シロウ・コトミネとは、小説「Fate/Apocrypha」の登場人物の一人である。
概要
聖堂教会に所属する神父であり、代行者。今回の聖杯大戦においては、監督官として派遣されると同時に、ユグドミレニア一族討伐のために編成された時計塔の魔術師らと同じ陣営に属するマスターの一人として参加している。サーヴァントは、赤のアサシン・セミラミス。
その外見は、褐色の肌に白髪の若者。そして、聖職者らしい穏やかで礼儀正しい性格の持ち主。しかし、彼の浮かべる笑顔はその年齢にそぐわないほど達観したものであり、はっきり言って胡散臭いとしか言いようがない。これを嗅ぎとったこと、そして赤のセイバー・モードレッドが直感的にセミラミスの危険性を察知したために、獅子劫は別行動を取ることとなる。
実際、聖杯大戦の影で暗躍しており、現に奇妙な状況の中にいる他の五人のマスターたちと不可解な接触を行なっている。そうした中で自身を仲介者と称して、彼らのサーヴァントに指示を出している。その様は、もはや実質的な自陣営の司令塔とも言える。
そんな策略家の一面がありながらも、事が露見した場合の対処法がただひたすらの説得の一択だけだったり、なおかつ失敗してしまった場合はそれも仕方ないものとして受け入れるなど、妙に清々しい。また、人間関係においては、あまり相手と親密になりすぎず、程々の距離を保っている。
ともあれ、聖杯入手に対しては並々ならぬ執念を燃やしており、そしてその願いは確固たるものである。
この世全ての善。その祈りを叶えるために・・・・
その名から、間違いなくあの男に関係しており、そして同時に別の可能性に至った彼を思い起こさせるが・・・・
能力
代行者だけあって、高い戦闘能力を持っている。
追尾のような効果を持った術式を仕込んだ黒鍵の投擲や、得物である日本刀による白兵戦を主としている。その日本刀はとある剣豪が用いていた業物らしく、赤のキャスター・シェイクスピアのエンチャントのスキルにより、Cランク相当の宝具と化した。このおかげで、多少剣の腕がある者であれば、サーヴァント相手の戦闘が可能となっている。
また、洗礼詠唱による浄化も行うことができる。
なお、彼の用いている刀の名は“三池典太”。かの無敵の剣豪、柳生十兵衛三厳が用いていたとされる業物である。
だが、それらを含めても、実際に彼と戦った黒のバーサーカー・フランケンシュタイン、そしてそのマスターであるカウレスに強烈な違和感を植え付けることとなり・・・・
関連動画
関連静画
関連項目
- Fate/Apocrypha
- セミラミス(Fate)
- 言峰綺礼
- 言峰璃正
- 衛宮士郎←実は全くの無関係
- アーチャー(Fate/stay night)←どことなく彼を思い起こさせる風貌。ただし実際は他人の空似.
- TYPE-MOON関連の一覧
この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
「知れたこと。全人類の救済だよ、ジャンヌ・ダルク」
天草四郎時貞(Fate)とは、小説「Fate/Apocrypha」に登場するサーヴァントの一騎であり、シロウ・コトミネの正体でもある。
サーヴァントについては、サーヴァント(聖杯戦争)を参照。
概要
江戸時代最大規模の反乱である島原の乱の首謀者。
そして第三次聖杯戦争において、アインツベルンによって召喚されたルーラーのサーヴァントである(アヴェンジャーが召喚された「stay night」とルーラーが召喚された「Apocrypha」は別世界線の話)。
自身のマスターすら失う激戦の末に生き残り、そして受肉を果たした彼は、監督役の言峰璃正の養子となる。以降は、大聖杯をもって己が悲願を果たす機会を伺いつつ、長い年月を掛けてその準備を整える。その過程において、元々日本人らしかった風貌が、今のような外見に変質したようだ。
なお、璃正の実子である綺礼は彼の義弟に当たる。
そうして聖杯大戦が勃発すると、まずは獅子劫以外のマスター五人をセミラミスの毒によって、その自由意思を奪う。最終的には、彼らから平和的な話し合いで彼らの持つ令呪を譲り受ける。
やっぱり、無茶だったんやな・・・・七対七の聖杯大戦とか・・・・
