がんばれゴエモン ~ゆき姫救出絵巻~とは、KONAMIから発売されたスーパーファミコン用ゲームソフトである。
概要
がんばれゴエモン ~ゆき姫救出絵巻~ |
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基本情報 | |
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ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | スーパーファミコン |
開発元 | コナミ |
発売元 | コナミ |
発売日 | 1991年7月19日 |
バーチャルコンソール | |
対応機種 | Wii Wii U Newニンテンドー3DS |
発売日 | Wii:2007年3月13日 Wii U:2013年9月4日 New3DS:2016年6月7日 |
価格 | Wii:823Wiiポイント Wii U:823円 New3DS:823円 |
ゲームソフトテンプレート |
以降のSFCシリーズ作品とは異なり、今作はオーソドックスな面クリア型のアクションゲーム。今作は9つのステージで構成されており、各ステージにいるボスを順次倒しながら進めていくことになる。
プレイヤーは1Pがゴエモン、2Pがエビス丸を操作する事になり、2人同時プレイも可能。
武器はゴエモン、エビス丸ともに近接攻撃が3段階ある他(招き猫で1段階パワーアップ、ダメージを受けると1段階パワーダウン)、サブウェポンが1つ、よろず屋などで手に入るかんしゃく玉がある。
また、旅の途中にある「道場」で修行をすることで、アクションステージ内限定ながら術を使用することができる。
一方、今作にはセーブの概念がまだ存在しなかったため、ステージ中に点在する大江戸ツーリストにて「たびにっき」(パスワードにあたるもの)を聞いてメモをし、再開する際にはそのパスワードを入力しなくてはならない。
ちなみに、2人プレイの状態だと、やたらとパスワードが長くなる。
余談だが、その後ゲームボーイアドバンスで発売されたリメイク版ではパスワード形式が廃止され、代わりにセーブファイル方式が採用されている。
本作はお金を稼ぐミニゲームが充実しており、序盤にこれで稼いでおかないと終盤に苦労する程金策に悩まされることになる。特にゲームオーバーになった後初期状態から再開すると立て直しが非常に厳しい。ゲームオーバー時にコンティニューしなかった場合、ゲームオーバーになったステージの最初から開始できるパスワードが表示されるが、これも初期状態での開始となる。
スーパーファミコン発売からおよそ半年ほどという時期のリリースであったが、サウンドに定評のあるコナミの名に恥じない良曲を大量に収録。シリーズファンからも本作のBGMの評価は高い。長らくサウンドトラックが廃盤で入手困難であったが、2016年にFC・SFC・GBシリーズの音源をまとめたさうんど玉手箱で復刻となった。本作の各楽曲のタイトルは、後のシリーズに比べるとまともな方である。
SFCの独自機能である回転、拡大縮小、モザイク機能を活用した演出も見ものである。SFC初期のソフトは任天堂側からこれらの機能を使うことを強制されており、使わなかった場合発売許可が出なかった。
またSFCソフトはバージョン違いが存在することがある。本作の初期ロットはラスボスのグラフィックがバグるというとんでもない不具合があり、倒し方が分かりにくくクリアが困難になってしまっていた。
ちなみに、今作が初登場となるサスケは、敵としてのみ登場する。伊賀の物知り爺さんやクロベエ、殿様にゆき姫と本作でシリーズ初登場のキャラクターは多い。小判猫とヤエは外伝からのゲスト出演であり、ヤエは後にレギュラーのプレイアブルキャラクターにまで昇格した。
ストーリー
舞台は江戸のはぐれ町。
ある日、エビス丸がゴエモンのもとにやってきて、最近巷で話題の「ほろほろ寺の女ゆうれい」の話を切り出す。
ゴエモンとエビス丸は、その女ゆうれいを退治しにいくことに。首尾よく退治したかと思いきや、女ゆうれいは大江戸城に仕える忍者猫クロベエの変化だった。話を聞いてみるとお江戸の一大事のため、協力してくれる腕の立つ人を探すために騒ぎを起こしていたらしい。クロベエは詳しい話は四国にいる小判猫から聞いてほしいとゴエモンたちに旅費を渡す。
