャの品質向上などの改善が図られている。4Kレイトレーシングと高FPSは排他的に設定できる。 - ロード時間短縮
両ハードのストレージにSSDが採用されたため、これまでのコンソールよりロード時間が短縮されている。 - 没入感の高いコントロール
PlayStation5のDualSenseコントローラーのアダプティブトリガーを用いたこれまで以上に精微な振動で、ゲーム内で発生するあらゆる事象が高い臨場感で体験できる。 - 3Dオーディオ
サラウンド感を高め、銃撃やエンジンの排気音など、あらゆる音がより聞こえるようになった。
ナレーション
ファーストトレイラーのナレーション。マイケルが自分の境遇を語っている。
実際の彼の家庭がどんな状況にあるかは上述の通り。
Why did I move here?
I guess it was the weather. Or the... ah, I don't know that thing.
That magic.
You see it in the movies.
I wanted to retire from what I was doing, you know. From that, that line of work.
Be a good guy for once. A family man. So, I bought a big house. Came here, put my feet up, thought I'd be a dad like all the other dads.
My kids? They'd be like the kids on TV. We'd play ball and sit in the sun but... well, you know how it is.日本語訳
なぜ俺がここに来たかって?
気候が良いせいかもしれない。
それとも… あー、ハッキリとはわからないな。
とにかく魅力的だったんだ。
映画でよくあるだろ? そういうのってさ。今までやってきたことから引退したかった。
分かるだろ、その手の仕事だよ。
一度だけ家族思いの良いヤツになりたくて。
俺はでかい家を買った。この地に来て落ち着こうと思ってね。
他の親父達と同じような、親父になれると思ったんだよ。
子供たちは、まるでテレビに出てくるような感じで、
一緒に野球をしたり、日光浴をしたり…
まあ、つまりそういうことだ。
その他
『GTA4』と世界観を共有しており、2008年が舞台であった同作から5年後の世界となっている。
物語自体は全くといっていいほど前作と絡みが無いため、前作を遊ぶ必要はない。
ただし、『4』や『TLaD』、『TBoGT』の登場人物が複数登場する。代表的なのは、『GTA4』で主人公ニコ・ベリックの最も親しい仲間として活躍したパトリック・“パッキー”・マクレリーやブルーシー・キボッツ、『TLaD』の主人公であったジョニー・クレビッツなど。特にジョニーについては、バイカーギャングをまとめるためにリバティーシティで奮闘した彼の哀れなその後が、作中序盤に非常に印象的に描かれる。
前作を遊んでいると、彼らが絡むイベントでニヤリと出来るかもしれない。
なお、ニコは一切登場しない。彼のその後の様子を仄めかす台詞がわずかにあるのみで、かつての銀行強盗の一件でその界隈に広く名が知られたものの、現在は一切音沙汰がないらしい。今作でも登場しているパッキーは、いまや一切連絡のない彼について、死んでるかもしれないと語っている。
あるミッションで、ジミーがニコのライフインベーダーのページを見ており、解像度が向上した次世代機版ではその内容が解読できる。それによると現在は、ローマンのタクシー会社の運転手として働いており、彼の誕生日を祝う投稿をしている。つまり「復讐」を選び、犯罪から足を洗った可能性が高い。
オンラインモード
GTA5本編と同じようにオンラインモードでは前作から様々な進化を遂げている。
今回は『GTA5』のオンラインモードとしてのサービスではなく、別個のゲーム『GTAO』として同梱されている形をとっている。世界観やマップなどは全て共有しているが、『GTA5』のストーリーとの直接的な関係はない。
欧州ソニーGTA5データ流出事件
事件が起こったのは8月25日。欧州のプレイステーションストアで先行予約されていたDL版のGTA5がハッカーによりハッキングされ、データが流出した。これを受けてソニーとロックスターは世界中のGTAファンに向けて謝罪した。
現在はストアでの配信は停止されているが、ハッカーがDL版GTA5のオーディオファイルから抽出した物語の終盤部分のネタバレとほぼ全てのサウンドトラックがネット上で出回ってしまった。ハッカーが使用したGTA5データは、ストアで発売ひと月前からDL可能になっている正規の先行予約DL版だった。
予約特典
日本語版特典は以下の特典が入っている。
- 飛行船「アトミック・ブリンプ」号
空高く飛ぶのはロスサントス屈指のタイヤ会社の広告塔である飛行船「アトミック・ ブリンプ」号。最も象徴的で優雅な乗り物でロスサントスを空から散策ができる。 - 『グランド・セフト・オート:オンライン』のクラッシックキャラクタースキン
本作ならではの革新的オンラインモードである『グランド・セフト・オート:オンライン』。このモードで「グランド・セフト・オート」シリーズのお馴染みのキャラクターの外観を使用できる。 - スタント飛行機 チャレンジ
スタント航空機を手に入れて、ロスサントスとブレイン郡を飛び回り、様々な空のチャレンジに挑戦しよう。
トレイラー
日本語字幕版トレーラー
トレーラーのテーマソング
これらの曲は、ゲーム中のラジオで流れるほか、特定のミッション中やムービーで流れたりもする。
1st trailer - “Odgens' Nut Gone Flake” The Small Faces
2nd trailer - “Skeletons” Stevie Wonder
3rd trailer
マイケルトレイラー - “Radio Ga Ga” QUEEN
フランクリントレイラー - “Hood Gone Love It” Jay Rock
トレバートレイラー - “Are You Sure Hank Done It This Way” Waylon Jenning
Official Trailer - “Sleepwalking″ The Chain Gang of 1974
次世代機・PC版発売予告トレーラー - “From now here (Baardsen Remix)” - Dan Croll
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関連リンク
関連項目
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