なお、このような回りくどい手段を用いたのは、自陣営のサーヴァントの一人である赤のランサー・カルナが嘘を見抜くのに長けた武人であるため、仲介者という形でマスターからの指示をサーヴァントたちに伝える、という体裁を取ることになった。
また、ルーラーとして召喚されたジャンヌ・ダルクを危険視しており、彼女の抹殺をカルナに命じた。なお、この企て自体は黒のセイバーの介入により失敗に終わった。
そして、両陣営による総力戦において、大聖杯を奪取した上で、ダーニックを討ち滅ぼす。
こうして、自身の悲願の成就に王手をかける形となった。また、事実が明らかになったことで不信感を抱いていた赤のアーチャー及びライダーに自身をマスターとして認めさせると、空中庭園にてジャンヌたちを迎撃する体勢を整えつつ、悲願成就の準備に着手する。
天草四郎の抱く理想であり野望たるこの世全ての善。
その実態は、全人類への第三魔法=完全なる不老不死の適用。すなわち、肉体という楔から解放されることによる、善悪や激情に我欲の希薄化や虚栄の喪失の末に訪れる完全無欠の平和。
それを実現させるために、私的な感情を置き去りにした。その上で、自分とシェイクスピアの宝具を用いて大聖杯に接続。それは、シェイクスピアには令呪にて“自分に関して悲劇を書くな”と命じるほどの徹底ぶり。
しかし、その根底に抱いているものは人間への不信であり、そしてそれによって成される世界は人間であることの否定に他ならない。
そんな彼の人類救済を否定する者たちとの最終決戦。
ジャンヌとの宝具の激突により、自身の右腕を失い、大聖杯も機能停止には至らなかったものの壊滅的な状態に。そして、これまで歯牙にもかけなかったホムンクルスのジークとの一騎打ち。最初こそ優勢だったものの、黒のバーサーカーの力を得ていた彼に敗北してしまう。
あと一歩、というところで己の夢が破れてしまった彼は、消えゆく自身のサーヴァントに看取られながら、その命を終えた。
自身に与えられた報酬への感謝の言葉を残し、無念ではなく希望を抱きながら・・・・
能力
基本的な戦闘スタイルは正体発覚前と同じ。
サーヴァントとしての彼の力は、はっきり言って平々凡々。それどころか、ルーラーにすらなりえない三流英霊。そんな彼がルーラーのクラスでいられるのも、アインツベルン恒例の反則による召喚のため。そのため、本来であれば「頑張ってキャスターに引っかかるかどうか」というレベル。
とはいえ、如何にイレギュラーな存在と言えども、ルーラーとしての能力を最大限に活用し、勝利目前にまで漕ぎ着けた手腕は確か。
また、生前に起こした奇跡と称される数々の現象も、実は彼が行使した魔術であり、かつ彼自身は生まれついての特異な魔術回路を持った魔術使いである。そして、その“奇跡”を行使した両腕も宝具として昇華されている・・・・のだが、魔術師としての彼の力量は一流には遠く及ばず、そしてその宝具も基本的には決め手に欠ける代物でしかない。
- 真名:天草四郎時貞
- クラス:ルーラー
- 性別:男性
- 身長・体重:169cm・59kg
- 出典:史実
- 地域:日本
- 属性:秩序・善 副属性:人
- パラメータ
筋力:C 耐久:C 敏捷:B 魔力:A 幸運:B 宝具:D - スキル
対魔力:A セイバー級の対魔力を保有するが、教会の秘跡には対応しない。 真名看破:B ルーラーとして召喚されると、直接遭遇した全てのサーヴァントの真名及びステータス情報が自動的に明かされる。ただし、隠蔽能力を持つサーヴァントに対しては、幸運値の判定が必要となる。 神明裁決:― 今回の聖杯戦争の参加者ではないため、このスキルは失われている。 啓示:A “直感”と同等のスキル。直感は戦闘における第六感だが、“啓示”は目標の達成に関する事象全て(例えば旅の途中で最適の道を選ぶ)に適応する。根拠がない(と本人には思える)ため、他者にうまく説明できない。 カリスマ:C− 軍団を指揮する天性の才能。国家を運営することができないが、志を共にする仲間たちとは死を厭わない強固な繋がりを持つ。また、このスキルによって仲間には“啓示”の内容を信じさせることができる。 洗礼詠唱:B+ 教会流に形式を変化させた魔術。霊体に対して絶大な効果を及ぼす。保有する二つの宝具と連動させることによって、サーヴァントすらも昇華可能。