お江戸の一大事と聞いては放っておけないゴエモンたちは早速四国へ旅立つ。これが3度目の長い旅の始まりであった。
ステージ説明
全9ステージで構成され、クリアしたステージに戻ることはできない。ゲームオーバー時に発行されるパスワードは「ゲームオーバーになったステージの最初から初期状態で再開する」もので、特に後半のステージでこれを使うと最初から敵の猛攻に晒される上に資金繰りに苦労することになる。
ステージ1 江戸
ゴエモンの家があるはぐれ町が舞台となる。出現する敵キャラも浪人や棒役人、虚無僧などその辺をうろうろしているだけの敵が多いので、比較的簡単に資金集めをすることができる。ある程度お金を稼いだ後はよろずやに入り、わらじを限界まで購入しておこう。以後、できるだけわらじは最大数持っている状態をキープしておきたい。
北へ進むと町中がオバケだらけになり、よろずやとめし屋以外の施設が利用できなくなる。
アクションステージはほろほろ寺。こちらもうろついていたり寄ってくるだけの敵が多いので苦労はしないはずだ。途中の釣鐘は一度は鳴らしてもらいたい。
ボスは女ゆうれい。本体に直接ダメージを与えることはできず、放って来るお皿を打ち返してダメージを与える。画面端で待ち構えると戦いやすくなる。倒すと忍者猫のクロベエが変化を解いて姿を現し、ゴエモンたちの腕を見込んで頼みごとをしてくる。お江戸の一大事ということで詳しい話は四国の小判猫に…と四国までの旅費をくれる。
ボスを倒した後はそれぞれのお店も営業を再開、南側突き当りの大江戸ツーリストで四国行きのツアーを申し込むことでクリアになる。本作のはぐれ町のレイアウトは続編でも踏襲されている。
ステージ2 四国(讃岐・伊予・土佐)
四国はお祭り真っ最中。あちこちでひょっとこの面を付けた人がうろうろしている。町の人たちの話を聞くと、どうやら小判猫は少し前から行方がわからないらしい。このステージは途中でショートカットできる場所があり、そこを通過するためにはわらじが3枚以上必要。無い場合は敵の攻撃が激しい伊予エリアをうろつく羽目に。また道中に道後温泉もあるので、体力回復も兼ねて寄ってみるのも一興。
情報を集めながら先に進んでいくと祭のやぐらを囲んでひょっとこたちが踊っている場所に出くわす。とりあえず全員倒すとやぐらが開いて中に入れるように、するとそこにはボスのちょうちん魔人と囚われている小判猫が!
ちょうちん魔人は最初は攻撃を受け付けないが、まわりの提灯を全て落とすと顔にダメージが入るようになる。最初は白い提灯しかダメージが通らず、それを全て落とすと今度は残った赤い提灯を落とすことに。それぞれたまに攻撃してくるので深追いは禁物。最後は直接殴ることになるわけだが、魔人に当たると普段の倍のダメージを受けてしまう。ごり押すとまず撃沈するので、遠距離攻撃やヒットアンドアウェイで臨もう。
ボスを倒すと小判猫が解放され、大江戸城のお姫様であるゆき姫が神隠しにあってしまったことを知らされる。小判猫の情報によると、淡路のおたふく隊が女の子を攫っているらしい。
ステージ3 淡路(阿波~播磨)
淡路島を目指すことにしたゴエモンたち。しかし淡路島には「からくりアイランド」なる遊園地が建設されていた。ここには本作で登場するミニゲームのほとんどが揃っている。ここで思いっきりお金を稼いでおかないと後で確実に苦労するので、ここでしか売っていない砂時計(残り時間延長)も買って遊びまくろう。なおこのステージにしかないバーガーショップでは持ち帰りも可能。
どうやらおたふく隊の本拠地は大和の国にあるらしい。あらかた遊んで軍資金を稼いだら播磨方面の橋を渡って本土に上陸。このステージにはボスがいないため、さっさと通過することが可能だ。
ステージ4 大和(播磨・摂津・河内・大和)
本土に戻ってきたゴエモンたち。おたふく隊の基地がある大和まで向かうことになる。このステージの道中を走っている鹿は叩くと罰金を取られるので資金に余裕がない場合は注意しよう(前ステージで稼いでいるはずなのでそれほど問題にはならないが)。ここからアクションステージも本格的に長く難しくなっていくので、アイテムと体力の回復など万全の体制を整えて乗り込もう。
おたふく隊の基地ではスーパーファミコンの回転機能を活かしたギミックが多く設置されている。慣れるまでは大変だが、慣れれば機能を楽しみながら進むことができる。終盤の回転する足場を登っていくエリアにはスタート地点に戻されるトラップが仕掛けられているので、壺の小判などは深追いしないように。
ボスは2段階存在し、まずは双子おたふくがボールを投げて攻撃してくる。遠距離攻撃で顔を攻撃するのが基本だが、面倒な場合はおたすけの術で呼び寄せた虎or牛に頭をかち上げてもらうと良い。双子おたふくを倒すと背景のおたふくに魂が吸収され、こちらに迫ってくる。4発叩くごとに福笑いの如く顔を変えて襲ってくる。最後は1発食らうごとに大きくなり、画面いっぱいにまで膨れ上がるため、端に寄っておけば安心。なお、このステージの動画を投稿するときはサムネイルをこの画面いっぱいまで広げたおたふくに設定している投稿者が多い。
倒すとおたふくに閉じ込められていたヤエちゃんが登場。ゆき姫はどうやらここには囚われていないらしい。そこでヤエちゃんに「伊賀の物知りじいさんを訪ねると良い」という助言をもらった一行は伊賀に向かうことにした。
ステージ5 伊賀
物知りじいさんは忍者屋敷にいるという情報を得た一行。早速忍者屋敷に乗り込むが、そこは多彩なギミックと大量のからくり忍者が襲ってくるおっかない屋敷だった。
このステージは町エリアが短く、アクションステージである忍者屋敷の攻略が主となる。不安な人は飛行の術を習得しておこう。アクションの難易度は高く、それを示すかのようにチェックポイントであるこれぞうくんが多く配置されている。特にアメリカンクラッカーを飛び移っていくエリアは落下死の危険が非常に高い。少しでも危ないと思ったらすぐに術を使おう。
ボスはこちらも2段階。まずは耐久力の上がったからくり忍者たちを8体相手にすることになる。全員倒すと大将のサスケが登場。風に揺れる凧の上で戦うことになる。基本的に左右にうろつき、足場を飛び移るときに8方向にくないを投げてくる。
倒すと同時に凧から落ちてしまうゴエモンたち。しかし落ちた先が物知りじいさんの部屋だった。相談を受けたじいさんは出雲の竜神池にある伝説の白鏡に聞いてみてはどうかと提案する。また、出雲までは長旅になるので、じいさんの新発明「瞬間移動ミラクルファジーマシーン」で送ってくれるというのだが…?
ステージ6 京都
じいさんの発明品は失敗作で、出雲まで届かず途中の京都で墜落してしまったゴエモンたち。仕方ないので徒歩で出雲を目指すことに。しかし道中である天狗山前に関所があり、通行手形が無いと通れないという。仕方なくよろずやで手形を購入した一行は山の奥へと入っていくのであった。
前述の通り、よろずやで手形を購入しないとアクションステージに進むことができない。お値段は980両。お金稼ぎの施設はそれなりに揃っているのだが、ザコキャラの攻撃が激しく、資金繰りは一苦労となる。淡路で稼いだお金が底を突きそうならここでラストステージまでの分を稼いでおきたい。
アクションステージは天狗山と滝登り。天狗山途中には中ボスの赤天狗・青天狗がいるが、ステージを進むルート次第ではスルーも可能。ただ足場の悪い場所を通ることになるので敵の猛攻を受けて落下死しないように。滝登りステージは時おり滝を出たり入ったりする岩から滝の裏側に入り込み、岩を渡って滝を登っていく。
ボスはつづら助六(カブキ)。作中屈指の強さを誇る難敵で、ここで涙を飲んだプレイヤーは数知れず。素の攻撃力が4と高く、無策で突っ込むとあっという間にライフを空にされてしまう。接近戦を挑まず、小判や手裏剣での遠距離をメインに戦おう。最初はつづらに入った状態で登場。おたふくと違いはじき返すことはできないので常に距離を取ることを考えよう。つづらのライフがなくなると本体が登場。かつらを飛ばす、毒の霧を吹きかけるなどの攻撃を繰り出してくる。距離を取り、攻撃範囲を理解すればなんとか倒すことができるはずだ。なおカブキはこの戦い以降打倒ゴエモンの執念を募らせ、シリーズの名物ボスとなる。
ステージ7 出雲
天狗山を抜け、伝説の白鏡がある竜神池のほとりまでやってきた。ただ白鏡は白龍が守っているらしく、龍に認められないと白鏡のもとへは行けないらしい。
このステージの町エリアは竜神池の周りを囲んでいる設定でループになっている。一方に歩き続けているとスタート地点まで戻ってこれる。途中にある鳥居から竜神池に入り、ここからアクションステージとなる。水に一定時間落ちているとダメージを受けるのですぐにジャンプで脱出しよう。