宝具
右腕・悪逆捕食(ライトハンド・イヴィルイーター)
左腕・天恵基盤(レフトハンド・キサナドゥ・マトリクス)
ランク:D / 種別:対人宝具 / レンジ:1 / 最大補足:1人
生前に起こした数多の奇跡を起こした両腕が、宝具として昇華されたもの。
あらゆる魔術基盤に接続し、如何なる魔術の行使を可能とした万能鍵(スケルトン・キー)であり、自身の戦闘補助を行う対人宝具。
どちらも洗礼詠唱を強化する能力を保有しているが、右腕はスキル“心眼(真)”に似た能力を発揮し、彼が保有する「未来視」などのような特殊能力を、左腕はスキル“心眼(偽)”に似た能力を発揮し、肉体への補助・強化を行う。
また、この宝具には対象を不老にする効果も備わっており、これのおかげで受肉しながらも半世紀以上の時を耐えることができたのだという。
また、大聖杯掌握時には宝具の名称も変化。
右腕は“右腕・空間遮断(ライトハンド・セーフティシャットダウン)”として宝具発動準備を行う。
左腕は“左腕・縮退駆動(レフトハンド・フォールトトレラント)”として右腕の機能を転写。そして左腕一本でも賄えるようにスペックを縮小させた。
双腕・零次収束(ツインアーム・ビッグクランチ)
ランク:A+ / 種別:対軍宝具 / レンジ:1~200 / 最大補足:500人
両腕を霊脈へと接続し、その魔力回路へ過剰な魔力を暴走させ、周囲を呑み込む擬似的なブラックホールを発生させる破滅型宝具。
原作では、左腕は大聖杯の制御に当てているため、右腕のみでの発動“右腕・零次収束(ライトハンド・ビッグクランチ)”としての発動となった。このために、右腕を切り離すこととなった。
なお、本来であれば膨大すぎる魔力を必要とするため、宝具として発動はできないとのこと。
「Apocrypha」では大聖杯、「Grand Order」ではカルデアの発電施設という魔力供給路が確立されていたために可能だった。
Fate/Grand Order
「Apocrypha」の記憶を有しているらしく、同時に人類救済という執念の炎がいまだ消えていないことが伺え、チャンスがあればマスターを裏切ることも視野に入れている。
しかし、その一方では年齢相応の若者らしい表情を多く見せるようになった。
それにしても、サンタアイランド仮面・・・・一体、天草四郎ナニ貞なんだ?
メインシナリオにおいては、第七章においてギルガメッシュに召喚されたものの、主人公らが到着する前に消滅、終章にて廃棄孔アンドロマリウスとの戦いに参戦、といったところ。
早い話が、出番は基本的に控えめで、シナリオ本筋に大きく絡むことはほとんどない。
彼自身は。
ちなみに、彼がピックアップされた場合、大体においてはとんでもない方々が参戦あるいはピックアップされたり、超重大新情報が流れ込んだり、という情け無用の嵐が吹き荒ぶ。
これら一連の絨毯爆撃は天草ピックアップとして、全国のマスターたちに恐れられているとか。詳細は天草いい加減に四郎時貞の記事参照。
ゲーム内性能
2016年ホワイトデーピックアップ(カルデアボーイズコレクション)にて実装の限定星5ルーラー。
宝具の強化解除がダメージ前に発生するため無敵や回避を張られても安心してブッパできるのが魅力的。
イベント「聖杯怪盗天草四郎」にてモーションリニューアル&霊衣「怪盗天草四郎」実装。これで仮面付けたらほぼタキシード仮面。
- キャラクター性能
HP (Lv1/Lv90/Lv100)
2069/14107/15455ATK (Lv1/Lv90/Lv100)
1695/10972/12011COST 16 コマンドカード Quick/Arts/Arts/Buster/Buster 所持属性 サーヴァント、人属性、秩序属性、善属性、人型、男性
霊衣を持つ者、ヒト科 - スキル
保有スキル 啓示:A
長き旅路への祈り:A
(CT8→6)自身に毎ターンスター獲得状態を付与[Lv.](3T・3→9個) 味方単体に毎ターンスター獲得状態を付与[Lv.](3T・5→10個)▲
&NP獲得量をアップ[Lv.](3T)▲洗礼詠唱:B+
(CT12→10)
熾天の杯:EX
(CT10→8)▲敵単体[死霊と悪魔]のチャージを減らす
+自身のNPを毎ターン増やす[Lv.](5T・10→20%)敵単体▲のチャージを減らす
+敵全体のBuster攻撃耐性をダウン[Lv.](5T)▲
+自身のNPを増やす(20%)▲
&NPを毎ターン増やす[Lv.](5T・10→20%)神明裁決:C
神明裁決(偽):C++
(CT8→6)敵単体[サーヴァント]を確率で行動不能状態にする[Lv.](1T) 敵単体[サーヴァント]を確率で行動不能状態にする[Lv.](1T)
+自身のBusterカード性能をアップ[Lv.](3T)▲クラススキル 対魔力:A 自身の弱体耐性をアップ アペンドスキル3 対ルーラー攻撃適性 - 宝具
双腕・零次収束(ツインアーム・ビッグクランチ) カード種別:Buster ランク:A+ EX 敵全体の強化状態を解除
&強力な攻撃[Lv.]
&クリティカル発生率をダウン(1T)〈OCで効果UP〉敵全体の強化状態を解除
&強力な攻撃[Lv.]▲
&クリティカル発生率をダウン(3T)▲〈OCで効果UP〉
この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
妖術師 天草四郎
島原の乱を生き延びた平行世界の天草四郎。武蔵と同じく次空の放浪者として彷徨い亜種特異点「下総国」へ辿り着き蘆屋道満と出会う。その後は彼と手を組み徳川の世へ復讐せんと英霊剣豪を生み出し殺戮を始めた。
蘆屋道満は英霊剣豪として彼の名も上げているため、出会った時点でナニかされていたと思われる。
島原地獄絵巻
妖術師の用いる固有結界。かつての戦場を地上の地獄としてその魂に刻みつけたその心象風景は、周囲が見えなくなるほどの火の粉や血の匂い、そして無闇に動けば肺を焼くほどの毒の空気で溢れている。
関連動画
関連静画
関連項目
出演作
“赤”の陣営
主な敵対者
その他関連人物
- 森宗意軒(生前の配下)
- 言峰綺礼
- 言峰璃正
- トワイス・H・ピースマン←善なる思想のために悪を成した者同士
- 坂田金時(Fate/Apocrypha)←意外と波長が合う者同士
- ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ←「少女の嘆き、少女の喜びを聞いたとき、駆けつけ三杯、寿司食いねぇ」
- ジャガーマン(Fate)←ある一件にてトラウマに。
- キャスター・リンボ
- 宮本武蔵/柳生宗矩/宝蔵院胤舜/佐々木小次郎
「大体揃っちゃいましたね。」
その他
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- アキレウス(Fate/Apocrypha)
- アストルフォ(Fate/Apocrypha)
- アタランテ(Fate/Apocrypha)
- アヴィケブロン(Fate/Apocrypha)
- カルナ(Fate/Apocrypha)
- ケイローン(Fate/Apocrypha)
- ゲオルギウス(Fate/Apocrypha)
- 坂田金時(Fate/Apocrypha)
- シェイクスピア(Fate/Apocrypha)
- ジャック・ザ・リッパー(Fate/Apocrypha)
- ジャンヌ・ダルク(Fate/Apocrypha)
- ジーク(Fate/Apocrypha)
- ジークフリート(Fate/Apocrypha)
- スパルタクス(Fate/Apocrypha)
- セミラミス(Fate/Apocrypha)
- ダビデ(Fate/Apocrypha)
- ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア
- フランケンシュタイン(Fate/Apocrypha)
- 武蔵坊弁慶(Fate/Apocrypha)
- モードレッド(Fate/Apocrypha)
- ヴラド三世(Fate/Apocrypha)
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