祠までたどり着くと白龍との戦いになるのだが、本作最弱の呼び声が高いほど弱く存在感も薄い。というのも懐に当たり判定がなく、入りこめばそのまま倒せてしまうのだ。そうでなくとも攻撃のバリエーションに乏しいのでさくっと倒して白鏡に会おう。
白鏡に会うと既にゴエモンたちが来た理由を知っており、ゆき姫は琉球に囚われていると教えてくれる。
ステージ8 琉球
琉球に辿り着いたゴエモンたち。とりあえずゆき姫に関わる情報を収集しようとするが、なぜか般若の面を被った大工たちに襲われてしまう。どうやら琉球城を改造しているらしい。詳しい情報を得ようと琉球王に謁見するが言葉が通じず何を言っているのかわからない。辞書を購入して話を聞いてみると、既に城は般若一族を名乗る集団に乗っ取られているという。彼らの打倒を依頼されたゴエモンたちは隠し通路から基地に潜入するのであった。
ステージが始まるとこれまで出てきたザコキャラたちが出てこず、般若のお面を被った大工たちが大量に出てくる。金づちを投げつけてくるので、その前にサクッと倒してしまおう。ここの民家の人たちは言葉が通じず、それはここの主である琉球王でも同じ。よろずやで辞書が売られているので、購入して話を聞いてみると前述の通り、アクションステージへの入り口を琉球王から教えてもらえる。ここも長期戦になるので、しっかり準備を整えてから乗り込もう。終盤に備えて飛行の術を習得しておくといい。
狭い足場や足場から転落させようとする敵の攻撃、安全に進むためには時間がかかるエリアなど、これまでの要素を総動員したギミックが待ち受ける。1つずつ対策を打ち確実に進んで行けばそれほど脅威とならないので、焦らずに進んで行こう。途中で中ボスだるま落としが出てくる。頭を順番に倒していけばいいので、安全地帯である端から確実にダメージを与えれば倒せる。頭がラストの1つになると逃亡し、地下に落とされる。落下地点は自動で移動するトロッコ。落下しないように乗っていると今度は回転足場が連続する地帯に出る。苦手な場合は飛行の術で回避。
奥の廊下を駆け抜けるとゆき姫が囚われている。その足場に飛び乗ると先ほど逃げただるま落としがボスのやじろべいだるまに合体し襲い掛かってくる。ここでは耐久度がなく、名前通りやじろべいでバランスを取っている。攻撃で一方に荷重をかけ、落下させれば勝利となる。
勝利するとゆき姫を連れ大江戸城に凱旋するゴエモンたち。殿様にゆき姫を送り届けるが…?
ステージ9 大江戸城
既に大江戸城も般若一族の首領、はんにゃ大将軍に乗っ取られており、再びゆき姫は連れ去られてしまった。ゴエモンたちは罠で大江戸城の地下牢に落とされるが、ヤエちゃんが助けてくれる。どうやら本物の殿様も地下牢に囚われているらしく、まずは殿様を探すことに。殿様を発見すると、地下牢の出口を教えてくれるので、出口から城下町に向かおう。城下町を突っ切ると改造した琉球城が上空に来ており乗り込むことになる。
乗り込むとボス3連戦となる。うち2つはちょうちん魔人とおたふくとの再戦、戦い方は前と変わらないのでさっさと倒してしまおう。ラスボスはこちらも2段階。虎に乗って矢を射かけてくるので、ステージ1の女ゆうれいの要領で矢を弾いて虎の顔面に当てよう。このライフを削りきるとはんにゃ大将軍との戦い。基本的に体当たりなので攻撃を受けにくい画面端に陣取って攻撃の機会を待とう。ここまでくれば難しい相手ではない。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
がんばれゴエモン | |
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SFC | ゆき姫救出絵巻 - 奇天烈将軍マッギネス - 獅子重禄兵衛のからくり卍固め - きらきら道中 それゆけエビス丸 |
PS | 宇宙海賊アコキング - 綾繁一家の黒い影 - 大江戸大回転 |
N64 | ネオ桃山幕府の踊り - でろでろ道中 - もののけ双六 |
GB | さらわれたエビス丸 - 黒船党の謎 - 天狗党の逆襲 - もののけ道中 星空士ダイナマイッツあらわる!! |
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